ダンロンガンツ   作:赤眼うさぎ

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おまたせしました。

今回は書いてて千手観音ならこんな感じかなぁと。

それでは本編へどうぞ。


第四話【血の海のデッドエンド】

加藤side

 

メンバー

加藤勝、玄野計、岸本恵、西丈一郎

桜丘聖、岡崎明俊、宮藤清

百田解斗、王馬小吉、春川魔姫

 

日向達と北条達と別行動をし始めた少し後、俺達の方にも仏像が五体来た。先程まで戦っていた小型の仏像よりも少し大きいサイズでそれぞれ刀、槍、棍棒、斧、武器を持っていないヤツの五体だ。

 

仏像が現れたと同時に、新規メンバー以外が直ぐに武器を構える。西は既にステルスを起動しているようだ。一瞬遅れて桜丘と岡崎も武器を構えた。宮藤はレーダーを見てもらっていたが、西も使っているステルスを起動させているのか姿が見えない。

 

戦闘自体はあっという間に終わった。

 

単純にこちらの人数が多いというのもあるだろうけど、けいちゃんや西、桜丘、屋根の上から狙撃している百田達三人の内の誰かがあっという間に倒してしまった。

 

再びレーダーを確認していると、北条達についていった新規メンバーの二人が慌てて走ってきた。

 

近藤「む、向こーにヤバそーなやつがいたぞ!俺達は加藤を連れてきてくれって頼まれたんだ!」

 

笘篠「イケメンのにーちゃんと黒髪のねーちゃんと釣り目のオッサンがまだ戦ってる!」

 

話を聞いた感じ、北条達の向かった場所にはかなりヤバそうなヤツがいたようだ。

 

加藤「わかった!けいちゃん、俺についてきてくれるか?」

 

玄野「いいぜ、俺も行く!俺が倒してやる!」

 

俺がけいちゃんに頼むと直ぐに了承してくれた。

 

岸本「加藤くん、私も行っていいかな?」

 

桜丘「けいくんが行くなら、私も行くわ」

 

加藤「わかった、危なくなったらみんな直ぐに逃げてくれ」

 

岸本さんと桜丘さん、ついでに岡崎も来てくれるということで、北条達の援軍には俺とけいちゃんを含めて五人が行くことになった。

 

残りの新規メンバーは広場で待機してもらうことになり、俺達は北条達のいる部屋へと向かった。

 

加藤side out

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

日向side

 

俺達三人は剣を持った千手観音から逃げて広場に辿り着いた。加藤達に割り当てられていた星人との戦闘は終わっているみたいだが、その加藤達が見当たらなかった。

 

残っていた西や百田達に聞いてみると北条達の方に援軍に行ったようだ。

 

話を聞いた後に、俺達の方にもヤバそうなヤツが出たことを知らせると西や百田達は驚いたようだ。

 

百田「ヤバそうなヤツがもう一体いるのか」

 

日向「あぁ、そのヤバいヤツ、千手観音だったんだが、たくさんある手の全てに剣を持っていた。手数が多かったのと部屋が狭かったから一度撤退してきたんだ」

 

桑田「空手のオッサンも殺られちまったしな⋯⋯」

 

その後作戦、といっても雑なものだが、ガンツソードを持っている俺と百田で剣を防ぎ、隙を見て西や王馬、七海、桑田、春川で狙撃することになり残りの新規メンバー二人はどこかで落としたらしいガンツスーツを探しに行った。

 

七海「日向くん!千手観音が来たよっ!」

 

屋根に上がった七海が千手観音を見つけたようで、俺と百田は直ぐにガンツソードを構えた。

 

相変わらず不気味な微笑みを浮かべながら無数の剣での攻撃をしてきた。ガンツソードで受け流しながら、防御しながら千手観音の隙を作るためにダメージ覚悟で一瞬だけ力を込め押し返す。

 

千手観音の表情は変わらなかったが、ダメージを受けることなく仰け反らせることに成功したので一度後ろへ下がる。

 

動きが止まった千手観音に対して後ろから百田が斬りかかり、右肩から腰までを切り落とした。

 

既に死んでいるようだが、四方向から狙撃が始まって、七海、桑田、春川のXライフルが念の為腕を破壊し、西のZガンがとどめを刺すように押しつぶした。

 

日向side out

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

加藤side

 

北条達の援軍として部屋に着いた。部屋の扉はなぜか閉じていて、不気味なほど静かだ。嫌な予感もする。

 

俺はYガンを構え他の皆の方を見ると、けいちゃんはガンツソードを、残りの全員はXガンやXライフルを構えていた。

 

加藤「よし、開けるぞ⋯⋯」

 

合図をして扉を開けると、嫌な予感が的中した。

 

そこには下半身の無くなった北条とサダコ、何かでバラバラに斬られた根本の死体があった。

 

そして部屋の中央にある台座の上で、千手観音がいくつもの武器を構えて動き出した。

 

加藤「うぉぉぉぉぉおおおっ!!」

 

岸本「きゃぁぁぁあっっ!!」

 

隣で死体を見た岸本さんが叫ぶ声が聞こえる。

 

俺自身も叫びながらYガンを撃つが、ワイヤーが届く前に千手観音が持っている二本の剣で斬られてしまった。

 

直ぐにXガンも取り出し、千手観音の顔を狙って撃った。そのまま命中し、千手観音の顔が破裂しかけるが、次の瞬間には何事もなかったかのように元の顔に戻っていた。この時、誰も気づいていなかったが千手観音が持っている宝具の内、時計盤のような物が光っていた。

 

動揺して動けていない俺に向けて、千手観音はその手に持っているツボを傾け、その中に入っていた液体をかけてきた。

 

俺に液体はかからなかった。

 

俺の前に飛び出した岸本さんがその身体を盾にして液体を防いだからだ。

 

液体がかかった所が溶けてしまい、上半身だけになった岸本さんを受け止める。

 

岸本「かとう⋯くん⋯⋯すき⋯⋯必ず⋯⋯いき⋯⋯て⋯⋯⋯」

 

その言葉を最後に岸本さんは動かなくなった。

 

玄野「うぉおおおおおおおっっっ!!」

 

けいちゃんが涙を流し叫びながらジャンプし、ガンツソードで上から縦に斬りかかるが千手観音は持っている剣をクロスして受け止める。

 

直ぐに弾かれるが、ガンツソードからXガンに持ち替えたけいちゃんはそのまま千手観音の上に右脚を載せて押さえつけ、Xガンを乱射する。

 

数秒後に千手観音の頭が破裂したが、さっきと同じで何事もなかったかのように元の顔に戻る。何度か破裂させるが、元の顔に戻るのを繰り返しただけだった。

 

玄野「はぁ⋯はぁ⋯⋯」

 

突然、ザクっという音がして、けいちゃんの左腕が切断された。けいちゃんは慌てて後ろに下がるが千手観音に何かされたのか、ゆっくりとだが右脚が少しずつ消えている。

 

桜丘「リーダー!けいくんやられちゃったよ!どうするの!?」

 

バランスを崩して倒れたけいちゃんをおぶった桜丘が俺に聞いてくる。

 

岡崎「おおおぉぉぉおっっっ!」

 

Xライフルを構えた岡崎が千手観音に乱射する。何発かが千手観音の腕を破裂させるがこれも顔と同じように元に戻っていた。その直後に千手観音は箱のような物からレーザーを出して岡崎をバラバラに焼き斬った。

 

桜丘「リーダー!」

 

桜丘の叫びとともに千手観音からレーザー攻撃をされた。ギリギリで避けることには成功したが、このまま狭い室内で戦うのは危ないだろう。

 

加藤「すまない。けいちゃんは!?」

 

桜丘「まだ生きてるよ!!どうするの!?」

 

加藤「生きてるならまだ助かる!体制を立て直したいから、一旦ここから出よう!」

 

けいちゃんはまだ死んではいないため、おそらくこの千手観音を倒せばミッションクリアとなり部屋へ戻ることができるだろう。

 

岸本さんを床に寝かせ、俺とけいちゃん、桜丘の三人は部屋から逃げ出した。

 

部屋を出た俺達は物陰に隠れ、けいちゃんの止血をしていた。肩の止血はできたが、右脚が消えていくのが止まらない。

 

桜丘「けいくん!しっかりして!」

 

玄野「か⋯加藤⋯⋯俺の右脚⋯⋯撃てっ⋯⋯⋯」

 

加藤「わかった⋯⋯」

 

Xガンでけいちゃんの消えかけの右脚を撃つと、その消滅現象は止まった。

 

玄野「ぐぁぁあっっ!」

 

けいちゃんは痛みから叫び声をあげる。

 

加藤「けいちゃん、ここで待っててくれ、アイツを倒してくる。試してみたいこともあるしな。桜丘さんはけいちゃんを見ててくれ」

 

桜丘「わかったわ。リーダー。気をつけてね」

 

そう言って俺は先程までいた千手観音の部屋の方へ走り出した。

 

加藤side out

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

加藤が向かっている部屋には既に千手観音はいなかった。部屋から出て、寺の敷地内を歩いているからだ。

 

その様子を物陰に隠れていた徳川という坊主が見ていた。だんだんと徳川が隠れている所に千手観音は近づいてくる。

 

恐怖のあまり、物音を立ててしまい千手観音に気づかれた徳川は手を合わせて念仏を唱えはじめた。

 

徳川「ナム⋯⋯アミダブツ⋯⋯⋯」

 

千手観音は動きを止めた。戦うでも逃げるでもない行動に驚いたからだ。同時に寺の坊主たちも自分たちに同じようなことをしていたのを思い出した。

 

徳川「そうか、念仏を唱えるとおとなしくなるのだな。ナム⋯アミ⋯ダブツ⋯」

 

しかし千手観音はおとなしくなった訳ではない。その手にもつ宝具の一つ、ツボを徳川の頭上で傾けて中の液体を頭からかけた。徳川は悲鳴を上げることなく頭から溶けていき血だまりとなった。

 

近藤「おい、今ならアイツ殺れるんじゃねーか?」

 

笘篠「スーツも着たし、銃も見つかったしな」

 

北条達と一緒にいた近藤と笘篠は無事にスーツを着たようで、銃を構えて千手観音に近づいていく。

 

千手観音は振り返ることなく二本の剣で彼らの銃を持っている腕を斬り落とした。

 

近藤「ぐおぉっ、俺の手がっっ!!」

 

笘篠「クソッ、いってぇ!!」

 

そして、腕を斬り落とされて慌てている彼らの首をそのまま剣で斬り落とした。

 

千手観音は再び歩き始めた。その後ろにはステルス機能を使って透明化している宮藤が近づいていた。

 

しかし千手観音は気づいていた様で、レーザー攻撃をしてステルスをしている宮藤をバラバラに斬り刻んだ。

 

千手観音が歩いていると、先程まで部屋で戦っていた玄野と桜丘の二人に遭遇した。

 

桜丘「けいくん!コイツ倒したら、あの部屋に戻れるんだよね!?わたしやるよ!!」

 

玄野「バカっ⋯⋯⋯逃げろっっ⋯⋯⋯」

 

桜丘はキックボクシングをやっているのか、構えてリズムよくステップを踏んでいる。

 

千手観音はそんな桜丘の頭めがけてツボの中の液体をかけようとするが、液体が出る前に桜丘がツボを蹴り上げて、千手観音自身に液体がかかる。

 

「きょーっっ!!きょーーーーっっ!!」

 

千手観音が叫び声をあげる。自身の身体が半分溶けているため宝具の時計盤を使い元に戻ろうしたが時計盤や左側の腕に持っていた宝具にも液体がかかっていたため溶けてしまい回復はできなかった。

 

桜丘「やれる!やれるよ!」

 

しかし右側の腕に持っている宝具は無事だったため、レーザーで攻撃し桜丘の心臓部を貫いた。

 

桜丘「ぁぁあああっっ!!!」

 

そのままレーザーを心臓部から上方向に動かして肩までを斬り裂き桜丘にとどめを刺した。

 

その後千手観音は玄野の方を一瞬だけ見て、そのまま日向や百田たちの居る広場へと向かって歩いていった。

 

絶望は止まらない⋯⋯。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【現在出てきている星人の残り】

 

千手観音(漫画版ガンツのボス千手観音)

 

 

【討伐数】

 

生存者

 

百田解斗⋯千手観音・剣✕1(三十点)

 

王馬小吉⋯小型仏像✕1(一点)

     中型の仏像・槍✕1(三点)

 

西丈一郎⋯あばれんぼう星人(五点)

     小型仏像✕1(一点)

     中型の仏像・斧✕1(三点)

 

 

桑田レオン⋯武器を持っていない仏像✕1(三点)

 

玄野計⋯小型仏像✕2(各一点)

    大仏✕1(十点)

    中型の仏像・刀✕1(三点)

 

加藤勝⋯小型仏像✕1(一点)

 

日向創⋯小型仏像✕1(一点)

    剣を持った仏像✕1(三点)

 

七海千秋⋯おこりんぼう星人(五点)

     小型仏像✕1(一点)

 

春川魔姫⋯小型仏像✕2(各一点)

     中型の仏像・拳✕1(三点)

 

 

 

脱落者

 

池俊一(サラリーマン)

 

JJ⋯小型仏像✕1(一点)

 

根本鉄男⋯武器を持っていない仏像✕1(三点)

 

北条政信⋯小型仏像✕1(一点)

     武器を持っていない仏像✕1(三点)

 

鈴村貞代

 

岸本恵⋯小型仏像✕1(一点)

 

岡崎明俊

 

徳川夢想

 

近藤裕太⋯小型仏像✕1(一点)

 

苫篠次郎

 

宮藤清

 

桜丘聖⋯小型仏像✕1(一点)

    中型の仏像・棍棒✕1(三点)




お読みいただきありがとうございます。

原作読み直して改めて思いましたが、千手観音やっぱり絶望的にヤバイですよね。

今回の話はなるべく絶望的に見えるように頑張りましたがどうでしょうか?

先に言っておきますが犬は生き残ります。たぶん。

次回はまだ執筆できておりませんので、もうしばらくお待ちいただけると幸いです。
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