今回から、ガンツ原作キャラクターも登場します。
また、ガンツ原作キャラクターを一部ダンガンロンパのキャラクターに変更しています。
そこも含めて楽しんでいただければ幸いです。
それでは、本編へ、いってくだちい。
気がつくと、俺と七海は何処かの部屋に倒れていた。
「また出てきた」
起き上がって声の方を見ると俺達以外にも数人の男達がいた。
日向「どう……なってるんだ?」
七海「う、うぅん…………」
俺とほぼ同時に七海が起き上がる。
すぐ隣からはドタタタッと走っていたような音が聞こえ、二人の男子高校生が何かから逃げていたように現れた。
「ハッ……ハッ………」
「ゼェ……ゼェ………」
男子高校生達が全力疾走したような呼吸音が聞こえる。
「キミたちも、死にかけたの?」
正面にいる眼鏡の男にそう聞かれたが、正直何が起こっているのか全くわからない。
七海「日向君、私達って、バスに乗ってたよね…」
日向「あ、あぁ、そのはずだ……」
俺達二人はバスに乗っていた。そしてあの事故で死んだ。そのはずだ。
「はぁっはぁっ、電車はっ!?」
男子高校生達はバッと後ろに振り向いた。
「ハァ…ハァ…なんかしんねーけど、はぁ、助かったろ、ホラ…」
「ホラって…はぁっ……おまえなぁ…げほっ……」
隣の男子高校生二人はガクガクと震えながらフローリングの床に膝をつく。
「助かってない。ここが天国なんだよ。死んだんだよ私達は」
「ちっ…アホくせぇ……勝手にてめーだけで死んでろよ」
病院服の老人が助かってないと言うと、そのすぐ隣のチャラい男がイラついているのか暴言を吐いた。
「まぁ、とりあえず、仮説の一つですよね」
「私はついさっきまで病院で癌と闘っていた。今は痛みも全く無くなっている。これをどう説明できる?」
老人の話を聞き心臓部に手を当てる。鼓動はある。呼吸もしてる。
「おい、待て。待てよ。あれ、東京タワーじゃねーか?」
右手全面に広がる窓の外の夜景を指す男子高校生。
そちらを見ると、確かに東京タワーがあった。
その男子高校生は窓を開けようとしているみたいだが、カギの部分がツルツル滑って上手くつまめていないようだ。
「何やってんだよ加藤」
「あかねーんだよ、けいちゃん」
「これ、あかねーってより触れねー、うわっ」
もう一人の男子高校生も錠開けに挑戦しようと窓に張り付いていたが、ツルッとこけた。
周りからはクスクスっと笑う声が聞こえた。
どうやら同じことを皆もやっていたらしい。
けいちゃんと呼ばれた男子高校生を見てみると、窓との間に見えない壁のようなものがあるみたいだ。
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それから少しして、
「みんな!注目ーっ!」
そう言いながら、眼鏡の男性が立ち上がり右手を挙げた。
山田「今からみんな、自己紹介しましょう。名前と職業と、どうやって死んだのか。最初は僕から、えーと、ゴホン。山田雅史です。練馬東小で1年生を受けもってる教師です。スクーターに乗ってて事故っちゃいました。じゃ、じゃあ君からお願いします」
山田と名乗った眼鏡の男は次に、先程けいちゃんと呼ばれていた男子高校生に手を向けた。
玄野「え、俺?あー……玄野…計、高一で…えっと、死に方は……コイツの巻き添え。ホームレスのおっさん助けて電車に轢かれた……と思う」
「そっか、けいちゃん、ごめん。俺、喜んで手伝ってくれてるとばっかり」
玄野「そんなわけねーだろっ!まぁ、もういいよ終わった事だしな………」
山田「あの、自己紹介」
加藤「あ、加藤勝。高一。電車にアタック」
茶髪の男子が玄野計、オールバックで目つきが鋭い男子が加藤勝と名乗った。
加藤の「電車にアタック」のところで玄野が加藤を睨んでいたが本人は気づいてなさそうだ。
山田「次、お願いします」
次に山田さんは俺と七海に手を向けた。
日向「俺は日向創。高校二年で、俺と隣の七海は乗ってたバスが事故って気づいたらここにいました」
七海「七海千秋でーす。日向君と同じ高校の二年でーす。ゲーマーでーす。趣味はゲームでーす」
俺は自分の自己紹介をし、七海は何故か趣味まで言っていた。似たような自己紹介を初めて会った時もしていたのを思い出した。
山田さんは次に病院服の老人とチャラい男、パーカーを着ている少年の方を見た。
山田「次、お願いします」
鈴木「私は鈴木五郎。みんな知らないかな?」
桑田「ああ?俺は桑田レオンだ」
病院服の老人は鈴木五郎という政治家で死因は先程説明していたからか言わなかった。そして、チャラい男、桑田レオンはニュース等で高校野球の新星と言われている野球選手だった。
西「西、丈一郎。中二。転落死」
部屋の隅に座るパーカーの少年は中学生で、西丈一郎というらしい。整った顔立ちだが顔色が悪く、小さな声でボソボソと自己紹介をしていた。
山田「次、お願いします」
山田さんは次に黒い玉の後ろの壁にもたれて座っているコワモテのおっさん二人に手を向けた。
「………………」
山田「あ、あの……」
吉岡「俺は吉岡、隣のコイツは畑中。そんで俺とコイツはヤクザ。はい終わり」
コワモテのおっさんのうち、スーツのほうが吉岡と名乗り、もう一人が畑中というらしい。二人ともヤクザだと言った。
山田「あ、あと他にやってない人………」
山田さんの足元にいつの間にか尻尾をぶんぶんふってる犬がいた。
山田さん「いない、ですね………」
山田さんが犬をスルーしてから少しすると「じじじじじ」という何かの焼け焦げるような音が聞こえてきた。
加藤「あ、けいちゃん……」
加藤が黒い玉の前、レーザーみたいなものを見つけて指を指している。
山田「また一人来た」
加藤の人差し指の先を見ると、足が空中から現れてきた。断面が見えており、正直かなりグロい。
俺達が現れるときも、こんな登場の仕方だったのかもしれない。
そのまま様子を見ていると、高校生くらいの全裸の女性が出てきた。
桑田「おいおいおいおい!」
山田さんと桑田が近寄っていく。新しく現れた女性は意識がぼんやりしているのか、そのまま床に倒れこもうとしたが、たまたま近くにいた玄野にもたれかかっていた。
桑田「てめー何やってんだ!」
加藤「けいちゃん…………」
玄野は何故かその女性を抱きしめたため、桑田からの叱責と加藤の呆れた声が飛んでいた。
黙って見守ろうとしていたが、急に七海に目を塞がれた。
日向「お、おい七海。なにするんだよ」
七海「日向君は見ちゃだめ」
日向「お、おう……」
視界が塞がれたため、周りの声に耳を澄ませる。
加藤「手首に血がついてるぞ」
玄野「手首切って自殺……ね」
加藤「あれ?傷がねーぞ?」
周りの声を聞いていると、加藤の指摘通り、彼女の手首には傷は無かったが血がついていたようだ。
たぶんだが、この部屋にいる全員は何らかの原因で一度死亡したのだろう。手首の傷が無いのは、この部屋に来る際になくなったのだろう。それと同じで俺や七海のバスでの傷も。
「うぅん………」
加藤「とりあえず裸はまずい。これを着ててくれ」
加藤がそう言いながら自分の着ていた制服の上着を渡して着させたようで、七海の手から俺の視界が開放された。
じじじじじ…………。
山田「また誰か出てきますね……」
この部屋に、また新たに高校生くらいの二人の男が現れた。そして、
『あーたーらーしーいーあーさがきたー
きぼーうのーあさーがー』
大音量でラジオ体操の曲が流れた。
鈴木「ラジオ体操?」
山田「テレビか何かですかね?」
ラジオ体操の曲は部屋の中心にある黒い玉から出ているようだ。
桑田「なんかこの玉に文字出てるぞ…てめえらの?」
黒球に近付き表面をのぞきこむ部屋の皆。
俺と七海も後ろから覗き込む。
『てめえ達の命は無くなりました
新しい命をどう使おうと私の勝手です
という理屈なわけだす』
桑田「なんだこれ?ふざけてんなー」
西「この文章ってさ、なんか、すごくバカバカしーけどさぁ。真面目に受けとるとすんげー怖い文章じゃねー?」
たしかにバカバカしい文章だ。
「どうやら俺達で最後だったようだな」
最後に現れた高校生くらいの二人のうち、背の高い方の男が、少し背の低い男に話しかける。
背の高い男は黒色で身体の所々に機械のメーターのようなものがついた全身スーツの上に裏地が宇宙模様のジャケットを羽織っている。
「そうだねー」
もう一人は背が少し低いくらいで、白色の制服に太ももの位置に拳銃のようなものが入ったホルスターをつけていて、首元には背の高い方と同じスーツの一部が見えている。その上に白黒のドットチェック柄のスカーフを巻いている。
黒い玉に表示されてる文字が変わった。
『てめえ達は今からこの方を
ヤッつけに行って下ちい
ねぎ星人
とくちょう つよい くさい
好きなもの ねぎ 友情
くちぐセ ネギだけでじゅうぶんですよ』
畑中「なんじゃこいつ、気色悪ぃ」
桑田「ねぎ星人?弱そーだな」
ねぎ星人。この文字を見て俺は思った。この部屋は昼に左右田と話していた「黒い玉の部屋」なのではないか、と。
「よーっし!全員ちゅうもーっく!」
最後に現れた二人のうち、背の高い方が部屋にいる皆の注目を集めた。
七海「ふぁぁ………ねみぃ」
背の高い男が大きな声を出したので、いつの間にか立ったまま寝ていた七海が起きた。この状況で寝てたのか。
百田「俺は宇宙に轟く百田解斗だ。今からこの部屋のことを説明するから聞いてくれ!」
山田「君はこの部屋のことを知っているのかい?」
百田と名乗った男に山田さんが質問する。
日向「なぁ、この部屋ってもしかして黒い玉の部屋ってサイトに出てくる部屋じゃないのか?」
俺も便乗して百田に質問をする。
百田「それも含めて説明するから質問は後にしてくれ。時間がないからな。王馬、後は頼んだ」
百田が背の低い方の男に話しかけた。
王馬「もー、人使いが荒いなー百田ちゃんは。じゃあ手短に。俺は王馬小吉。まずこれはテレビの演出でこの黒い玉、ガンツから支給される武器をつかって、星人を制限時間内にやっつけると一千万円がもらえるってテレビの企画なんだ」
山田「いっせんまん!?」
鈴木「バカバカしい……」
王馬がそう言ったが、俺はこいつはなにを言ってるんだという顔で見ていた。だが、それに便乗して西がこう付け加えた。
西「全員揃うまでは話せなかったんだけど、プロデューサーがうちのお父さんで、アメリカのケーブル局との共同製作でやっているらしい。元々はエール大学の学生が考えた企画だって」
桑田「はぁ? エール大学ぅ?」
王馬「この地球にはね、人間にバレないように犯罪者の宇宙人が入り込んで生活しているんだ。俺達は政府の秘密組織にスカウトされて、その宇宙人をやっつけに行くミッションを与えられたっていう設定なんだよ」
七海「モ○ハンみたい……」
モ○ハンか。たしかにハンティングゲームみたいな感じだ。
そして、説明が終わるのとほぼ同時にガンツと呼ばれた黒い玉の左右と後ろが開き、銃の様な武器が三種類と個人のあだ名の様な物が書かれているスーツケースが出てきた。
桑田「うわっ重っ。何だこれ?カッチョイイなー」
山田「本物、ですかね?」
桑田と山田さんが銃を手に取りそれぞれの感想を言っている。
百田「そのケースに入ってるスーツはちゃんと着てくれよ。着るには一度全裸にならなきゃいけねーから、女は廊下の方で着替えてきてくれ」
そう言われてとりあえず俺と七海はそれぞれ「ひなた」と書かれたケースと「ななみん」と書かれたケースを取り出した。
隣では玄野と加藤、全裸で出てきた女性の三人がそれぞれ「くろの」「かとうちゃ(笑)」「きょにゅう」と書かれているケースを持ち出している。全裸の女性は加藤の制服を着ているだけのため、とりあえず着ようと判断したのだろう。
先程は答えてくれなかったが、もし、黒い玉の部屋の話が本当の事ならこのスーツのある無しは命に関わるだろう。
日向「とりあえず、七海は廊下の方で着替えてきなよ」
七海「うん、わかった。えーっときょにゅうさん?一緒に行こう?」
岸本「あ、わ、私岸本恵。ななみんさん?よろしくね」
百田「覗かれねーよーに俺がここで立ってるから安心して着替えてこい!」
岸本「あ、ありがとうございます」
そして七海達は廊下へと行き、廊下へ続く扉の前では覗き対策で百田が立っている。
吉岡「おい畑中、これ、着るか?」
畑中「ダセェし着ねぇよ」
ヤクザ二人はスーツを着ないようで、銃の様な物をいじっている。
俺は着替えるために、キッチンの方へ行った。
百田の言っていた通り、スーツは身体にピッタリのため、一度全裸になる必要があった。流石にスーツだけだと恥ずかしさがあったので、上からシャツを羽織り、制服のズボンを履いた。そしてスーツと一緒にケースに入っていたスマホのような物と剣の柄のような物をポケットへ入れた。
玄野と加藤も着替えるようで俺と交代する形でキッチンへと入っていった。
部屋へ戻るとスーツを着た七海と岸本さんが戻ってきており、七海はスーツの上にもともと着ていた猫耳の付いたカーディガンとスカートを着ていた。
吉岡「おい、畑中、畑中ぁ???」
少しして玄野達も戻ってきた所で、ヤクザの一人が頭部から少しずつ消えていくのを見た。
百田「しまった!みんなよく聞け!これから俺達もミッションエリアに転送される!転送されたらできるだけその場で待っててくれ!」
転送と言ったが、いったいどこへ転送されるのだろうか。
王馬「あーぁ、スーツ着てれば貰える賞金二倍なのになー」
小声だが聞こえるように王馬が言うと、残っていたヤクザと桑田、山田さんはスーツを着ようと、スーツケースを取りに行くが間に合わず、銃を持ったまま一人ずつ消えていった。その様子を見ていた西はクスクスと笑いながら三種類の銃を手に取り消えていく。
岸本「いやぁぁぁあ!!」
その消えていく様子が衝撃的だからか岸本が悲鳴を上げる。
俺は急いで銃口がY字型の銃を二つ取り、一つを七海に渡す。
日向「七海、一応これもってろ」
七海「日向、くん……」
次は俺の番だったようで頭から消えていく。
日向「たぶん大丈夫だ……」
少し震えながらそう言い残し、俺の身体は黒い玉の部屋から消えていった。
第二話、読んでいただきありがとうございました。
ねぎ星人編での原作との変更点はいくつかあります。
一つ目はキャラ変更。ガンツの稲森貴史(ぱつきん)を桑田レオンに変更しています。
二つ目は人数です。本作主人公の日向創、本作ヒロインで七海千秋が登場。そして、頼れる兄貴分でリーダーの百田解斗、トラブルメーカーでムードメーカーの王馬小吉が登場しています。なんとなくわかるかもしれませんが、人数が増えたということはそういうことです。
キャラ変更に関しては、今後のミッションでも行う予定です。
それでは、また次回お会いしましょう。