ダンロンガンツ   作:赤眼うさぎ

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こんにちわ、こんばんわ、赤眼うさぎです。

今回やっとねぎ星人が出てきます。

キャラクターが多いとちゃんと全員動かせてるかちょっと不安です。

それでは本編へどうぞ。


第三話【ねぎ星人】

 

七海Side

 

七海「日向くん!!」

 

私の目の前で日向くんが消えていった。

私もこんな風に消えてしまうのだろうか……。

 

百田「いいか!もう一度言うが、もう少ししたら俺達もミッションエリアに転送される!転送されたらできるだけその場で待機しててくれ!」

 

そう言って百田くんが隣にいる王馬くんとほぼ同時に消えていく。

 

転送って言ってたけど、本当にゲームのような感じなのかな。

 

玄野「か、かとう……お前…」

 

加藤「え!?次消えてるの俺か!?まて、けいちゃんもだ!俺達どうなるん………」

 

玄野「た、たぶん大丈夫だ。百田って人が転送されるって言って………」

 

部屋に残っていた人たちの中から、玄野くんと加藤くんが会話をしながら消えていった。

 

岸本「七海…さん…………」

 

次に消えるのは私のようだ。岸本さんの震える声が聞こえる。頭の先から消えていき、目の位置に来たときに視界がマンションの部屋から夜の住宅街へと変わる。

 

七海「あれ?外だ………」

 

私は日向くんに渡された銃口がY字型の銃を握りしめたまま部屋から消え、夜の住宅街へ現れた。

 

七海Side Out

 

 

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そして、部屋には誰もいなくなった。

 

 

『それぢわ、いってくだちい』

 

  ー00:59:01ー

 

 

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日向Side

 

俺は気がつくと夜の住宅街にいた。

そこには俺よりも先に部屋から消えていったヤクザ二人、桑田、山田さん、鈴木さん、西がいた。

 

桑田「外じゃねーか、つーかここどこだよ」

 

山田「あ、あそこに見えてるのって駅ですよね?」

 

ここはどこなのだろうか、と思い電柱に書いてある住所を見る。多摩市一の宮と書いてある。俺の行ったことのない場所だ。

 

百田「全員まだ移動しないでくれ。全員揃ったら説明すっからな」

 

王馬「少なくとも説明だけでも聞いていってよ。損はさせないからさ」

 

次に百田と王馬が現れて、移動しようとしていた人達を引き止める。

 

玄野「な、加藤、大丈夫だったろ」

 

加藤「外に、出れたのか??」

 

次に玄野と加藤が現れ、キョロキョロと周りを見ている。

 

七海「あれ?外だ……」

 

次に七海は俺が渡したY字型の銃を握りしめながら現れた。

 

犬「ワンッワンッ」

 

岸本「え?外???」

 

最後に犬を抱いた状態で岸本と犬が現れた。

 

百田「よし、揃ったな。じゃあ王馬、説明頼む!」

 

王馬「えー、また俺なのー?貸しイチだからね。じゃあ今からミッションの説明をするよ。さっき部屋で黒い玉に表示されてたねぎ星人が今回のターゲットだよ。それでターゲットの場所なんだけど、このスマホ型コントローラー持ってきてる?それを起動すると赤点と青点が表示されてるから見てみて」

 

そう言われ、ポケットに入れていたスマホみたいなやつを取り出し起動させ、隣にいる七海と一緒に見る。他の人達も二、三人で集まって見ている。

 

王馬「コイツに表示されてるマップにある赤点がターゲットで青点が俺達だよ。ミッションにはエリア範囲も設定されていて、そこから出ると失格になっちゃうから気をつけてね」

 

画面を見ると簡易的なマップに青点が密集している所と、少し離れたところの建物の中に二つ、そこからさらに離れたところに一つ、エリアの端の方に一つ赤点があった。

ミッションエリアはマップを大きく囲んでいる四角い赤線だった。

 

西「マップ画面には制限時間も表示されてるから…」

 

桑田「制限時間一時間かよ!」

 

西のスマホ型コントローラーに表示されている制限時間を見ながら桑田が叫ぶ。

 

畑中「おい、この辺にいるじゃねーか!探せ!」

 

山田「急げ急げ〜」

 

西「僕も行ってくるよ」

 

そう言いながらヤクザ二人と桑田、山田さん達が走り出した。その少し後ろを西が歩いて追っていく。

 

鈴木「くだらん、帰る……」

 

鈴木さんはくだらないと言い駅の方へ歩き出した。

その様子を百田と王馬が何故か諦めたような顔で眺めていた。

 

王馬「行っちゃったなー。まぁ、向こうは西ちゃんいるしなんとかなるかな。制限時間もあるし俺はエリア端の奴を探しに行こうと思うけど、百田ちゃんはどーする?」

 

百田「それなら俺はもう一体を探しに行くぜ」

 

王馬「了解、一人じゃヤバそうなヤツだったら一旦戻ってくるよ」

 

そう言うと王馬はスマホ型コントローラーを見ながら移動していった。

 

百田「アンタらはどうする?」

 

俺と七海、玄野、加藤、岸本を見て百田が聞いてきた。

 

加藤「どーする?けいちゃん……」

 

玄野「んー………」

 

日向「俺は、アイツらを追おうと思う。このままだとスッキリしないしな」

 

七海「んー、私も日向くんについていこうかなぁ」

 

玄野「俺も日向さんと同じかな、このままじゃスッキリしねぇ」

 

俺がそう言うと玄野も同じ考えだったらしく同調してきた。

 

百田「っし、わかった。なんかあればデケェ声で俺を呼んでくれ!すぐ行くからな!」

 

そう言って百田は走っていった。

 

日向Side Out

 

 

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桑田Side

 

桑田「んだよこれ、超アバウトじゃねーか」

 

俺は西っつーやつのスマホのマップを見ながら言った。近くではヤクザのおっさんたちや山田っつーセンセーがねぎ星人を探している。

 

俺も近くを探していると、山田センセーがアパートの前でポストを見ている。

 

山田「あ」

 

何か見つけたようだったから近づいていくと玄関の中から「ネギだけでじゅーぶんですよ」という声とともに黒い玉に写ってたねぎ星人が二人出てきた。

 

桑田「あっ!いたぞっ!」

 

畑中「クソッ!」

 

俺と畑中ってヤクザが山田センセーの所に行く。

ちくしょう、一千万持ってかれたか〜。そう思っていたが、企画スタッフも誰も出てこない。

 

山田「ぼ、僕が捕まえました〜」

 

「ネ、ネギだけで、ネギだけでじゅーぶんです」

 

「二本でじゅーぶんです」

 

桑田「あんだよ。もう終わりか??」

 

畑中「ちっ」

 

少し遅れて吉岡ってヤクザも到着した。

それにしても、なんか臭う気がする。

 

畑中「うわ!なんかくせーぞ!」

 

吉岡「くさっ」

 

桑田「くせーのコイツらっすよ」

 

よく見るとねぎ星人達はすぴーすぴーと鼻水を垂らしながらグチャグチャとネギをかじっている。

 

吉岡「あの中坊どこいったぁ?」

 

山田「納豆でしょうか?このニオイ……」

 

それにしてもコイツらの顔、よくできてるな。髪の毛とか鼻水とかどう見ても作り物には見えねぇぐらいよくできてる。

 

「ネギだけでじゅーぶんです」

 

「二本でじゅーぶんですよ」

 

桑田「何が二本でじゅーぶんなんだよ」

 

畑中「気っ色悪いやっちゃなぁ〜」

 

山田「でも演技上手いですよね」

 

ターゲットのねぎ星人を捕まえてるのに、いまだにスタッフは出てこない。

 

吉岡「スタッフとか出てこねーのか?」

 

畑中「まだ終わってねーんじゃねーの?」

 

山田「どうすれば終わりなんでしょうか?」

 

「ネギだけください」

 

「ネギだけでいーです」

 

桑田「そっか!これだ!これで!これで撃つんじゃねーか!?」

 

俺は部屋から持ってきてた銃を見て言う。

山田センセーは銃を二つ持ってきてたからか、すぐ横で畑中が一つ奪い取っていた。

 

畑中「オレンジ髪!てめーもだ!」

 

桑田「ほんじゃ早速…」

 

畑中「あっ、てめぇっ!」

 

俺は畑中を無視して銃についてるスコープ?を覗いた。レントゲンのようになっていて、そこに写ってたのは明らかに人間じゃない生き物の骨だった。

 

桑田「アレ?何だこりゃ」

 

畑中「アレ?じゃねーよコラ!」

 

桑田「えっ?いやぁ……」

 

レントゲンを覗きながら銃口を畑中に向けると普通に人間の骨が写っていた。

 

畑中「てめぇ何俺に向けてんやがんだよっ!!!」

 

桑田「あぁっ!すいませんっ!」

 

吉岡「ちょっとまて、そいつらさっきからなんか撒き散らしてるぞ」

 

吉岡からそう言われて自分達の姿を見る俺達。着ていた服にはネバついた液体が大量に付いていた。

吉岡は俺らの後ろにいたからかとくに汚れてはいなかった。

 

畑中「うげっ!なんじゃこりゃ!」

 

桑田「げーっ、キッタネーッ、なんだこれっ!」

 

山田「うわわっ、ひぇーっ!!」

 

ガンッ!と音がして二人のねぎ星人を畑中が玄関に押し付けていた。

 

畑中「カメラ止めろコラ!!ディレクター出て来んかい!!」

 

「に゛二本で………じゅーぶん………」

 

畑中「ふざけんなコラッ!!服よごしやがって!!許さんぞコラ!!」

 

畑中がキレてねぎ星人の一人にドスッとヒザ蹴りをした。

 

「ゲブっ」

 

畑中「うわっ、きったねぇ!!」

 

ゲボゲボと蹴られたねぎ星人が吐いた。吐瀉物が畑中の服にかかり、畑中がねぎ星人を放した。

 

その隙にねぎ星人二人は逃げ出し、ゲロったやつが階段で二階に、もう一人が道路の方へ走っていった。

 

畑中「追え!追いかけろ!」

 

山田「まて〜!!」

 

山田センセーは道路の方へ追いかけていき、俺と畑中は階段を上がっていった。

 

畑中「どかんかいコラっ!」

 

桑田「ははっ、コイツバカだっ」

 

畑中を無視してねぎ星人を通路の端に追い詰めた俺は銃口をねぎ星人へ向けて構えた。

 

吉岡「飛び降りて俺んとこ来いっ」

 

アパートの下では吉岡がねぎ星人が飛び降りて来るのを待っている。

 

「ネギだけでっ!いーですっ!」

 

畑中「あっ!」

 

ねぎ星人は柵の上に乗り、塀の向こうにいる日向って奴らの方に後ろ向きで飛び降りて行った。

 

桑田Side Out

 

 

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日向Side

 

岸本「あ、あの……何なんですか、これ……」

 

加藤「何って……」

 

玄野「さぁ………」

 

岸本が、おそらく誰もが疑問に思ってることを聞いてきた。

 

日向「なぁ、アンタ達は黒い玉の部屋ってサイトを見たことあるか?さっきは百田達にあまり聞けなかったけど、この状況はそのサイトで書かれてることと似ているんだ」

 

岸本「黒い玉の…部屋、さっきの部屋のこと、ですか?」

 

玄野「加藤、知ってる?」

 

加藤「いや、知らない」

 

七海「この間日向くんが見てたやつだよね」

 

俺は知らないと言う彼らにそのサイトに書いてあったことを教えた。表示されていた星人とのコロシアイをしなきゃならないこと、このようなミッションがずっと続いていたということ、そして自分達は一度、本当に死んだのかもしれないということを。

 

岸本「あ、あの、これからどうなるんですか?」

 

日向「それは……すまない、俺にもわからないんだ」

 

加藤「その話が本当だとしたら、先に行ったアイツらヤバくねーか!?」

 

玄野「どーする?追いかけるか?」

 

七海「さっき帰っちゃったおじいさん、大丈夫かなぁ……」

 

七海がそう言ったことで、全員ハッとした。

先程鈴木という老人が一人で帰って行ったからだ。

 

日向「ならふた手に別れよう。俺は山田さんたちの方へ様子を見に行こうと思うが………」

 

七海「私は日向くんについていこうかなぁ」

 

加藤「俺もそっちに着いてきます。けいちゃんは岸本さんと一緒にさっき帰ってったじーさん探してくれねーか?」

 

玄野「あ、あぁ、わかった」

 

岸本「わかり…ました…」

 

俺と七海、加藤の三人で先に行った山田さん達を追うことになり、何故か少し嬉しそうな玄野と少し複雑な表情をした岸本が鈴木さんを探しに行くことになった。

 

そして、行動に移そうとしている時に、ソイツらは現れた。

 

一人目はアパートの敷地内から出てきて、七海にぶつかりながら俺達の横を走り抜けていった。

 

山田「ま、まて〜、はぁはぁ…!!」

 

その後ろを生きを切らせながら山田さんが追いかけていく。

 

そしてもう一人はアパートの二階から降ってきた。

 

ごきっ、と骨が折れるような音がして、そちらを向くと小柄な緑色の肌の人影が倒れていた。

首の骨が折れ、鼻から血のような液体を噴き出しているが、あの黒い玉に表示されていたねぎ星人の姿だった。

 

加藤「大丈夫か!?動かない方が良くないか!?」

 

加藤はねぎ星人を抱き起こして介抱しようとしていた。

 

玄野「ねぎ…星人……」

 

七海「あ、これ、ターゲットだよね。やっつけないの?」

 

七海が首を傾げながら聞いた。

 

加藤「何言ってるんだよ。こいつは助けないと死ぬかもしれねーんだぞ」

 

七海「でも、どう見ても人間じゃないよ。ねぎ星人を倒すって言うのがこのゲームのミッションなんだよね?私達も危ないかもしれないのに助ける必要ってあるの?」

 

加藤「俺は助けたいだけだ」

 

加藤は少し七海を睨みながら言った。

 

桑田「すっげー、生きてるぜアイツ!イリュージョン!」

 

桑田やヤクザ二人がアパートの方からやってくる。子供が虫取りをして遊ぶ時のように無邪気な笑顔で走ってきた。ねぎ星人は彼らを見て、慌てて加藤の手を振り払って逃げ出した。

 

加藤「あ、おいっ!」

 

加藤が止めるのを無視して山田さんが追いかけていたねぎ星人とは別の方へ走って行く。

 

桑田達がねぎ星人を追いかけてるのを見て、加藤も走り出す。

 

玄野「おい加藤!」

 

加藤「俺はアイツらを追っかけるから、けいちゃん達は帰ったじーさんと山田さんを頼む!」

 

玄野「え、あぁ」

 

日向「わかった!」

 

加藤は俺達にそう言いながら走っていく。

 

玄野「加藤、なんか変わったなぁ……とりあえず俺と岸本さんでさっきのじーさん、日向さんと七海さんで山田さんを探そう」

 

岸本「あ、はい」

 

七海「りょーかい」

 

日向「玄野、何があるかわからないから気をつけろよ」

 

玄野「あぁ、わかった。そっちもな」

 

そう言って俺達もふた手に別れ、それぞれの捜索を開始した。

 

日向Side Out

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

鈴木 Side

 

鈴木「はぁ、さっきから一向に止まりゃしない。駅まで歩くか……」

 

どういうわけか、先程からタクシーが止まらない。

仕方なく駅の方へ歩いていくことにした。

 

鈴木「うっ……、痛い」

 

痛みを感じて足の裏を見ると、ガラスのカケラが刺さっていた。

 

鈴木「はぁ、はぁ、痛い、血も出てる、私は、私は生きてるんだ………」

 

先程まで死んだと思っていた自分。だが、痛みを感じ、血も出てることから生きてるんだと思った。そう思うと、少し涙が出てきた。

 

鈴木「私は家に帰るぞ、幸恵、真也、待ってろ」

 

年の離れた妻と息子を思い浮かべ、痛みをこらえて駅へと歩いていく。

 

ピンポロパンポンピンポロパンポン………

 

鈴木「さっきからなんなんだこの音は。ケータイなんぞもっとらんぞ……」

 

先程から鳴り止まない音が気になるが、気にせずに歩くことにした。

 

鈴木「テレビだかなんだか知らんがバカバカしい。もう知らん。私は家に帰るんだ………」

 

ピンポロパンポンピンポロパンポン………

 

だんだんと大きくなっていく音を無視して次の一歩を踏み出した。

 

そこはミッションエリアの外だった。

 

その瞬間………

 

ボンッ!ベチャッ!

 

鈴木五郎の頭は破裂した。

 

鈴木Side Out




脱落者一名
・鈴木五郎

生存者
・百田解斗
・王馬小吉
・西丈一郎
・犬
・山田雅史
・桑田レオン
・畑中
・吉岡
・玄野計
・加藤勝
・日向創
・七海千秋
・岸本恵
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