第一話【はじまり】
誰もいなくなったマンションの一室。
その部屋の中央には黒い玉が置かれていた。
その玉には文字が浮かんでいた。
それでは、いってくだちい
ー00:59:58ー
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日向Side
俺の名前は日向創。特別な才能も特にない普通の高校ニ年だ。
いつも通り学校へ行き、授業を受け、友達と喋り、帰宅し、遊ぶ。
そんなどこにでもいる普通の学生だ。
普通科だけではなく専門科もあるからか、服装は学校指定のバッジをつけていればなんでもOKで、髪型や髪色も自由だ。俺はカッターシャツにネクタイという普通の学生っぽい格好だけどな。
そんなある日の昼休憩中。
左右田「なぁ日向、【黒い玉の部屋】ってサイト、見たことあるか?」
食堂でランチを食べながら、黄色いつなぎにピンク髪で頭にタオルを巻いている友人、左右田和一がそう聞いてきた。左右田は工業科で、将来は自作のロケットで宇宙に行くのが夢だと語っていた。
日向「それって最近話題になってるやつだよな。気になったから少し前に見たぞ」
左右田「俺も気になったから昨日見たんだけどよ、なんつーか、SF小説って感じだな。死んだと思ったら生きてて、なんとか星人を倒せって」
その内容を簡単に言うと、SF物によくある【宇宙人と戦う】というものだった。
日向「流石に作り話だろうけどさ、ネットじゃ現実にあったことじゃないか?って噂されてるんだよな」
左右田「アレだろ。サイト内で出てくる場所が実際に破壊痕があるとかっていう。ニュースかなんかで見てから書いたんじゃないのか?」
日向「それだけだったらそんな噂出ないと思うぞ。それにニュースとかで情報が出るより前にサイトが更新されてるからってのが噂されてる理由らしいしな」
左右田「なるほどな、俺はそこまでは知らなかったわ」
日向「俺もあんまり信じてはいないけどな」
キーンコーンカーンコーン…………
丁度会話が終わったタイミングで予鈴が鳴った。
左右田「またな、日向。予鈴も鳴ったしそろそろ教室戻るわ」
日向「おう、またな」
左右田と挨拶を交わし、食堂を後にする。
俺も午後の授業を受けに教室に戻っていった。
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授業も終わり、今は放課後。今日は友達の七海千秋と一緒に少し遠い所にあるゲーセンに来ていた。
七海はゲームが好きで、周りからは【超高校級】と呼ばれるくらいゲームが上手いゲーマーだ。オールジャンルいけるらしい。
七海「日向君!ゲームがこんなにたくさん!どれからやる!?」
七海はアーケードゲームや格ゲー、リズムゲーム、シューティングゲームなどのたくさんのゲーム機を見ながら目を輝かせている。
日向「そうだな、あのシューティングゲームとかどうだ?実は俺、ゲーセンでシューティングゲームやったことなくてさ」
七海「うんやろうっ!そのあとは格ゲーで対戦をして、それからあれとこれもやって………………」
七海はとても楽しそうだ。
七海と二人でゲームは全部やった。
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2時間ほど遊んだ後、家に帰るために俺達はバスに乗っていた。時間的に最終便のバスだからか、俺達以外に乗っている人はいない。
日向「ゲーセン、楽しめたか?七海」
七海「もちろん!楽しかった、と思うよ?」
日向「そこは断言してくれよな」
俺は七海からの疑問形の返事にツッコミをいれながら、今日やったゲームの話をする。
日向「やっぱり七海はすごいな、どのゲームのランキングもトップになるんだから」
七海は今日行ったゲーセンにあるゲームのランキングを全て一位で独占していた。ちなみに、二位の俺にかなりの差を付けた一位だ。
七海「ゲームをやるなら本気で楽しまなきゃ!それに日向君と一緒にゲームやるのが楽しいから、負けたくないなって思って」
日向「ははっ、七海にそう言われると嬉しいよ」
俺も七海と一緒にやるゲームは特に楽しく感じている。
日向「今度は左右田とか皆も誘ってオールでゲーム会とか開くのもいいな」
七海「おぉ、それは楽しみですなぁ」
今後の事を話しながら何故か、こんな日常が続くといいなと思った。
そして、それは唐突に俺達に襲いかかってきた。
俺達の乗っているバスが交差点を横断中、信号無視をしてきた自動車が突っ込んできてバスが横転したのだ。
その後のことはよく覚えていない。
記憶にあるのは俺と七海の悲鳴。次に激痛と真っ赤な視界。鳴り続けるクラクションの音。最後に頭から血を流し、ピクリとも動かない七海千秋だった。
俺は激痛を感じながら必死に手を伸ばし、七海の手を握った。
日向「な…………な……み………………」
だんだん力も入らなくなってきた。
走馬灯なのか、楽しかった記憶が浮かんでは消えていく。
痛みと悲しみと死への恐怖を感じながら、俺の意識は闇の底へと沈んでいった。
こんにちわ、こんばんわ、はじめまして。
この度はこの小説を読んでいただきありがとうございました。
この小説が初めての投稿なので、誤字脱字、セリフ等おかしな所があるかもしれませんが、よろしくお願いします。