悪魔城ドラキュラ -幻夜の追想曲-   作:大根のチョコラテ煮

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2章:夢見がちな少女⑤ -宿命と輪廻を継ぐ者達-

- side 三人称 -

 

 

 扉を開くと中は実に広々とした空間であった。一個人の私室として運用するには聊か規模が大きすぎるのではないかというのが率直な感想である。

 

 あの逃走劇の後、物資がほぼ底を尽き掛けていた彼らは目的地まで慎重な足取りでやって来た。

誰も彼もが疲弊の色を浮かべていて、魔物が一体も居ない場所まで来れた事に安堵する。

 教会所属の退魔士姉弟曰く、この部屋は城主の一人息子が使っていた部屋だった…らしい。魔王の御子息こと『アルカード』が暮していた部屋―――今はもう誰も使っておらず唯の空き部屋となっている。――そんな部屋だからか、それとも"家具"が何一つ置かれていない部屋だから広く思えるのだろうか、いずれにせよコレならば城の何処かに居るやもしれん民間人を見つけた際には収容避難所として使えそうな間取りだ。

 

 歩き続けた理奈が壁際に座り込み、その傍らに心配そうな顔をしたイェーガーが立ち尽くし、随分と中身の軽くなった鞄を降ろしたカイが背伸びし一つ、部屋全体を見渡しながら感想を述べた。

 

 

 

「…しっかし、中々イイ部屋だってのーに、こうも殺風景だと寂しく思えらぁ…。」

 

「当然でしょう、此処は空き部屋なのですから家具の一つだって無いのです。」

 

 

「家具…。家具、家具ねぇ…。」

 

「カイ?」

 

 

 腕を組み何かを試案するような素振りで一人悶々としている弟に対して姉は怪訝そうな顔をする、悪魔城全体で見た場合比較的に瘴気が薄い部屋とはいえまだ安全地帯とは言い難い、安全性を確固たる物にすべく結界を張ろうとする作業を続けながら彼女は弟に何を考えているのか問う。

 

 

「いやね?ほら…こうして俺らは此処をベースキャンプにする訳っしょ。んで城に運悪く取り込まれちまった民間人の皆さんもお助けするとしてさ。疲弊しきった奴も居ると思うんだ。」

 

「…まぁ、そうでしょうね。瘴気の中に居た影響で暫くは体調不調を訴える事でしょう。」

 

 

 治癒の魔術や【ポーション】等の医療品で幾らか具合は良くなるが根本的な問題は解決しない上に、あくまで"幾らか"であって完治とまでは行かない。

 

 

「身体もメンタル面も相当参っちまってる奴らにさ、…はい!此処は魔物も襲ってこない安全地帯です床の上にでも寝っ転がってて帰れるまで待っててくださいね~!ってのもなぁ。」

 

 

 弟が何を言わんとしているのかは解った。ヴェルナンデス姉弟の城からの帰還方法は城主の間に向かい城の魔力を利用して巻き込まれた人々および身柄を拘束予定の邪教残党を全員連れて地上に戻るという手段を用いる気でいた。彼女達がテロ行為を働く邪教を捕まえる、あるいは拘束不可能と判断した上で討滅するなりしてから城主の間に行くまで果たして弱り切った一般人達が大人しくこの部屋で待つだろうか。

 

 

 人間、精神的に追いつめられると正常な判断ができなくなる。山で遭難した登山グループが極限状態に陥り暴走してグループ内で騒ぎを起こしたり安全地帯から勝手に出て行って余計に自体を悪化させるなどして総崩れになるというケースも現実に存在するのだ。

 …そうでなくとも魑魅魍魎が巣食う悪魔の城だ、負傷者は間違いなく出ている。自分達だって医療品も手元に無いまま負傷してこの部屋まで逃げ帰って来る可能性もある。であれば簡易的な寝台や毛布くらいはあってもいいのではなかろうか?

 

 魔物の侵入を許さず、瘴気も軽減できる聖域化したとしてもそんな問題点が少なからずある。

 

 

 

「何か手立てでもおありで?」

 

「城ン中から良さげな家具をかっぱらって来てこの部屋を飾り立てる、クソ親父の商業体験学習のお陰でこれでも審美眼はあるつもりだ。勝手な行動起こす気も沸かねぇくらい居心地良い部屋にできるぜ。」

 

 

「…なるほど。では調度品に関しては貴方に一任しましょう。」

 

 

 カイ青年の提案に了承を出し、サムズアップする彼を背に彼女は入って来た扉の前へと歩み出す。チラリと…ずっと俯いた儘何も言わない理奈とそんな彼女の傍に居るイェーガーを一瞥して。

闘技場で理奈に"雑な言い聞かせ"をしてしまった事や、あの亡霊が言っていた鏡巫女という存在、それに漸く落ち着ける場所に来れたからイェーガーに対して個人的にあれこれ訊きたい事も…。

 何れにしてもまずは結界だ。彼女は自分の腰ベルトのカードケースから"札"を取り出す…これだけは落とさなくて良かった。

 

 

「フランチェスカ…。」

 

「……何か御用で、イェーガー。」

 

 

 物言わず理奈の傍に居た仮面の男が不意に扉の前で立ち止まったフランチェスカの所へと歩いて来たのだ。名を呼んだ彼は魔女の持つ"札"を指差しながら「それは…魔封陣か?」と問う。

魔女は僅かに眼を見開いた。黒衣の男が口にした【まふうじん】と言う名称は合っていたからだ。

 

 

「貴方、これを何処かで御覧になったことでも?」

 

「…少しだけ昔の事を思い出せてな、俺の知り合い…だった、と思う人が、俺にくれた…気がするんだ。」

 

 

 

男っていつも勝手なのよね。

どうせ君も帰るつもりがないんでしょ

えっ、まぁ…。

そう、じゃあこれ。

 

 

 

 知り合いだった、くれた気がする。言葉こそハッキリとしないが彼の脳裏には確かに記憶がある。雪が降り積もる村、その先に聳え立つ城の城門前に鞭を携えた50代の男性と共に薔薇色の服を着たブロンド髪の女性が居て、彼女の制止を聞かず単身で先へ跳んで行った男や帰る気は無いと言い切った自分の態度に対して頬を膨らませながら【まふうじん】の札を渡して来た…そんな記憶が彼の脳裏には浮かんだのだ。

 

 

「それが結界を張る為の道具で合っているのか?俺には逆に結界を解く道具という印象があるのだが…。」

 

 

 純粋に気になった彼はフランチェスカに尋ねたのだ、記憶の中の自分は【まふうじん】を使って城の中を探索し、封じられた部屋の扉を開いた覚えがある。

少なくともソレで部屋に結界を張った覚えはない。

 

 

「貴方、案外頭が回らないのですね。解けるのならその逆もまた然りでしょう?…今は亡きあの邪教集団の教祖が魔界のゲートを開きその力で魔物を不死にした実例があります。」

 

「コレを使ってそのゲートを閉じ、力の流れを断ち切る事で魔界から召喚された魔物を完全に滅する事ができたそうです。ちょっとした応用ですよ。魔界の力を遮断できるのなら―――」

 

 

――瘴気が薄い部屋の内側から"魔界の力を遮断する要領"で扉に封印を施し、魔物と瘴気が外側から侵入できない密閉空間にしてしまえばいい。

 

 

と言う話である。そこまで聞いて断片的だった彼の記憶の続きがまた少しだけ流れ出した…確かに倒しても何度も復活する大型の魔物を"封じた"気がする。そしてまた疑問が浮上する。

 

 

「…前から思っていたがお前、俺に対して妙に当たりが厳し…――いや、そんなことよりも。」

 

「まだ何かおありで?結界を張ることに注力したいので悠長にお話はできませんが。」

 

 

 

「…魔封陣と魔界のゲートは一対になっている筈だ、【まふうじん】があるという事は"魔界のゲート"が何処かに無いとその札は本来この場に存在できない筈だ、何故お前が最初から持っている?」

 

「…っ!」

 

 

同じ魔封陣がいつまでも通用するわけじゃないから。

それは?

おそらく、より複雑な印も用意している筈よ

そうなのか。

でも大丈夫。探せば必ず魔封陣の印が隠されている筈よ。

 

 

 

そうじゃないと、魔界のゲートは効果を発揮しないから。

 

 

 

 記憶の中に映るブロンド髪の女性が【フライングアーマー】を撃破した直後にそう語ってくれた。"魔封陣が無ければ魔界のゲートは効果を発揮しない"…。

それは両者が対になっている事の証明。明かりが無ければ影は生まれないし、逆に闇が存在しなければ認知できない真昼の星明りが如く光という概念もそこには生まれない。

 

 …この魔女、白馬町の上空から悪魔城に弟共々侵入してきたが突入前の段階からこの部屋を拠点にする前提で"札"持っていたそうだな。

 

 

 

「支配の力なんてモンを使える俺が言えた義理じゃないが、お前のそれは信用して良い代物なのか?」

 

 

 

 

「……。語れば長くなるので手短に、私はワケあって"闇の魔力を操る力"があり、魔界の扉を開かずとも札を精製できるのです。どうか今はそれで納得を…。」

 

「…。」

 

「貴方には私個人として訊きたい事もある。その時、お互い色々と情報交換を、ね?」

 

「…いいだろう。」

 

 

 正直に言えば今の説明では狩人は煙に巻かれた様な気もしないではなかった、…だが当人が後々ちゃんと語るというのであればいいだろうと深く詮索はしない事に決めた。彼女達とて"教会"から派遣されてきた退魔士なのだ、危険性の無い信頼していいモノを使っている………とでも思わねばやってられんさ。

 

 ふと狩人はこの姉弟と出会ったばかりの頃の会話を思い起こす…そういえばあの時、確かにカイが『姉上は…まぁ、色々あって闇の魔力を練る黒魔術にも秀でててさ城主の間ってトコに行けば城の力を操って逃げれるんだ』と言っていたな、と…。

 

 

 

 

 

 …冷静に考えるとこの時点で大分おかしな話だった。城主の間から城の力を操る前提という、なんで"支配の力"を持ってる人物とほぼ同等の事ができるんだ?と…闇の眷属でも上位者でなければ早々出来るようなもんじゃない

 

 

 フランチェスカがこの部屋を聖域化するのを見届け、彼は疑念を持ちながら理奈の傍へと戻ろうと踵を翻した。

 

 

―――

――

 

 

 程なくして部屋の聖域化は完了した、心なしか先程よりも空気が澄んでいるようで

言葉では上手く説明できないが先程と比べてこの空間全体の雰囲気が変わあったのは理奈にも感じ取れた。

 

 この城に迷い込んでどれだけの時間が経ったのか分からないが、歩き通しだった少女は壁際に座り込んだまま一言も喋らなかった。

落ち着ける場所に辿り着いたから今だからこそあれこれ考える余裕が出来た、膝を抱えたまま理奈は自分の中で気持ちを整理しようとしていた…。

 

 

「……。」

 

 

 闘技場で【ケルベロス】と対峙した時、自らの手を血で染めて勝利した後の感触…その直後に【ネクロマンサー】に言われた事、フランチェスカが言ってくれた事。

大怪獣からの逃走真っ只中の状況じゃ逃げる事に精一杯で一から十まで考えてる暇なんて無かった…だが今なら――これからどうすべきかを彼女なりに決められた。

 

 

 

 

("鏡巫女"…か…。)

 

 

 

 白馬神社の家系に生まれたから、単純に神事に関わる家柄の人間だから耐性があった訳じゃない…『魂』と『血』が両方ともカッチリと噛み合ったから、あの亡霊が手駒にしたがる程の才が自身にはあった。

三つ首の化け犬を殺めた時の感触は…まぁ良い気分では無かった。生憎と怪物相手でも生き物を殺して心から悦ぶ様なぶっ飛んだ感性はしていない。瓦礫入りのズタ袋で【アカサビ】を打ち込んで肉を貫いた時の嫌な肉感も正直に言えばまだ手に残ってる様な錯覚さえする。唯の人間の小娘があんな怪物を斃せたのだ…そりゃあ気持ち悪いさ。無くても良い才能だったと思う。

 

 

 と、ここまで彼女は考えていた…、然しながら、同時にこうも考えている。

 

 

 その気持ち悪い力が無ければ自分は今こうして生きていない、呼吸をすることも無く。心臓が鼓動を打つ事も無く。そして嫌悪感も生への安堵も何も感じる事すらも出来なかった。

肯定的であれ否定的であれ偶然持ってた才能のお陰で今を生き延びた。その事実に偽りは無い…。

 

 捉え方の問題だ。―――それを嫌悪するか、受け入れるのか。

 

 

 

 

 

 悩んだ末に少女は……白馬理奈は、受け入れる事を選んだ。

 

 

 

(もしも…もしも皆がこの城の何処かに居るのなら…っ!)

 

 

 

 悪魔城に恐らく逃げ遅れた理奈の家族も取り込まれ、何処かに倒れている――フランチェスカが道中で語っていた事だ。それを聞いてからずっと気が気じゃなかった。

 

 

 常人なら意識を保つ事すら危ういこの城において自分は問題なく活動ができ、…【ウネ】の拘束から刃物一本と引き換えに脱したり、【ケルベロス】相手にも加減されたとは言え勝てた。

 

 その事実が希望を抱かせてしまった。彼女が何の抵抗もできずただ怯えて逃げる事しかできない人間なら諦めもついただろう…だが、城の瘴気を物ともせず更に言えば"戦えてしまった"から…!

そうなってしまえば「ひょっとして…頑張れば行けるんじゃないか?」という心情が働くのが人間だ。

 

 

 そりゃあ…本音を言えば怖くはある。恐ろしい。怪物相手であっても掌を血に染めるのだって良い気はしない。

 

 

 けれど両親や弟、伯父達の命が掛かっているのなら…例え1%であったとしても彼女自身の手の内に救出できる可能性があるのだと知ってしまったら?渡り合える力を自覚してしまったなら…。

 

 

 ドラマや映画じゃ消防隊員でもない一般人がバケツの水被って火災現場に入り無事に人を救ったなんて都合の良いワンシーンがお決まりの様にある、実際の現実はフィクションの世界とは違って都合の良いことなんて早々起きはしないのだって当然解ってはいる。

 

 

 それでも行かずには居られない、言葉通り理奈にとっては他人事じゃないのだから…。

 

 

 

 

 

「あー、嬢ちゃん…その、大丈夫か?随分と険しい顔してるけどよォ…」

 

「!…カイさん」

 

「…わりぃな、この部屋に居る限りは安全だからよ…暫くは此処で大人しくしててくれ、殺風景だし椅子の一つもねぇけど姉上に許可貰ったから…後で俺が椅子とか色々調達すっから、…な?」

 

 

 狩人が姉の元へ何かを尋ねに歩いて行ったのを見て、一人残された少女が険しい顔をしていたのを彼なりに心配して声を掛けたのであった。

聖域と化した部屋に来ても疲弊や本当に大丈夫なのかという先行きの見えない不安からそういう顔つきをしたのだろうとカイ青年は思ったらしい。

 その勘違いに苦笑しつつ理奈は手を振って「ありがとうございます、でも大丈夫ですよ」と返す…思考の海から引き戻された彼女はふと部屋の入口があった方角へ目線を向ける。

 何事かをフランチェスカと話していた狩人が此方へ戻って来るのが見えた。自分の決意をあの人にも話そう、狩人の姿を捉えた理奈はそう決めていた。

 

 

「あの…フランチェスカさんと何を話してたんです?」

 

「大したことじゃない。この部屋に結界を張った道具に関してだ。」

 

「おぉ?本当かぁ?お前さん…さてはウチの姉上を口説いてたんじゃあないだろうなぁ~?姉上美人だもんなぁ!」

 

「ええっ!?そ、そうなんですか!?」

 

 

「…茶化すな、本当にそんなんじゃない。」

 

 

 青年は少しでも少女の緊張を和らげてやろうとジョークを飛ばし、溜息を吐きながら狩人は首を振り、彼の真後ろからは作業を完了させた噂の姉君がこちらへと歩いて来た…丁度三人揃い始めた手前だ。言うべきタイミングは此処だろうと、彼女は自身の方針を打ち明けた。

 

 捕まっていた間に【ネクロマンサー】から聞かされた鏡巫女の事、封印の鏡が持つ力を知らぬ間に吸引してた事、自分は一人で怪物を倒せたから家族探しで城の探索について行けるという主張。

 

 …恐らく、反対はされるだろうなと語ってる最中で予想はついていた…。仮に自分がこの人達の立場ならきっとそうするだろうというのは理奈にも想像できた。

一般市民を救助に来た教会所属の二人は特に反対するだろう事も目に浮かぶ、なんで折角保護した救助対象を安全区域から出して連れ回すんだよ…と、普通に考えたらそうなる。

理奈自身も今から無茶苦茶なお願いをするとは自覚してるけどコレだけはどうあっても譲れない。

 

 

―――

――

 

- side カイ -

 

 

 

「オイオイオイ!連れてけって嬢ちゃんマジに言ってんのか!?」

 

「…お願いっ!家族が此処に居るって思ったら私…じっとしてるなんてできないっ!」

 

 

「で、でもよォ…!今までも見てきただろ悪魔城の中にはバケモンがうじゃうじゃと…。」

「…さっき説明した通り私は、そのバケモンと戦う事だってできたわ…っ!」

 

 

「うっ!?」

 

「……あの道中で聞いた獣の叫びや競技場の不自然な焼け跡、状況証拠から白馬さんは嘘はついてないわね。鏡巫女とやらの話もね。」

 

「あ、姉上ぇ…ぐぬぬぬっ!」

 

 

「…決して足手まといにはなりませんから、荷物持ちでも戦いでも囮でもできる仕事は引き受けます…だから連れて行ってください…!」

 

 

 今後をどうすっかって話し合いしようとした矢先にとんでもない爆弾発言が来やがった…!嬢ちゃんが俺達の進軍についてくるとか言い出し始めた。

咄嗟に姉上の顔を見たがやはりというべきか渋い顔でイェーガーに至っては「…まぁお前なら言うと思った。」って言いたげに眉を八の字にして溜息を吐いた。吐きてぇのは俺も同じだガッデム!

 

 

 …嬢ちゃんの気持ちは分からんでもねぇさ、もしもの話で母上や姉上、キャリーやクソ親父…親しい間柄の誰かが危機だったら。ってな状況ならきっとヤベェと理解してても俺だってそーする。

クソッタレめ…!共感できちまうからこそ余計にタチが悪ぃぜ…。

 

 戦えない一般人相手なら魔物が居て危ないから俺らに任せて此処に居ろで終わる話だが面倒な事にその論じゃこの子は止められなかった。

どうやって諦めさせるか言葉を探してると姉上が不意に口を開いた。

 

 

「…白馬さん顔をお上げなさい。」

 

「…はい。」

 

 

「……私達は神でも無ければ完全無欠の完璧超人でもありません、"もしもの時"は――――貴女、覚悟はおありで?」

 

 

「は、はいっ!!」

 

 

 

「あ、姉上ぇ!?!?」

 

 

 俺は驚愕の表情で姉上を見た。その発言は保護対象の一般人を聖域からわざわざ連れ出し危険に晒す事を意味する事に他ならない。

パァァ…っと目を輝かせる白馬家の御息女様と諦めにも似た顔をする姉上、そして腕を組み沈黙を通していたイェーガーが「決まりだな。」と小さく呟いて俺の方に近づき耳打ちする。

 

 

 

「…短い付き合いだが、理奈の事はある程度理解した。恐らく無理に置いて行った所で勝手に結界から抜け出して捜索を始める。そうなるくらいならいっそ俺達の眼の届く所に置いた方が良い。」

 

「そういうモンかよ…。」

 

「そういうモンなんだよ…お前だって俺達と最初に遭遇した時を覚えてるだろ?銃を向けるお前と俺の合間に割って入って来たろうに。危険を顧みず感情で突き動く…そーいうタイプなんだよ。」

 

 

 何処か遠い目をして「俺も一番最初の頃は何処か安全な部屋でも見つけてそこに隠れて貰おうかと思案したんだがなぁ…」と何度目になるか判らない溜息を吐くイェーガーを見た。

曰く、俺達と出会うちょっと前からこの仮面男が【タロス】の囮になってその隙に嬢ちゃんを逃がした筈が、逆にコイツを救いたいという想いから武器を見つけて戻って来たとかなんとか…

 

 

「理奈の身内も城に呑まれてるという情報と自身にも戦えるだけの力があると自覚してしまったから尚更だ、…だからその、なんだ…お前の姉は間違った選択はしてない、責めたりはするなよ。」

 

 

 意外だった。言葉は徐々に尻すぼみになっていったがこの男はどうやら姉上を弁護してくれているようだ。嬢ちゃんを連れていく様な主旨の発言をした時は思わず「なんてことを言い出すんだ!」と驚愕の顔で見てしまったがこの男は直ぐにフォローを入れに近づいて来た…。後半も言葉を選んでいる様な仕草が見えて…コイツなりの不器用な優しさだったのかもしれない。

 

 

……。

 

 

…へへっ!

 

 

 

 

 

     ガシッ!

 

 

「うおっ!?」

 

「初めて会った時は胡散臭ぇ仮面つけた怪しい野郎ってのが第一印象だったが…おめぇ本当イイ奴じゃねっかよォ~!気に入ったぜぇ!」

 

 

 肩を組んで俺は声高に笑う、対してイェーガーは「ば、馬鹿やめ―――は、離せぇ!」とか言ってジタバタ暴れてるが気にしない。気が付くと姉上と嬢ちゃんが目を丸くしてこっちを見てる。

どうやらそっちはそっちで話が纏まったようだ。そんなことを考えてると仮面男がするりと腕から逃げ出して「まったく…!」と息を切らせながら元の位置に戻っていった。

 

 

「んんっ!…話を戻しても良いかしら?白馬さんのこれからに関してだけれど彼女の同行に関しては認める事とします。」

 

 

 咳払いを一つ。姉上は今後の捜索について語り始める。まず俺達がやらなきゃならねぇ事は大きく言って3つ。

 

 

 

 1.ウィズライト教団の野望の阻止

 

 2.民間人の保護

 

 3.物資の調達

 

 

 

 1と2は言うまでもないが3つ目の物資調達、コレは…だ。【煉獄闘技場】まで嬢ちゃんを救出するためにサブウェポンの大半を使い切っちまった事だ。

武器や防具だって碌なモン装備してねぇ上に【ポーション】の一つだって手元に無いと来たもんだ。これで1と2をやりに行くのは流石に無謀もいいトコだわな。

 邪教集団とやり合うには準備が足りてない、民間人の救助に関しても城内をあても無く駆け回る事になるんだ…このままじゃミイラ取りがミイラになっちまう。

 

 

 姉上はそんな問題点を挙げた上で暫定で進むべきを【礼拝堂】に定めた。

 

 

「あのー、どうして礼拝堂に向かうんですか?」

「俺もそれが知りたい、理由を聞かせてくれ。」

 

 

「先程も言いましたが今の私達は絶望的に物資が足りていません。……なので、"輸送機から投下してもらったコンテナ"を回収すべく向かいます。」

 

 

 

「おい!今から俺と姉上は光に向かって降下するっ!アンタ等は輸送機に積んである補給物資を可及可能な限り光の中にぶん投げてくれ!!終わり次第速やかに退却だ!」

 

 

 悪魔城に突入する直前、俺が輸送機内で乗組員達に叫んだ言葉が思い起こされた。

 

 パラシュートで降下する中、確かに俺達は見た。輸送ヘリに積んであった荷物が悪魔城のあちこちに落下していく所を。俺の予備の銃は勿論、サブウェポンや医療品、水と食料も詰めた箱がな!

特に目で追えた限りそこそこ沢山の数が投下され尚且つ最寄りの場所っつーのが礼拝堂なワケよ。

 

 俺がイェーガーと嬢ちゃんにその事を丁重に説明してやると…。

 

 

「なるほど、それで礼拝堂って所に。」

「…ふむ、考えたな…そうやって悪魔城に道具を持ち込んで回収するとは…」

 

「そういうこった、嬢ちゃん早速仕事だぞ?荷物はいっぱいあるんだ、持ち帰るのに一人でも多くの人手が居る。」

 

「…!はいっ!」

 

 

「あら、それだけではありませんよ?」

 

「むっ、それはどういうことだ?」

 

 

「保険として補給物資には教会の神官達から加護を付与してもらっています。ですので微量ながら聖気を纏っているのですよ。」

 

 

 瘴気に満ちた悪魔城の中でどれだけ保つは分からねぇけど、多少は魔物避けの効果も期待できる神官達の加護だ。強ぇヤツ相手じゃ流石にマズイだろうが俺達が回収できるまでの時間稼ぎにはなると見込んで掛けて貰った訳だ。話を聞く分にどうやら加護と嬢ちゃんの鏡巫女とやらの性質がかなり相性が良いらしい。

 

 

 

「東洋の祈祷の力というのは、教会の魔術や信仰とも異なる特異な物です。」

 

「あっ、それ【ネクロマンサー】も言ってました。」

 

 

「鏡巫女…。悪魔城を日食に封ずるだけの力を持った鏡の力を取り込んだのですから、その神通力は相当な物でしょう…恐らくですが微量でも聖気を探れるのではありませんか?」

 

 

 姉上が発した言葉を聞いて、イェーガーが何かに気づいた様に口を挟む。

 

 

「…理奈、お前が確か【ネビュラ】を初めて手にした時、星雲を垣間見た気がした…らしいな?」

「うん…なんていうか、持った時に宇宙とか星々が視えた気がして。それから…―――」

 

 

 【タロス】と戦っているイェーガーを"この鞭"なら間違いなく救える、そんな奇妙な確信を持ち鞭を持って走り出した…。嬢ちゃんはそう語り出した。唯の人間如きが神具や魔導器に秘められた力を感じ取るなんて芸当出来る訳が無い。問いを投げた男は「そうか…だから何も知らない筈のお前が【ネビュラ】の価値を手にしただけで理解したのか…もしや無数の部屋の中から見つけ出せたのも無意識に聖気を辿ったのか…?」なんて呟いていた。

 

 

「イタコの口寄せ、神宿り、神降…降霊術とはよく言った物です、聖鞭【ネビュラ】の中にあった星雲のヴィジョンを垣間見たのもそれが原因でしょう、…さてここまで言えばわかりますね?」

 

「……ふむ、その補給物資とやらは神官の加護で聖気が放出されているから理奈にはそれを探知してもらおうという算段だな?」

 

 

 潜水艇が太平洋のど真ん中でソナー使って海底のお宝探すみてーな感覚で嬢ちゃんにも悪魔城に落ちたコンテナの精確な位置を探ってもらうってワケか。確かに礼拝堂のあたりに落ちたのは見たが具体的に内部のどこに落ちたのか、までは分からねぇからな…。なんならこの城は重力の向きが逆さになったり、壁の中から肉が出たり、人が石壁をすり抜けて意味不明な場所から出るとかいう常識が通用しない所だ。

 案外、補給物資も礼拝堂の壁の中に埋まってるとかあるかも分かんねぇ…。

 

 

「えぇ!?さ、探るってやり方とかそんなのわかんないわよ…。」

 

 

 

 困惑気味の嬢ちゃんに姉上が「難しく捉える必要はありません、"ただなんとなくで思った方角に進む"それぐらいで良いのです」と声を掛ける。それを聞いて「は、はぁ…そういう物なんですか?」と言葉を返していた。

 

 

「私も探す事をお手伝いしますのであまり気負わないでください…。」

 

 

 そう告げた姉上は聞き取れない程の小さな声で「まぁ私の場合は聖気を探る、とは違ったアプローチになりますのであまり期待はできませんが。」と付け加えていた。

 

 

―――

――

 

- side 三人称 -

 

 

「一先ずの指針として【礼拝堂】へ向かい物資の確保、道すがらに民間人が居たら保護と言った所か…。………ひとつ聞かせてくれ。」

 

 

 イェーガーが顎に手を当てて何事かを尋ね出した、その内容はカイやフランチェスカがまだ明確に説明していなかった部分であった。

 

 

 

「ウィズ・ライト教団の野望を阻止する…お前達が俺達と出会った時からずっと口にしていた目的だが…"連中の野望とは具体的になんだ"?何を以て阻止となるんだ?」

 

 

 

 

 ほんの僅かな間、辺りが静まり返った、10秒と続かない短い静寂を裂く様にフランチェスカが語り出す。

 

 

「そうですね…具体的に、はまだお話していませんでしたね……少し長くなりますが、今からお話することで幾つか分からない事があったら遠慮なくご質問を。」

 

 

 白馬理奈の方を見ながらフランチェスカがそう告げて話を再開する。まず大前提として悪魔城は1999年に白馬神社の人間によって日食の中に封印された、これまで幾度とされてきた話である。

そして2035年に一度だけ悪魔城の封印が弱まり、地上の人間を数人取り込んでしまうという事件があった…。その際に『魔王の魂が転生した少年』も一緒に城に導かれ…切り離した筈の【魂】と【魔力】が再び一つの存在になる―――つまり魔王の復活が実現してしまう所だったと彼女は語った。

 

 

 

 

 

「……。【魂】と【魔力】が…一つに、ですか。」

 

「ええ、そうです。"日本人の少年"に転生したドラキュラの【魂】と魔王の魔力…この悪魔城そのものこそが【魔王の魔力】の根源なのです。」

 

 

 

「~~っ!!」

「…イェーガー、お前さっきから気分悪そうじゃねぇか?」

 

「な、なんでもない、気にしないでくれ。」

 

 

 

「魔王は凡そ100年に一度の周期で復活を果たす不滅の存在、だからこそ復活できない様に悪魔城は封印、城と切り離された魂は転生し人間となりました。」

 

 

 フランチェスカは語りながら横目で狩人を見た。仮面をつけて顔を隠したイェーガー・マーシュマンを。

 

 

「二つに分けられた事で魔王は未来永劫、復活することは無くなりました…、悪魔城だけでは魔王を産み出す事はできない。そして人間に転生した魂だけでも魔王にはなれない。」

 

 

 

 そして…間を置いてからフランチェスカは次の様に言葉を紡いだ。

 

 

 

「【魂】と【魔力】…ッ!この二つが歯車の様にカッチリと噛み合わさることで初めて"何度でも蘇る存在"へと…!【魔王ドラキュラ】という真なる存在に戻る事が出来てしまう…っ!」

 

 

 

 

 

 

「白馬家に生まれた女、ただそれだけでは"鏡"に選ばれはしません。血筋だけでは意味を為さない…魂が適合するかどうかなのですよ。」

 

「背が高くても運動音痴な人間はスポーツマンになれないでしょう?同じことですよ……『遺伝子』と『魂』の二つ、これが歯車の様にかっちりと真の意味で合わさっていないと意味が無い。」

 

 

「……【魂】と【魔力】…二つの要因が完璧に合わさって本来の力を取り戻す…ですか…。」

 

 

 ふと握りしめた手に力が篭っている事に理奈は気が付いた。頭の中に浮かんできたのはつい最近聞いたばかりの似たような話だ。

 

 

「……この2035年の事件は結局魔王が復活せず事無きを得ましたが、その一年後の2036年に魔王が復活を遂げてしまったのです。」

 

「あぁ、ウィズ・ライトのクソッタレ共が奇策って奴を用意してきたのさ。」

 

 

「【"鏡面呪法"】…日食の封印を無視して魔王を復活させる方法を狡猾な邪教集団は用いてきたのですよ…。」

 

 

「あのー… "キョーメンジュホー"…っていうのは?」

 

 

「…鏡面呪法―――世界大戦の時代で既に机上理論として組み立てられていた"合わせ鏡の魔力転送の法"」

 

 

 世界大戦時に活躍した『オーリン家の天才』もソレの理論に関して記した本がオーリン家の資料室に眠っているという、この理論を分かりやすく簡単に言うと全く同じ様に作られた二つの魔道具は空間を超えた繋がりが発生するという理論だ。電話機を想像すればいい…二機の同じ機種の通信機の間で電波が通る様になるのと同じだ。

 そんな鏡面呪法の最も恐ろしい所は、同じ魔道具の間であれば魔力が行き来できるという所…。まるで生き別れの双子の様に、まるで鏡に映ったもう一人の自分の様に、全く同じ様な魔道具さえあればそこに繋がりが生じる…。対象物によく似せた魔力を帯びた巨大な建築物ですら一つの巨大魔道具という扱いで適応できてしまう。

 

 

 例えばそう―――【地図から消えた村の近くに建築された悪魔城を限りなく再現した偽物のドラキュラ城】と【日食の中に未だ封印されたまま本物のドラキュラ城】とか。

 

 

 皆既日食の年が過ぎ去った以上、日食の封印が弱まる機会が次に到来するのがいつか分からない、…狡猾なウィズ・ライト教団は下手すれば何世代も先の未来までのんびりとそのチャンスが来るまで待つなんて事はしない。教団のトップに立つ【セリア・フォルトゥナ】が自分達の根城である城に魔界のゲートを開き、瘴気を流し込んでその城を悪魔城化させようと目論んだのだ。

 過去にも人の手で建築された悪魔城はある、イギリスに出現したという説のあるプロセルピナ城もその一つらしい。少しずつ教団の城は"悪魔城"へと性質を変え、実質上…2036年は日食の中と地球上とで悪魔城が2つも存在するという異様な状況と化した。

 

 さて、ここで先程説明した鏡面呪法の出番だ。

 

 

 邪教集団が建築したなんちゃって悪魔城だが、腐っても魔界のゲートを開いて瘴気を満たしただけはある…城内どころか近隣の村まで魔物が沸いて出るようになった。魔物が現世に出てこれるという時点で性質的には本物の悪魔城とほぼ変わらぬ物に近づいた事になる、日食の中にある"本物の悪魔城"から【魔王の魔力】を"地球上の城"に転送し、そこに『魔王の魂が転生した少年』をおびき寄せるまでが策だった。

 魔王として覚醒できるように少年の心を負の感情でドス黒く染めていけば……。先程フランチェスカの言った条件がぴったり当てはまる寸法だ、必要な要因が二つとも歯車の如く噛み合う。

 

 

 

 ――――こうして…ウィズ・ライト教団はまんまと日食の封印を解く事も無く、悪魔城を地上に再現して魔王を再び現世に復活させたのであった。

 

 

 

「そ、そんな事があったのね…。」

 

「悔しいけどよォ…あのクソったれ共は無駄にこういうトコ頭回るんだわ…認めたくねーけど。」

 

 

「…2036年に復活した魔王は当時のベルモンド家の者が仲間と力を合わせて倒してくれました…その城は崩れ去り、討たれた魔王の魂も現世に召喚された魔物達も地球上から消えて還りました。」

 

「地球上から消えて還った?…"還った"とはどういうことだ…。」

 

 

「……教団の城を破壊した事で日食内と地球上を繋いでいた鏡面呪法の繋がりが途切れ、その際に魔王の魂達は全て本来あるべき所…日食の中にある本物の悪魔城に吸い込まれる様に還って行ったのです。」

 

「そのまんま消滅して永遠に出て来ませんでした、めでたしめでたし…ってなってくれりゃあ良いんだがね、世の中そう都合良くねぇんだわ。」

 

 

 まだ息が少し荒いイェーガーは還ったという言い方が気にかかりフランチェスカに尋ねた結果、今の返答が帰ってきた。そして此処からが大事な部分だ。

2036年から23年の時を経て現在、教団の元魔王候補者だった【ダリオ・ボッシ】率いる残党共が日食内に封じられた本物の悪魔城へとやってきた。その目的は一つ…。

 

 

「白馬さん…ここまでは理解できましたね?」

 

「な、なんとか…。」

 

 

「では続けます……ダリオ達が悪魔城に乗り込んだ理由は"ある物"を手に入れるためなのです。」

 

「ある物?」

 

 

 

「ええ、彼らはかつて魔王候補と呼ばれた人物です。『魔王の魂が転生した少年』ほどではありませんが【魔王の魔力】を身に宿せるだけの"適正"があります。」

 

 

 歪で所々噛み合わない歯車…然し、無理をすれば何処かしらの一部分は嵌まるかもしれない可能性。

 

 かつて、2035年に【グラハム・ジョーンズ】と呼ばれる宗教家の男が【魂】に100%とまで行かないが僅かな"適正"があったため【魔力】を吸引して疑似的に悪魔城の城主になることができた…ッ!その後、100%融合可能な白髪で白いコートを【ふだんぎ】にしてる少年にボコボコにされたが。

 

 

「魔王がくたばって何年か経つと"それ"は何処からともなく現れて世界中に散らばる様に出来てんだ。けど…魂と魔力の源である城を切り離してから魔王を討つなんてのは初めてのケースだったからな。」

 

「ええ…。完全に誤算といいますか。今までに無かった事態です…本来、各地に散らばる筈の"ソレ"も地球上ではなく魔王の魂と一緒に日食の中の悪魔城に吸い込まれたのでしょうね。」

 

 

「…だから何なんだよ!その"ソレ"っていうのは!勿体つけないで早く教えてくれ!」

 

「イ、イェーガーさん落ち着いて…。」

 

 

 

 ダリオ・ボッシ達が悪魔城に来て"宝探し"をやっている理由、その探し求めるソレは――――

 

 

 

 

 

「それは魔王の…"ドラキュラの遺骸"…。私達の目的は彼らの野望たる遺骸集めを阻止する事。」

 

 




2カ月近く仕事で忙殺されてました…書きに来れず申し訳ない。


拠点到着と説明回です

悪魔城GoSのメインストーリーでシャーロットが解説してくれた【鏡面呪法】
これを使う事で蒼月シナリオは本物の悪魔城じゃないのに、例のイベントで蒼真君が本物の悪魔城にいるかの如く混沌を取り込めていると勝手に解釈させてもらってます。



実は魔界(アビス)のゲート開けられるし鏡面呪法関係なく魔界という別空間を経由して日食の中の悪魔城から魔王の魔力を送受信できたりするんじゃね?とも思ってます。

そう考えると蒼月のセリアってかなり有能説。



2つの因子が噛み合って初めて本来の力を発揮したり、覚醒するって割と悪魔城だとありそうだと思うんですよね…。


【ヴァンパイアキラー】だってベルモンドの因子と中の人(サラ)が噛み合ってないと真の力発揮できない上に、発揮してもジョニーやジョナサン同様に寿命削られるっていうね…。

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