ダンロンガンツ   作:赤眼うさぎ

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こんにちわ、こんばんわ。

今回は日向Sideと玄野Sideになります。
戦闘描写がなかなか上手く書けずに時間かかりました。
あと今回、原作とは違い玄野と岸本はほとんど何もしていません。

主人公やミッション経験者たちを動かしていた結果となりますので玄野ファン、岸本ファンの方にはごめんなさい。

それでは本編へどうぞ。


第五話【帰還】

加藤が転送された時から少し時間を遡る。

 

日向Side

 

俺と七海は玄野達と別れてから山田さんとねぎ星人を探している。スマホのレーダーを見ると建物を挟んで隣の道路を走っているようだ。

 

日向「七海、次の十字路を右だ」

 

七海「うん、わかった」

 

そして十字路を曲がったタイミングでねぎ星人もこちら側に曲がってきた。

 

「ね、ねぎだけで、じゅうぶんです!」

 

山田「はぁ、はぁ、や、やっと追いついた」

 

狙ったわけではないが、挟み撃ちのようになってしまい、ねぎ星人は塀へと追い詰められている。

 

日向「山田さん、探しましたよ」

 

山田「えっと、君は日向くんだっけ?これ見て、ねぎ星人、僕が見つけたんですよ!この人、捕まえたら賞金一千万……子どもたちに先生テレビに出たんだぞって自慢できるな〜」

 

山田さんは虫取りをしている少年のように目をキラキラとさせている。

 

日向「その銃、撃つんですか?」

 

山田「たぶん、この銃で撃たなきゃクリアにならないんだよ。さっき手で捕まえてたのにスタッフさん達出てこなかったからね」

 

そう言って山田さんはねぎ星人に銃を向けた。

 

「ね、ねぎ、あげますっからっ!」

 

カチッカチッ……。

 

山田「あれ、どう撃つんだろ、これ。引き金が二つあるから同時に引くのかな?」

 

ぎょーん……。

 

山田「あ、やっぱり引き金二つ同時みたいですね。なにか出たけど……」

 

七海「ぎょーんって音もしたよね」

 

山田さんがねぎ星人に銃口を向けたまま、引き金を二つ同時にひくと、ぎょーんという音とともに銃口が青く光った。

 

日向「何も……起こらないな………」

 

そして数秒が経過して、ボンッとねぎ星人の頭が破裂した。血と肉が俺達に降りかかる。辺りにはむせ返るような血の匂いが広がった。

 

急激に吐き気が顔を出し、胃の中の物を吐き出してしまった。

 

日向「うっっっ…………おぇっっ、ゲホゲホッ」

 

七海「うっ………」

 

隣の七海も同様で、その場で蹲っている。

 

ドスッ、ドスッ、ドスッ……。

遠くから何かが走っているような音が聞こえる。

 

山田「コレで終わりなのかな、スタッフさんまだ出てこないですね」

 

本当に終わるのだろうか。

 

ドスッ、ドスッ、ドスッ……。

先程の音がだんだん近くになっている気がする。

 

日向「なぁ、何か近づいてきてないか」

 

七海「あ、あそこ…」

 

七海の指差す先、山田さんを超えて少し先の十字路の中心。街灯に照らされている背の高い女性のような人影が現れた。

 

山田「あ、スタッフさんかな。おーい、ぼ、僕が倒しました!これでクリアですよね!」

 

七海「あ………」

 

日向「あ、ちょっと待てって……」

 

山田さんがその人影のほうへ走り出してしまった。

 

「ウォォォオオオッッッ!!!」

 

その人影の所へ山田さんが到着すると同時に、人影は叫び声をあげてその腕を大きく振り回した。

 

山田「え………?」

 

そして、その腕の先にある大きな爪で山田さんの胴体を斬り割いた。

 

上半身と下半身が二つに別れ、上半身が道路に落ちる。その人影は最後に山田さんの頭をグシャリと踏み潰し、上を向いてもう一度叫び声をあげた。

 

その顔は先程死んだねぎ星人とそっくりだが、体つきは女性アスリートのように見えた。

 

七海「な、なにこれ…………どうなってるの……」

 

日向「七海!危ないっ!!」

 

女型のねぎ星人は七海に狙いを決めたのか、山田さんを殺した両腕の大きな爪を七海に振り下ろそうとしていた。

 

俺は咄嗟に部屋から持ってきていた、剣の柄のようなものを強く握りしめ、ガードする様に七海の前に出た。

 

すると、シャキンッ、と音を立てて剣の刃が伸びて女型のねぎ星人の両腕の爪を受け止めた。

 

日向「ぐっっ、うぉぉおっっ!!」

 

押し返そうと身体に力をこめるとスーツのメーターが青くひかり、ギュインギュインギュインと音を立ててスーツが膨張して、女型のねぎ星人を押し返した。

 

日向「に、逃げるぞ、七海っ!」

 

七海「う、うんっ………」

 

俺達は女型のねぎ星人から逃げ出した。

しかし、女型のねぎ星人は予想以上のスピードで追いかけてきた。

 

日向「クソッ、まだ追いかけてくるぞ……」

 

七海「ねぇ、日向くん、この銃撃ったら、さっきみたいに、なるのかな?」

 

隣を見ると七海は立ち止まって後ろを振り返り、銃を構えていた。しかし、その腕は震えている。

それを見た俺も立ち止まって、七海の隣で銃を構える。

 

日向「七海……よしっ、同時に撃つぞ、せーのっ」

 

バシュッ、バシュッ、と音を出してY字型の銃から三角形のワイヤーのようなものが発射された。

 

七海「さっきのと違う!?」

 

日向「アレをみろ、七海」

 

片方のワイヤーは避けられてしまったが、当たったワイヤーはグルングルンと巻き付いて、女型のねぎ星人を道路に固定した。

 

日向「これ、もしかして捕獲用の銃か?」

 

七海「これで終わりなのかな?」

 

「グオォッ!」

 

女型のねぎ星人はワイヤーから抜け出そうともがいている。

 

バチバチバチッ………。

 

日向「今度はなんだ??」

 

王馬「俺だよ。遅くなってごめんね。とりあえず話は後。その銃をアイツに向けてもう一度二つの引き金を引いて。転送できるからさ」

 

そう言われて、俺と七海は女型のねぎ星人に銃口を向けて引き金を引いた。

 

キュインっと音がして空からレーザーみたいなもの降ってきて女型のねぎ星人に当たり、俺達が転送されてきたみたいに頭から消えていった。

 

日向「なぁ、俺達はこれからどうなるんだ?」

 

王馬「ターゲットを全部殺すか捕獲したらさっきの部屋に帰れるんだ。今回はさっきのヤツで最後だからもうすぐ転送が始まるよ」

 

七海「帰れるんだ……良かった………」

 

日向「あの人は、山田さんはどうなるんだ?」

 

王馬「残念だけど、あの部屋に帰れるのは生きてる人だけなんだ。生きてる限りは胴体がちぎれてても部屋に帰ればもとに戻れるんだよ。生きてれば、だけどね」

 

じじじじじじ………。

少し経って、王馬が転送されていった。

 

日向「……」

 

七海「あ、さっきの部屋………」

 

次は七海が転送されていくようだ。

どうやらちゃんと部屋に帰れるみたいだ。

 

七海が転送されたあと、俺も転送が始まった。

 

 

日向Side Out

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

玄野Side

 

ピンポロパンポンピンポロパンポン……

 

さっきから鳴ってるこの音はなんだ?

 

玄野「この音何なんだろう、ケータイ?」

 

俺は隣を歩いている岸本に聞いた。

 

岸本「私持ってないよ?どこからか鳴ってるんだろう……」

 

玄野「まぁいいか、それよりじーさん見つかんねーなぁ……」

 

さっき帰っていったじーさんを探しているが、見つからない。

 

ピンポロパンポンピンポロパンポン……

しばらく歩き続けると、謎の音がだんだん大きくなっていく。

 

岸本「やだな……だんだん大きくなってる」

 

玄野「なぁ、あれって………」

 

正面の少し離れた所に、人が倒れている。

 

岸本「きゃあぁぁぁあ!!!」

 

玄野「あれって、やっぱ一人で帰っていったじーさん、だよな。服おんなじだし………」

 

服装はさっき帰っていったじーさんだが、頭が爆発したように血が飛び散っている。

 

スマホレーダーを見てみると、あのじーさんの死体がある辺りはミッションエリアの外のようだ。

つまりミッションエリアから外に出てしまうと、あのじーさんのように頭が爆発してしまうのだろう。

 

岸本「ね、ねぇ、加藤くん達の所に戻ろうよ……」

 

玄野「そうだな、なんとなくこの辺危なそうだし」

 

岸本と一緒にもと来た道を歩いていると、あの音はだんだん小さくなっていった。

 

玄野「音、止んだな」

 

「ウォォォオオオッッッ!!!」

 

しばらく歩いているとピンポロパンポンという音は聞こえなくなった。しかし、突然なにかの雄叫びのような声が聞こえた。

 

岸本「きゃっ、今度は何っ!?」

 

玄野「さっきの、ねぎ星人か??」

 

岸本「なんか、怖いよ……」

 

玄野「お、俺が様子見てくるから、その辺に隠れとけよ、な」

 

俺はそう言ってさっきの声の出処を探しに住宅街をうろついている。

 

そして、見つけてしまった。部屋にいたヤクザ達が血だまりの中でバラバラになって死んでいるのを。

 

玄野「うっ、おえっ!!」

 

むせ返るような血の匂いに思わず吐いてしまう。

 

加藤や日向さん達は大丈夫だろうか?

そう思っていると、部屋から外に来るときのように転送が始まった。

 

これで終わりなのか?

俺、何もしてねーなぁ……。

 

玄野Side Out

 




脱落者
・鈴木五郎
・畑中
・吉岡
・山田雅史

生存者
・百田解斗
・王馬小吉
・西丈一郎
・犬
・桑田レオン
・玄野計
・加藤勝
・日向創
・七海千秋
・岸本恵

第五話、読んでいただきありがとうございます。
女型のねぎ星人の見た目イメージは女性プロレスラー等のアスリートのイメージでお願いします。
現状ストックがないため、次回の採点回と帰還後のちょっとした(非)日常を書いたあとは少し時間を頂きたいです。
次回投稿の後は、田中星人編を三話程書けたら投稿再開します。
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