ガンダムビルドブレイカーズ:オルタナティブ 作:Wandarel
シズク「ユウ越しに私に連絡を貰ったのよ。今回の件を調べさせて欲しいってね。」
リョウタには信じられなかった。
父と母が会合をしていたのは知っていたが……。
アルマ「カマイ・リョウタ君だね。今回の事件、湯の森の市長である僕のミスにおけるご両親の件は本当に申し訳ない。」
リョウタ「い、いえ、こちらこそ。……もしや、親父が言っていた釜井組への援助というのは……?」
アルマ「あぁ、僕の独断で支援をさせてもらっているよ。」
ユウ「久しぶり、兄さん。」
アルマ「あぁ、久しぶりだねユウ。」
状況がいまいち掴めない所から話が始まった。
アルマ「単刀直入に言おう。ここは僕の顔を立てるつもりで三日月組と釜井組で手を組んで欲しいんだ。」
リョウタ「え……。」
話がいきなりすぎてポカンとしていたが状況をある程度飲み込めてきた。
リョウタ「アタシは構いません。でも、三日月組の方々に納得していただけるかどうか……。」
シズク「大丈夫、それは私がなんとかする。」
ユウ「正確には優秀なユウに丸投げするが正解なのにね〜。」
ユウがやれやれと言わんばかりに手を挙げる。
シズク「丸投げした記憶ないんだけど。」
ユウ「今まで経理とか掃除関連をやってきた人は誰かな〜?」
アルマ「……ということさ。」
リョウタ「……アンタ、他にも提案あるんでしょ?」
アルマ「……先代同様に察しがいい、助かるよ。」
アルマはそう言うと一つの紙を取りだした。
アルマ「今回の事件、裏で手を引いているのは僕とユウの母であるソウゲツ・トモコが原因だ。大方、釜井組と三日月組の対立による湯の森の治安の悪化、そして上層部、組長。今回で言えばシズク君、君のような能力者を狙い養王田組を使って始末しに来たということ。ならば僕達もそれに対抗しなければならない。君の親御さんの敵を討つチャンスでもある。実の母を潰す僕のこの計画に参加してくれるかな?」
リョウタ「……拒否権はないんでしょ。親父もよく言ってたわ。アルマ市長には歯向かわない方がいいって。アンタが仁義を通すなら手伝うわよ。ただ……」
リョウタはアルマに圧をかける。
リョウタ「アンタが仁義外れのような事をした時は釜井組が潰れてでもアンタを殺すわ。」
だが、アルマを含めこの場にいる三人は至って冷静だった。
シズク「へぇ、伊達に鉄火場を生き抜いてきたわけじゃないんだ。」
ユウ「あらあら、凄い覇気ね。」
アルマ「……フッ、先代同様に君もまた上に立つ者の強さを持っている。余計気に入ったよ。」
リョウタ「そりゃどーも。」
その頃。
トシミツ「……坊ちゃん遅いな。」
トシミツはなかなか帰ってこないリョウタを心配しながらシマの見回りをしていた。
その時、トシミツの鼻がふと動く。
自分と同じ鉄火場の匂いだった。
トシミツ「……そこにいるんだろ。出てきたらどうだい?」
トシミツは同じ路地裏にいる人間に視線を向けた。
???「ウチの親父が世話になったな、釜井の狂犬よ。」
トシミツ「こいつぁ……そうかい、アンタが相手になるのか。三日月の化け猫……。」
三日月の化け猫。それは後に知る事だが三日月組の組長の兄、ミカヅキ・オウガの用心棒を勤めていた
トシミツもヤスヒロもお互い裏の方ではかなり名を馳せている。
ヤスヒロ「狂犬よ、仇を取らせてもらうぞ。」
トシミツ「生憎だが俺もちょーどよく仇を討ちたかったんだわ。」
お互いが身構える。
今ここに、狂犬と化け猫の激闘が始まる。
トシミツ「くたばれ、仁義外れがぁ!!」
ヤスヒロ「甘い!その程度で終わるほど俺は鉄火場を生きてはいないぞ!」
次回、ガンダムビルドブレイカーズ:オルタナティブ
鉄火場の華編第四話
「狂犬と化け猫のワルツ」