TSして人生やり直すことになったのでVtuberやる   作:減塩醤油

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第四話 オタクに厳しいギャル

2002年になり、私もいよいよ小学校上級生。前世なら鼻水垂らしながらゴロゴロコミックでも読んだり、友達とナンテンドーゲームキューブで大戦闘なブラザーズをしたりしていた頃。あのゲーム神作だったなぁ。発売してから10年たっても友人とやっていた記憶がある。

 

でも今は、悲しいことに友達などほぼいない。精神年齢40だから悲しくなどないからね。...悲しくなんてないんだからねっ!

 

ここまで来ると恥ずかしいことに、勉強でもうろ覚えのところが出てくる。理系の科目はまだマシな方だが、文系科目はひどい。全く使ってなかった漢字とかもう書けないし、社会の歴史人物なんて誰?ってレベル。ああ、やっぱり暗記は駄目だったよ。

 

Vtuberとしてはアホの子キャラだってアリだが、私の活動予定時期を鑑みると、おそらく私の他にVtuberはいない。親分より先にデビューする身としては、アホキャラはよろしくないだろう。そういうのは後続のすることだ。

 

それに、忘れかけていた記憶を思い出していく感覚がパズルのようで結構楽しい。放課後は勉強してたり絵を描いていたりして大忙しだ。気づけば23時になっていたことなどざらにあった。アドレナリンがドバドバでてる。

 

あとは、周りが急に大人びてきた。第二次性徴期が来たのだろう、教室ではたまにブラの話をして胸を触り合ってる素晴らしい女子たちだっている。ここがエデンか!

 

もちろん、その会話の中に私などいない。話しかける勇気なんてモノはまだ出てこない。

 

..いいんだ。私は前世では百合の間に挟まる男絶対許さないマンだったんだ。私は不純物だろう。それに私の胸が成長したときには自分で揉むから! 

 

きっと虚しくなるんだろうなぁ。

 

時は2004年、満を持してナンテンドーDSが発売された。これまでは英語力とボイトレ、声真似と独学の絵を練習してきたが、一番配信者に必要なトーク力はまだ手つかずだ。逆にこれさえあれば、他がどんなに出来なくても大丈夫なほど、トーク力は大切になってくる。

 

これを機に、部屋の中で虚空に向かって雑談しながら実況してみようかな。Vtuberになった後もコメントがあることを除いたら、一人で話し続けなければいけないはずだ。

今はニヨニヨ動画もないから、実在する配信者などはお手本にできない。記憶を頼りして有名Vtuberのトークを参考にしつつ、自分の力で磨き上げなければならないのだ。

頑張れ私!流れるコメントを妄想しながらしゃべり続けろ!

 

ちなみに、おふくろはあっさりとDSの購入を許してくれた。これまでめったに物をねだることがなかったし、夜遅くまで机に向かっているのを見てずっと勉強していると思ってくれていたらしい。

 

ごめん、基本絵を描いていただけです。でもそんなことは言わない。気が変わったら困るからね。私はかしこいので。

 

とりあえず、ローンチタイトルをいくつか買ってもらった。

ペケモンダッシュとメイドインクリオ楽しい。

 

..はまりすぎて下画面がズタボロになりました。保護フィルムを買うの忘れてた。

これ前世でもやっちゃってたのに。結構、あるあるなんじゃなかろうか?

 

 

2004年、私ももう12歳になり、小学校は卒業。顔触れは変わること無く、そのまま中学校に入学した。とはいっても、やることは大して変わらない。ぼっちで実況の練習をして、絵を描いて、毎日少しずつ英語を読む。コツコツやるのが上達への近道。99パーセントは努力らしいからな。頑張っていこう。

 

でも、ピアノの習い事はもうやめた。これ以上やっていると、コンクールやらに出させられそうだったから。ボイトレが自主練になってしまうのはキツいが、そのぶん一人カラオケにでも行けばいい。一人カラオケはいいぞ。好きな曲を好きなだけ歌える。別に一緒に行く友達がいないとか、そんなんじゃ無いから!

 

中学生になってから、お小遣いも増えた。もちろん無駄遣いするつもりはないし、将来、機材とか買うのに充てるつもり。ただ、そこからちょっとだけカラオケに使おうかな。

 

部活には入らなかったけど、美術の先生のところへよく会いに行った。偶然私がエヴォの絵を描いているのを見られ、そこでオタクトークをして意気投合した。

 

美大を卒業したばっかりの若めの姉ちゃんで、その実力は折り紙付きだ。かなりのアニオタのようで、私の絵に必要な塗り方、影の付け方を教えてくれた。

 

その点では感謝してるんだけど、BL勧めてくるのをやめなさい。自作のエッチな漫画を見せてくるんじゃない。私の年齢、本来は18歳いってないぞ。ただの犯罪やん。

 

BLは嫌いじゃないけど、そんなことしてるサオル君とシンジロー君は見たくなかった。確かに、サオル君はちょっとシンジロー君が好きすぎるとこあったけど。

 

 

 

どうでもいいけど、イッヌ(呼称)が急成長した。背もめっちゃでっかくなって、サッカー部でキャプテンしてる。おまけにイケメン。

 

どこの少女漫画から飛び出したんだ。○ね。あの気弱そうなショタはどこに行った。

..まあそれでも向こうの予定が空いたらたまに遊ぶんだけどね。

 

今度も新作ペケモンやどうぶつの林をやる予定。モテモテなあいつに対して溜まってる鬱憤をどう晴らしてやろうか。

 

種族値モナリザ主人公ペケモンでボコすか、村の木を全部切ってやるかぐらいしないと気がすまないよなぁ!

 

 

あるとき、誰か彼女を作らないのかとイッヌ(呼称)に聞いてみた。あれだけモテる要素あるなら、私だとハーレム築いてるね。そんな勇気無いけど。

 

そしたらイッヌは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。なんだよ、私たち友達だろぉ!誰にも言わないからさ!

 

そう伝えると、イッヌ(呼称)はわかりやすく落ち込んでいた。

..えっ、お前誰かにばらして欲しいの?ごめんて、嘘だよ。私言いふらす友達いないから。

 

 

どうしよ、私の体成長しないぞ。周りは大体成長始まってるし、なんならもうし終わってそうな子もいる。そのたわわなメロン、揉ませてほしい。

 

結構勉強やら絵やらで夜更かししてるし、最近は京アニの大ヒット作も見てる。いちオタクとして、ある晴れた日のユカイなエンディング曲は是非踊りまで覚えたいところだ。オタクなら踊れて当たり前だったし。

 

それに、体が成長しないのはもう気にしないでもいい気がしてきた。私が将来なりたいのは、誰かのお嫁さんでもなく、モデルでもない。

 

リアルの体なんてどうだっていいのさ。それよか今は、最高のガワを作るためにイラストを学ぶのが先だ。さよなら、私の睡眠時間。

 

胸を揉むのは、もう諦めよう。

 

 

 

 

「ねぇ、あんた西園寺君の何なの!」

 

やったーギャルっぽい女子に話しかけられたぞ!...なんてこと言ってる場合ではない。穏やかじゃないですねぇ。

 

放課後に教室から美術室へ向かうときに、かなりの怒声を浴びせられた。

なんでも彼女は学年でも有名なワル、先生たちにも目をつけられてるらしい。そんな人に絡まれるなんて..現実にオタクに優しいギャルはいないんだ。

 

てか、西園寺って誰だよ。イッヌ(呼称)か?あいつの名前そんなんだったのか。名前かっこよすぎやろ。エロゲのヒロインでしか聞かないぞそんなの。

でも私の名前の方がかっk

 

「何だって聞いてんの!答えなさいよ!」「キモい絵ばっかり描いてるくせに!」

 

取り巻きA 取り巻きBがあらわれた!

やれやれ、ハーレムができちまったぜ。ラノベ主人公かな?

 

「なによこのノート」「どうせ変なの描いてるんでしょ」

 

うわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp  彼女たちは私からいきなりスケッチブックを取り上げ、開いて手をかけ始めた。え? マジで何すn

 

そこからは、本当に覚えていない。

今風に言うなら、気づいたときには周りにDQNが返り血だらけで(私が)倒れてたしなwwwちなみに彼女はいない(聞いてないwww)

 

それでも私の努力の結晶たるスケッチブックはなんとか無事だったから、まあ結果オーライかな。

 

たまたま通りかかったイッヌ(西園寺)が私を保健室に担いで行ってくれたらしい。サンキューイッヌ。リアル女の嫉妬はマジで怖いことを学んだ。やっぱり二次元しか勝たん!

 

その後、例の女子たちに絡まれることはもうなかった。イッヌ(西園寺)が何か言ってくれたのかな?またいじめられるのを覚悟していたから、マジで感謝。

 

でもそれから私がイッヌ(西園寺)を誘っても、素っ気ない反応ばかりになっていった。

向こうも部活やら受験勉強で忙しいんだろう。 会話や連絡はどんどん減っていき、終には疎遠となってしまった。

 

どうぶつの林、また一緒にするつもりだったんだけどなぁ。

 




イッヌ(西園寺くん)視点も、機会があったら書きます。
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