迷える魂は安眠を求める   作:ハリボー

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明けましておめでとうございます!

2024年初投稿!

初感想待ってます!!!


BATTLE OF FAIRYTAIL【伍】

「・・・チッ!」

 

あの槍。ミストガンは当たりだって言ってたな。て事はやっぱりラクリマなのか?それとも嘘か。

だが・・・切れ味は本物か。

 

「クククッ、良いじゃねぇか!ええ?おいミストガン!興味がないとかほざいてたわりにやる気出してくれて嬉しいぜ?」

 

「・・・手抜きでお前を這いつくばらせれるならそうしている。」

 

「なんだ、その構え?」

 

槍術の構えは通常、自身の利き手側を後ろにしながら構える。やって右半身を前に向けて構えるか、左半身を前に向け構える。流派によってもいろいろあるがポピュラーで言えばこの2つだ。

 

ミストガンが立った構えは両手で持つのではなく、バイデントを片手で持ち空いた手をラクサスに向け、両足を広げ地を蹴る構え。

 

あからさまに今から突っ込んで来ると相手に教える様な構えだった。

ラクサスの体全体から雷が迸る。

 

「来い。」

 

「・・・ッ!」

 

地を蹴った衝撃が音が遅れて聞こえて来る。

はたから見ている者がいたのならば、ミストガンが瞬間移動したかの様に見えたかもしれない。

ラクサスも見えなかった。一瞬で目の前に現れたミストガンに内心驚愕する。戦闘において一瞬の硬直は、実力が拮抗する者同士または格上との戦闘では致命的な隙となりうる。

 

だがラクサスが持つ戦闘センスと経験が、思考よりも速く体が反応させた。

迫るバイデントの刃を紙一重で避け、至近距離からの電撃を飛ばす。

外す事はありえない絶対必中・・・・・・・・・のはずだった。

 

「グッ!」

 

「・・・。」

 

即座に距離をとり、血が滲む脇腹を抑える。

 

(避けたろ?確実に・・・避けたはずだ。なのに穿たれた・・・どういうカラクリだ?)

 

「・・・浅かったか。・・・次は確実に穿つ。」

 

(さっき一瞬で移動したのは、おそらくエンチャントで強化した単純なもの。だがエンチャントが強力過ぎるな。これならまだ付与魔導士だと言われた方が納得するぞ。)

 

「・・・安心しろ。・・・次、目が覚めたらマスターに謝罪してもらう。」

 

(アイツが使うのはあくまで幻術。・・・・・・幻術?)

 

「もう勝ったつもりかよ、これからだろう祭りは。」

 

(試してみるか。)

 

ドンッ!と地を蹴りまたも一瞬で肉薄する。

 

(終わりだラクサス)

 

ミストガンがアイリーンより習った付与魔法は基本的な事ばかり。

アイリーン曰く、基本を押さえておけば応用が戦闘面において複雑な付与よりも行使する場面が多いからだと。

 

ラクサスの予測は当たっている。強化付与によって足の筋力と瞬発力を底上げし、瞬間移動したかと思えるほどの移動速度を生み出す。だが、ミストガンは足のみならずバイデントを握る腕と神経も強化していた。神経を強化する事により、穿つ為に必要な腕を伸ばす動作をほぼタイムラグなしに行使した。

 

しかし、予想外だったのはラクサスが紙一重で避けた事。

 

そこでミストガンがかけていた保険が功をそうした。

幻術による位置の誤認。

穿つ部分を、ほんの僅か数ミリだけラクサス側に向けていた。

結果、紙一重で避けたにもかかわらずラクサスが傷を負う結果となった。

 

「ガハッ!」

 

「ハハッ!やっぱりな!」

 

カウンターによる雷を纏った拳がクリティカルヒット。

 

「ウグッ・・・ガッ!・・・ハァハァ。」

 

「まさか幻術を使って誤認させるなてな。小賢しい真似しやがる。」

 

「・・・2回目にして看破するか。・・・流石だな。」

 

「まぁ・・・半分は賭けさ。」

 

ミストガンにとっての誤算。

ラクサスの対応の速さに舌を巻く。

 

「・・・やりづらい。」

 

「こっちのセリフだ。」

 

 

 

 

 

 

バンッ!

 

 

 

 

 

 

「「ラクサスッ!」」

 

「「‼︎」」

 

「エルザ!」

 

「ナツ‼︎出られたのか⁉︎」

 

ここへ来てミストガンにとっては援軍となる強力な2人。

形勢逆転の後期・・・・・・が。

 

「・・・チッ。」

 

「なんだアイツ?」

 

「ミストガンか。」

 

「・・・」フイッ

 

「スキだらけだぜ!」

 

「「「!」」」

 

戦闘の真っ只中であった事は再確認する。

ラクサスより放たれた雷は、ミストガンの頭部を直撃。

顔を覆い隠していたマスクは全て破れ去り、今までギルドメンバーには誰1人として見せたことのない素顔が晒された。

 

「へぇ、これはこれは」

 

「な・・・んだと」

 

「え、え、え、」

 

 

そこには…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エルザ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルザに瓜二つの顔があった。

 

 

「どうなってんだ⁉︎エルザが二人?エルザが男になった⁉︎」

 

「落ち着け馬鹿者!確かに私に似ているが明らかに顔立ちは男だろう!」

 

「なんでエルザはそんなに落ち着いてんだよ!」

 

「私よりお前が驚きすぎて逆に冷静になってしまったんだろうが!」

 

「よぉ」

 

「「‼︎」」

 

「悪いがお前らは後回しだ。今いいところなんでな邪魔しないでもらえるか。」

 

「ラクサス、空に浮かんでいるあれはなんだ。」

 

「神鳴殿…聞いたことくらいあるだろう?」

 

「っ!街の人々を殺すつもりか⁉︎」

 

一気に近づき一閃。だが楽々と回避される。

 

「そんな事は絶対にさせん!ナツ、ラクサスは私とミストガンで抑える。お前は神鳴殿を!」

 

「そうしたいけど、攻撃したらこっちに返ってくるんだよ!」

 

「生体リンク魔法!」

 

「ハハハハッ!そういう事だ。分かったらそこで待ってろ。ミストガンの次は!・・・・・・危ねぇな。」

 

「・・・チッ」

 

ラクサス、よりにもよってこのタイミングで良くもやってくれたな。

 

「ミストガン?」

 

「・・・エルザ、お前にまだ見せるつもりはなかったんだがな。」

 

「言っている意味は分からないが・・・後で聞かせてもらっても良いか?私に似ている理由も含めてな。雷帝の鎧換装!」

 

「・・・行け。」

 

「ああ」

 

エルザは外へとかけていく。

 

「まさか!300個の神鳴殿を止めに行くつもりか!無駄だ!いくらお前が雷帝の鎧を纏っていたとしてもお前は確実に死ぬ!」

 

「だが街は助かる。」

 

「エルザ!」

 

「ナツお前に救われた命だ粗末にするつもりはない。ミストガンと共にラクサスを頼む。」

 

「・・・ナツ分かったなら構えろ。」

 

「・・・・・・・・・おう!」

 

「2対1になったところで、このオレを倒せると?」

 

「・・・ナツ好きに動け。」

 

「言われなくても!火竜の鉄拳!か〜ら〜の〜鉤爪!」

 

エンジン全開の初手ラッシュ。

竜迎撃魔法がラクサスを襲う。

 

「おらおらおらおらおらおらおらおらおら!」

 

が、突如距離を取り肺いっぱいに息を吸う。

 

「・・・ッ!」バッ!

 

ミストガンはそれを見逃す事なく印を結び、床を隆起させ行動を封じる為にラクサスを押さえつけた。

 

「火竜の咆吼!」

 

近くにいるだけで肌が焼かれる様な熱さ。

 

「ヘッ!どうだ!」

 

「・・・」

 

ナツは得意げに。反対にミストガンは少し落胆的な顔。

まるで、この程度かといいたげ。

 

土煙が晴れる。そこには服が焼け落ちただけでダメージを負っている様には見えないラクサスがいた。

 

「ハハ・・・この程度かナツ?」

 

「・・・」

 

「なっ!」

 

「クククッ、そうがっかりしてやるなよ。ナツが弱いなんて事はわかってた事だろ?ミストガン」

 

「・・・ナツ、サポートにまわ「まだまだ!」ナツ!」

 

「うおおおおおおおおおお!」

 

「学ばねぇなナツ!」

 

火力まかせの攻め。

しかし、受け止められ浴びせられる雷の嵐。

 

「うゲェ!」

 

「いい加減しろナツ。・・・チッ、ジジイめ町がどうなってもいいってか?」

 

「へへ・・・心配すんなよラクサス。」

 

「ああ?」

 

「ラクリマはエルザが止めてくれる。」

 

「何を・・・・・・言っていやがる。」

 

「そしてラクサス、お前はオレが「・・・いい加減にしておけ。そしてナツ」」

 

「「!」」

 

膨れ上がる魔力。まとわりつく様に、ねっとりとおぞましく這う様な。

 

「・・・どけ、邪魔だ。」

 

無意識のうちに歩いて来るミストガンに道を譲る。

視線が外せない。外せば・・・死

 

「おいおい・・・仲間に当たる魔力じゃねぇだろ。サラマンダーを殺す気か?」

 

3人の視線の先、そこにはフェアリーテイルの中ではジュビアと同じく新顔のガジルが佇んでいた。

 

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