迷える魂は安眠を求める   作:ハリボー

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花粉症死ぬ。

新社会人の皆さん、学生の皆さん。
進級、進学、就職おめでとう御座います。


閑話:

「・・・」

 

フェアリーテイルは今日も朝からお祭り騒ぎ。

酒を飲み騒ぐ者、仕事を受注する者、仕事から帰ってきた者、喧嘩をする者などなど。

 

しかし、普段こんな馬鹿騒ぎを続ければ叱ってくる1人の女魔導士がいた・・・のだが。

 

「な、なぁ」

 

「あん?」

 

「なんか、今日のエルザおかしくね?」

 

「そお?私には普段通りに見えるけど?」

 

「おれもー」

 

「そうか?なんか心ここに在らずって感じじゃね?」

 

「「「・・・」」」じ〜

 

「・・・」

 

瞬間、男2人に無数の剣が飛来する。

 

「「何で俺らだけ⁉︎」」

 

「アハハハ」

 

「「笑い事じゃねーよ‼︎」」

 

どっ!と笑いが溢れてそれは瞬く間にギルドに広まりいつもの雰囲気にもどる。ただ1人を除いて。

 

 

 

 

ー エルザ ー

 

今回は町の被害は最小限に抑えることが出来たし、ファンタジアも予定通り?に行うことも出来た。上出来だ。だが・・・。

 

「もし、あの時ミストガンが駆けつけていなければ・・・いや、駆けつけていたとしても途中で放棄されていたら・・・どうなっていたのだろうな。」

 

事態は無事終息したというのに、最悪の事態のもしもが頭の中から離れない。

 

「ミストガン」

 

私と同じS級にして、ギルドの誰もがその姿を今まで見ることの叶わなかった仲間。

どんな魔法を使うのか?どういった容姿をしているのか?

どれほどの実力を有しているのか?

 

「マスターに聞いても・・・」

 

 

 

 

 

「そうか・・・ミストガンがお主と似た顔立ちとな。」

 

「・・・・・・はい。」

 

「ふむ・・・確かに、昔あやつを連れてきたのはワシじゃがすまんの、ワシも詳しいことは知らん。あまり自分語りをせんやつじゃからな。」

 

「あの、マスターはなぜミストガンをギルドに誘ったのですか?」

 

「ふむ。それはもちろん魔道の才を垣間見たのもあるが、ワシがあやつを連れてきたのは()()()()()()()()()というのが本当のところじゃ。」

 

「得体が知れないですか?」

 

「ワシがあやつを初めて見たのは貴族の式典での。まぁ〜いわゆるアレじゃ、よくある貴族の一人娘が暗殺されかけての。」

 

「よくあってはダメでしょう。」

 

「方法はシンプルじゃった。対象のみに発動するタイプの魔法での。あの場で気がつけたのはワシと・・・。」

 

「ミストガン」

 

「経験の差じゃ、一瞬ワシの方が速く発動を封じた。・・・そして驚かされた。ワシ以外で気が付き発動を止めようとした。それも子供が。当然、興味が湧いての、いざ近くまで近づけば・・・そこにあったのは魔力の湖畔。」

 

「・・・」

 

「騒動の中にいて冷静・・・己の身に降りかかる前に処理をしようとした。ただそれだけ。このままコヤツを放置すればいずれ良くない方で有名・・・最悪今より成長を遂げ闇ギルドに所属すれば。そう考えた時には勧誘しておった。」

 

「・・・・・・・・・マスター、失礼ですが先程のお話の中で湖畔?ですか、そのミストガンはそれ程魔力が多いとは思えませんが?良くて私と同程度かと。」

 

「そりゃ〜アイツ普段、自身の魔力を制限してるし。」

 

「!」

 

「それに今は街の損害を住民に知られんように、常時幻影魔法で損害を誤魔化しとるから。」

 

「‼︎」

 

「ほれ。じゃからラクサスのヤツと一緒に来た時お主ら眠らんかったじゃろ?ヒョホホホホホホホ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの後、もっと詳しく聞こうにも町長との会議に赴かれたし。」

 

すでに見えている大聖堂。はたからみればいつも通り・・・に見える。アレが幻か。

 

実際に触れることが出来る。壁を触った時の少しザラっとした感触、ステンドガラスの輝き、少し埃っぽい匂い。何もかもが幻。

 

「一体・・・・・・どれほどの魔力を。それに、大聖堂だけでなく街の至る所も隠しているだったな。」

 

仮に、私がミストガンと同じく幻を操る魔導士だったとして、街全体を覆うのではなく破損した全ての要所をピンポイントで幻をかけることが出来たとして常時隠すことが出来るか?

 

「無理だな。そもそもピンポイントで細部までなんて。」

 

それを常時継続して・・・一体ヤツの魔力保有量はどれ程なのだ。

 

「そして・・・・・・私に似た顔。」

 

そう言えば・・・似ている理由もあの言葉の意味も。

 

ミストガンお前は何者なんだ・・・・・・。

 

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