ダンロンガンツ   作:赤眼うさぎ

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お待たせしました。
ゴールデンウィーク?なにそれ状態で普通に仕事があり、中々投稿できずすみません。

今回は田中星人との戦闘が少しあります。と言ってもそこまで凝った戦闘にはなってないです。

それでは本編へどうぞ。


第二話【田中星人】

日向Side

 

転送が終わると部屋には既に、西と犬がいた。

 

西「あれ?アンタたちなんか変わった?」

 

日向「あぁ、死なないようにトレーニングしてたからな。スーツにも、慣れておきたかったし」

 

七海「私も同じだよ」

 

一ヶ月近くほぼ毎日トレーニングを続けていたからか、自分達ではわからなかったが身体的にも変化があったらしい。

 

その会話中にも転送は続き、玄野、岸本、加藤、桑田、百田、王馬も転送されてきた。

 

玄野「また、この部屋か」

 

岸本「あ、加藤くん⋯」

 

加藤「けいちゃん?岸本さんも」

 

桑田「あ、あれ?いつの間に?」

 

百田「全員戻ってこれたみてぇだな」

 

王馬「みんな揃ってるみたいだねー」

 

前回の戦いである、ねぎ星人の生き残りは全員欠けることはなかったみたいだ。

 

じじじじじ⋯⋯。

 

そのすぐ後に暴走族のような目つきの悪い四人の男が転送されてきた。それぞれ、小柄な赤髪、太り気味な金髪、ひょろっとした茶髪、ガタイのいい銀髪だ。

 

赤髪「なんだここ⋯」

 

次に、美形の男と髪の長い女の若い二人組、お婆さんと子供の二人組が転送されてきた。若い二人組は男の方がヘルメットを被っていた事からバイクに乗っていて事故ったのかもしれない。

 

美形「はぁ?」

 

彼らも俺達がこの部屋に初めて来た時と同じことをしている。

 

茶髪「なんだよコレっ!玄関あかねーじゃん!」

 

美形「東京タワー⋯」

 

子供「おばーちゃん早くお家に帰りたい〜」

 

老婆「ちょっと待っててね」

 

金髪「なんで全員ケータイ使えねーんだよ、わっけわかんねー」

 

銀髪「おい!どーなってんだコレっ!どこだよここっ!誰か説明しろテメーら!!」

 

初めてこの部屋に来た人がこうなるのはわかる。それにしても、ガラの悪い四人組、特に銀髪の男の態度が悪い。先程からずっと怒鳴ってる。

 

子供「うわぁぁんっ!お家に帰りだい〜」

 

銀髪の男の怒鳴り声を聞いたからか、子供が泣きだしてしまった。お婆さんは泣きやませようとしているが、子供は泣きやまない。

 

銀髪「うっせーぞクソガキっ!殺すぞっ!」

 

赤髪「お、おい」

 

銀髪が怒鳴ったあと、加藤が立ち上がった。

 

加藤「ここにいる全員が、生きて家に帰るためにできるだけ情報を伝えたい」

 

部屋の隅にいる百田と王馬は少し驚いた様子で加藤を見ている。

 

加藤がこの部屋のことを新人達に説明している。武器を持って別の場所に移動すること、テレビやゲームではないこと、宇宙人を捕まえること。

 

茶髪「宇宙人かよ、ははははっ」

 

銀髪「頭おかしーぜこいつ」

 

そりゃあ、誰も信じないだろう。

 

 

『あーたーらーしーいーあーさがきたー

 

 きぼーうのーあさーがー』

 

 

今回のメンバーはこれ以上増えないみたいで、ガンツが歌いだした。

 

茶髪「うわっ」

 

銀髪「なんだ、おい」

 

 

『てめえ達の命は無くなりました

 

 新しい命をどう使おうと私の勝手です

 

 という理屈なわけだす』

 

 

金髪「何だこりゃ、てめえ達の⋯」

 

茶髪「理屈なわけだすだって、はははは」

 

銀髪「意味わかんね」

 

暴走族のような四人組の後ろからガンツを見ていると画面が変わった。

 

 

『てめえ達は今から

 

 この方をヤッつけに行ってくだちい

 

 田中星人

 

 とくちょう つよい ちわやか トり

 

 好きなもの トリ からす チョコれいト

 

 くちぐせ  ハァー ハァー ハァー』

 

 

今回の星人、田中星人はロボットのような見た目をしている。

 

銀髪「田中星人だあ?」

 

赤髪「こいつ捕まえればいいのか?」

 

金髪「テレビかぁ?やっぱ」

 

ガシャンッとガンツが開き、四人組がうわっ、と驚き倒れる。

 

加藤「聞くも聞かないも勝手だけど、このスーツで生き死にが決まるってくらいのモンだからな」

 

加藤は新人達全員にスーツケースを配っている。四人組のケースはゾクA〜ゾクDと書かれていたから暴走族か何かなのだろう。

 

既にスーツを着ている俺と七海は前回と同じでY字型の銃を手に取る。七海はXライフルも持っていくのか手に取っていた。俺は刀身が出ていないガンツソードを握り直した。

 

加藤は新人達全員にスーツを着るように説得して回っている。美形の男、お婆さんと子供に着せることができたようだ。いつの間にか髪の長い女も着替えている。

 

準備ができたため周りを見回していると、玄野の様子がおかしいことに気がついたため、声をかけることにした。

 

日向「どうかしたのか、玄野」

 

玄野「あ、日向、さん。家に、スーツ置いて来ちまった」

 

七海「え⋯⋯」

 

星人との戦いはスーツがないとかなり危険だろう。

百田達も気づいたのか、こちらに来た。

 

王馬「もしかして玄野ちゃん、スーツ忘れたの?」

 

日向「そうみたいなんだ、何とかならないのか?」

 

百田「どうしようもねぇ、とにかく生き残ることだけ考えてろ、としか言えねぇ。すまねぇな」

 

玄野の慌て方を見ていたからか、ゾクの一人、赤髪の男がスーツを着ていた。

 

加藤「けいちゃん、スーツ⋯」

 

玄野「ははっ、忘れてきちまった⋯⋯」

 

ぎょーんっ⋯⋯⋯。

 

銀髪「お、なんか出た」

 

突然XガンかXライフルの発射音が響く。撃たれたのは西のようで、一瞬驚いていたがパーカーの袖からXガンを出し、銀髪の男に向けて撃った。

 

ぎょーんっ⋯⋯⋯。

 

銀髪「おいガキっ、俺に向けてんじゃねえっ!」

 

西「フンッ⋯」

 

銀髪「チっ、ふざけんじゃぁぶ⋯⋯」

 

ぼんっ、と銀髪の頭が破裂し血と脳が飛び散る。百田と王馬は、お婆さんと子供が見ないように壁になっている。

 

岸本「きゃぁぁぁぁぁあ!!」

 

西「いいかオマエら、今度僕に銃を向けた奴は容赦なくぶっ殺す。そのちっちゃい脳みそによく叩き込んどけ。ガンツ、僕を一番に転送しろ!」

 

西は残ったゾク三人にそう言い転送されていった。

 

そして残ったメンバーも順に転送が始まった。

 

日向Side Out

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

玄野Side

 

やばい、やばい、やばい!転送が始まっちまった!

 

玄野「か、加藤、俺は、スーツなしで生き残るにはどうすりゃいい!?」

 

加藤「けいちゃんを死なせはしない。元々、ここに来たのも俺のせいだし、けいちゃんは生きて帰ってもらう。最初からそのつもりだ」

 

玄野「加藤⋯⋯」

 

都合がいいのか悪いのか、会話の終わったタイミングで俺の転送が始まった。念の為銃口がX字型の長い銃を持っている。

 

ウィーン⋯ガシャン。ウィーン⋯ガシャン。

 

転送先は夜の住宅街のようだ。だが、すぐ近くから機械音が聞こえたからそっちを見ると、チョコレート菓子をたくさん詰め込んだコンビニ袋を持ったロボット、田中星人が小さな鳥のような生き物を数匹連れて歩いてきていた。

 

ウィーン⋯ガシャン。ウィーン⋯ガシャン。

 

玄野「や、やべぇ、うそだろ⋯俺、死んだかも⋯」

 

ウィーン⋯ガシャン。ウィーン⋯ガシャン。

 

ロボットが通り過ぎていったが俺のことが見えてないのだろうか。

 

キョロキョロキョロ⋯。

 

左手の方から謎の音が聞こえてきたので見ると、先程田中星人が連れていた小さな鳥が一羽登ってきていた。

 

玄野「わっわぁっ!」

 

腕を振りながら慌てて声を出してしまった。ヤバイと思うが遅かったようで、田中星人はゆっくりこっちに振り返ってきた。

 

「裕三君?」

 

玄野「は?」

 

「裕三君?」

 

裕三君って誰だよ。

 

玄野「ち、ちがいます⋯⋯」

 

橋の向こう側をみると加藤や他のヤツらも転送されてきたが、こっちに田中星人が居るのに気づいていない。

 

「かんたろーっ、はい一緒に!」

 

玄野「え?」

 

「かんたろーっ、はい一緒に!」

 

わけのわからないことを繰り返す田中星人を無視していると、無視したことを怒っているのかだんだんと表情が変わっていった。

 

「かーんたろーっ」

 

咄嗟に加藤たちの方へ逃げるが、田中星人は追いかけてくる。

 

加藤「あ、けいちゃん。げっ」

 

赤髪「コイツが宇宙人か?」

 

茶髪「コイツのどこが宇宙人だよ。ロボットだろこれ」

 

金髪「それよりコンビニいこーぜ。タバコ切れた」

 

新人含めて、田中星人と俺の周りに集まるが、田中星人の見た目からそこまで強そうには見えないからか、ゾクの三人はヘラヘラしながらどっかに行ってしまった。

 

それに続くように婆さんと子供、美形の男と髪の長い女も行ってしまった。

 

ぐちゃり。突如、田中星人の後ろで小さな鳥が潰れた。小さな鳥が断末魔の叫びをあげると同時に田中星人が振り向き、何もないところに向かって口から超音波のようなものを撃った。

 

「クエーーーーッ!!」

 

西「ぐあっ⋯がはっ⋯」

 

どうやってやるかはわからないが、透明になってた西に直撃したらしく、バチバチっと音を立てて西が橋の柵を超えて川に落ちていった。

 

田中星人は空を飛びながら西を追いかけて川の方へ降りていった。

 

玄野Side Out

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

日向Side

 

転送先には俺と七海以外は見当たらない。少し離れたところから声が聞こえることから、他のみんなとは離れたところに転送されたのだろう。川を挟んで向かい側に玄野達が見える。

 

バシャンっ、と川の方で何かが落ちた音がした。

 

日向「なんだ?」

 

七海「日向くん、アレ⋯」

 

七海の指差す先を見ると、先程ガンツに表示されていた田中星人が水面すれすれを飛び、西を追いかけながら超音波のようなものを撃っていた。

 

「クエーーーーッ」

 

西も逃げながら反撃をしている様だが、田中星人のスピードが早すぎて当たらない。水の中ということもあって思うように動けないからか、西は田中星人の超音波攻撃を何度かくらってバランスを崩し、コンクリートの堤防に押さえ込まれていた。

 

日向「七海、俺が助けに飛び込むから、合図したら田中星人を撃ってくれ」

 

七海「わかったよ、日向くんっ」

 

七海がXライフルを構えたのを見届けて、川へ飛び降りた。

 

西「誰かっ!誰か僕を助けろっ!スーツがっ、スーツがオシャカになったっ!」

 

ドボンと着水した音を聞き、西を押さえ込んでいる田中星人がこちらに振り向いた。

 

西のスーツは耐久力が無くなったようで、メーター部分からドロドロの液体が溢れている。

 

日向「いっけぇぇっっ!!」

 

着水と同時にYガン撃ち、ワイヤーが田中星人へと向かっていく。しかし田中星人は空中へ浮かび、ワイヤーを避けた。

 

日向「今だ、七海ぃっ!」

 

ぎょーんっ⋯⋯⋯。

 

合図の直後、ぎょーんという音がした。田中星人は標的を俺にしたのかこちらへと飛んできた。その途中でバキョッという音と共に頭から破裂した。

 

 




脱落者
・中島康介(ゾク、銀髪)

生存者
・百田解斗
・王馬小吉
・西丈一郎
・犬
・桑田レオン
・玄野計
・加藤勝
・日向創
・七海千秋
・岸本恵
・根本鉄男(ゾク、赤髪)
・西川信介(ゾク、茶髪)
・沼田春哉(ゾク、金髪)
・北条政信(美形)
・鈴村貞代(サダコ)
・杉本カヨ(おばあさん)
・杉本亮太(こども)


読んでいただきありがとうございました。

原作通り西くんのスーツはオシャカになりましたが、これだけ人数いたら生き残れるでしょと思い、生存させました。

ちょっとキリのいいところまで書くのに時間がかかりましたが、今回はこんな感じです。

ところで、気づいてしまったことが一つ。

キーボくんロボットだから、ガンツのメンバーで出すのほぼ無理だな、と。

キーボ「ロボット差別ですよっ!」

次回から前書き後書きで参加させようか迷ってますので感想などでよければ意見をいただきたいです。
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