りっく司令、提督になる   作:ピギヤンマ

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外伝 解放

(金剛視点)

 

比叡とワタシの戦いは熾烈を極め、互いに1歩も譲らないデッドヒートが繰り広げられていまシタ。

ケド…ワタシの弾薬が尽きて、状況は一気に不利になってしまってまシタ。

 

金剛「っ!弾が…!!」

ヒエイ「ハッ!モウ終ワリ!?……ッ!」

 

弾薬が尽きたのを見て比叡は勝利を確信してたケド、突然頭を抑えながら苦しみ出したネー。

 

ヒエイ「ガッ…!アァァッァアア!!!」

金剛「比叡…!?」

長門「金剛!」

 

一体比叡に何が起きたんデス……!?

 

困惑するワタシの元に長門が合流したネ。

 

金剛「長門、戦艦棲姫はどうなりまシタ!?」

長門「何とか撃退したが…こっちは弾切れだ…」

ヒエイ「グガ……ア…!オ、オネエ……サマ……!!」

金剛「っ!!!」

 

今ワタシの事を呼んでくれた…!?

 

そう思うのも束の間、比叡の苦しみ方が更に激しくなっていったネ。

 

ヒエイ「アァッ!ヤメロォッ!!コノ身体ハモウワタシノモノダァ!!!イイ加減二消エロォォォォオオオ!!!!!!」

 

遂には見境無く砲撃して暴れまわる比叡。

暴れながら放った砲弾がワタシ達の近くに着弾し水柱を立てていく。

 

長門「くっ…!これじゃ近付けない…!!」

金剛「デモあと少し!あと少しなんデスッ!!」

 

 

何か方法はないかと必死で思考を巡らせる。

その時、レーカから無線が入った。

 

駒門『……ブレストの主砲の1つがまだ生きていますわ…!彼女の元に向かって!!』

金剛「っ!レーカ…!!」

 

急いで辺りを見回し、ボロボロになって水面に浮かんでいるブレストを見つけまシタ。

ブレスト自身も自分のやるべき事を理解しているのか、三連砲を動かそうともがいているようデス。

 

ワタシと長門はブレストの元に駆け寄り、三連砲を暴れている比叡に狙いを定め始めマス。

ケド比叡もそれに気付いて、苦しみながらもワタシ達目掛けて突撃してきマス…!

 

ヒエイ「艦娘ゥゥゥウウウウウ!!!艦娘!艦娘!カンムスカンムスカンムスムススススススススス」

 

攪乱状態で主砲を放ちながら突進してくる比叡。

そんな中ワタシとブレストは未だ狙いを定めきれずにいまシタ。

 

 

金剛「早く…早く…!!」

 

あと少しで狙いが定まるという瞬間、比叡から放たれた砲弾がコッチに飛んできたネ!

 

金剛「っ!」

長門「させるかぁ!!!」

 

長門が瞬時にワタシの前に出て砲弾を自らの体で受け止めまシタ!

そのお陰で狙いが定まって、大破した長門に避けるように促しマス。

 

金剛「ヘイブレスト…準備は良いデスネ…?」

ブレスト「ギュギイ…!」

駒門『OK…って仰っていますわ』

 

奇声を叫びながら突撃してくる比叡とは対称的に、ワタシとブレストは静かに彼女を見据えていまシタ。

 

金剛「バーニングゥ………」

ブレスト「ギューギィ…………」

 

 

 

 

 

ヒエイ「シ、シシシズズ……!沈メメメメメメメメメ!!!」

 

 

 

 

 

 

金剛「ラァァァァァァアアアアアアアヴッ!!!!!!!!」

ブレスト「ギャァァァァアアアアアアウ!!!!!!!」

 

ワタシ達の叫びと共に放たれた砲弾は比叡の身体にヒット、大きな爆発と共に比叡の身体が水面に転がっていきまシタ!

 

長門「今だっ!鎖で!」

金剛「ハイッ!」

 

急いで比叡の元へ駆け寄り、鎖で拘束していきマス。

 

長門「提督……作戦は…成功…比叡を奪還したぞ…!」

駒門『…了解…!よくやりましたわね…!帰投してください…それと、ブレストの回収もお願いしますわ』

金剛「…比叡……」

長門「…先に行っているぞ」

 

ワタシに気を効かせたのか長門がブレストの本体部分を担いで、先に他の皆と一緒に帰路へついていきマス。

そんな中ワタシが比叡をそっと抱き上げると、なんと比叡の目が開いてコッチを見つめまシタ。

 

比叡「お姉……さま…?」

金剛「っ!?比叡!」

 

姿は深海棲艦のままデスが、比叡はワタシの事をしっかりと呼んでくれていまシタ!

 

金剛「比叡…!比叡っ!!」

比叡「お姉さま…痛い…です……」

 

思わず抱き締める力が強くなってたみたいで、ワタシは慌てて力を緩めて彼女を縛っていた鎖を解きまシタ。

 

金剛「ソ、ソーリー…!比叡……良かった…!良かったデース…!!」

比叡「お姉さまの声が…聴こえてきて……気が付いたら、ここに…私は……どう…なって……?」

金剛「もういい……もう、いいんデス…!お帰りなさい…比叡…!」

 

ゆっくりと比叡を起こし上げる。

艤装も大半が壊れていたケド、航行に支障は無いようでシタ。

 

そして比叡はワタシの少し後ろを着いていくようにして、ワタシ達2人はゆっくりと皆の所へ向かって進み出したネ。

 

金剛「ホントに良かったネ!これでまた一緒に過ごせマース!」

比叡「そうですね、お姉さま……」

 

その時比叡の返す言葉に何処か生気が無いように思えまシタ。ケド、あの戦闘の後デス。きっと疲れ果てているんデース。

 

比叡「……金剛お姉さま?」

金剛「ん~?」

比叡「ありがとうございます……」

金剛「大事な妹を助けただけデース!気にしな」

 

 

 

 

『気にしないでくだサーイ!』

 

そう続けようとしたんデス……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

比叡「ごめんなさい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金剛「え……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聞き間違いであって欲しかったネ……。

咄嗟に後ろを振り向いて比叡の姿を確認しようとしたネ……ケドそこには、海が広がっているダケで…………比叡の姿はどこにもいませんデシタ。




これにて一度外伝は一区切りとなります(続きはまたいずれ)

次回から再び提督の鎮守府へ戻ります
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