(木曽視点)
ブロンドの髪が黒く染まり、肌が蒼白く変色していく。
その様子をオレ達はただ見ている事しか出来なかった。
ヒエイ「気合…入レテェ……沈メテヤルゥッ!!」
主砲をオレ達に向け、容赦なく撃ってきた。オレと金剛は間一髪回避出来たものの、北上、那智、加賀が被弾し大破。その威力で気絶してしまっていた。
木曾「くそっ…間に合わなかったのか…!」
金剛「比叡…止めるデース……そんなの、あなたらしくないヨ…?」
作戦失敗を悟り、オレは大破し倒れた3人のフォローに入ろうとする。
だが一方金剛は目の前の現実が受け入れられず、比叡に歩み寄って行くのが見えた。
なにやってんだバカ!!!!
木曾「バカっ!戻れ!!もうソイツは比叡じゃない!!!」
しかし金剛にオレの声は届いていなかった。
金剛「さぁ、比叡…帰りまショウ…?」
ヒエイ「…」
ヒエイに手を差し伸べる金剛。
ヒエイ「…貴女……」
金剛に近付いていく比叡。
それを見て金剛の表情も明るくなっていく。
金剛「ひえ」
ヒエイ「敵ヲ前二シテ随分余裕ネ?」
嬉しそうな表情を浮かべる金剛の胸ぐらを掴み、思いっきり殴り飛ばした。
金剛「あぁっ!」
水切りした小石の様に水面をバウンドする金剛。
更に追い撃ちとばかりに砲撃し、彼女を大破させる。
金剛「ひ……え…い…」
ヒエイ「アハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
ボロボロになって浮かんでいる金剛を嘲笑う比叡。
そこに他の深海悽艦達がオレ達を囲う様に現れやがった。
木曾「さっき無視した奴等か……最悪だ……」
ヒエイ「サヨウナラ、間抜ケナ艦娘サン?アハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
ヤツは高笑いを浮かべながら深海へ沈んでいく。
オレは周りを囲んでいる深海悽艦らを睨みながら、打開策を考えていた。
考えろ考えろ考えろ…!このままじゃ全滅しちまう!
だがこの数相手じゃ……
あぁ……ダメだ………………
フッと構えていた単装砲を下ろし、全てを受け入れようと目を閉じる。
その時一部の深海悽艦が爆発し沈んでいく。
目を開きその場所を見るとその背後から五十鈴ら第2艦隊が来ていた。
五十鈴「各艦、ありったけの火力を持って援護射撃!!」
阿賀野「本気でやっちゃうんだから!」
加古「加古スペシャルを喰らいやがれぇ!!!」
不知火「…沈めっ!」
雪風「幸運艦の実力を見せる時です!」
海風「皆さん、無事ですか!?」
砲撃を中心に、敵の包囲を崩していく。
あぁ、そうだ……こんなところで諦めていられるかっ…!!
オレもそれに続き、包囲してきた敵を一掃する事に成功した。
木曾「……話は後だ。とにかく金剛達を連れて帰還するぞ」
五十鈴「そう……わかったわ」
気絶した金剛達を背負い、オレ達はトラック泊地を後にした。