ガンダムビルドブレイカーズ:オルタナティブ 作:Wandarel
彼は、全てをかけひたすらにとある男との再戦を望んだ。
その一端がここに記されている。
短編集 執念の果て
兄を含め、チームアリメノールは湯の森シャイニングゼロに敗北した。
ハヤナ「次は……絶対勝ってやるもん。勝ち逃げなんてさせるもんですか……!!」
リョウタ「あらあら、それだけ気迫があるならきっとすぐに戦えるわよ。アタシとしてもヒカル君とは朝まで語り合いたいわぁ〜☆」
アキラ「兄さん、欲望が漏れてるよ。」
そうだ、いずれまた戦える。
アキラ「次は武士道の勝利を貰う!あえて言おう!覚えておくがいい!必ずリベンジを果たす!」
レイト「おうおう、かかって来やがれ!次も騎士道の圧勝で終わらせてやらァ!」
聞けばアリネレイトは私と同級生だったらしい。
故に、私はその戦いを経て私自身が勝手に彼を
必ず、勝てると。
お互いが切磋琢磨し、何度もぶつかると。
そう思っていた。
その翌朝、ホテルで宿泊していたチームアリメノールは兄の大声で起きることになる。
リョウタ「なんですって!?」
ハヤナ「んー……リョウタ兄うるさい……。」
アキラ「何かあったのか、兄さん?」
リョウタ「……アリネレイト君が……亡くなったそうよ。」
私は悪い冗談だと思った。
だが、アリネレイトのご両親の許可を得てひと目顔を拝んだ。
リョウタ「……酷い顔……大きな未練を残して逝ったのでしょうね。」
ハヤナ「……レイトさんはいい人だったはずよ。どうしてこんな………。」
アキラ「………。」
私は黙っていた。
黙って、心の中で問うた。
アキラ(アリネレイト……君はそれでいいのか。弟を残し、そして大切な仲間を残して逝ったのが……。私の唯一無二の親友が……勝ち逃げをして。それでいいのか君は……。)
その問いに対する答えはなかった。
その日から私は……
リョウタ「ん?アキラ、どこ行くのよ?」
アキラ「……修行をしてくる。」
リョウタ「修行って……アンタ学校は?」
アキラ「平気だ、兄さん。問題ないよ。」
私は天ノ玉原市へ一人で向かった。
平日は夜更け、寝不足にならない程度に修行をし、土日の週末は天ノ玉原市にいるガンプラマイスター達をなぎ払っていった。
その過程で、Sin・スサノオは壊れ、修復をした。
そして、ある時修行で山篭りしていた時に熊に襲われ、顔に傷を負い瀕死の重体になった。
アキラ(……遠い……アリネレイトにはもう届かないのか……。)
その時は近くの神社の少女が神社に運んで治療をしてくれていた。私は目を覚まし、その少女に事情を聞き礼を言った。
アキラ「恩に着る。」
???「ううん、気にしないで!困った時は助け合いでしょ?」
もちろん、兄さんは天ノ玉原へと飛んできた。
そして、
バシンッ!!
開幕話すことも無くビンタされた。
リョウタ「馬鹿なことしてんじゃねぇぞクソガキ!!」
アキラ「兄さん、そんなに怒らなくても……ヨツユさんのおかげで生きてるんだし……。」
その言葉を言った瞬間、更にもう一発くらった。
リョウタ「んなもん結果論に過ぎねぇんだよバカタレ!修行するなとは言いたくねぇし仏になったあの子に対してもこんな事言いたくもねぇが……」
そこまで言って、リョウタ兄さんは泣きながら俺を抱きしめて言った。
リョウタ「死人を追いかけてまで決着をつけようとしてお前が死のうとするな……。お前は……お前ら兄妹はな、親父もお袋も死んじまって不憫だったかもしれねぇが、俺にとって大切で仕方ねぇ家族なんだよ。だから頼む……無茶だけはしないでくれ……。お前やハヤナまで死んだら、俺は……もう耐えられねぇよ………。」
アキラ「兄さん……。」
その時からだ。修行をし始めた時、私は亡霊が見えるようになった。
そして、私はそれを見切り、悪霊を斬り捨て成仏させるレベルまでになった。
ヨツユ「……すご。」
聞いたところ、ヨツユさんも同年代らしい。
アキラ「……まだだ、まだ頂きを目指さなくては……。」
そうだ。私は決着をつけねばならない……。
アキラ「久しいな、アリネレイト!」
レイト「はっ、相変わらずだなアンタは。」
その掛け声から、バトルが始まる。
アキラはSin・スサノオ改をもってプラネッツナイトと対峙した。
アキラ「ちぇぁぁぁっ!!」
レイト「うらあっ!!」
重い金属音が鳴る。そして、打ち合いが始まり、その連撃を制したのはアキラだった。
アキラ「………。」
だが、アキラは斬る寸前で刃を止めた。
レイト「……どうした、やらねぇのか?」
アキラ「……このような虚像が相手では務まらん……完璧な貴様自身と戦わねば意味をなさん!」
レイト「………。」
アキラ「切り捨て!ごめぇぇぇぇん!!」
プラネッツナイトを両断し、その姿はポリゴンとなって砕け散った。
戦っていたのは、あくまで生前のアリネレイトのデータだ。
アキラ「………。」
アキラは納得がいかなかった。だからこそ、追い求め続けた。
そして、アキラは習得した奥義も生まれ、四年にわたる修行を得て、再び湯の森へと帰ってきた。
そして、アキラは霊の声を聞いていた。
修行には悪霊を斬り祓うこともまた鍛錬でもあった。
そして、聞いて、見てしまった。
???「レイトさん、今日は特別にゴルドラン一緒に見ませんか?」
???「お?お前にしちゃ珍しく優しいな。明日槍でも降りそうだな。」
???「前言撤回します。」
???「冗談だっての……あのー、冗談ですよー?聞いてますー?」
アキラ「!!」
アリネレイト。恐らく魂だけの存在だろう。そして隣の少女は私と同じくその手のものが見えている人間だろう。
アキラ「……これは憎しみでも私怨でもない。私の我儘なのは分かっている。だが、この機を逃す訳にはいかん!」
アキラは即座にSin・スサノオを取り出した。
長年待っていた。
私はかの騎士の気配を感じ取った。
死してなお、何かを守るためにその場にいるのだろう。
譲れないものがあるのかもしれん。
だが、私とて決着をつけねばなるまい。
我が最高傑作のこの『Sin・スサノオ改ニ』をもって、真に騎士道と武士道の真髄を、その頂きへと登らん!
ここで雌雄を決しようじゃないか……。
アキラ「会いたかったぞ、アリネ・レイト!」