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僕はどこかの王国で生まれた。いや、正確には必要な分を親から生み出された、という方が正しいだろう。
僕は親の顔を知らない。一番古い記憶の中にいたのはいたのは起きたらトレーニングルームにいて訓練を行う士官と監察官がいた風景だっただろうか。
士官は常にしかめっ面ではあったが悪くはなかった。むしろ強すぎて何故僕に教えるのかががわからなかった。監察官は三人いて僕の体を毎日常に見ていた。
あと覚えていることは手術室と戦った戦場の風景だろうか。
手術室、あそこには嫌な思い出しかない。
僕の体は1〜2週間に一度手術室で切り開かれていた。記憶にあるだけでも腕を右を5回、左を4回切り開いた痕がついていたはずだ。最初の方は抵抗があったが自分でも慣れたのだろう、内容もよく覚えていない。抵抗したのであろう手術室のドアは大きくへこんだ痕が多数ついていたことを思い出す。
今までで一番痛かった手術は背中側からの手術だったろうか。あれだけは麻酔をかけられず行われていた。行われた回数は6回だった。2回目まででは背中を切り、3回目で“外部デバイス”なるものを一つ付けた。四回目、五回目と一個ずつ増えていき、六回目で僕の体に完全に
この”手術“までは筋力や人間の体の構造の説明、この国が君主制の専制政治を行なっていることを教えられたが、手術後には”外部デバイス“を利用した
‥‥結果から言うと成功率の計算はは手術時点で一本につき約二十五パーセント、同調成功率約八パーセント、
しかし、確率がゼロではない限り実験を繰り返すものだ。結果、
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「当然、僕と共に手術や訓練、模擬戦を行なった者はいた」
「ただし、彼らは手術の失敗で脱落や死亡が確認されたためここにいない、というわけだ」
ルーナは僕の説明に対して真摯に聞いてくれた。同時に疑問も多く発生していたようだ。
「手術の失敗が起こるとどうなるかって聞いたことがあるかしら?」
「風の噂でではあるが約八分の三は死亡、約四分の一で下半身麻痺、取り付けに成功しても拒絶反応により約八分の一は異常発生だと聞いたことがある」
「‥‥次に実験体となっていた人はどのくらい年齢だったのか分かる?」
「大体上は十四〜五歳、下は八歳程だったはずだ」
「‥‥なかなかにひどいわね、人権はあったのかしら」
「‥‥そもそも人権とは何だ?」
「人権っていうのは”人が人らしく生きる権利“よ」
「そんなものはない、僕たちは”家畜“だと言われていたからな」
「じゃ、じゃあ生き残った子たちは」
「いないな。あそこにいた時に死体を焼却場へ運んでいた。戦場での死に損ないの処理もしていたから確実だ。」
「‥‥なかなかひどい環境で育ったのね」
「そうか?それが普通だと思っていたが」
そう言うとルーナは黙った。自分としてもこんなに相手を殺した事実に関しては認めざるをえない。
“本当にこんなに殺すべきだったのだろうか”“自分は殺した仲間に恨まれているのではないか”
そんな疑問が常に頭に流れている。
自分は常に“正しい道”を選んだはずだ。そう言い聞かせつつも心で引っ掛かっている。
そんな自分は次の人生に意味があるのだろうか。
ルーナからの質問が途切れたことを確認すると、シャワーを浴びに立ちあがろうとした時だった。
「あ、あなたの名前は?」
「‥‥僕に名前はない。敢えて言うなら“被験体E2038”だろうか」
夜が明けるまでに睡眠をとるため、僕はシャワーを浴びに行った。