実は彼そこまで筋肉が付いてるようには見えない体型をしています。
この辺りは作者の描写ミスですね。一話目にその辺りの描写を付け加えます。
総司君が筋肉お化けだと思っていた皆様申し訳ございません。
見返すつもりはないぜ!と言う方にはここでご説明を。総司君は達也と同じかそれ以下の体型に見えます。見えるだけです、実際はどうなのかは達也君が同性の筋肉フェチに目覚めてしまった時にでも精霊の目で確認してもらいましょう。
後今回はそこまで面白くないです。次回のはんぞー君戦までのつなぎとして見てください。
「た・つ・や・くーん!」
「呼ばれてるぜ?達也。モテる男は違うな?」
「そ・う・じ・くーん!」
「お前も呼ばれているようだが?」
「はて?」
校門前でバカ騒ぎを起こした翌日。駅でエリカと美月、レオと合流した達也と深雪。総司はまだのようだが先に行っておくかと移動しようとした矢先に、総司は風とともに現れた。
合流を果たせたと言うことで全員で学校に向かう一行。校門にさしかかろうとしたところで背後から達也と総司に声を掛ける人物がいた。
その姿を確認しようと振り向いた総司が一言。
「あの孤独なSilhouetteは…?」
「どう見ても七草会長だな」
この二人に声を掛けるのはこの学校の生徒会長、七草真由美である。なぜか妙に砕けた口調である。なして…?
「なんか先輩前よりコインランドリーじゃね?」
「それを言うならフレンドリーだろう…というかコインランドリーなんてよく知っていたな?」
「流行の最先端だからな」
「そんな流行が来たら、いよいよ日本国はお終いだな」
総司はふざけて、達也は面倒事の気配から目を逸らそうと総司のボケに付き合う。エリカとレオは爆笑し、コインランドリーを知らないのか美月と深雪はキョトンとしている。
「ねえ二人とも?今日は生徒会室で昼食を取らないかしら?話したいことがあるの。勿論、深雪さんもご一緒にね?」
「おかのした」
「…分かりました」
「お受けします会長」
真由美が今日の昼食を生徒会室で取らないか?という提案に対し、嫌な顔一つせずに承諾する深雪、不穏な気配を感じて少しためらう達也、何も考えていない総司の即答。これらを聞いた真由美は実に楽しそうな顔を浮かべて去って行った。
「なんだか面倒なことになったな…」
「…先輩は実はコブラだった?」
今日の昼が不安になってきた達也はため息を一つ。それと総司、お前はまだコブラを引っ張るのか?
なんやかんやあって昼!
達也と深雪は生徒会室に向かって行った。最初は総司とも行こうとしていたのだが、姿が見当たらなかったのだ。先に生徒会室に行ったものだと考えて、二人は生徒会室に向かう。
「生徒会室で昼食なんて、楽しみですねお兄様」
「そ、そうだな…」
嫌がる達也とは裏腹に深雪の表情はどこか楽しげだ。昨日は総司が追い払ったとはいえ、一科生達が完全に大人しくなった訳ではない。食堂に行けば、ほぼ間違いなく一科生達に妨害され、達也と共にできないのは明らかだった。
追い払おうにも総司がいないのであれば名家の出であり、お淑やかに育てられた深雪は一科生達を強く拒絶することは出来ないだろう。そう言った面でも、生徒会室での食事は邪魔をされずに兄と食事できる良い機会だったのだ。
と話している内に生徒会室にたどり着く。
「1-A司波深雪と1-E司波達也です」
「どうぞ」
合図とともに扉のロックが解除される。そこに身を乗り出すように達也が扉を開けた。
開いた扉から視界に入ってきたのは、以前総司に手玉に取られていた副会長とおぼしき生徒を除く生徒会メンバーに、なぜか風紀委員長だった。そして…
「水のように~激しく~♪花のように~優しく~♪」
奇妙な踊りを披露している一人のバカだ。お前は何をやっとるんだ。
総司が口ずさんでいる曲、動きからしてコレはかの「バジリスクタイム」だろう。何故踊っているかは見当も付かない。
一瞬あっけにとられた達也と深雪だが、二人はツッコミを抑えて部屋に入室する。
そして深雪が上流階級のモンか我ぇ?!…失礼。これを言う生徒などここにはいない。強いて言うならば総司がいいそうではあるが。
ともかく深雪が非常に上品な挨拶とお辞儀をする。その動作に達也と総司以外の四人が動きを止めた。ちなみに達也は総司に驚きすぎてフリーズしている。
何故固まられたのか分からない深雪、後輩の礼にフリーズする生徒会と風紀委員長、総司に驚きフリーズする達也、踊り続けている総司、の四つの国に分かれ、混沌を極めていた。
「…はっ!ご、ごめんなさいね!どうぞ座って!」
そんな混沌を突き破ったのは総司の歌う曲の歌詞が二週目に入ったことで意識を取り戻した真由美だった。彼女は慌てて達也達に着席を促す。元々座っていた生徒会及び風紀委員長に続いて達也達が座った事により、この場で座っていないのは踊り続ける総司だけとなった。座れや…小柄な女子生徒が総司を見てドン引きしている。当然の反応ですね。
このバカに構うものかと真由美が紹介を始める。深雪の前に座っているのは会計の市原鈴音、達也の前に座るのが風紀委員長の渡辺摩利、その隣に座るのが中条あずさだと。
また鈴音のことは「リンちゃん」と、あずさのことは「あーちゃん」だとも。
「よろしくお願いします、鈴原先輩、中条先輩」
「よろしくね、リンちゃん先輩、あーちゃん先輩」
やっと踊るのを止めたらしい総司が先輩方を真由美の紹介した呼び方で、しかも敬語抜きで挨拶したことに礼儀正しく挨拶した達也は呆れてしまった。
「あ、あーちゃんは止めてください!」
「ふむ…なかなかに愉快な方ですね」
あずさは抗議し、鈴音は一周回って感心したように見える。そう言った礼儀に厳しい深雪が冷えた視線を総司に投げるが、何処吹く風だ。
それよりも!と割って入った真由美が言う。
「あーちゃん、ダイニングサーバーの操作をお願いできる?摩利は弁当があるから六人ぶ…ん?」
言いかけて真由美はある一点をみてフリーズした。この場にいた全員がそちらを向くと…
「うまい…え、何?」
そこには食事をしている総司がいた。弁当ではなくここのダイニングサーバーから出てくるメニューをだ。誰もが彼がダイニングサーバーを使った所を見ていないので、代表してあずさが声を上げる。
「い、いつの間に…!?」
「いつって…さっき踊り終わった後ですね」
どうやらこの男、真由美が紹介をしている最中に操作していたらしい。礼儀とは?
ともかく総司に狂わせまくられているが、真由美達は食事を終わらせてから、会話の軌道修正を行った。
「会長、自分達が呼ばれた用件をお聞きしても?」
「…我々生徒会は、司波深雪さんに生徒会に入って頂きたいと考えています。如何でしょうか?」
どうやら本題は深雪の生徒会への勧誘のようだ。主席入学者の生徒会所属はもはや恒例化していると説明を行った真由美に対し、深雪は躊躇いながらも答える。
「会長は、兄の入試の成績をご存じですよね?優秀な者を生徒会に入れるなら、兄を入れることは出来ないのでしょうか?」
「残念ですがそれは不可能です。規則によって二科生の生徒は生徒会に所属できません」
「そんな…!」
鈴音は本気で残念そうにしながら深雪に規則による不可を示した。すると摩利が口を開く。
「ちょっといいか?」
「どうしたの?摩利」
「風紀委員の生徒会選任枠がまだ決まって無いんだが」
「それはまだ選定中よ!」
「風紀委員には一科生の縛りはないな?」
「摩利…貴女…!」
摩利の言葉を噛み締めるかのようにして震えている真由美を見た達也は無礼と知りながらもこの部屋を一刻も早く退室しようと扉へ向かう。しかし扉の前に総司が立ち塞がり両手を広げて非常にいい笑顔で言う。
「すしざんまい」
達也には言葉の意味は理解出来なかったが、両手を広げている事から、ここは通さないと言うことだろう。
「摩利!ナイスよ!そんな抜け道があったなんて!我々生徒会は、司波達也君を風紀委員に任命します!」
「お兄様!」
「いや、そんな決まりだみたいな顔されましても…」
「達也」
「…何だ、総司」
「YOU、やっちゃいなよ」
お前はどこのジャニ○さんだ。コレには流石の達也も文句の一つ二つ三つはあったが、深雪のキラキラした目と総司の謎の根拠を元にした理論で後押しされたのだ。なんでも「大丈夫、シスコンは最強だから」とのこと。その後、トントン拍子で話が進み、また放課後に生徒会室に訪れることになった。達也は思わず総司を蹴った。それを総司はとがめることなく、むしろ機嫌をよくしたかのように快活に笑うのだった。
橘君の豆知識
・実は、達也と深雪が四葉家の人間だと知っている。どうやら総司は、ここで二人に楽しい学校生活を送って欲しいと考えているようだ。
・本人は知識しかないが、過去に総司関係で何か悲しい出来事があったらしい。
本編がつまらないから後書きで補填していくスタイル。
達也君ドンドン総司君に引っ張られますね。この調子で不憫キャラの地位を区立して欲しいですね。
今日も日刊ランキングが最高9位ぐらいになっててとても驚きました。皆様には感謝感激雨あられです。
投稿がうまくいっていなかったのでこんな時間になるました。申し訳ないです。
別小説でキグナスの乙女たち編初めていいですか?
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いいともー!
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駄目だね~駄目よ、駄目なのよ~