我が魂はヤルダバオトと共に(ガチ)   作:小此木

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第1話

 

 

 

()()()に入ったのは、両親を失って忙しいはずの二人…兄さんや義姉さんが俺とよく遊んでくれるから、感謝の気持ちを込めて花の髪飾りを送ろうと思ったからだ。

 

「あっちにもきれいなお花がいっぱいある!!」

 

当時の僕はまだ幼く、女性の立場が強く男性の立場が弱い「女尊男卑」なんて言葉も知らない子供だった。

 

「こんなにきれいなお花がいっぱいあるなら、兄さん達に花輪の髪飾りが作れるz「グルルル」…え?」

 

そして、なぜ()()()()()()()()()()と言われていたのかもその日まで正しく理解していなかった。

 

「う、うわぁぁぁ!?」

 

ドーベルマンほど大きな犬型の魔獣が2匹、俺に襲い掛かってきた。必死に逃げる僕だが、子供の足で逃げ切れるわけもなく簡単に追いつかれ、

 

「い、痛い!やめろぉ!!」

 

1匹に右腕に嚙みつかれ悶え、じりじり忍び寄るもう1匹に気付かないでいた。

 

「ガァァァ!!」

「うわぁぁぁ!!」

 

その日、初めて僕は死を覚悟した。その時!

 

機神双獣撃(きしんそうじゅうげき)。」

 

澄んだ女の人の声が聞こえた。

 

「…あ、れ?ぼく、もう死んじゃった?」

「まだ死んではないぞ少ね…フォ、フォルカ?」

 

声のした方へ顔を向けると、驚いた顔のお姉さん(女性)―後の師匠―がこちらへ歩いてきた。

 

「えっと、お姉さん誰?ぼくの名前は確かにフォルカだけど、どこかで会ったことある?」

「…いや、()()()だ。少年が知り合の小さい頃によく似ててね。彼もフォルカと云う名前だったんだ。どれ、右腕が痛むだろう、貸してみなさい。」

 

そう言って彼女は、僕の怪我した右腕に両方の掌をかざし、

 

「お姉さん、回復魔法が使えるの!?」

「ん?…ああ。いや、あいにく魔法は使えなくてな。代わりに()()で止血ぐらいはできる。」

 

白い光に包まれた僕の右腕は、次第に痛みが和らぎ血が止まっていった。

 

「…は、き?」

「少年、フォルカと言ったか。今行ったのは、応急処置だ。早く家に帰って治療を行った方がいい。家はどちらだ?送っていこう。」

「えっと、あっち!!」

 

少し呆けていた僕は彼女の言葉で我に返り、彼女の手を引っ張り帰宅し、

 

「フォルカ!どこ行ってたんだ!心配したんだぞ!?」

「あれほど一人で出かけるなと言ったではないか!!」

 

こってり兄さん達に絞られた。

 

あぁ、懐かしい記憶だ。

 

()が初めて師匠に出会った記憶。

 

……これが、走馬灯ってやつだな。

 

今、

 

()は、

 

「ぁぁぁぁぁあああああああああ!!」

 

宙を舞っている。

 

比喩でも何でもない。

 

「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

師匠との組手で、弧を描くようにぶっ飛ばされている。

 

何度も経験しているが、今回は勝手が違ったみたいだ。師匠と出会った時の事を思い出すなんて…あ、これ()死んだn<ドシャ>

 

「あべし!?」

「ッ!?…馬鹿が、受け身ぐらい取らんか!!」

 

そ、そんなぁ。

 

 

 

■□■□

 

 

 

あれ?

 

俺は、

 

何を、

 

して?

 

『俺の覇気を止められるか!!』『機神拳の神髄を見よ!!』『駆けろ、デミウルゴス!!』

 

俺の、声?それにデミウルゴスって、()()()の別名…

 

『邪魔をするな!』『遊びは…終わりだ!』『俺は戦いを選ぶ!』

 

次は…誰の、声だ?

 

『俺を憎むか、()()()()()()!』『フェルナンド…かつて友と呼んだ男…!』

 

と…も?

 

『勝負だ!フォルカ!!』『かつて友と呼んだ仲だ…せめて俺の手によって死ね!』

 

フェル、ナンド?

 

『さあ、絶望しろ!!』

『フェルナンド、俺はお前に敗れるわけにはいかない!』

 

あれ、は…青い鎧?…頭部にある赤いミミズみたいなのが、肩まで伸びる髪の毛へ変化した!?それに、鎧なのに口が現れて吠えている!?

 

…何処かで見たことがある?

 

相対するのは赤い鎧。こちらは真っ白な二つにまとめた長い髪、こっちは完全に髪の毛の形だ。

 

…いや、鎧ではない!両方とも()()()()()だ!!

 

『もう逃げ場はない!!』『刮目しろ!これが神化を遂げたヤルダバオトだ!!』

 

凄い、赤い修羅神の身体の色が白く、髪も真っ白から髪の先が赤くグラデーションのように変わった!?それに、二体とも()()から()()へ神化を果たして殴り合っている!!

 

『『おおおおおおおおおぉぉぉおぉぉぉぉぉ!!』』

 

そうだ、

 

()は!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、こ、此処は…」

 

眩しい…真っ白な天井?ああ、屋敷の一室か。

 

(ようや)く目覚めたかフォルカ。」

 

この声は師匠だな。漸くって…あ゛俺師匠との組手で受け身ミスって頭から落ちたんだった。

 

それに、何か思い出したような?

 

「も、申し訳ございません師匠!!組手中に気絶、して、し、まい…」

「ん?どうしたフォルカ?」

 

あ、あれ?師匠が師匠だ。そう、師匠。

 

「しししししし師匠!?」

「だからどうしたフォルカ?」

 

()()()()()()()()の師匠!「影業(えいごう)のシンディ」その人が目の前に!?

 

「嘘だろ!?」

<ドサ!?>

「お、おい!フォルカ!大丈夫か!?」

 

スパロボ案件じゃん!!宇宙から侵略者とか色々来て、人類瀕死になるの必須案件じゃん!!俺生き残れんの!?

 

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