迷える魂は安眠を求める   作:ハリボー

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三歩進んでニ歩下がる

私はルーシィ!

 

フェアリーテイル所属の魔導士なの!と言っても、入ったのは最近なんだけどね。

 

ハルジオンの港で、滅竜魔導士のナツに相棒のハッピーと出会ってそこから色々あって加入する事に。

 

この間は、エルザ、グレイ、ナツとハッピーそして何故か私を含めてある事件解決のために奮闘していたの。

闇ギルド鉄の森。奴らは、かつて世界を震わせた黒魔道士ゼレフが作ったゼレフ書の悪魔、呪歌ララバイを使って定例会を行なっていたフィオーレ魔導士ギルドのマスター達を抹殺しようとしていたんだけど、私たちの活躍によって見事に阻止!

その後からも大変だったんだけど、これ以上は長くなっちゃうから割愛。

そしてまた、日常が戻って来た。

 

 

 

 

 

ー魔導士ギルド フェアリーテイルー

 

「そういやナツ、エルザとの勝負はいいのかよ?評議員の使者が来て有耶無耶になっちまったろ?」

 

「そうだった!勝負だエルザ!」

 

「疲れているんだ、またの機会にしろナツ。グレイもナツを煽るんじゃない。あと服を着ろ。」

 

「しまった!いつの間に!」

 

「行くぞ!火竜の鉄拳!」

 

「ハァーまったく・・・フンッ!」

 

「ゴプァ」

 

ナツの攻撃を紙一重でかわし、カウンターでガラ空きだった胴体に逆にアッパーを仕掛け沈めた。

 

 

 

 

『ギャハハハハハハハハ!』

 

 

 

2人の勝負を見ていた連中から、爆笑の嵐。

 

「瞬殺」

 

「やっぱりね」

 

「ほらな?言わんこっちゃねぇや。ププッ」

 

全員言いたい放題である。

 

「ちょっとナツ!最強チームの仲間同士でやめなさいって!」

 

「は?何だそりゃ?」

 

「え?」

 

私はグレイの聞き返しに疑問符を浮かべる。

 

「何って、エルザとナツとグレイでしょう?フェアリーテイルのトップスリー。」

 

「はぁ?誰だよそんなこと言ったヤツ。」

 

「・・・」しくしく(泣)

 

「あっ!ミラちゃんだったのね!!!!」

 

「私は、三人なら相性がいいと思って。」(泣)

 

え?ちょっと待ってよ。三人がトップスリーじゃないの?

 

「ルーシィ、何を勘違いしてるかは知らねぇが、俺たちじゃねぇよ。」

 

「まぁ、女性最強はエルザで決まりだけどね〜。」

 

レビィちゃんが捕捉はしてくれるけど、やっぱり信じられない。それじゃあグレイやナツより上がいるってこと⁉︎

 

そんな時だった。異変が起きたのは。

 

「ふみゅ」

 

「あら、マスターどうかしました?」

 

カウンターで私と喋っていた、ミラジェーンことミラさんがマスターの異変に気がつく。

 

「いや・・・眠い」

 

「え?・・・あ」

 

突如として膝から崩れ落ちそのまま眠ってしまう。

そしてそれはミラさんだけではなく。

 

「・・・これは!」

 

「まさ・・・か」

 

「ね、ねみぃ」

 

「何なの・・・これ」

 

一人、また一人と眠ってしまい。

騒がしかったギルドに、静寂が訪れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーミストガンー

 

マグノリア、いつぶりだろうか?

 

幻術で既に姿形は変えてある為、街を普通に歩いてギルドを目指す。

 

途中にギルドメンバーともすれ違うが、挨拶は交わさない。

 

そもそも、姿を変える前にマスターやラクサス、ギルダーツくらいしか俺の姿を見たことがない。

 

ギルドに向かう道すがら、街の人達の話し声も自然と聞こえてくる。その中には、フェアリーテイルに関するものもあり注意深く聞いてみると、俺がいない間にまた多くの騒動を起こした様だ。

 

マウで聞いた話もあれば、ナナを人魚の踵がある街に送っている間にも色々おこしている様だ。マスターの苦労が増えるな。

その中に少し気になるものがあった。

 

「エルザちゃん、今日の朝一で無罪で釈放されて帰って来てるらしいよ。本当によかったよ。」

 

「当たり前だろ!エルザさんはフェアリーテイルの数少ない常識人の一人だ。闇ギルドを倒したってのに捕まえた評議員がどうかしてんのさ!」

 

「これこれ、滅多な事を言うんじゃないよ!」

 

ふむ?闇ギルドを潰して評議員に捕まった?

これまでにだって、俺とて闇ギルドをいくつか潰している。

しかし、捕まったことはない。何か理由があるな。

大方、評議員がミスを犯したがそれが公に出れば信用が失われる可能性がアリ、偶々解決した面々に妖精女王(ティターニア)の二つ名で名を轟かすエルザがいた為、面子を保つ為に形だけの逮捕と言ったところか?

 

下らない。

 

一度、高い所まで登ってしまった者ほどそこから引き摺り下ろされる事を恐れる。・・・消すか?

 

・・・ハァ、まぁいい。そろそろか。

 

見えて来たな、久しいフェアリーテイル。

 

・・・ん?

 

突如して肩に白い鳩が降りてくる。見ると足に紙がついていて、ミストガンが紙を取ると飛び去って行った。

 

「・・・伝書鳩?」

 

広げて読むと、書かれていた内容に来た道を戻らなければならない内容が書かれていた為、少し億劫ながらもついでに近隣の仕事がないか探そうと思い直す。

 

「・・・眠れ。」

 

魔法を発動し、ギルド全体に眠り魔法をかける。

 

中に入れば、起きているのはマスターと二階にある人物のみ。

 

俺は真っ直ぐクエストボードへと向かう。

 

「ミストガン」

 

マスターが俺の名を呟くが大したことはないだろう。

 

道すがらな街の近くの森、そこに出た獣の討伐依頼があった為、それを取る。

 

「・・・行ってくる。」

 

「まったく、毎度毎度全員眠らせおって人見知りも大概にせい。それとも、余程()()()()()()()()()()()()()?」

 

「・・・」

 

別に、人見知りというわけではない。後者の方が理由としては・・・まぁいい。

 

出入り口に足を向ける。

 

「これっ!眠りの魔法を解かんか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カウントダウンを始め、俺が完全にギルドを出た段階で解除する。

 

恐らく俺が来たことは、新入りの精霊魔導士以外は分かったことだろう。

 

それより

 

「・・・とんぼ返りになるとは。」

 

 

 

 

 

 

拝啓 ミストガン殿

 

 

久しぶりって言ってもつい数日前だけど、送ってくれてありがとうね。それで、送ってもらってからこうして手紙で書くのも本当に申し訳ないんだけど、お願い!もう一度戻って来て!マスターがミストガンを呼び出せってしつこくて...。このままだと、フェアリーテイルに乗り込む勢いで私達でも抑えるのが限界に近いの!それじゃあ人魚の踵で待ってるから! 

 

 

 

ナナ

 

 

 

PS マグノリアのお土産とかあると嬉しいなぁ

 

 

 

 

 

「・・・」イラッ

 

 

 

ハァ・・・・・・・・・・・・お土産屋・・・行くか。

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