魔法?よく分からんわ!殴ろ!   作:集風輝星

14 / 141
バジリスクタイムのこと指摘したらまた非公開にされたでござる。
まあすぐに気づいて楽曲コードを付け足しました。コレで大丈夫でしょう。

楽曲コードの使い方を覚えたことにより歌ネタ増えると思います。


今回若干十文字先輩に風評被害があるかもしれません。ファンの方々には先に謝罪を。


あと、十話目ぐらいの徳川将軍の名前について誤解している方がいくらか居るみたいなので説明しますと、銀魂という作品においての徳川将軍の名前です。主人公の銀時と桐原が同じ中身だという事についてのネタですね。


九校戦編
九校戦編 その一


ブランシュの第一高校襲撃が未然に防がれ、日本支部が人知れず壊滅した事などつゆ知らない第一高校生はこの六月末日、まもなくやってくる学内試験の対策に励む者、その現実から目を逸らし部活動に励む者、そもそも忘れている者に分かれ、混沌を極めていた。

 

 

その後、残酷にも行われてしまったテストは解放感と共に一部の生徒には絶望を与えた事は、火を見るより明らかだ。当然と言えばいいか、カフェテリアなど賑わいすぎて足の踏み場も無いほどだ…失礼、それはSAKIMORIの自室の事だった。

ともかく普段以上に騒がしいカフェテリアにいつもの達也ご一行が座れるスペースなど余っているはずも無かった。

 

そこで定期試験終了の打ち上げをしようとしていたレオとエリカはその様子を見てげんなりしていた。

 

 

「うっわー、やっぱ混むわねー。此処じゃ無理そうね」

 

「いつもの場所でいいだろ」

 

「そうね、あんたの意見ってのは気に入らないけど、あそこなら静かに過ごせそうだしね」

 

「何でオメェはいつも一言多いんだよ…」

 

「ちくわ大明神」

 

「「誰だ今の!?」」

 

 

上からエリカ、レオ、エリカ、レオ、いつの間にか来ていた総司、エリカとレオである。

総司を見たカフェテリア内の生徒が騒然とし出した。

 

 

「ねえあれって…」

 

「ああ、この間十文字会頭をぶっ飛ばしたとかで噂になってる二科生だ…」

 

「二科生、それも一年が会頭を?無理無理、絶対嘘だって!」

 

「いやでも、その噂が出だした頃からアイツと十文字会頭が親しげに話してたのを見た奴がいるらしくてな…」

 

「マ、マジで…?」

 

 

などという話し声が聞こえてきた。それを聞いてしまったエリカとレオは壊れたブリキのように首をギギギと総司へ振り向く。

 

 

「え…お前十文字先輩を倒したのか…?」

 

「あはは…さ、流石にあり得ないよね…無いよね?」

 

「え、ホントだけど」

 

 

あっけらかんと告げる総司にエリカとレオは二人でため息をついた。

 

 

 


 

場所は変わって第一高校近くの喫茶店、『アイネブリーゼ』で打ち上げを開くことに成功したエリカは非常に満足げだ。強いて不満だったのは音頭を取る前に総司が食事に手を付けていた…どころか食べきってしまっていた点だろう。

 

 

「それにしても、テストは結構ギリギリだったな…お前らはどうだった?」

 

「あんたと一緒ってのは気に食わないけどあたしもそんな感じね」

 

「気に食わないってなんだよ」

 

 

相変わらずすぐに喧嘩する二人だ。その事に慣れてしまった一同は呆れ顔を見せているが、一部はそうでも無かった。相変わらず美月はアワアワしているし、総司は顔に『へのへのもへじ』と書かれていそうな表情でフリーズしていた。

 

 

「そ、そう言えば!もう少しで九校戦ですね!」

 

「…!うん、そうだね…!」

 

「雫?いつもと様子が違うけど…」

 

「気にしないで深雪、雫は九校戦の大ファンだから、その話になると人が変わっちゃうんだよ」

 

「なるほど、つまり所謂オタクというものか」

 

「その言葉死語だぞ」

 

「マジで?」

 

 

美月がエリカとレオの雰囲気が悪くなったことを解消しようとして、まもなく行われる『九校戦』について言及する。すると食いついたのは雫だった。いつものクールな雫とは違う様子に深雪は戸惑うが、親友であるほのかが訳を説明する。

その訳を聞いた総司が例えを出すがそれを達也に死語だと言及されジェネレーションギャップに愕然としてしまった。

 

 

「そうだな、確か深雪達はもう選手に決まってるんだよね?」

 

「ええ、決まり切ってはいないけれど、私達は確実に出場するでしょうね」

 

 

どうやら九校戦のメンバーの大体は決まっているらしい。入試試験や授業での成績を加味したデータを用いて選出された選手達は誰もが認める選手ばかりだ…一人を除いては。

 

 

「ただ一人…他の選手達から反対されている人がいて…」

 

 

そう申し訳なくこぼした深雪の視線の先には総司がいた。

 

 

「…えっ?もしかして、総司も出るの!?」

 

「おいおいマジかよ!」

 

「ははは、それ以上だ、もっと崇め奉れ」

 

 

驚愕するエリカとレオに余裕の表情の総司。他にも驚愕しているのはほのかと美月だ。事前に知っていた達也に表情の変化は見受けられないが、唐突に腕組みをし出した雫は訳知り顔で「当然の選出だよね」とウンウン頷いている。

 

 

「な、なんでそんなことに?今まで二科生で出場した人なんて居ないって聞いてますけど…」

 

「十文字会頭からの直々の推薦なの。『この男は魔法は使えんも同然だが、こと戦闘に置いては俺を遙かに凌駕している』とおっしゃられていたわ」

 

「じゅ、十文字先輩が!?」

 

「ど、どうしてそんなことになってんのよ?」

 

 

理解出来ない三人が総司本人に問う。

 

 

「あー、俺克人先輩と同じ「「克人先輩!?」」…そんな驚く事か?続けるぞ?同じ部活…クロス・フィールド部に入ってんだが…」

 

 

モワンモワンモワン…

 

 


 

 

「おっ、一年坊発見伝!くらえ、ファランクス!…これで全員か?」

 

「いやまだだぜ!」

 

「ダニィ!?」

 

「ハァィジョージ?」

 

「お前は…ダディヤナザン!」

 

「違う!俺は753だー!」

 

「そうだったのか…」

 

「と言うわけでボタン置いてけ?」

 

「だが断る…!」

 

「だから気に入った!オラァ!!」

 

「むうん!ファランクス!」

 

「ほう…素晴らしき魔法障壁だ…感動的だな、だが無意味だ(^U^)」

 

「ニーサン!?」

 

「無駄無駄無駄無駄ァ!」

 

「グハッ!?何…だと?」ガクッ

 

「ガッチャ!俺だけが楽しい決闘(デュエル)だったぜ!」

 

※コレは総司の主観です

 


 

 

「…って感じで勝ったんだよ」

 

「「いや全然分からんわ!」」

 

「流石総司君、十文字先輩の障壁を物ともせずに腹パンを決めて一撃ノックダウンなんて…」

 

「雫は今ので分かったの!?」

 

「…俺が渡辺委員長から聞いた限りでは雫の言ってる内容で間違ってはいないな…」

 

 

総司が回想を含めた説明を行うが圧倒的に主観が混じっているため、雫以外内容を上手く理解出来なかったようだ。達也は元々知っていた分今ので理解出来た雫に驚愕していた。

 

 

「と、ともかく!十文字会頭を含めたクロス・フィールド部の皆さんは総司君の代表入りを強く推していらっしゃるのだけど、半信半疑な他の方々は猛反対されているのよ…」

 

「別に俺自身出たいわけじゃないんだよな。克人先輩に『お前は九校戦に出場するべきだ』って推されてなけりゃオファー来ても突っぱねる気だったんだがな」

 

「それはだめだよ総司君!」

 

 

いきなり叫んだ雫にその場の全員が注目した。

 

 

「折角九校戦に出られるんだよ!?このチャンスを逃すなんて事しちゃダメ!」

 

「お、おう…雫ちゃんってそんなに九校戦好きなんだな」

 

「うん、毎年会場まで見に行ってる」

 

「すっげーファンじゃん…」

 

 

事情を知った一同は今度は総司が出場予定の競技を知りたくなったようだ。

 

 

「じゃあ総司は一体何の競技に出るんだよ?」

 

「えっと、『クラウド・ボール』と『モノリス・コード』かな?」

 

「マジで!?」

 

 

この情報には先程と同じくらいの驚きが達也と深雪(シスコンとブラコン)以外の面々に走る。特に雫は鼻息を荒くして目を輝かせている。

 

 

「総司君、『モノリス・コード』に出るの!?」

 

「いや、ぶっちゃけ魔法をまともに使えない俺が出られるのこの二つだけなんだわ…」

 

「え?どっちも魔法は重要でしょ?『クラウド・ボール』には高いレベルの障壁魔法が必要だし、『モノリス・コード』では殴る蹴るはルール違反だったような気がするんだけど…」

 

「ハハハ!お楽しみは、これからだ!ってやつだ。心配されるようなことは無い」

 

 

ほのかの指摘に不敵に笑う総司。その瞬間今にでも問い詰めそうな勢いだった雫が顔を赤くしてうつむいてしまった事に気づけたのは、幸いにも似たような悩みを持つほのかだけだった。

 

 

果たして九校戦での総司の作戦とは一体…?




魔法科世界の秘匿通信

・実際に十文字は一年とのエキシビションマッチで一対多を行い、総司以外を軒並み倒すが、総司に一発もらってダウンした。


・因みにそのエキシビションで最後に総司と戦ったのは、総司が隅っこ辺りでカレーを作って食べていたから。


作戦のヒント:ゴリ押し


と言ってもまだまだ本番じゃないんですがね。この後幹比古君とのお話がありますからね。九校戦に入るのはその後です。


十文字先輩を総司がどうやって倒したのかというと、まあ異能でファランクス無効化して腹パン決めただけです。

SAKIMORIがシンフォギアネタだと分かる人がどのくらいいるのか…

別小説でキグナスの乙女たち編初めていいですか?

  • いいともー!
  • 駄目だね~駄目よ、駄目なのよ~

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。