ガンダムビルドブレイカーズ:オルタナティブ   作:Wandarel

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皆さん、お待ちかね。
作者のワンダレルです。
さて前回、世界への道をかけた日本選手権の準決勝を湯の森シャイニングゼロが制しました。
しかし、その日の夕方、アリネレイトが病に倒れました。
栄光の終わりは、もうすぐそこです。


第九話~栄光の結末~

レイトが倒れた翌日……。

「………レイトが……?」

ヒカルが、その事を聞き、絶句した。

「あぁ、どうやら昨日彼は倒れたそうだ。……そして、既に手遅れだったらしい。」

「……嘘ですよね?アルマさん……?レイトと約束してたんです……そんなわけないですよね………?」

レイカは混乱していた。

「……今から近くの病院へ向かう。改めて事実はそこで伝えよう。」

そして、ヒカル、レイカ、ヒビキ、イチカはアルマについて行った。

そして、有音零斗の病室へとついた。

そこで見たものは、顔に布をかけられてる誰かがいた。

「……………!」

ヒカルは、布を取った時全てを悟った。

「……ちくしょう……なんで気づいてやれなかったんだ…………。」

その言葉を聞いた、ヒビキが動揺する。

「何でだよ……兄さん、嘘だよね?起きて嘘だって言ってよ……兄さん………兄さん!!」

イチカは涙をこらえていた。

「レイト……こんなお別れあんまりだよ……。」

その頃、アルマは同じ部屋で医師の言葉を聞いていた。

「……どうにもならなかったんですね。」

「えぇ、現代医学ではもう手の施しようがない状態でした……。長くてもあと二日が限界だったと思います。」

「……そうですか、尽力を尽くしていただき感謝します。」

「医者失格です、生かせるかもしれない命を生かせれなかったんですから……。」

医師はあるものを持ってヒビキの元に向かった。

「……有音 響くんかな?」

「……はい……。」

「君のお兄さんがもしもの時は渡してくれと言われてたんだ。」

医師が持っていたのはコアガンダムα。

それを受け取ったヒビキは泣きながらもこう言った。

「………大切にするよ、兄さんの形見を………。」

ヒカルは気がつけば病室からいなくなっていた。

相当にこたえたのだろう。

それは、レイカも同じことだった。

前には進めそうになかった。


翌日、アルマが悲しげな顔をして言った。

「申し訳ない……僕の管理責任が甘かったがゆえだ。」

「……謝らないでください、俺も……リーダー失格だ。」

「すまないが、決勝大会については棄権にさせてもらった……。ここまで来てもらったのにすまない。」

アルマが、深々と頭を下げた。

「……レイカ姉……。」

「大丈夫よ、イチカ。」

嘘だ。大丈夫なんかじゃない。本当は辛い。今すぐ居なくなりたい。代わりに私が死ねばよかったんだ。レイトが死ぬことはなかったはずだ。全部。全部。私の………

「私が……悪い…………。」

レイカは部屋に篭って泣いていた。

後々、父さんと母さんにも顔を見に行ってもらった。

でも私は覚えている。

あの顔は、死んでも死にきれない顔だった。

きっと無念だったはずだ。

きっともう自分が限界だと分かってた。

日本を獲ってから逝きたいと心から願っていたんだと思う。

でも、それは……幻想に過ぎない。

ヒカルもこの湯の森からいなくなった……。

レイカは気づけば、イチカとよく一緒にガンプラバトルをしていた公園にいた。

あの時、イチカを虐めていたあの子が、私を変えた。

ここで師匠に負けたことが私を変えた。

そして、ゲリラバトルに参加してレイトに会ってまた変わって。

その決勝でヒカルと出会ってさらに強く変わった。

「……皮肉ね、変わってるふりをして変わってると妄想してて、変われてないのは私だけ……か。」

座ってうなだれていると、ふと影が覆った。

「………あ。」

そこには師匠が立っていた。

「……レイカよ、貴様はそこで何をしている。」

「………師匠、私を破門に……してください。」

「ほう?それなりに理由はあるようだな。」

「……私、この拳で世界に届かせれると思ってました……鍛えれば私が変わればいつか、大切な人を守れると……でも、現実は違う……私は結局、何も変われずに大切な人すら守れなかった………!それが……悔しくて悔しくてたまらない………!」

レイカは涙ながらに師匠にそう言った。

「……ならばガンプラを持って戦いの場に立てレイカ。」

「………何故…?」

「貴様のその甘さ、傲慢さがこの結果を生み出したというのならこのワシを超えれるはず。どうした?さぁ、構えんか!」

「………。」

レイカは無言ながら構えた。

人が誰一人としていない、たった二人のこの空間にて。

「「ガンプラファイト!レディーゴー!」」

ステージはランタオ島だった。

「ゆくぞ!」

「………。」

レイカは失意の中、戦いに挑んだ。

ゴッドアストレイとグランドマスターガンダムの拳がぶつかり合う。

だが……レイカの動きはとことん遅かった。

すぐに弾かれ、そのまま二撃目を入れられ、ゴッドアストレイはうつ伏せに倒れた。

「どうしたレイカ!何故立たん!」

「………もう、どうでもよくなったんです。なんの為にこんなことをしていたのか、何故こんなことをしていたのかもう分からないんです。」

すると、グランドマスターガンダムがゴッドアストレイを持ち上げ、平手打ちをした。

プラモトレースシステム越しだからこそ、衝撃はもちろん来る。

だが、グランドマスターガンダムは続けざまに平手打ちをし続けた。

「この馬鹿者!馬鹿者!馬鹿者!!馬鹿者ぉぉぉっ!!」

「え?」

レイカが師匠を見ると、その目に涙を浮かべていた。

「貴様がそのような弱腰になって何になる!貴様の思いはその程度か!貴様が今までに得たものはその程度の事で挫けるものなのかァ!!」

「師匠……。」

「立ていレイカ!貴様の性根をもう一度叩き直してくれる!!」

レイカは、その言葉に感銘を受けた。

レイカは涙を拭い、師匠と対峙する。

「望むところです、師匠!!」

気がつけば、人が多く集まっていた。

「ゆくぞぉぉぉっ!!」

「うおおぉっ!!」

拳が、蹴りが、全てがぶつかり合う。

師匠が言っていた言葉、拳が全てを物語り拳で伝わるものだと。

(師匠は怒っている。その真意は今は亡きレイトとの約束を果たせと言わんばかりに……!!)

「どうした!全力で来んかぁ!」

「ならば、流派冥王不敗が秘技!牙王烈衝脚(がおうれっしょうきゃく)!!」

単なるかかと落としではない。

拳法モジュールの全てを生かした相手の守りを粉砕する一撃。

「ぬぅ!!」

師匠の守りは崩しきれないが、体勢を崩すことは出来た。

「「秘技!十二王方牌大車併!!」」

ミニマムゴッドアストレイとミニマムマスターガンダムがぶつかりあった。

その間にも蹴り殴りの応酬をする。

「でぇやぁ!!」

師匠のマスタークロスを

「はぁ!!」

トツカノツルギで切り裂いて

「捉えた!!」

マガイクノタチを展開し、捕らえようとしたが

「甘いわァ!!」

掌で抑えられ引き離された。

「見せてみよレイカ!明鏡止水の境地を超えたその力を!」

「……無論です、今日こそ私は真に、貴方を越してみせる!!

「はぁぁぁぁぁぁ、タァッ!!」

グランドマスターガンダムとリアルの師匠が気を高め、明鏡止水の境地へと至り、金色の光を引き出した。

「…………。」

(父さん、母さん、イチカ、ヒビキくん、ヒカル、レイト……。私は……私を超えて……この拳を……。)

「この拳を世界へと轟かせる!!」

瞬間、ゴッドアストレイが金色に輝き、目に閃光が走る。

だが、それはリアルのレイカも同じだった。

ゴッドアストレイとレイカの青き眼に閃光が輝く。

絶対領域を超えたさらに先の力、真・絶対領域(シン・アブソリュートゾーン)へとレイカはたどり着いた。

「流派、東方不敗が最終奥義ィィ!!」

「流派、冥王不敗が最終奥義ィィ!!」

「石破天驚ォォォッ!ダァァァクネスッ!!」

「天地壊牢ォォォッ!アァァァセナルッ!!」

「「フィンガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」」

公園に大きな衝撃波が出る。

周りのギャラリーの何人かが吹き飛んだ。

届け……。

「届けぇぇぇぇぇぇぇ!!」

レイカは、グランドマスターガンダムとの一騎打ちに打ち勝った。

「ぬおぉっ!?」

ゴッドアストレイはグランドマスターガンダムの胴体を捉え、掴んだ!

「師匠、これが、私の答えだ!!」

「……よろしい。今こそお前が本物のキングオブハートよ……。」

「師匠のその言葉と最強の称号、しかと受け取りました……。ヒィィィィトォォォッ!!エンドッ!!!

ゴッドアストレイがグランドマスターガンダムを握り潰して爆散させ、バトルエンドの音声が流れた。


「ふ、レイカよ。ワシから教わることはもう無さそうだな。ワシもまだ未熟というものよ。貴様はワシの全力を超えたのだからな。

「いいえ、師匠。まだまだ私は未熟です。ですから……私、まだ師匠の弟子でいたいです♪」

レイカは師匠に抱きついた。

「ふん、ならば覚悟するがいい。今まで以上に厳しい稽古をするぞ。よいな!」

「はい!師匠!!」

私は、両親とイチカに説得し、月に一週間は実家に帰ってくることを条件に師匠の道場にて住み込みで修行をした。

時折、イチカとタッグでヴァルキリーゼロワンなるチームを組んでたりもしたし、シグレちゃんのあの事件の事も忘れてない。

それでも、その悲しみを背負ってでも今は亡き大切な人達の思いを胸に戦い続けた。

そして、四年後。

「いってらっしゃいレイカ。入学の手続きの方は任せておいて!」

「うん、母さん♪」

「パパ応援してるからな!!」

「うん、父さん!」

「……イチカ、お姉ちゃん頑張ってくるね〜♪」

「レイカ姉、頑張ってね!」

私は、1VS1の日本選手権の舞台へと降り立った。

決勝までは私は全力を出し切り、倒して上へと上がって行った。

「決勝の相手は、ナギツジ・タクマさん……。三年くらい前にお鍋一緒につつきあったあの人ね……。」

レイカは覚悟を決めていた。

「私が、私の拳で湯の森シャイニングゼロの力を……轟かせる!」

手に持つゴッドアストレイの青い眼が光った。




「………約束を守るよ、レイト、ヒカル。」
「よろしく頼む。」
「負けて……たまるかァァァァァっ!!」
「………これで、チェックメイトだ。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズ:オルタナティブ栄光の三人編
最終話「ヴァルキリーゼロ」
ガンプラファイト!レディーゴー!
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