りっく司令、提督になる   作:ピギヤンマ

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着任、その2

翌日、食堂にて

 

提督「皆おはよう。昨日確認したように天龍旗艦に暁、響は鎮守府周辺の警戒任務。そして先程連絡があって1230に来客がある予定だから大淀は彼女の案内。明石は装備の開発を頼む。以上」

 

今日の予定を伝え、朝食を食べ終えアルマータと共に執務室で仕事を開始する。

内容も陸軍時代とあまり変わらず、大本営からの書類の確認及び返信、資材の確認、攻略海域周辺の情報整理等々。

 

それから数時間経ち、時計を見ると12:30になっていた。

タイミングを見計らったように扉がノックされ、入室を許可すると大淀と彼女が入ってきた。

 

提督「久し振りだな。急に呼び出してすまない。奈良」

 

「気にしないで下さい。私も久しぶりに司令官に会えて嬉しいのですから」

 

先日市ヶ谷に連絡をいれ、来てもらったのは『SSNO装備』や『式神』の発見及び運用の第一人者である少女『奈良 あかり』

 

奈良「ご用件の方は伺っています。私の力がお役に立てるのであれば、是非」

提督「あぁ、助かるよ!これからよろしく頼む!」

奈良「あぁ、それと市ヶ谷さんから伝言がありまして『彼女達を抑えるのに限界だったのでそっちに向かわせました』と」

提督「彼女達?」

 

市ヶ谷からの伝言を伝え終わると奈良はスススと横にずれた。

その行動を理解する前に扉が勢いよく開けられ、自分の視界いっぱいに金色の美しい髪と大きなおっぱい。そして今にも食われるんじゃないかと思ってしまう程大きな口とこれまた大きなおっぱいが飛び込んできた。

 

「司令くぅぅぅぅぅぅぅうん!!!!」

「我が君ぃぃぃぃぃぃぃいいいい!!!!」

 

人は死が迫ると周りがスローモーションになるというが、今まさにおっぱいとおっぱいがゆっくりと迫ってきていた

 

あー懐かしいなぁ……今夜はスッポン鍋かなぁ……

 

しかし顔面にダブルおっぱいがぶつかるか否かの刹那、ダブルおっぱいの背後から何かがエンジン音を轟かせながら自分の身体を抱き締めた。

それは自分の身体を抱き締めると同時に急ブレーキを掛けるが、止まりきらずに更に抱き締めた事でバランスを崩し自分を押し倒した形で数メートル程進みようやく停止した。

 

「フヒッ…!しし、司令官だぁ~!4ヶ月13日5時間53分2秒以来のほほほ、本物の、し、司令~!フシューッ!フシューッ!」

 

提督「よ、よう16(ヒトロク)暫く会えなくてすまんかったな…」

 

今自分の胸に顔を押し付け狂ったように深呼吸しているのは『16式機動戦闘車』。陸軍時代の部下でありアルマータ同様妻の1人だ。

 

そしてアルマータとは別のベクトルで……いや、ある意味一緒で愛が重い子でもある

 

そして

 

 

提督「雪子にソーニャも…久し振り」

 

16をくっ付けながら立ち上がり、先程のダブルおっぱい……もとい16同様妻である『大和雪子』と『ソーニャ』の元へ向かう。

 

大和「会いたかったわ司令君……この日をどれだけ待ち望んだか…!もう絶対離さないわ…!」

ソーニャ「あぁ…相変わらずステキです…!このソーニャ、また愛しいあなたのお側に!」

 

自然と抱き付いている16を引き剥がし、抱き付いてくる2人。

端から見ると感動の再会なのだが……

 

アルマータ「おい。閣下に気安く抱き付くな!」

大和「は?司令君はアンタだけのモノじゃないでしょ。ねー司令君?」

16式「ワタシと司令の邪魔するヤツ……消し飛ばす……」

ソーニャ「下がりなさいよ下等生物どもが!!我が君はこれから私とうどんを食べに行くのよ!!!」

 

 

ぜーんいん愛が重いんだよなぁ……あれ?自分がケッコンしてる子皆そうだったりする?

ていうか奈良?笑顔でこの光景眺めてないで助けて。

 

「あーあ、やっぱりこうなっちゃうかぁ」

「し、司令官閣下様。大丈夫ですか…?」

 

更に後からメガネを掛けた『鯖江 静香』と元マグマ軍『歩兵(名前が無いからほっへと呼んでいる)』が入室する。

 

提督「お前達まで来たのか」

鯖江「私や大和さんは本部からの指令だよ。ソーニャと16は勝手に着いてきた」

歩兵「それでですね司令官閣下様、指令というのは」

 

そこへ警戒任務に就いていた天龍達が戻ってきた。

 

天龍「今戻ったぜ!お?誰だそいつら?」

暁「きゃぁぁぁぁあああ1つ目オバケェェエエエェェエエエ」

歩兵「ピギィッ!そんなに怖がらなくてもぉ~…」

ソーニャ「アッハハハハハ!!アンタ見た目が怖すぎるのよ!!!!」

暁「ぎゃあああぁぁぁぁぁああああ口裂けオバケもいるぅぅっぅうううううううう!!!!」

ソーニャ「誰がオバケよっ!?」

響「ハラショー。個性的なお客さんだね」

提督「お帰り。彼女達は陸軍時代の俺の仲間だよ」

 

任務帰りの3人に紹介し、ソーニャと歩兵を見て号泣する暁を慰めながら天龍の報告を聞くことに

 

天龍「駆逐級と2回位戦闘になったが、被害なく殲滅。補給もさっき済ませたぜ!」

提督「お疲れ様。じゃ、皆で飯にしようか」

 

天龍や大和達を引き連れ、食堂へ向かう。

道中明石と合流し、開発結果の報告を聞く。

 

提督「開発出来た装備は電探が2つか。じゃあ暁と響に装備させよう」

暁「分かったわ!」

響「任せてくれ」

 

食堂へ到着し、間宮から今日の昼食をもらい席に着く。

 

ソーニャ「ふ~ん、和食ねぇ。頂きます……っ!」

鯖江「驚いたね…駐屯地の食堂より美味しいよ…!」

大和「司令君の胃袋を掴むには、これくらいしなきゃダメね…」

歩兵「とっても美味しいですっ!」

間宮「よかった!皆さんのお口に合って何よりです!」

 

間宮の手作り料理に思わず顔を綻ばせる。

その後も食事をしながら報告や談笑が続いた。

 

提督「えっ!?鯖江達が憲兵!?!?」

鯖江「市ヶ谷さんが根回ししてくれてね。全員はまだ無理だからとりあえず私達を異動させてくれたんだ」

大和「またこれからも一緒よ…ずっとね」

16「もう逃がしませんからねぇ……フヒッ」

 

そうか、今の陸軍は海軍のサポートにまわってるんだったか。

今回の異動の件も納得がいくな。

 

ーーーーー

鯖江「大淀さん…貴女、良いメガネね」

大淀「鯖江さんこそ。よく手入れされていますね。メガネ愛を感じます」

 

数秒間の沈黙の後、固い握手を交わす2人。

メガネ使いは惹かれ合うのか…。

 

ーーーーーー

 

明石「貴女が開発に協力してくれる方ですね?明石と言います!」

奈良「奈良あかりです。これからよろしくお願いいたしますね」

 

明石と奈良も握手を交わす。

 

提督「そういえば奈良駐屯地で何をしていたんだ?」

奈良「深海悽艦に関してこちらでも研究をしていたのです。行き詰まった所に市ヶ谷さんから連絡を受けて今に到るといった所です。丁度対人型深海悽艦用の装備を試作してまして、よかったら」

 

その瞬間、鎮守府中にサイレンが鳴り響く。

深海悽艦の侵攻を報せるサイレンだ。

 

提督「第一艦隊は抜錨、敵を迎撃!奈良達は念のため避難してくれ」

天龍・暁・響「了解!」

奈良「私達も司令室へ連れて行ってください。何かお手伝いがしたいのです」

提督「…わかった!」

 

天龍達は出撃し、提督達は執務室へ戻る。

執務室へ戻ると提督は無線機を手に取り迎撃に向かった天龍に連絡を入れる。

 

提督「聞こえるか!?状況は!?」

天龍『ヤベェぜ…!軽巡級1、駆逐級2…あと空母が居やがる!』

提督「空母だと!まさかこの海域に出てくるとは…!」

提督(まずいな…彼女達の錬度では危険だ…!)

奈良「どうやら早速私の出番のようですね」

提督「…どういうことだ…?」

奈良「食堂での続きですが、対マグマ軍用捕縛鎖をベースに対深海悽艦用の捕縛鎖の試作品を作ったのです。これで空母級を捕獲を試みます」

提督「なんだと!?」

奈良「まだ深海悽艦相手に使用していないから正直効果はわかりません。けどその表情を見る限り今回の戦闘は此方側が不利……試してみる価値はあると思います」

提督「だが艦娘は全て出撃している!大淀と明石には武装もない!」

奈良「私達が出ます。まだその鎖は艦娘用に調整していないので。使えるとしたら私達だけです。そして今回持ち込んだ装備の中にヘリがあります」

提督「奴等は通常の武装は効かないんだぞ!!」

奈良「奴等の目を、特に空母級の意識を彼女達に向けてくれれば……」

天龍『こちら天龍!駆逐級は沈めたがこっちは響が大破!正直ヤバい…!』

奈良「司令…!」

 

成功率は低い……しかしここで撤退命令を出しても今度はここを襲撃される……。

腹を決めるしかないか…!

 

提督「ヘリはすぐ出せるのか…?」

鯖江「5分あれば出発出来るよ」

提督「3分だ…これより、深海悽艦空母捕獲及び第一艦隊の援護を行う!アルマータと16はここで俺の指揮の補佐を、奈良·鯖江·歩兵·ソーニャ·大和は装備をヘリに詰め込んだ後出撃!!」

 

全員「はっ!」

 

執務室を出て、鎮守府の外に停まっているヘリへ向かう奈良達。

 

全員帰ってこいよ…!

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