魔法?よく分からんわ!殴ろ!   作:集風輝星

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期待されていた方は申し訳ないが…温泉の話は書けなかったです…

某グンマー王国にある草津何某温泉街の話を書こうとしたんですが、ここで作者が草津エアプである事を思い出しまして(クソ馬鹿)


エアプなりに精一杯書こうとしたんですが、やはりエアプの難度はキツく書けませんでした。というか異性の相手と温泉とか行った事無いのでダメでしたね…

エアプのクセして魔法科世界という未来の話を書こうとした作者は心が完全に折れました。と言うことで来訪者編です。


来訪者編
来訪者編 その一


「今回が温泉話だと思ったそこのお前!残念だったな!雫ちゃんとの温泉旅行の記憶を君たちに届けることはしばらく無理そうだ!どこかの誰かさんが相手を作って草津に行くまで待っていてくれ!」

 

「永遠に訪れない話をしたら可哀想だよ総司君」

 

「そもそもお前達は何の話をしているんだ…」

 

 

2095年12月24日。一般的にはクリスマスの前日…クリスマス・イブと言われる日。今日は別の目的でのパーティーなのだが、本来の目的とは違う「MERRYXMAS」の文字が入ったケーキ上のチョコ板などのクリスマスお祝い品達。それらには目もくれず、何処か虚空に話しかける総司とその話し相手が分かっているかのようにしながら、その話は止そうと制止を掛ける雫。そしてそれを見て呆れる達也及び複数名の三つに分かれ、貸し切られたアイネ・ブリーゼの店内は混沌を極めていた…

 

 

「まったく二人は相変わらずよね。今日の()()()()だって言うのに」

 

「何を言っているんだエリカ、俺はいつも主役だぞ」

 

「いやそれ人はみんな自分を中心にして回る物語の主人公って話だよね?…本当にそうだよね?」

 

「総司君、これ以上は止した方が良いと思う」

 

「おけ丸水産」

 

「そんな企業は存在しない」

 

 

今日は機嫌が良いのか、色々と危ない発言が目立つ総司。唯一のストッパーたる雫ですらも、彼女の話のスピードとも相まって総司を御し切れていなかった。

 

 

「はあ…お前という奴は。まあいい、みんな飲み物は行き渡ったか?…大丈夫みたいだな、じゃあ()()()の趣旨とは異なるけど、ケーキも用意してもらった事だし、「このケーキ作ったの俺なんですけど」…材料は用意してもらっただろう、つべこべ言うな。…コホン、乾杯はこのフレーズでいこう。…メリークリスマス!」

 

「「「「メリークリスマス!」」」クルシミマス!」

 

「おい今なんか一人おかしいこと言ったぞ」

 

「相手がいないから、クリスマスを独り身で過ごさなきゃならないレオでしょ」

 

「んなわきゃねーだろ!絶対お前だ!」

 

「そうだったのか。ごめんなレオ…気づいてやれなくて」

 

「大丈夫だよレオ。明日は気晴らしにどこかに遊びに行こう」

 

「「お前は相手いるだろ」」

 

「いないよ!?」

 

「くっそお前ら俺をおちょくりやがって!ぶっ飛ばしてやる!」

 

「「「ダディヤナザン!?」」」

 

「違うわ!つーか総司はお前が橘だろうが!」

 

「総司君、そのネタはこの間一条君にやってたでしょ?天丼ネタは飽きられるよ」

 

「なんで雫はそんなこと知ってるのよ…」

 

 

総司のふざけから始まる男性陣の盛大なレオイジり、そしてその最中に使われたネタが天丼だと指摘した雫、なんで知っているのか困惑するほのかを始めとした女性陣の三つに分かれ混沌を(ry

 

 

「き、気になっていたんですけど、期間はどのくらい何ですか?」

 

「三ヶ月くらいかな。年が明けてすぐに出発する」

 

「な、なんだ三ヶ月なんだ!もう会えなくなると思ってビックリしたよ…」

 

「大丈夫、そうなったとしても定期的に総司君に抱えられながらこっちに遊びに来るから」

 

「犯罪~」

 

「違法入国の極みだな…」

 

 

ボケ倒しの空気のままではいけないと美月が本題に関連する質問を雫に投げかける。それを聞いたほのかが明確に安堵した表情になる。その本題とは…

 

 

「しかしまあ、魔法師なのに海外留学なんてよく認められたわね。何処に行くのかしら」

 

「バークレー」

 

「ボストンじゃないのね」

 

 

雫に新たに質問を投げかけた深雪の台詞通り、雫は海外留学をする事になった。このパーティーはその送別会なのだ。

 

 

「東海岸は雰囲気が悪いらしくて」

 

「ああ、『人間主義者』が騒いでいるんだっけ?最近そういうニュースをよく目にするよね」

 

「たっく、魔女狩りの次は『魔法師狩り』かよ。歴史は繰り返すとは言うが、馬鹿げた話だよな」

 

 

雫がバークレーに留学する理由が分かった幹比古の納得の声と、その理由である人間主義者に呆れたような声をこぼすレオ。

 

 

「う~ん…正直俺はどっちでも良かったんだがな。お義父さんのアドバイスだからな-」

 

「総司お前…今回の留学に関して九島の強権で無理矢理同行出来るようになったからって、向こうでも同じ事が出来ると思っているんじゃないだろうな?いくら悪意を感じても殴ればお前もただでは済まないぞ」

 

「大丈夫だよ、覇王色使って気絶させればバレないから」

 

「フィクションはその身体能力だけにしておけ」

 

 

そして何気についていくつもりで会話を続ける総司。つもりどころか彼は実際に雫にボディーガードとしてついていくことになっている。これは相手がたまたま九島の縁者であった事が起因していた。その時総司は「あっ」と何かを思いだしたかのような声を上げて達也に耳を貸すように求める。

 

 

「どうした総司?」

 

「いやな、雫ちゃんと交換で留学してくる子…アンジェリーナ・クドウ・シールズって言うんだが、くれぐれも警戒を怠るなよ」

 

「警戒?その生徒はUSNAの間者なのか?」

 

「間者で済むかな…世界最強の魔法師部隊『スターズ』の総隊長、アンジー・シリウスを間者で済ませるならそうなんだろうが」

 

「何だと!?」

 

 

雫の交換留学が決まった時に相手に対して、総司は『フリズスキャルブ』で調べを入れていた。その際にUSNAの目的があの『灼熱のハロウィン』を起こした魔法師の正体を探ることだと言うことも突き止めたのだ。

 

 

「なるほど…お前がボディーガードとしてついていくのはそれを知ったからか…」

 

「いや別に?元から行くつもりだったけど。俺が雫ちゃんから離れる訳無いじゃんアゼルバイジャン」

 

「だと思ったよ」

 

 

確かに相手が間者であると仮定するなら、USNAが日本に対する警戒心を高めているということ。流石に世界情勢上立場が悪くなるであろう行為、雫を人質に取る、という可能性は限りなくゼロに近いが、あり得なくはないのだ。

とここでレオ達が先程の人間主義者の話を二人に振る。総司は「知ら~ん」と一言、達也は新白人主義と根が同じとかメンバーに同じ名前が多く見られるなど結構ブラックな話題をぶっ込んだのだった。

 

 

 


 

 

「それじゃあこのあたりでお開きにしようか」

 

 

達也の一言で全員が家路についた。雫、ほのかと達也、深雪以外が一人ずつキャビネットに乗って去ってゆく。どうやらほのかは雫と総司の家に泊まるようだ。そして次に雫達が乗って、キャビネットは動き出した。

 

 

「…お兄様」

 

「どうした深雪?何か不安なことがあったか?」

 

 

雫とほのかが乗ったキャビネット、及びそれに完璧に併走する総司という最早見慣れた光景を眺めながら別の車両に乗り込んだ、そんな時に深雪が達也に不安げな声音で問いかける。

 

 

「先程総司君と話されていたのは…?」

 

「聞いていたのか?」

 

「いえ。ですが何か内緒話をしていたのは見ていました」

 

「…キャビネットは完全なプライバシー空間などと言われるが、万が一もあるから家に着いてからその話の続きをしよう」

 

「は、はい…」

 

 

不安げな様子を隠すことも出来ない深雪を見つめながら、友人からのありがたい情報から、留学生…アンジェリーナへの警戒心を高める達也であった。

 

 

一方その頃…

 

 

「…と言うことがあってね」

 

「へ~、珍しい事もあるもんだな」

 

「…あの、総司さん」

 

 

雫達の乗っているキャビネットにて、こちらは達也達のキャビネットと違い、12月も終盤であるにも関わらずに右側の窓を開けて併走する総司と会話が出来るようにしていた。そんな中、ほのかが総司に疑問をぶつける。

 

 

「どしたん?」

 

「総司さんがキャビネットと併走しても、警察とかに捕まらないのは、九島家の権力だったり、七草家や十文字家が見逃してくれていたり、警察もエリカちゃんが家を通して黙らせてくれたりしてくれてるから、問題ないのは分かってます」

 

「ホントは問題しか無いけどな」

 

「いちいちツッコまないでください!…それで、今総司さんは魔法を使ってるじゃないですか」

 

「そうだね、最近作れた超簡単な気温調節魔法を使ってるね」

 

「…それ流石に軍とかから怒られませんか?」

 

 

ほのかが懸念しているのは総司が魔法を今現在進行形で使用していることだった。キャビネットと併走して許される事に関してはもう慣れた。そして総司が今回開発した魔法だが、総司でも使えるという超簡単な魔法式で組まれた領域干渉型の振動系魔法で、一定範囲内の空気を適度に振動させることでその領域内の気温を自由自在に操れるという素晴らしい魔法だ。弱点として三分維持するだけでかつての『風神雷神』と同レベルの消耗をしてしまう事が挙げられるが。

 

 

「大丈夫だよ。今頃響子さんが頑張って残業してくれているはずさ」

 

「総司さんって結構人使い荒いですよね」

 

「雫ちゃんはとても丁重に扱っているが?」

 

「雫以外にです」

 

 

聞いた総司がそうだっけ?ととぼけるものだから、ほのかはもうこの件を追求するのは止めた。

 

 

「それよかもう直ぐ三ヶ月の別れだけど、ほのかちゃん大丈夫?いつでも通話は掛けてきて良いけど、時差の関係で俺達が通信を切ってる可能性があるからね。声を聞きたいってなった時だけじゃなくて、こまめに雫ちゃんに連絡を入れて良いからな」

 

「それ私の台詞じゃない?」

 

「雫ちゃんは端的にしか言わないから俺が言ったの」

 

「ありがと」

 

「いえいえ」

 

 

正直言ってこのラブラブカップルの住む家に泊まりに行くなど正気の沙汰を疑うが、ほのかはもう慣れた。慣れは恐ろしいものである。

 

 

「…総司さん」

 

「ん?」

 

「…何かあっても、絶対に雫を守り抜いてください」

 

「モチロンさぁ!」

 

「つい殺っちゃうんだ☆とかしないでくださいよ」

 

「(確約できる可能性は)ハンバーガーが、4個分くらいかな?」

 

「少なすぎでは?」

 

 

不安になるほのかを余所に雫と総司は大丈夫大丈夫といった表情で頷くだけだった。




魔法科世界の秘匿通信


・七草家や十文字家の当主達は総司が併走を認めてもらった時に、総司の事を「おもしれーやつ」で済ませてしまった。


・藤林少尉は泣いていい



番外編の案あったらください…

別小説でキグナスの乙女たち編初めていいですか?

  • いいともー!
  • 駄目だね~駄目よ、駄目なのよ~
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