大変申し訳ありませんでした。反省はしていますが学習するとは言っていて居ません、またやらかすかもなのでよろしくお願いします
後、これまたコメントなのですが、章機能を使ってはどうかとのアドバイスを受けたので、今回から実施していきたいと思います。
とあるUSNAの空港にて…
「総隊長、参謀本部からの命令です、ホノルルへ向かってください」
「…ええ~!?私今帰ってきたばかりですよ!?それで今からまた任務って…やめてくださいシルヴィ!お家に返して~!」
「どうしたんですか総隊長殿!かつてよりおバカっぷりが加速してますよ!」
「ちょっと待ってシルヴィ、それって私の事前々からバカって思ってたって事!?」
「はいはい、任務行ってくださいね~」
「いやよ、いや!私行きとう無いわ!」
「なんのアニメの影響ですか総隊長殿!」
周囲の目も気にせずに騒ぎ立てる二人の女性。内一人であるシルヴィは、確かに今帰ってきたばかりのリーナをすぐさま任務へ向かわせることにはモチロン抵抗があった。だが上からの命令には逆らえないのが組織のつらいところである。
「ぜっったいに行かないんだから~!」
リーナはどうやら、アニメの知識を取り込めていても、そフラグ建築というものを詳しく知らなかったらしい。モチロン連れて行かれた。残念
「ん?どこかでフラグが立った音が…?」
「そんなのいちいち聞いてたら耳おかしくなるよ」
「やっぱ気のせいか…」
あながち気のせいでもないのだが。総司は変なとこで勘が良い。
「ところで雫?」
「どうしたの深雪?顔が怖いよ」
そんな時、雫に深雪が鬼の形相で問いかける。雫は表情こそ冷静だが、冷や汗だらだら、体の半分が総司に隠れて居るぐらいだ。一体雫は何をやらかしたのだろうか…?
「「「「「「……」」」」」」
「…この部屋割りは、悪意が無いかしら?」
今日はビーチでたらふく遊んだので、今日は部屋で休もうとなり全員引き上げてきた(総司もレオも割れなかった、エリカは悔しがっていた)のだが、いざ部屋に入ろうと部屋割りを黒沢さんが発表したのだが…
「レオ君とエリカ、美月と幹比古君が、そして私とお兄様、ほのかが同室…これはどう言うことかしら?」
「…で、出来心です」
そう、去年の夏に雫は、総司を落とす為に部屋割りで自分と同室にした、つまりホスト特権を濫用したのだ。当時は被害(今となってはWin-Winだが)を受けたのが総司だけであった事、雫の恋路を応援していたからこそ誰からも文句は上がらなかったのだが(当時の総司の情けない意見はあったが)、流石に自分達がその立場になると不平不満どころではないらしい。
「だいたい、なんでアタシとコイツが同じ部屋なのよ!?他の部屋はまだいいけど!」
「「えっ」」
そのエリカの言葉に一番反応したのは幹比古と達也だ。二人の顔にはありありと「まだいい?全然よくないが?」という感情が浮かび上がっている。しかし二人の間でも、その感情の中に喜びが混じっている幹比古と、本気でヤバいと思っている達也と違いがあって面白い。
「…それは、流れで」
「流れ!?」
「この部屋割りは俺が決めた」
雫を庇うように総司がエリカに対して発言する。事実最終決定こそ雫だが、この部屋割りを提案したのは総司だったりする。そんな総司の言葉に全員が目を見開いた。
「なんだ、もっと文句を言われると思ってたんだけど」
「いや…そんな難しいことよく考えられたねって思って…」
「ほのかちゃん?お前俺達の部屋にぶち込んでも良いんだぞ」
「総司君ってやっぱり天才だよね!」
「よし」
「よしじゃないが?」
恋人同士の空間にお邪魔するという罪悪感、達也と一緒の部屋に泊まれるというチャンスを棒に振るというリスクを突きつけられ、ほのかがあっさり陥落する。達也は流石に口を挟まざるを得ない。
「何でだよ、いいじゃんモテ男。もう一人は妹なんだし、実質ほのかちゃんと二人っきりじゃん」
「「全然違う!」」
「うお、なんで深雪ちゃんまで文句言うんだよ」
「もしかして、総司君って深雪の好きな人のこと知らないの?」
「え?そんな人居るの?」
「……もういいや」
総司は司波兄妹がブラコンシスコンである事は認識していても、深雪が達也の事を異性として好んでいるとは思っていなかったらしい。まあ壬生に諭されるまで雫への気持ちに気づかないぐらいだからね、仕方ないね。
「とにかく、ダメなものはダメだ!」
「ちぇっ…仕方ねーな」
そう呟いた総司は、電子端末を操作して部屋割りを変えた。
「よかった…これでまともに寝られそ「これでいいだろ」…は?」
安心しかけた達也が絶句する。何故ならそこには…
「総司と北山さんは固定として…僕とレオが同室で…」
「達也と女子が全員同室、ねえ…」
幹比古とレオが総司の残酷さに言葉を失う。そして達也が総司に食いかかった。
「どう言うことだ総司!さっきより悪化してるじゃ無いか!」
「別に俺改善するなんて一言も言ってなかったが?」
「クソッ、なんでこんな時ばかり知能が高いんだよ!」
「書いてる奴がこう言う方面にしか頭が働かないからじゃ無いか?」
「メタい!」
「何とでも言え」
「総司君?」
「ん?どうした深雪ちゃんってちょっと待って顔怖い待って待ってあだだだだだ」
怒り心頭と言った様子の深雪からひたすら足蹴にされてしまう総司。その様子を笑いながら見守る面々、因みに一番笑っているのは雫だったりする。
「まったく…私達は好きな部屋に泊まらせてもらいます!」
ひとしきり総司を足蹴にして満足したのか、深雪がそう言い放って後ろを振り向く。そして違和感に気づいた。達也と雫以外が、若干顔を赤らめて目を泳がせているのだ。
「…みんな?一体どうしたの…?」
「まだ、分かんねえのか深雪ちゃん…」
「っ!?ど、どう言うことなの総司君!?」
「簡単さ…最初の部屋割り…嫌がっていたのは達也と深雪ちゃんだけだったんだよ!」
「何…ですって…!?」
深雪はすぐさま脳内でその理論は間違っていると否定して、助けを求めるかのようにみんなの方を見るが、総司の言葉に反論出来ずにほぼ全員が俯いてしまっている。その光景に深雪と達也は絶望した。
そんな深雪に、総司は悪魔の言葉を投げかけた。
「深雪ちゃん…」
「な、何ですか?」
「英雄色を好むって言うし、達也みたいな偉大な人間こそ多くの女性を娶ってこそなんじゃないかな」
「なるほど!」
「深雪!?」
深雪は極度のブラコンである…そもそも自分にも利があるこの状況で、欲望に打ち勝ちながら気丈に反論をし続けたのは賞賛に値するが、彼女は兄を褒められることがたまらなく好きだった。つまり、嬉しくて辛うじて支えられていた理性のストッパーが完全に外れてしまったのだ。
「そう言うことなら、行こっか深雪!」
「そうねほのか…そうよ、お兄様は日本の、いえ世界の歴史に大きく名を刻みつけるお方…多少の女性が傍にいようとも何の不自然も無い…」
「おい、二人とも止まれ、おい、ちょっ、力強っ!?レオ、幹比古!」
「…手出さないでよね」
「あ、当たり前だろ!?」
「…意気地無し」
「どっちなんだよ!?」
「吉田君…今日はよろしくお願いします…」
「し、柴田さん…本当に良いの?」
「う、うん…」
「あ、もう手遅れか」
「希望などない…」と言いながら、深雪とほのかに片腕ずつ掴まれて引きずられていく達也。それをゲラゲラ笑いながら見送った総司は、ちょっと外の風に当たってくると言ってその場を後にした…
しばらくして、総司の姿はビーチにあった。だが、もう一人の姿も確認できる。
「それで?お前はどう言う領分で俺に土下座をかましているわけ?」
「ホント…頼む…一緒に真由美の奴を監視してくれ…」
「あの人もこっち来てんの?」
「渡辺とかいう女と一緒だ」
「なら大丈夫でしょ、なんでお前来てんの」
「俺は香澄と泉美には逆らえないんだ…」
「血は争えないってコトォ…!?」
そう…そのもう一人とは、ビーチにて華麗なるDO☆GE☆ZA☆を披露する零次だった…
魔法科世界の秘匿通信
・別に原作でもレオとエリカは気の置けない間柄となっていますが、本作では中の人の関係を利用してこのような関係性となっています、ご了承ください。
・零次の七草家の家庭内カーストは最下位。因みに同率が七草弘一。
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