ダンロンガンツ   作:赤眼うさぎ

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こんにちわ、こんばんわ。

おまたせしました。
今回でねぎ星人編最後となります。
説明回なので少し長いです。
ちょいちょい矛盾点や誤字脱字等あるかとおもいますので、見かけたら報告していただけると嬉しいです。


第六話【ちいてん】

日向Side

 

転送が終わると、俺の目の前にはあの黒い玉があった。

 

周りを見回すと先に転送されていたらしい、百田、王馬、西がいた。

 

そして、

 

七海「良かった……日向くんも、戻ってきた……」

 

七海。

 

日向「七海……」

 

泣きそうな顔でそう言われたからか、俺も少し泣きそうになってしまった。

 

王馬「おかえり〜」

 

百田「感動の再開はいいが、まだ転送されてくるヤツらがいるだろうからガンツの前を開けてやってくれ。そこに出てくるからな」

 

日向「あぁ、わかった」

 

そして窓側の方へ移動すると、次に転送されてきたのは犬だった。そういえば忘れてたがコイツもいたんだった。

 

西「あぁ、コイツすっかり忘れてた。いつもちゃんと帰ってくるんだよなぁ。役に立たねーのに……」

 

犬「ハッハッハッ、ワンッ!」

 

百田「おー、よしよし」

 

次に転送されてきたのは桑田、そのすぐ後に加藤が転送されてきた。

 

桑田「アレ?俺生きてるのか?てか、何で腕が?腕斬られて、大量に血が出て……ねぎ親父は!!?」

 

加藤「日向さん、けいちゃん達はどうなった?」

 

桑田はどうやら腕を斬られていたのか元に戻ってることに青ざめた顔をしながら驚いていた。すぐに百田が説明していたがよくわかっていなさそうだ。

 

日向「俺達は途中でふた手に別れたんだ、すまないがそれからのことはわからない」

 

加藤「そっか……」

 

玄野達は大丈夫だろうか……。

 

じじじじじ………。

数秒経って、次に玄野、岸本と転送されてきた。

 

加藤「けいちゃん!岸本さんも!なんともなくて良かった」

 

玄野「加藤っ!生きてたのか、良かった」

 

岸本「加藤くん、良かったぁ…」

 

玄野達の転送が終わり、ガンツに表示されているミッションのタイマーが【00:00:00】になった。

 

ちーーーん、と電子レンジのような音がなり、表示されている文字が変わった。

 

 

『それぢわ、ちいてんをはじぬる』

 

 

桑田「なんだ…?次は何が起きるんだよ…」

 

王馬「ガンツが採点を始めるんだよ」

 

玄野「採点?なんのだ?」

 

百田「見てりゃわかるさ」

 

ガンツの表示が変わり、デフォルメされたイラストで犬が表示された。

 

 

『イッヌ

 0てん

 ヤるきなちすぎ

 ベロ出しすぎ

 シッポふりすぎ』

 

 

犬「くぅぅん………」

 

玄野「ベロ出しすぎって。そりゃ犬だしなぁ」

 

岸本「落ちこんでる……」

 

いったいガンツは犬に何を求めているのだろうか。

 

次に表示されたのは桑田だ。

 

 

『アポ

 0てん

 ヤるきはあるノだが……

 あぽ         』

 

 

桑田「はぁ?アポってなんだよ!アポってぇ!」

 

加藤「確か、デカイねぎ星人に腕斬られる前にあぽあぽって言ってたからじゃ………」

 

どうやら加藤達の方もかなり悲惨なことになっていたらしい。

 

次に表示されたのは百田だ。

 

 

『ボスきどり

 0てん

 TOTAL 74てん

 たよりになりすぎ

 あといっぽ、おしい

 あと26てんでおわリ』

 

 

トータル74点?あと26点で終わり?これはどういうことだ?

 

百田「あと一歩か、最後西に取られたからだな」

 

西「動き止めててくれてて助かったよ」

 

日向「なぁ、この採点って結局なんなんだ?」

 

王馬「星人を倒す、または捕獲したときにこの点数が貰えるんだよ」

 

桑田「点数貰ってどーすんだよ」

 

王馬「あとで説明してあげるから採点終わるまで待っててね」

 

星人を倒す、または捕獲したときに点数が貰えるのなら百田は相当な数の戦いを生き抜いてきたのだろう。

 

次に表示されたのは王馬だ。

 

 

『おおかみ少年

 0てん

 TOTAL 80てん

 せつめいしすぎ

 ウソつくのウマすぎ

 あと20てんでおわり』

 

 

桑田「なんだよお前、嘘ついてたのか?」

 

王馬「にししっ、俺って生まれつきのウソツキだからさ。まぁ嘘と言ってもスーツを着てもらうための嘘だけどね。スーツ着てないと簡単に死んじゃうからさ〜」

 

テレビの企画、賞金が貰える、スーツを着たら賞金が二倍になるの所が嘘なのだろう。

 

次に表示されたのは岸本だ。イラストだが何故か岸本だけ裸で胸まで表示されていた。

 

 

『きょにゅう

 0てん

 ちちでかすぎ

 さけびすぎ』

 

 

玄野「きょにゅうって。ハハハ、ちちでかすぎだって」

 

岸本「コレあたしぃ??なにコレも〜。0点だし、どうでもいーけどなんかムカツク〜」

 

玄野「ちょっとおもしれーかも、採点」

 

次に表示されたのは加藤だ。

 

 

『かとうちゃ(笑)

 0てん

 なきすぎ

 びびリすぎ   』

 

 

加藤「ビビリすぎか……」

 

玄野「あんま気にすんなよ、加藤」

 

何もわからない状況でビビらないのは無理だろう。

 

次に表示されたのは俺だ。

 

 

『ひなた 

 0てん

 イロイロ知りすぎ

 ななみんまもりすぎ』

 

 

七海「日向くん、私のこと守ってくれてたんだ」

 

日向「あ、あぁ、まぁな…」

 

玄野「うぅ〜、ちょっとドキドキしてきた、俺何点だろ」

 

俺は黒い玉の部屋のサイトで色々知っていた。今まで確信は持てなかったが、それが正しい事がわかった。

 

次に表示されたのは玄野だ。

 

 

『けいちゃん 

 0てん

 きょにゅう見て、ち○こタチすぎ』

 

 

玄野「はぁ!?あっ……」

 

七海「うわぁ………」

 

岸本「さいってー……」

 

どうやら玄野は女子二人からドン引きされているようだ。西も玄野の反応を見てニヤニヤしている。

 

次に表示されたのは西だ。

 

 

『ニッシー 

 3てん

 TOTAL90てん

 おいツくのおそすぎ

 ヨコどりウマすぎ

 あと10てんでおわリ』

 

 

西「チッ、3点か」

 

玄野「な、なぁ3点って高いのか?」

 

百田「いや、そんなに高くねーな。俺らが今まで戦ってきた奴らの中でも下の方だ」

 

3点、王馬の言うとおりなら西は星人を倒したのだろう。女型のねぎ星人と戦っていた俺には点数が入っていなかった事から、おそらく七海に点数が入ったのだろう。

 

最後に七海が表示された。

 

 

『ななみん 

 5てん

 TOTAL5てん

 ひなた見すぎ

 ゲームのこと考えすぎ

 あと95てんでおわリ』

 

 

七海「私に5点?なんでだろう」

 

王馬「君たち二人が捕獲したヤツ、どっちかのワイヤーしか当たらなかったんじゃないかな。それがななみんちゃんのヤツだったからだよ。あと点数が5点なのはたぶんボス個体だったからじゃないかな〜っ」

 

西「毎回いるんだよな、一匹か二匹は点数が高いやつ。今回のはチュートリアルかってくらい弱かったけど」

 

やっぱり、思ってたとおり七海に点数が入っていたようだ。西より点数が高いのは王馬が言っていたとおりボス個体だったのだろう。

 

七海の採点が終わり、ガンツに表示されていた文字が消えた。

 

百田「これで今回の採点が終わったようだな。今日のことについて聞きたいことがあれば俺達に聞いてくれ」

 

採点が終わり、百田が質問があるかと聞いてきた。

 

玄野「なぁ、アンタたち、全部知ってんのか?」

 

王馬「流石に全部は知らないな〜。でもまぁ、君たちよりは知ってるよ」

 

加藤「じゃあ、次俺いいか?俺達はこれからどうなるんだ?」

 

百田「自由だ。家にも帰れるぜ」

 

桑田「帰れるのか?マジで?」

 

家に帰れる。その言葉を聞いてホッとした。

 

玄野「なぁアンタら何者なんだ?なんで色々知ってるんだ」

 

西「僕は普通の、普通の中学生。ただここに来たのは一年前だ」

 

百田「俺は高三だ。ここに来たのは西と同じ一年前だな」

 

王馬「俺は高一だよー。あとは二人と同じ」

 

桑田「はぁ?一年前?」

 

西「わかんない?想像力働かせなよ。昔から繰り返して来たんだよ。今夜みたいなこと。そっちのアンタ、日向が見たっていう【黒い玉の部屋】のサイトは僕の体験したミッションのことを書いたものだ。SF小説みたいでしょ?でも、アレ全部現実に起きたことなんだ」

 

日向「そのサイトを知ってたおかげで、俺は死なずにすんだわけか……」

 

西の体験談。そこに出てきたスーツの話のおかげで俺は死なずにすんだようだ。スーツを着てなかったらと思うとゾッとする。

 

百田「俺らが来るよりずっと前からこの部屋は、常に何人かずつの、死んだはずの人間がつれて来られて、死んだらまた補充されて戦って。そんな感じで繰り返されてきたのさ」

 

西「何人も人が死ぬところを見てきた……。今回よりとスンゲーのもいっぱいあった。僕らはその中でずっと生き残り続けてきた」

 

王馬「というわけだよ。俺も前回、腕無くなってたしねー」

 

全員無言になる。そりゃそうだ。今日よりも酷い戦い、死に方をした人がいる。それがずっと続いていたなんて。

 

桑田「な、なぁ。他のヤツどーなったんだよ。ヤクザとかセンセーとかいたじゃねーか。アイツらどーなったんだ」

 

王馬「ガンツ、死んだヤツ見せて」

 

王馬がそう言うと、ジキジキジキジキ、という音がしてたくさんの写真が表示された。その一番下、そこにはヤクザ二人と山田先生の写真があった。

 

西「ホラ、今回死んだヤツら。アイツらずっとテレビの企画だと思ってた」

 

俺も、黒い玉の部屋のサイトを見てなかったらテレビの企画ってのを少しは信じていたかもしれない。

 

王馬「日向ちゃんと、そっちの玄野ちゃんだっけ?君たち二人は勘でスーツが重要なの気づいてたでしょ?それにつられた友達の君達もスーツを着た。だから君たちは生き残れたんだよ。桑田ちゃんは止血が間に合わなかったら間違いなく死んでたよ。運が良かったね」

 

加藤「だったら、だったらなんで最初から教えなかった?アンタらが最初から説明してたら、もっと生き残れたはずだ。なんでアンタらはわざとウソついて説明しなかったんだ?」

 

西「わかんないかなぁ〜。普通にこんなの説明されても信じないでしょ。僕も最初はそうだったし。アレは実際に体験しなきゃわからないよ」

 

加藤の言いたいことがわからないわけじゃない。だからといって、最初から説明されても完全に信じることはできないだろう。

 

玄野「そういえばさ、俺達って生きてるのか?俺はハッキリ言って、一回死んだと思った」

 

桑田「そ、そういやさっき、ヤクザがねぎ星人に銃撃ったとき、だっけ?ベランダから見てきた女の子に見えてなさそうだったけどよ、それって、俺ら生きてるって言えるのか?」

 

確かに、俺と七海もバス事故で死んだはず。

 

日向「なぁ、俺達って、本当に生きてるのか?」

 

百田「死ぬ寸前に助けられたヤツが、この部屋にやってくる。そう思ってるよな?」

 

玄野「違うのか?」

 

百田「たぶんだが、俺らの考えでは本体、オリジナルの俺達は本当に死んでる」

 

桑田「はぁ?どゆこと?」

 

七海「もしかして、コピー、なの………?」

 

西「そうだね、この部屋にいる人間は、例えるならファックスから出てきた書類、つまりコピーなんだよ」

 

岸本「ファックスの……」

 

加藤「コピー……」

 

ファックスから出てきたコピー。本物じゃなくて複製品。その言葉に皆ショックを受けていた。

 

王馬「まぁ、血は出るし呼吸もしてる。一応人間としては生きているけどね」

 

西「ガンツはかなりいーかげんなヤツだから、滅多にないけど、前にいたおっさんは帰ったらオリジナルが死んでなかったらしいけど………まぁいいか」

 

七海「んー、そういえば、結局採点って何のためにあるの?私の採点、あと95点で終わりって出てたけど、100点を取ったら何かあるの?」

 

百田「ガンツ、100点メニューだしてくれ」

 

100点メニュー。詳しい内容までは覚えていないが黒い玉の部屋のサイトにも書いてあった単語だ。

 

数秒経って、ガンツに文字が表示された。

 

 

『100点めにゅ〜

 

 コの中から選ンでくだちい

 

 ➀記憶をけちれて解放ちレる

 

 ②つよイ武器と交換すル

 

 ③めもリー内から一人再生スる』

 

 

加藤「記憶を消されて、解放……」

 

玄野「強い武器?」

 

七海「ホントに、ゲームみたいなんだね」

 

ゲームとは少し違う気もするが、星人を討伐するというクエストを強制され、報酬として採点で点数を与えられる。そして解放されたければ100点を取るまで戦い続けなければならない。いや、ある意味ではゲームなのかもしれない。

 

西「前回の戦いの時に100点に到達したのが一人だけいたけど、ソイツは①を選んで解放されてったよ。③選ぶやつもたまにいたけど、②は見たことはない」

 

加藤「日常に、戻れるのか?」

 

西「たぶんだけどな」

 

百田「あとは、そうだな。この部屋に一度でも呼ばれたヤツは、100点取って解放を選ぶまでは今日のような戦いが続く。だいたい一週間から一ヶ月の間にまたこの部屋に集められるだろう」

 

王馬「部屋に呼ばれる五分くらい前に首筋がゾクゾクってなるからそれが合図だよ。スーツは持って帰ってもイイけど、転送の時に持ってこないと補充はされないから気をつけてね」

 

やっぱり、今日みたいな戦いは100点を取るまで続くのか。

 

百田「最後にもう一つ。この部屋の事は、この部屋に居るやつ以外には話さねーほうがいいぜ。これは俺らも聞いた話だから実際はわからねーが、頭が爆発しちまうらしいからな」

 

日向「あ、あぁわかった」

 

百田「っし、玄関空いてっから今日はもう帰って休めっ!」

 

その言葉を最後に、全員帰り支度を始め、玄関へ向かった。俺は特に持ち物がなかったため、自身の持ってきていたうさぎのリュックを取りに行った七海を待つことにした。

 

最初に西が帰り、百田、王馬、桑田と続けて帰っていった。

 

玄野、加藤、岸本はタクシーで帰るようだ。岸本はスーツの上に、玄野から借りたのか制服の上着を着ている。

 

犬は気づいたらいなくなっていた。

 

七海「おまたせ、じゃあ帰ろっか」

 

日向「あぁ、帰ろう。家まで送って行くよ」

 

マンションを出て、タクシーを待つ玄野達と別れ七海と一緒に歩く。

 

七海「帰れるんだね……あんな事があったのに……」

 

日向「今は……あまり考えたくないな………」

 

今日は色々あった。バスの事故で死んだ、と思ったらガンツ、黒い玉の部屋に連れてこられ、ねぎ星人との戦いを強制される。そして、100点を取り解放されなければあの部屋に何度も行くことになる。

 

俺は、七海を守り抜くことができるのだろうか。

俺は、七海とともに解放されることができるのだろうか。

 

七海が立ち止まり、俺の方を向いた。

 

七海「日向くん、君は死なないよ。私が…私が守るから…」

 

日向「七海、俺も、七海を守るから。一緒に100点クリアを目指そうな」

 

どこかで聞いたことのあるようなセリフを七海が言う。

それに俺も応えて、再び歩き出す。

 

しばらく歩いて、七海の住んでるマンションへと到着した。

 

七海「日向くん、送ってくれてありがとう。また明日、学校で会おうね」

 

日向「あぁ、七海。ゆっくり休んでくれ。じゃあまた明日、学校で」

 

七海と別れ俺も自分の住んでるマンションへと向かう。

 

家に到着した。風呂に入る時に気づいたが、スーツを着たまま帰ってきてしまったみたいだ。いつ呼び出されてもいいように常に身につけていた方がいいのだろうか。

 

まぁ、明日考えればいいか。

 

日向「そろそろ寝るか……」

 

スーツを椅子に置いた後、布団へと潜り今夜の事を思い出す。それが夢であればいいのに、と思いながら。

 

 

chapter1【イキノコレ】

 

End…

 

To Be Continued……

 

 




第六話、読んでいただきありがとうございます。

前書きでも話しましたが、説明回のため結構長いです。
あと、書いてて西くんの喋り方が難しいのと、気づいたら一人称が僕になってました。

このあとはねぎ星人編のキャラクター紹介、星人紹介、出てきた武器等の解説を挟み、田中星人編を書いて行こうと思っています。オリジナル星人編はかっぺ星人以降になると思います。

田中星人編は三話程ストックを作ってからの投稿になりますので、更新までしばらくかかりますがよろしくお願いします。
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