転生したらなんかウマ娘に懐かれてる件について   作:和菓子甘味

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EXTRA 1R「チームリギル」

はいどうも。樋野サブトレーナーでございます。

本日は快晴で絶好の昼寝日和ではありますが、私は現在、とんでもない修羅場を迎えております。

 

「今日から1ヶ月ではあるが、リギルのサブトレーナーとして樋野サブトレーナーが来る事になった。経験がない新人ではあるが、れっきとした自衛官であるので失礼のないように」

 

学園でも最強豪であるチームリギル。そのトレーナーである東条ハナさんに、俺がリギルのサブトレーナーになる事を告げられたのはつい昨日の話だ。

彼女はアニメ版ウマ娘通り、この世界でもチームリギルを率いる敏腕トレーナーのはずなのだが...何故か俺がサブトレーナーとして指名されたのである。多分原因はルドフジコンビだろう。シップは賢いから俺が死にそうになってる所で、わざわざ立て直しが必要なチームスピカに誘うわけがない。それならサブトレーナーよりもウマ娘を攫う方が割に合う。

さらばスペシャルウィーク。俺の為に犠牲になってくれ。

ともあれ、俺はチームリギルとかいうやべー巣窟に入ったわけなんだが…。

 

「防衛省陸上自衛隊から出向してきました、樋野正樹と申します。自衛隊での階級は3等陸曹です。皆さんの中には何人か会ったこともある人がいるとは思いますが、改めてよろしくお願い致します」

 

はい、手短に済ませましたが何名かやべぇ臭いがプンプンするものが散見されますね...。

 

「では1人ずつ挨拶を頼む」

 

東条トレーナーが言うが早いか、真っ先に来たのはルドルフとフジだった。

 

「改めてよろしく頼むよ。樋野サブトレーナー」

「君に最高の『キセキ』を見せてあげるよ」

 

ルドルフは獲物を狩る目を、フジはねっとりとした視線と笑みを浮かべて、お互いに挨拶(?)を言ってくる。尻尾は最早扇風機のごとく荒ぶっているが、お互いの言葉を聞いた瞬間、耳を絞って笑顔のままお互いを牽制しあった。ここは戦略的撤退だと思い、次の子に近づく。

 

「エアグルーヴだ。よろしく頼む」

「こちらこそよろし...くぅ!?」

 

エアグルーヴが手を差し出してきたので握ると急に引き寄せられ、耳元で小声で囁いてきた。

 

「会長の様子を見てわかったが...あまり『前』の事を言ってくれるなよ?それと...今度は離さんぞ?」

 

えっ!?こんな状況から入れる保険があるんですか!?...無いですかそうですか。さて、ベロちゃんに手を握りつぶされかけた所で次の方に行こう。一々気にしてたら精神が持たん。

 

「ハァイ!ヒノサン!これからもヨロシクオネガイシマース!」

「ハーハッハッハ!どうやらまだまだボクの輝きを見たいようだね!」

 

タイキシャトルとテイエムオペラオーの2人は滅茶苦茶大っぴらに前世の事を出して来おった。そのせいか東条さんは「お前は何を言っているんだ」状態だし...あっ、ルドルフとフジとグルーヴが2人を引きずって奥で小声で説教始めた....。さあ次だ。現実逃避、大切。

 

「よろしく頼むよトレ公!」

「よろしくお願いします」

 

ヒシアマゾン...彼女は変わらない様子だけど前世の記憶は無いんだろうか?

 

「そ、それと...『前』のことはあまり言わないでおくれよ?一応このキャラでいってるからさ...」

 

前言撤回ガッツリ記憶ありますねぇ!?なにこれなんでこんなにウマ娘達のウマソウルの濃度濃いの!?濃すぎて俺が胃もたれどころか胃潰瘍起こしちゃいますよォ!!

...という訳で、結局の所はチームリギル内で前世を思い出してないのは俺が会ってないナリタブライアン、マルゼンスキーの2名だ。どうやらグラスワンダー、サイレンススズカ、エルコンドルパサーの3人はいないようだ。これだけで心の平穏は保たれるというもの...。

しかしまあ面倒なことになったもんですわ。いやほんと皇帝とエンターテイナーはマジで無視を決め込んでやる。覚悟しとけよ...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、しっかり無視したら2人とも泣いて、東条トレーナーに告げ口して俺が説教を受けました。そういう手があったか...。




エアグルーヴ
会いに来た正樹(幼児)の姿を見て近づいた所、鼻を触って笑う正樹に母性が爆発。以降も来る度に成長する正樹を楽しみにしつつ、わんぱく坊主な少年正樹に母親としての親愛の情を抱く。
前世では成長した正樹を見ることができなかった為、今世の疲れきった三十路となった正樹を世話する事を目標にしていると共に恥ずかしい前世(正樹を舐めまくって愛情表現)を前世組にバラされないかヒヤヒヤしている。
馬の側面が出た時の一人称は「ワタシ」

タイキシャトル
正樹の疲れ果てる姿を見続けた馬の一頭。
亡くなる直前まで疲れていながらも自分に会いに来る正樹に興味を持ったが、自衛隊入隊後にやつれていく正樹を心配する。
記憶復帰後、自衛隊という崇高な職に就いていながら、その現状は母国の兵士とは全く違う対応である事に悲観し、結婚してアメリカに戻って米軍に引き込めば解決するという考えを導き出した。因みにパパはアメリカ陸軍大佐。(イメージは筋肉モリモリマッチョマンのあの人似)
馬の側面が出た時の一人称は「オレ」

テイエムオペラオー
前世ではレース場にいた正樹(乳児)を珍しく思いつつもそこまで気にしていなかったが、引退後も通う正樹に興味を抱く。
今世では心臓麻痺の苦しさを知っているため、残業詰めの正樹をリラックスさせる為に度々講演会(最低4時間ノンストップコース)に招待(強制)している。

ヒシアマゾン
エアグルーヴと同様の理由からオカン2号となる。
特に寮長として残業詰めの正樹を目撃して、何とかできないかと模索しており、最近では「結婚すれば間近で何とか出来るのでは?」と考えている。
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