8月にコロナになり、治ったら今度は仕事が忙しくて気づけば寒くなってました。
中々書き進める時間もなくて⋯⋯
と、言い訳は終わりにして、
タイトル通り今回の話で決着となります。
それでは、どうぞ。
生存者
百田解斗、王馬小吉、西丈一郎、犬、桑田レオン、玄野計、加藤勝、日向創、七海千秋、春川魔姫
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日向side
俺達が剣を持った千手観音を倒してからすぐにそれは起こった。
桑田「ぐぁっ⋯⋯⋯⋯」
どこからか飛んできたレーザーに屋根の上にいた桑田が焼き斬られて左右真っ二つになった。
日向「桑田ぁっ!!?」
加藤たちが向かった側にいたというヤバイやつが動き出していたようだ。
レーダーを確認すると、桑田がいた場所より後方に一つの赤い点があった。そいつがレーザーを撃って桑田を殺したのだろう。
メンバーを示す青点も俺達以外には二つしか残っていないことから、新規メンバー含めてほとんどのメンバーが殺られてしまったようだ。
建物の影から現れたのは、身体が半分溶けた千手観音だった。
百田「全員気をつけろ!!」
百田が注意を促した直後、百田の方へレーザーが照射された。
俺達も隙を見てXガンやXライフル、Zガンで攻撃するが千手観音はひらりひらりと避けていた。
レーザーは上下左右斜めと百田を追うように動いているが、百田はギリギリで全て避けていた。
しばらく百田を追いかけていたレーザー照射が、今度は百田の近くにいる春川の方へ照射された。
百田「ハルマキ!あぶねぇっ!」
春川「え?」
百田の声を聞き、春川は致命傷にはならなかったがXライフルごと構えていた右腕の手首を斬り落とされた。
春川「ぐっっ⋯⋯!!!」
続いて春川に気を取られた百田に向けてレーザーが照射された。百田もギリギリで致命傷は避けれたが、春川同様片腕を斬り落とされた。
百田「ぐぁっ⋯⋯!!クソっ!!」
それを見た千手観音がニヤリと笑った気がしたが、直後にレーザーを照射していた箱を持つ腕が箱ごと破裂した。千手観音の後ろから王馬が撃ったようだ。
王馬「百田ちゃん!春川ちゃん連れて止血してきて!」
日向「ここは俺達に任せてくれ!」
七海「早くっ!」
王馬、俺、七海の順に声をかけて百田自身と春川の止血を頼んだ。この間にもXガンやXライフルを撃っているが中々当たらない。
加藤「うぉぉおおっっ!」
突然建物の影から現れた加藤が叫びながら千手観音にYガンを撃った。千手観音は飛んできたワイヤーをジャンプして避けたが、ワイヤーが追って行き空中にいる千手観音に巻き付き地面に固定した。
加藤「上のトリガー、予想通りロックオンだ!」
日向「加藤!」
七海「生きてたんだ、良かった」
西「馬鹿かっ!早く転送させろっ!」
西の声を聞いた加藤はもういちどYガンのトリガーを引くと、千手観音は奇声をあげながら転送されていく。
しかし転送の途中、千手観音の首が落ち、胴体の中から六本の腕と先端が刃物になっている尻尾を持つトカゲの様なモンスターが出てきた。
加藤「ま、まだ終わらないのかよ!!」
ドスン、と音がしてモンスターのいた所へZガンを西が撃つ。
素早い動きでZガンを避けたモンスターは奇声をあげながら、近くにいた加藤に六本の腕で襲いかかる。
加藤「ぐっ、クソっ!」
加藤にモンスターの拳が当たり、数メートル後ろへ飛ばされた。俺達はXガンを撃つが避けられ、今度は俺の方へと尻尾の刃を構えて向かってきた。
日向「ぐっっ!」
咄嗟にガンツソードに持ち替えてガードするが、かすっていたのか指を斬り落とされた。尻尾の刃はスーツの耐久力を貫通するようだ。
日向「クソっ⋯!!」
俺は後から来た痛みに耐えきれずガンツソードを落としてしまった。
七海「日向くんっ!」
七海がXライフルでモンスターを撃ちながら駆け寄ってきた。
日向「尻尾に気をつけろ!スーツを貫通する!」
七海の撃ったXライフルを避けながら、モンスターは今度は西の方へ尻尾の刃を向けた。
西は最初の尻尾での攻撃は避けたが、何度も拳での攻撃を食らってスーツが限界を迎えた。
西「ヤバっ、スーツがっ!」
モンスターはトドメを刺そうとしたのか尻尾の刃を構えて突き刺した。西はギリギリで避けたが右脚を斬り落とされた。
日向「西ぃぃぃいっっ!!」
加藤「うおぉぉぉぉおおお!!!」
モンスターは地面に転がる西にそのまま六本の腕で殴ろうとしていたが加藤がタックルをしてふっ飛ばした。
倒れている西には王馬が駆け寄り止血していた。
加藤「もう誰も死なせない!」
そう叫び、加藤はガンツソードを構えて飛び出した。
モンスターは奇声をあげ、拳と尻尾を構えて加藤へ襲いかかる。
加藤のガンツソードがモンスターの左腕を一本斬り落とす。
モンスターの五本の拳が加藤を滅多打ちにする。
加藤のガンツソードが今度はモンスターの右腕を二本斬り落とす。
モンスターの残った三本の拳が加藤のスーツの耐久力を削りきる。
加藤がガンツソードでモンスターの首を斬り落とした。
加藤「やった!!これで帰れるぞ!」
モンスターが尻尾の刃で加藤を貫いた。
加藤「がふっ⋯⋯⋯」
加藤は血を吐き、膝をついた。
日向「あ、あの状態でまだ生きてるのか!?」
ドスン。
西「くっ⋯」
痛みに耐えながら、西がZガンでモンスターを押しつぶした。
レーダーには星人を示すマークは無く、残り時間が一秒ずつ減っている。
少し経って、隣りに居た七海や止血を済ませた百田と春川、西、王馬が転送されていった。
加藤「俺は⋯⋯家に⋯帰る⋯ん⋯⋯だ⋯⋯」
加藤が呟いた声が聞こえた数秒後、俺の転送が始まった。
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俺が黒い玉の部屋に戻ると、そこには既に七海、百田、春川、王馬、西、犬がいた。
俺の次は、玄野が転送されてきた。
玄野「俺、生きてる⋯⋯加藤は!?」
西「アイツなら⋯⋯僕を助けた後に星人に刺されてた。たぶん心臓の辺りだ⋯」
西が玄野にそう伝える。
玄野「おいガンツっっ!早く加藤を転送しろっ!」
玄野がガンツに対して怒鳴るが、数秒経っても加藤は転送されてこない。
玄野「ガンツテメェっっ!加藤をっっ!加藤を返せよっっ!!」
しかし、玄野の叫びは届かず、ちーーんという音と共に採点が始まった。
玄野「ちくしょうっ⋯⋯⋯」
『それぢわ、ちいてんをはじぬる』
春川「なにこれ⋯」
百田「見てりゃわかるさ」
『イッヌ
0てん
何かしてくだちい』
採点は犬から始まった。前回同様戦闘をしていない犬は0点だ。
『ひなた
4てん
TOTAL 24てん
つぎもがんばってくだちい』
俺の点数は四点だった。今回目立った星人は倒せていないから仕方は無いと思う。
『ハルマキ
5てん
TOTAL 5てん
むひょうじょうすぎ』
次に採点されたのは春川だった。表示されているイラストはデフォルメされても無表情のままだった。
春川「これ、何の点数?」
百田「星人を倒したら点数が入るんだ。ボスだと他の星人より点数は高いぞ」
『ななみん
6てん
TOTAL 21てん
せいじんかんさつしすぎ
つぎもがんばってくだちい』
七海「まだまだ先は長いなぁ」
今回は七海もそこまで点数は取れていないようだ。
『けいちゃん
15てん
TOTAL 20てん
うでちょんぱ、あしもちょんぱ』
玄野「クソっ⋯加藤⋯⋯」
玄野は悔しそうに拳を握っていた。
『にっしー
49てん
TOTAL 49てん
またすーつがオシャカになった(笑)』
西「ボスはやっぱあの千手観音か」
あの耐久力やレーザー、尻尾の刃と厄介な星人だった。
『おおかみ少年
4てん
TOTAL 102てん
おつかれちまでした
100てんメニューからえらんでくだちい』
王馬「やっと百点だ〜」
春川「百点メニューって?」
王馬「まぁ、見てればわかるよ」
『100点めにゅ〜
コの中から選ンでくだちい
➀記憶をけちれて解放ちレる
②つよイ武器と交換すル
③めもリー内から一人再生スる』
百田「百点を取ればこの中から一つ選べるんだ」
王馬「さ〜て、どれにしよっかな〜」
王馬はそう言うとガンツの前に進む。
玄野「お、王馬!お願いだ!加藤を!加藤を再生してくれっ!」
王馬「え〜、いいよ」
玄野が泣きながら王馬にお願いすると、返答はあっさりとしたものだった。
玄野「ほ、本当か!!?ありが⋯⋯」
王馬「けど、貸しイチね。もし俺が死んだら再生してね」
玄野「あぁ、約束する!」
王馬「ガンツ、③番、加藤ちゃんを再生して」
王馬がそう条件を出すと玄野は了承し、加藤が再生される。
加藤「あれ?俺は確か⋯⋯」
玄野「加藤⋯良かった⋯⋯⋯王馬が再生してくれたんだ」
加藤「まじか、俺一回死んだのか⋯⋯王馬、ありがとう!」
王馬「気にしなくていいよ〜」
『おおかみ少年
TOTAL 2てん
またがんばってくだちい』
『かとうちゃ(笑)
TOTAL 0てん
おお、しんでしまうとはなにごとぢゃ(笑)』
王馬の百点メニューが終わると最後に百田が表示された。
『ボスきどり
30てん
TOTAL 127てん
おつかれちまでした
100てんメニューからえらんでくだちい』
剣だけを持っていた千手観音も点数が高く、トドメを刺した百田が三十点を取っていた。
七海「百田くんも百点到達したんだね」
日向「みたいだな。百田、お疲れ様」
百田「おう、サンキューな。ガンツ、百点メニュー出してくれ」
『100点めにゅ〜
コの中から選ンでくだちい
➀記憶をけちれて解放ちレる
②つよイ武器と交換すル
③めもリー内から一人再生スる』
百田「②番、強い武器をくれ」
加藤「か、開放されなくていいのか!!?」
前回の西の時と同様に、百田の前にZガンが現れる。
『ボスきどり
TOTAL 27てん
またがんばってくだちい』
百田「おう!俺はオメーらのボスだからな!開放されるとしたら、俺以外が全員開放されてからだ!」
そう言った百田はどこか誇らしげな表情をしていた。
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採点が終わり、いつものように七海を送っていると、周囲のどこかから視線を感じた。
七海「日向くん、どうかしたの?」
周囲を見回してみるが、辺りには少数の通行人がいるくらいで、こちらを見ている者はいなかった。
日向「いや⋯⋯⋯なんでもないよ」
七海の問いかけに答え、視線は気のせいだと思うことにして、再び歩き出した。
その様子をビルの屋上から、白い肌で、背中には羽根の生えている複数の小柄な人影が眺めていた。
chapter3【それは地獄へと誘う異形の微笑み】
END⋯
To Be Continued⋯
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【討伐数】
生存者
百田解斗⋯千手観音・剣✕1(三十点)
王馬小吉⋯小型仏像✕1(一点)
中型の仏像・槍✕1(三点)
西丈一郎⋯あばれんぼう星人(五点)
小型仏像✕1(一点)
中型の仏像・斧✕1(三点)
千手観音✕1(四十点)
犬
玄野計⋯小型仏像✕2(各一点)
大仏✕1(十点)
中型の仏像・刀✕1(三点)
日向創⋯小型仏像✕1(一点)
剣を持った仏像✕1(三点)
七海千秋⋯おこりんぼう星人(五点)
小型仏像✕1(一点)
春川魔姫⋯小型仏像✕2(各一点)
中型の仏像・拳✕1(三点)
脱落者
池俊一(サラリーマン)
JJ⋯小型仏像✕1(一点)
根本鉄男⋯武器を持っていない仏像✕1(三点)
北条政信⋯小型仏像✕1(一点)
武器を持っていない仏像✕1(三点)
鈴村貞代
岸本恵⋯小型仏像✕1(一点)
岡崎明俊
徳川夢想
近藤裕太⋯小型仏像✕1(一点)
苫篠次郎
宮藤清
桜丘聖⋯小型仏像✕1(一点)
中型の仏像・棍棒✕1(三点)
桑田レオン⋯武器を持っていない仏像✕1(三点)
加藤勝(再生)⋯小型仏像✕1(一点)
お読みいただきありがとうございました。
千手観音編はこれで終わりです。
千手観音編のキャラクター紹介を挟んで、次回のちび星人編は正直サラッと終わらせる予定です。
かっぺ星人編までは原作に沿って進めるつもりですが、それ以降は原作のミッションの合間合間にオリジナルのミッションを挟めたらな、とか思っています。
正直に言いますと、まだ次の話以降何も書けていないため気長にお待ちいただけると幸いです。