迷える魂は安眠を求める   作:ハリボー

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ハリボーです!

いやー寒い。

お鍋食べたいなぁ。皆さんはどんなお鍋が好きですか?
ハリボーは牡蠣鍋が好きで毎年7〜8回は食べます!

それではそろそろ本編へGO!
感想どしどし待ってます!


BATTLE OF FAIRYTAIL【肆】

ー×××年ー 収穫祭

 

「じーじ!じーじ!」

 

「おお!どうしたんじゃ?」

 

「じーじはパレード参加しないの?」

 

「ハハハハハッ!今年はお前と見る約束じゃろ。」

 

「うん!」

 

夜、普段ならば街道の灯りだけの道が昼間の如く明るく、人がごった返す。収穫祭名物フェアリーテイルのパレードが模様されている。そのパレードを見ようと集まっていたのだ。

 

「じーじ!はやくはやく!」

 

「そう急がんでも、パレードは逃げたりせんわい。」

 

その人だかりに祖父を急かしながら駆け寄る少年。

しかし、大の大人達がパレードが良く見える前方の位置を陣取ってしまっているせいで、遅れて来た少年の身長ではどんなに頑張っても見ることは叶わなかった。

 

「・・・」

 

「フフッ」

 

「・・・ワッ!」

 

突如として己の目線が経験したことのない高さまで上がる。

己の祖父に肩車をされている。自分より身長の低い祖父がとてつもなく大きくなっている。だが、今この時そんな些細な事などどうでもいい。

目の前を練り歩くパレードに意識が全てそそがれている。

 

「どうじゃ()()()()、これがフェアリーテイルの魔導士じゃ!」

 

「すげぇ!すげぇよじーじ!オレのじーじは最高のマスターだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー 大聖堂 ー

 

 

コツンッ

 

 

「俺がフェアリーテイルを変える。・・・今よりもっと、もっと強く。」

 

 

コツンッ  コツンッ

 

 

まるでそれが使命のように。

まるで呪詛のように。

まるで己に言い聞かせるように。

 

「誰にも舐められねぇ、最強のギルドに。」

 

 

コツンッ コツンッ コツンッ

 

 

「よぉ、まさかお前がこのゲームに参加するとは思わなかったぜ?ミストガン。」

 

「・・・神鳴殿を解除しろ。・・・今ならまだ余興の範疇で収まるかもしれん。」

 

「クハハッ、おめでたいねぇ。知ってんだろ?フェアリーテイル最強は俺がお前かって話。」

 

「・・・興味はない。・・・だが、最強候補ならばエルザもいるだろう?」

 

「エルザ?ハハッありゃダメだ。イイ線いっちゃいるが、まだ弱い。」

 

「・・・エルザが弱い?・・・・・・フッ、とんだ節穴だなお前の目は。」

 

「俺はお前を認めてんだよミストガン。ああ、そう言えばエルザで思い出したぜ。」

 

「・・・」

 

「お前・・・アイツと義兄妹だったんだって?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・お前・・・それを・・・何処で知った?

 

「さてねぇ?しゃべらせてみたらどうだ⁉︎」

 

「・・・後悔するぞラクサス。・・・・・・お前は未だかつて見たことのない魔法を見ることになる。」

 

「来いよ。返り討ちにしてやるからよぉ。」

 

 

 

 

 

「「・・・ッ‼︎」」

 

 

 

 

 

同時に距離を取りつつ互いに魔力が高まる。

先手を取ったのは

 

 

「・・・摩天楼」

 

 

ミストガン。

 

 

 

「なっ!」

 

地面がまるで泥のように柔らかく、意思があるかのようにうねる。

まともに立っていられない。そこに追い打ちをかけるかのように光の柱に飲まれはるか上空へと打ち上げられた。

ラクサスが下に視線をやればそこには、先ほどまでいた大聖堂が跡形もなく消え去っていた。

 

「バカな!!グウウッ!なんだコレは!」

 

体を何処からともなく出現してくる拘束具によって体の自由が奪われ、途端に身動きが封じられる。

辛うじて動く首で周りを見渡し上を向いた時、ラクサスは見た。

空は突如として星々が煌めく夜空で染めらる。だが美しかったのも一時のみ。裂け目が出現。それは大きく広がり・・・いや、無理やり広げられ裂け目よりこの世のものではない化け物が雄叫びを上げ這い出て来た。ラクサスを見て待ち兼ねたかのように腕を伸ばす。

 

「なんだ!?なんなんだこの魔法はあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあああはははははは・・・ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」

 

先程までは混乱していたのは嘘のように高魔力の雷を纏ったラクサスは笑いを堪えられない。

 

「こんな幻術で俺をどうにかできるとでも思ったか。」

 

「・・・流石だな。・・・だが、気づくのが一瞬・・・・・・遅かった。」

 

幻術が破られるのは前提とし、次なる魔法の構築は終えている。

 

「・・・眠れ五重魔法陣、御神楽」

 

「気づいてないのはどっちだ。」

 

「・・・⁈しまっ!」

 

 

 

「「うおおおおおおおおおお!」」

 

 

 

ラクサスは御神楽をミストガンは雷撃を互いに受けてしまう。

しかしどちらもS級と言われる魔導士、攻撃を受けながらも視線を逸らすことなく睨み合う。

 

「・・・フッ!」

 

「あめぇよ!」

 

「チッ・・・抜けたか!」

 

「オラッ!」

 

「・・・‼︎」

 

即座に印を結び拘束魔法を仕掛けるも、ラクサスは自身を雷に変化させ抜け出す。仕返しとばかりに雷を放つがこちらも既に影法師を発動させていた為に無傷。

 

(眠り魔法と拘束魔法のみで俺を倒す気か?周囲への配慮か?それとも舐めてやがんのか?・・・まぁ最後のはねぇな。かと言ってまだ攻撃系の魔法を使って来てないだけの話。どいつもこいつも何を勘違いしてらかしらねぇが、眠り魔法の使い手?バカどもが、それなら討伐系依頼なんざ受けねぇって話だろ。ほとんどの相手が、、眠らすだけで終わるからそれしか使わないだけ。さっきまでの戦いで俺を眠らす事は無理だと判断したはずだ。次から流れは変化するな。そもそもミストガンは近接戦闘はできんのか?雷対策は万全で来ていると見ていいだろうな。それに厄介そうなモンを持ってやがる。それにアイツの戦闘スタイルを知らねぇしなぁ。俺みたいに属性系統の魔法か?それとも強化系?だが必ず別に使う魔法はあるはず。それと、あの未だに布をかぶってる・・・アレは杖か?御神楽を発動する時も布被ったままだったが、異様な魔力を感じる。)

 

 

 

(流石と言った所か。最初の魔法も高密度で込めた魔力によって、幻術から抜け出す為に自身の覚醒と強化を同時に行なっていた。拘束も意味はないな。拘束する前に抜けられるし、そもそも雷化してしまえば拘束も意味をなさない。ならば眠り魔法を直接ラクサスの体に打ち込むか?いや・・・無理だな。近接戦闘が主体のラクサスに打ち込むだけの隙はそうそう見せはしないだろう。・・・一応雷対策はしては来たが、正直心許ない。対策はしたと言ってもラクサス程の魔力を込められれば対策を突破されるのは目に見えている。使い所が鍵か?飛び道具または魔導具、小細工は?可能性は限りなく低いか?ナツやエルフマン、グレイ・・・まぁ他の奴らが頭に血が昇りやすく脳筋なだけだが・・・ラクサスは頭も回るからなぁ。もしもの時の保険は何かしらありそうだ。たった4人で挑んできたことを見ても何かある。それがわからない限りそれを前提に戦うべきか?)

 

 

 

 

((まぁ・・・どちらにしろ))

 

 

 

 

 

コイツは俺が倒す!

 

 

 

 

「オラッ!雷速について来れるか!」

 

一瞬で距離を詰めて己の戦闘区域にミストガンを捉え、近接戦に持ち込む。

 

「・・・これが雷速?・・・笑わせる。」

 

動揺もすることなく繰り出される技を捌いていく。

技を一つ一つ荒々しく!

技を一つ一つ丁寧に!

 

攻める、捌く。

 

 

「テメェ!いける口かよ!」

 

「・・・誰も苦手だと言った覚えはない。」

 

「そういやそうだ!」

 

「・・・!」

 

繰り出されるボディブローを寸止め。直後のほぼゼロ距離からの雷撃。

ミストガンは跡形もなく消え去ってしまった。

が、直後にラクサスの頭上から雷撃が降る。

 

「チッ!舐めんな!」

 

避けることせずそのまま受けるがダメージはゼロ。

 

振り向けば消え去ってしまったはずのミストガン。

 

「いつのまに入れ替わってやがった?腰抜け。」

 

「・・・それにも気が付かないか筋肉バカが。」

 

 

 

 

 

 

「「ああ?」」

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォン!

 

 

互いの姿がブレたかと思えば、ガルディア大聖堂内の至る所で魔力の衝突音が炸裂する。地表にとどまらず、天井にまで音の発生源であろう衝突。

 

「オラッ!」

 

「・・・フッ!」

 

雷を纏う拳、高密度に圧縮された魔力を纏う拳。

 

「舐めてんのか!?」

 

「・・・舐めてはいない・・・が。・・・確かに肉体戦はお前に部があるか。・・・それでも絡めてはこちらが上だ。」

 

「・・・チィィッ!」

 

石の柱が生きているかのようにラクサスを襲う。

 

(バカが、ぶっ壊せば・・・!)

 

(・・・チッ、気づくか。)

 

ラクサスが雷化して逃れる。直後の大爆発。そこらかしこでスタンドガラスが割れる。

 

「ミストガン、お前、付与魔導士(エンチャンター)だったのか?」

 

「・・・さぁな?」

 

 

 

 

(まぁ、エンチャントも出来るってだけだろうな。神鳴殿発動まで残り5分弱か。そろそろ焦ってくるんじゃねぇか?)

 

 

(・・・このままでは埒があかないか。・・・・・・はぁ、仕方がない。それ相応のダメージを覚悟するしかない。・・・でなければコイツには届かない。()()を使うか。)

 

 

 

背負っていた布に覆われているものを掴む。

 

シュル・・・シュルルルルルルルルル。

 

布を取り払う。現れたのは。

 

 

 

「あん?杖・・・・・・いや、槍?」

 

 

 

布が取り払われると、握られていたのは槍。

王国兵士が持つ様な一般的な槍ではなく、三叉矛=トライデントでもない。二つの中間であるニ叉矛=バイデントであった。

 

 

 

穂の部分は横薙ぎにも有効活用できる様、片刃の片手剣を背合わせにしたようになっている。柄の部分はシンプル。石突の部分もシンプルだが、少し紫がかった色をしている。

 

天琥珀100%のバイデント。

芸術品としても申し分ないだろうが、どことなく恐ろしい雰囲気も醸し出していた。

 

 

「それ・・・槍か?どう見てもラクラマを槍に形成したようにしか見えねぇな。ふざけてんのか?」

 

「・・・至って真面目だ。・・・そして」

 

「ッ⁉︎」

 

「・・・ふむ。流石の反応速度だ。・・・ああ、そしてお前の言っている事は当たっている。・・・確かにただのラクラマなら加工したとて槍としては意味をなさないだろう。・・・だが、コレは別だと理解出来ただろう?」

 

ラクサスのシャツがパックリと切り裂かれ、薄皮を切った程度で出血は微量だが流れ出ている。

 

均衡は不意に崩れ始めた。

 

 

 

 




いつも誤字訂正報告ありがとうございます!

ついに登場したミストガンのバイデント。
グラブルのバイデントを無色透明にしたものを想像していただけると嬉しいです。
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