二週間二日おきに投稿します。よろしくお願いします。
ついでのお話をしておくとあらすじを大幅に書き換えます。きばれやゴラァ!()
夜が明けると同時に全身への痛みが去っていく。
そしてこの日々があと2日の間続くのである。
「・・とりあえず動けるか、ならまだマシだな」
彼女の家へと帰ることにする。彼女のために動かなければ。
「・・鍵ねぇわ、忘れてた」
致命的なミスをした。まぁいっか。魔法で開けよう。
「
情報を魔力をたどりつつ整理する。
・・感覚的に理解したが周りに
「・・隠れてねぇで出てこいよ。いるのは分かってんだ」
どうやら正面で殴り合う気は無いようだ。
「今のうちに帰ることを推奨する。懸命な判断を望む」
魔力の反応がなくなる。どうやら賢い奴だったようだ。
「
家に入り鍵をかける。彼女にも注意する必要がありそうだ。
取り敢えず彼女のために食事だけは作っておく。体の痛みがひどい。
少なくとも彼女に悟られないように。できるだけ明るく。答えは素早く。
彼女は、僕に対称する存在だから。
せっかく受けた命だ。
そして。
神が
§
「ちゃんと生きて帰ってきましたね」
「・・その程度は守る」
「なぜ昨日は帰らなかったのですか?」
「・・黙秘権を行使します」
「そうですか。私には言えないことをしてたんですね」
「その通りだ」
「そこは否定するところですよ」
「そうか。だが僕は否定しない。それは事実だからだ」
誰かの幸せのためならば自分は犠牲になれる。
もし誰も幸せでないなら僕は・・
「まぁいいです。昨日よりも顔色はいいです」
「そうか?」
「ええ。昨日は思い詰めたような表情でしたから」
その時、体に不快なものが這いずり上がる。
「ぐっ・・‼︎」
「大丈夫ですか!?」
ダメだ。昨日フタをしたはずのものが溢れる。
「ルーナ、手っ取り早くこれを治す方法がある」
「何なんですかそれは!」
「ただ問題は一つだ・・お前が傷つく可能性がある」
「そんな問題今となっては問題ありません!どうすればいいのですか!」
「ルーナ、制服で隠れる位置の首筋はどこだ」
「へ?あ、ここですが・・」
「首筋の力を抜け。後で痛むぞ」
その位置を示された瞬間、本能のままに体を動かす。
やることはただ一つ。首筋に噛み付くことだ。
「何をする気・・ッ痛い!」
「
「そう言われても痛いんです!」
「・・
「ぐぅ・・私も耐えますから早く終わらせてくださいよ」
「
約1分ほど首筋に噛み付いた僕は彼女から体を離す。彼女の首筋には赤く噛み痕が残っていた。
「・・すまない、これが昨晩出ていった理由だ」
「・・私を傷つけるからということですか?」
「ええ、これは僕の生体能力の問題で引き起こるのですが」
「どういうことですか?」
ここで自分の特性について述べるべきだろうか。できれば述べたほうがいいだろう。
「単刀直入に言いましょう。僕は狼の遺伝子情報の結果を強く受けている」
「・・でも人間なのでしょう」
「完璧にはそうでないかもしれない。ただ、人間の姿をしているだけかもしれない」
「でもいいじゃないですか」
「なぜです?怖くないのですか?」
「だって、貴方は動物のように理性を持たないわけじゃない。善悪の知識を持っている。ならば、貴方が力の加減を理解して自分で判断できるということですもの」
なぜそこまでして僕を信用しようとするんだ。理性がなくなれば一瞬で君を襲えると自分で言っているのに。
「確かに首筋は痛いです。でも、それで貴方の負担が軽減されるならいいんです」
「私は貴方にできることは“貴方の負担を減らす”ことですから」
確かに僕の負担は減る。しかし彼女はそれで傷がつく。
それなのにリターンにしか彼女は目を向けようとはしない。
・・やはり君は想像の斜め上をいく。
「どうやら君が
「はい?」
「痕はどうなりましたか?」
「ここに・・あれ?なくなってる」
「それが正解なんです。この行為自体“本来の主人”を見つけるために反応するものですから」
「・・もし違えば?」
「噛み痕がそのまま残り傷から感染、死ぬまでの一生の傷となります。それが運命の裁きです」
これは自分が苦しむかか相手が苦しむかの呪いであり、運命なのだ。
「僕が主人を見つけられればこの苦しみから一時解放され、見つけられなければ僕が苦しむだけですから」
「逃げることのできない呪い、ってことね」
「左様でございます。それが僕の存在意義ですから」
「?」
「さぁ、学校へ行きましょう。すぐに行かなければ遅れてしまいます」
「色々腑に落ちないですね・・」
僕の仕事は世界を知ること。
そして。
世界の運命を変えることだ。
§
学校に着いたら着いたで何故か奴に呼ばれた。
・・なんか悪いことしたっけ?
「先日の決闘に関してなのだが」
あぁ、僕が”暴走”して大変なことになったやつね。
「あれは俺の負けということにしてくれないか?」
・・は?
「あの状態において勝てる道筋が見つからなかった。それは己に未熟さがあったからだ」
・・ん?
「だから謝罪させてほしい」
「ちょっと待て、頭が追いつかん」
「どうした急に」
いやどうしたも何もないだろ。
「まず一つ目。何故もう一度戦わないんだ?そして二つ目。要求はルーナに謝ることだ。僕じゃない」
「それに関してなのだが学校より再戦の許可が下りなかった」
「は?ふざけんなちょっと殴り込んでくるわ」
「そりゃそうだろう。あんな
「・・そういやそうだった。すまなかった。忘れていた」
・・正確には違うのだが。
「ある程度思い出してくれたなら結構さ。それで戦闘時の様子を思い出していた」
「それで?」
「
「それはどうかな。あのタイプは四本の足で立つ、つまり人の二倍さ。そこに
「・・やはり俺には君より対処すべき技術を持たないようだ。俺は君に従い、君のもとで知識をさらに蓄えようと思う」
「・・は?」
「これは相互発展の契約だ。君にとっても悪くはない内容だろう」
確かに悪くはないが。なぜ僕についてくる。他にもっとマシなやつがいるだろ。
・・まぁ後ろ盾が増えるのは悪くはないが。
「・・対価は?」
「君の望むものにしよう。
望むもの。できればどの立場であっても長期的に使えるものがいい。
「・・情報だ。国家間における対立若しくは友好に関する情報が欲しい」
「・・そんなものでいいのか?武器や従者でもいいのだぞ?」
「僕の武器はこの体であり、資本でもある。そう安いものじゃないぞ」
「・・ハハハハッ!やはり君は俺の上にいるべき人間だ!そうこなくては!契約成立だ!」
「永年契約で成立だ。ところで名前は?」
「ジューク•ライアスだ。ジュークと呼びたまえ」
・・なんか厄介そうなのが増えたがまぁ良いか。今日の収穫だ。
あとでルーナにこの事を報告したら二回も本当か聞き直された。なぜだ。
ガエリオ・ライアスについて
雷属性の使い手。名家であるガエリオ家の生まれの直系男子である。
高いプライドとそれに値する能力を持つが身に余るほど持っているために完全には使いきれていない。また、紳士的行動も多く見られる。つまり良いやつ。
フォーマルハウテ家との関係はちょっと悪い寄りの中立だった。
なお、ヴァルフとは非常に相性がいい同じタイプの人間だと思いこんでいる。(重なる部分はあるが同じではない)