特急「かがやき」高岡雅美万葉ロマン殺人旅行   作:新庄雄太郎

6 / 7
そして、南は謎が解けた。


第六章 越中万葉巡り

次の日、南と高山達は高岡駅から氷見線に乗って越中万葉巡りをすることにした。

 

「えっ、万葉巡り。」

 

「そうよ、今学校で習ってるの。」

 

「それで、旅行で高岡に来たのか。」

 

「そうよ。」

 

「南さんも、行くの。」

 

「そうなんだよ。」

 

そう言って、南と高山達は8時04分発の氷見線に乗って万葉巡りをすることにした。

 

氷見線は、北陸本線から分岐するローカル線のひとつであり、富山湾岸を走る。高岡駅 - 能町駅間では万葉線高岡軌道線と並行し、伏木駅付近は工業地帯となっている。急行はなくすべて鈍行である。

 

8時21分、南と高山と歩夢達は伏木駅で下車した。

 

「この辺りが万葉のふるさとね。」

 

「そうだよ。」

 

「とにかく、回って見ようか。」

 

「ええ。」

 

「早速、勝興寺へ行って見ようか。」

 

「ええ。」

 

勝興寺

 

「春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ乙女。」

 

「あっ、これ知ってる。」

 

「本当。」

 

「春の庭が紅色に美しく照り輝く桃の花が木の下まで照り映えている道に出てたたずむ少女よ。」

 

「おう、さすがしずくちゃん。」

 

「私には、この歌枕が好きだよ。」

 

「しずくちゃんには似合ってるわよ。」

 

と、歩夢が言った。

 

「うん、私には似合うかな?。」

 

二上山

 

「玉くしげ 二上山(ふたがみやま)に 鳴く鳥の 声の恋しき 時は来(き)にけり。」

 

「これどいう意味。」

 

「ああ、これはね二上山に鳴く鳥の、声の恋しい季節がやってきた。と言う意味なんだ。」

 

「へぇー。」

 

「なるほどね。」

 

「かすみんも、少しわかりますよ。」

 

「本当か。」

 

「うん。」

 

「次はどこへ行こうか。」

 

「そこに海があるわ。」

 

そう言って、南と高山達は雨晴海岸へやって来た。

 

「うわー、岩が見えるわ。」

 

「これは美しいは。」

 

と、しずくは言った。

 

「馬並めて いざ打ち行かな 渋谿の 清き磯廻に 寄する波見に。」

 

「えっ、何それ。」

 

「かすみちゃん、これはね楽しく歌い進められた宴もそろそろお開きに近付いた頃合いです。でも、宴の主催者である家持は、この楽しい集いをもう少し続けようと思ったのでしょう。遊楽の場を変え、国守館から出て渋谿の清らかな磯寄せる波を見に行こうと提案した歌なんだ。」

 

「そうなんだ、この海も美しいわ。」

 

「そうか、わかったぞ。」

 

と、南はひらめいた。

 

「主任、どうしたんです。」

 

「わかったよ、友人がどこにいるか。」

 

「本当なのか。」

 

「ああ。」

 

そして、行方不明の友人は何処へ入るのか。

 

「なるほど。」

 

「彼女は、高岡駅で下車して、ロータリーで若い男に愛車に乗せて新湊へ向かった。」

 

「わかったのね。」

 

「ああ。」

 

 




そして、女友人はどこに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。