迷える魂は安眠を求める   作:ハリボー

9 / 52
今回、かなり短めです。申し訳ありません。

ちなみに私事ながら、今日が誕生日!

コレから友達と共に飲みに行って来ます!

作品感想待ってます!!


次の向かう先

「・・・今・・・・・・なんと言った、マスター?」

 

「じゃから、お前さんに一つ仕事を頼まれてほしいんじゃ。」

 

「・・・」

 

「今メンドクセェーと思ったじゃろ!絶対!」

 

「・・・思ってない。」

 

 

事は、今から数分前。

 

フェアリーテイルはファントムとのギルド間抗争の後、ギルド再建に動いていた。流石にこれ程の事態に評議員も黙っておらず、ファントムはギルド解体。フェアリーテイルは形式だけの事情聴取などがあったが・・・。

 

それから約一ヶ月、しばらく地方を巡っていたが貯金はありはするが、勘を鈍らせぬ様仕事をしようと思い立ち、ギルドに赴いたところマスターに頼まれごとをされ、冒頭のセリフ。

 

「・・・内容による。」

 

「それよりも毎回毎回、よう皆を眠らせるのぉ。」

 

「・・・」

 

「分かった分かった。・・・これは先の定例会で上がった議題なんじゃが」

 

「・・・」

 

「近々、10年クエストが増えることになりそうじゃ。」

 

10年クエスト。

 

ギルドには様々な依頼が来る。街のドブ掃除から魔物の討伐、店の手伝い、子守、舞台演出などジャンルは幅広い。

 

だがクエストにも位が存在する。

 

一般的なクエスト

誰もが受けることができ、先の説明した様な様々なジャンルの依頼が寄せられる。

 

S級クエスト

各魔導師ギルドでS級認定を受けた、S級魔導師のみが受ける事を許されたクエスト。しかし、S級魔導師が一人いれば認定を受けていない者も受注は出来る。S級と付くだけはあり難易度は一般的なクエストより格段に上がり、主に討伐、事態の解決などの荒事が集中している。

 

SS級クエスト

S級クエストの更に上。S級魔導師でさえも失敗する可能性が非常に高く、死亡率も上がる。実際、どこかのギルドの者が帰らぬ人となったと聞いた事例もある。

 

10年クエスト

SS級クエストが10年、誰にも成功されなかった場合、この10年クエストに認定される。

 

そして更にその上が存在する。

 

100年クエスト

100年誰も成功出来なかったクエスト。このクエストに関しては、依頼を失敗したとしても、帰って来たと言う事例は存在しない。

 

 

 

その最高位クエストの一つ下、10年クエストが追加される。定例会の議題に上がるのも無理はないだろう。

 

「・・・それで?」

 

「コレが先程、評議員から各ギルドに届いた、正式な10年クエストの依頼書じゃ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10年クエスト

 

機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)

 

依頼内容:対象討伐。可能であれば対象の調査又は捕縛。

 

場所:ギレーシア太陽時計遺跡

 

 

 

 

 

「・・・デウス・エクス・マキナ?」

 

神とはまた仰々しい名がついたものだ。

 

「どうじゃ?受けてみんか?」

 

「・・・マスター」

 

「なんじゃ?」

 

「・・・近々ではなく・・・・・・既に追加されているが?」

 

「・・・・・・・・・細かい事はいーの!」

 

よくはないと思うのだが。しかし、ギレーシア太陽時計遺跡か。確かその近くの街には、魔導師ギルド青の天馬(ブルーペガサス)があったはずだ。

 

「・・・マスターなぜフェアリーテイルにこの仕事が回って来る?」

 

「む?」

 

「・・・一番近いギルドは天馬のはずだ。・・・・・・地形、気候など向こうがより把握していると思うが?」

 

「・・・」

 

なぜか黙ってしまうマスター。

 

「・・・いや、話しておくべきか。ミストガン、お主の疑問はもっともじゃ。本来この仕事はブルーペガサスが優先的に回された。お主の気掛かりの通りのぉ。」

 

「・・・」

 

「そして、向こうのS級にあたる魔導師が依頼を受けたが、結果は失敗。それも」

 

「・・・魔導師の死という結果をもって・・・・・・か。」

 

なるほど。恐らく、この仕事を受けた者は当時のブルーペガサスでは一番の実力者だったのだろう。その魔導師が死んだクエスト。その者でダメだったのならば、他が受ければ結果は見えている。

 

「ギルダーツは100年クエスト、ラクサスのヤツは連絡取れず、エルザは、正直10年クエストを受けるには時期尚早じゃ。故にミストガン頼まれてくれんか?」

 

「・・・」

 

デウス・エクス・マキナ。

機械いや、神とやらも眠るのか否か。

・・・面白い。

 

「・・・了解」

 

「そうか!それでこそフェアリーテイルの魔導師じゃ。」

 

目的地は決まった。ならば早速向かうとしよう。それに、少し長居しすぎたせいで、いつまでも皆を眠らせたままにしておく訳にもいかない。

 

「・・・行ってくる。」

 

 

 

 

 

 

「そうそう」

 

 

 

 

「言い忘れておったが」

 

 

 

 

「向こうに着いたらボブの奴が用がある様じゃから」

 

 

 

 

「ブルーペガサスに寄ってやってね」

 

 

 

 

・・・マスター今なら思う。

 

「・・・メンドクセェー」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。