ダンロンガンツ   作:赤眼うさぎ

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お待たせしました。田中星人編第一話投稿です。

仕事でバタバタしててなかなか書けず、GWも仕事でやっと田中星人編の二話目の半分までは書けたので投稿させていただきます。

お気に入り登録ありがとうございます。

それでは短いですが、本編へどうぞ。


chapter2【黒玉が導く先は装甲ロボの巣窟】
第一話【ふたたび】


日向Side

 

ピピピピッ、ピピピピッ。

 

目覚ましの音で起床した。日がのぼり、外では小鳥がチュンチュンと鳴いているのが聞こえる。

 

何気ない朝だが、ベッドの横の椅子を見るとそこにはあの黒いスーツがあった。

 

夢じゃ、なかったんだな。

 

学校へ行く支度を終え、朝飯にパンを食べながらテレビをつけるとニュースで昨日のバスの事故のことがやっていた。

 

『……昨日、都内の交差点にて、バスと信号無視をした自動車との衝突事故が発生しました。バスの運転手の男性と自動車の運転手の男性は近隣の病院に搬送されましたが、昨夜九時頃に死亡が確認されました。バスが横転する程の大事故でしたが、幸い乗客はいなかったとのことです……』

 

これって俺達が乗っていたバスのこと、だよな。

 

別のチャンネルでは地下鉄のことがニュースになっていた。ニュースのタイトルが『地下鉄でホームレスを救った二人の高校生が消えた??』ということから、たぶん玄野と加藤のことだと思う。

 

死んだかと思ったが、生きて帰ってこれたんだ。

 

だが、これからもまたあの部屋に呼ばれ、戦いに行かされる。

 

このままの俺じゃあ七海を守り抜くことができないかもしれない。

 

そういえばあの時、女型のねぎ星人と戦っていた時の事だ。剣(というよりは刀に見えたが)でガードしたあと、押し返した瞬間。俺は同年代の男子と比べると体格がいい方だが、女型のねぎ星人は俺よりも体格が大きかった。本来なら無理な体格差があるにもかかわらず押し返すことができたのは何故だろうか?

 

もしかして、スーツの力なのか?

 

だとしたら、色々試してみる価値はあるかもしれないな。七海とも一度話してみよう。

 

朝食を終えた俺はスマホのメッセージアプリで七海にメッセージを送り、鞄を持って学校へと歩いていった。

 

バスを使う気にはなれなかった。

 

 

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授業も終わって、放課後。俺と七海はクラスが違うため下駄箱で待っている。七海には朝にメッセージアプリでやり取りをしていて、下駄箱で待ち合わせをしたからだ。

 

すれ違う友達と挨拶を交わしながら、時に七海との関係性を揶揄われながら(別に付き合っているわけではないが)待っていると、携帯ゲーム機を操作しながら七海がやってきた。いつもと変わらないその様子を見て、少しだけ安心した。

 

帰宅中、七海のスーツを取りに七海の家に寄り、俺の家へとむかう。

 

家に到着し、少し休憩しながら七海と一緒に情報収集のためにパソコンで黒い玉の部屋のサイトを見ている。西達の一年間の戦いを記しているソレは得るものがたくさんあった。

 

まずあのスーツ、サイト上ではガンツスーツ、またはガンツのスーツと呼ばれているソレは、感情や力を込めることにより、スーツ内にある人工筋肉のような物が膨張し、着用者の筋力が増加するという。

 

女型のねぎ星人を押し返した時の力はそれのおかげということがわかった。

 

次にスーツには耐久力があり、基本的にはダメージを軽減してくれるようだ。しかしダメージを受けすぎると、メーターのようなパーツからドロドロの液体が溢れ出て、スーツの機能がなくなってしまうようだ。

 

次にスーツと一緒に入っていた、スマホ型のレーダーについて。文字通りレーダーとして使う他、ミッションマップ、ミッションの制限時間、ステルス機能がついていることがわかった。

 

また、昨日俺達が使っていたY字型の銃をYガン、短銃をXガン、長銃をXライフルと呼んでいるようだ。

 

Yガンは星人を捕獲するための三角形のワイヤーを射出する銃で、Xガンは近距離用から中距離の銃で撃たれた対象の内部から破裂させる銃、Xライフルは中距離から長距離用の銃で効果はXガンと同じらしい。Xガン、Xライフルは撃つときに銃口がX字型に起動することからそう名付けられたらしい。

 

最後に、昨日俺が使っていた剣はガンツソードと呼ばれていた。形状は刀のようで、柄についているボタンを押すことで刀身が伸びるようだ。また、押し続けることで更に伸ばすことも可能らしい。昨日は無我夢中でやっていたため何故刀身がでたのかがわからなかったがそういう仕掛けだったみたいだ。

 

二人で話し合った結果、この情報をもとに次のミッションまでにスーツを着た状態で訓練しようということになった。

 

場所に関しては粗大ゴミが捨てられている廃工場が近くにあるためそこでやることにした。また武器は俺の持ち帰ってきたガンツソードだけのため、ソード以外の武器は次の機会に訓練することになった。

 

日向Side Out

 

 

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七海Side

 

訓練を始めてから三週間と三日が経過した。訓練開始からしばらくは重たいものを持ち上げたりジャンプしてみたりとスーツに慣れることから始めていった。また、適度な筋トレと、体力面も必要になることからスーツ無しで毎日数キロのジョギングも行った。

 

日向くんが持ち帰って来ていたガンツソードと呼ばれている刀も少しだけ降ってみたりもした。

 

生き残るために必要な事とはいえ、それなりに充実した日常だったと私は思う。

 

日向くんは私を守ろうとしてくれている。そのことは嬉しい、と思う。

 

だけど私は、何があっても日向くんを守るって決めた。たとえそれで私が死ぬことになっても。日向くんが生きて帰れるならって。

 

ゲームしかなかった私に話し掛けてくれて、ゲームしかなかった私を変えてくれた。私はそんな日向くんのことが、好きだから。

 

理由は、それだけで十分。

 

この気持ち、この思いは、今は私だけの秘密。

 

七海Side Out

 

 

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日向Side

 

今日の七海との訓練も終わり、時刻は夜の八時を過ぎた頃。七海を送っていく途中、首筋がゾクゾクっとした。

 

日向「なぁ、七海。今のって……」

 

七海「日向くんも寒気がしたの?」

 

日向「あぁ、百田と王馬が言っていたとおりだ。今回も生きて帰らないとな……」

 

少しの会話のあと、金縛りのように身体が動かなくなった。そして、ビィィィン……という音ともに、俺達の転送が始まった。

 

日向Side Out

 

 

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同じ時刻別の場所にて

 

夜の住宅街、パーカーを被った少年、西丈一郎は人気のない路地を歩いていた。

 

ゾクゾクッ⋯。

 

西「今夜か………」

 

西はパーカーの内側にスーツを着ていた。

 

 

何処かの建物内、そこにはスーツを着た上に白の学生服を着た青年、王馬小吉とスーツの上に裏地が宇宙模様のジャケットを羽織った青年、百田解斗がいた。

 

王馬「百田ちゃ〜ん、準備できてる〜?」

 

百田「おう、大丈夫だ」

 

 

閉店間際のバッティングセンター、最後までプレイしているのは桑田レオンだった。期待されてる野球選手の実力だからか、ワンゲーム中全ての球をホームランプレートに当てていた。

 

桑田「っしゃあ!ラストもホームラン当ててやったぜ!」

 

荷物を持った直後、寒気を感じたが気のせいだと思い、バッティングセンターを後にした。

 

 

アパートの一室、オールバックの青年、加藤勝は小学生の弟を寝かしつけたあとに顔を洗っていた。その時、首筋にゾクゾクッと寒気を感じた。

 

加藤「なんだ?寒気が……」

 

 

別のアパートの一室、玄野計とその部屋に居候をしている岸本恵は、テレビでバラエティ番組を見ていた。

 

玄野「ちょっとトイレ行ってくる……」

 

岸本「うん」

 

玄野がトイレから出た直後、首筋に寒気を感じた。同時にテレビを見ていた岸本も寒気を感じていた。二人ともスーツを着ていなかったが、岸本はギリギリでスーツを掴むことができた。

 

 

そして、全員が金縛りのように身体が動かなくなったあと、転送が始まった。

 

 

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住宅街の近くにあるコインパーキングで目つきの悪い四人の若者が暴走族による集団リンチにあっていた。暴走族がいなくなった後、その四人は動かなくなっていた。

 

 

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また別の場所、信号待ちをしている老婆と孫の乗った自動車に居眠り運転のトラックが衝突した。その自動車と更に前にいるトラックに挟まれる形で、美形の男と髪の長い女の若い二人が乗ったバイクも巻き込まれた。

 

 

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黒い玉の部屋に新たな住人が加わった。

 

そして再び、命がけの戦いが始まる。

 

 




読んでいただきありがとうございます。

田中星人編の新規参戦者は変更なしで行きたいと思います。というのも、誰と誰を入れ替えようかでめちゃくちゃ悩みまして、自分の中で変えないほうがいいかなーってなったのでこのままということになりました。

ガンツ原作通り、ゾクの四人組と北条(美形)とサダコ(髪の長い女)、お婆ちゃんと孫が新規参戦者です。

展開もある程度は原作通りになるかと思います。

次回投稿はまだちょっと未定なので気長に待っていただけると幸いです。
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