俺は唯幸せが欲しいだけなのに…   作:石頭

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今回から読みやすくするために文体を変えました。変えたばかりで変なところもあると思いますので意見をくだされば嬉しいです。では本編をどうぞ


海鳴観光

皆さんどうも、涼です。

昨日に引越しを終えて、今は朝食を食べています。

引越ししたばかりというのもあり、冷蔵庫の中は空だったため、家から持って来たカップ麺での朝食です。

 

いや〜こんなだらしのない食事はいつぶりだろうか、前世ではしょっちゅうしていたが。

 

「たまにはこんな食事もいいな涼、何と言っても手間も時間もかからないし」

 

「まぁね、でもこれが毎日はきついな。こういうのってやっぱりたまにするから美味しく感じる物じゃん」

 

「それもそうだな、味のバリエーションがあるとはいえ毎日は流石にきつい」

 

そんなかんじで朝っぱらからしょうもない話で盛り上がっている俺達。でもこんな朝は俺達にとって珍しいものだったりする。

なぜかというと姉さんは朝が非常に弱いからだ。

八割方は姉さんが徹夜でゲームだの仕事だのでしっかりと寝れていないから。

 

女としてどうかと思ったが、肌荒れやニキビなんかは全くないので問題ないらしい。

そんな姉さんが朝っぱらから元気なのは昨日に色々なことがあり過ぎて、疲れて早く寝たからだろう。

おかげで朝から機嫌の悪い姉さんに殴られずに済みそうで何よりだ。

 

「そんなことより今日はどうする?このままだったら本当に3食カップ麺になりそうだ」

 

「もちろん今日は買い物に出掛けよう、町の事も知りたいし、来週に控えた学校の用意も揃えて置きたい」

 

「なら決定だな。じゃあさっさと食べて出かける準備をしよう」

 

「了解」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな感でいいかな?」

 

俺は鏡の前に立って服装を確認する。

服装は、中に文字入りの白いTシャツを着て、藍色のセーターを羽織って下は麻のジーパン、後は白い淵の洒落た伊達眼鏡をかけている。

因みにどれもがブランド物ばかりだ。

「涼、準備は出来たか?」

 

「出来たよ、今降りる〜」

 

女性は準備が遅いと言うが、どうやら内の姉さんは例外らしく俺よりも早く終わったらしい。

待たなくて済むのはいいが俺としては姉さんの将来が非常に不安である。

 

なんて事を考えながら俺は財布を尻ポケに突っ込み、下に降りた。

 

 

 

 

 

下に降りると当然だが姉さんが待っていた。

姉さんは無地の白いシャツの上に水色のカーデガン、下はクリーム色の七部丈のズボンで髪をポニテ、化粧はナチュラルメイクだ。

因みに服はどれもがユニ○ロだ。

 

「姉さん、またユ○クロ?」

 

「何を当たり前の事を聞いている?いいか、ユニ○ロはだな…「ハイ、ストップ。姉さんがユ○クロについて語り出したら日が暮れる」…むぅ」

 

「むぅ、じゃないからな。いいから早く行こう」

 

不覚にも姉さんの『むぅ』に萌えてしまい、照れ隠しに急かしてしまった。

聞いての通り姉さんは、大のユニ○ロ好きだ。

なんでもデザインもいいし安いからだそうだが、一応白川家は金持ちだから気にする必要がないと思う。

 

まぁとりあえず、買い物に行くとしましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘェ〜、ここの商店街は中々活気があるな」

 

「それもそうだろうな、海鳴の商店街は東京ガイドブックにも載っていたし。それよりも涼、まずはどこから回る?」

 

「そうだな…、まず食材を買って行こうか」

 

家を出てから俺達は現在、商店街に来ている。

理由としては家から近かったことと、東京ガイドブックに載っていたため、観光にもってこいだと思ったからだ。

 

「よし、なら早速買い物に行こうと言いたいところだが、さっきから周りの視線が……」

 

「まぁしょうがないさ、なんせ美人と美男子が急に来たからな」

 

「美人はともかく、お前が美男子?嘘はいけないな。お前はせいぜい普通以上、イケメン未満だろ」

 

「ひでぇ、しかも何気に美人は肯定しやがった」

 

「当然だ。まぁでも、総合的に見ればイケメンか、実際女性の視線はみんなお前の方を向いているし」

 

「だろ?やっぱりこのご時世、顔だけじゃダメだ。性格とか雰囲気とかも大切だよ」

 

「内の男性陣は雰囲気とかは一般人でもすごいことがわかる位すごいからな。だから母さんも落ちたんだ。父さんは別にイケメンでもないのに」

 

なんだか観光よりも我が家のイケメンうんぬんについての話になり出してしまった。

まぁそんな感じで商店街をぶらぶら歩いてウインドウショッピングを楽しみ、食べ歩きをしつつ食料を買ったり学校に必要なものを買ったりした。

 

そんな感じにうだうだ観光していたら、もう3時になっていた。

 

「涼、私は疲れた。3時になったし何処かで休憩したい」

 

「何が疲れただよ、傭兵部の訓練で24時間耐久マラソンがあった時は涼しい顔して完走するくせに」

 

「それは置いとけ、それより私は本当に休憩したい。喫茶店が近くにあったら入ろう」

 

「別にいいけどさ、そんなどこにでも喫茶店があるわけ……」

 

そう言いながら辺りを見回すと前の方に『翠屋』と書いてある看板が見えた

 

「……あれってまさか」

 

「あるじゃないか涼、あれは東京ガイドブックにも載っていた『翠屋』だな。なんでも超人気喫茶店らしい」

 

「こんなに早く見つかるなんて……さっきの台詞がフラグになってしまったか」

 

「流石は一級フラグ建築士だな。これからも厄介事以外のフラグはじゃんじゃん建ててくれ、しかも今日は空いてるみたいだぞ!」

 

「誰が一級フラグ建築士だ⁉︎はぁ、とりあえず入るか」

 

俺が一級フラグ建築士の才能があることに気がついて鬱になりつつも、とりあえずはいる事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ。何名様でしょうか」

 

「2名で後、煙草は吸わないから禁煙席で」

 

「かしこまりました、ではこちらえどうぞ」

 

店に入ると若い美人な店員さんが笑顔で迎えてくれて、席まで案内してくれた。

周りを見渡せば落ち着いた内装と珈琲のいい匂いがする。

後、店員は若い女性が2人と若い男性が2人の合計4人だ。

 

「メニューが決まればお呼び下さいではごゆっくりどうぞ」

 

席に着き早速俺達はメニューを見る。

恐らく、姉さんがめんどくさがって、これが今日の晩御飯になりそうなのでパスタを頼むことにした。

 

「すいません」

 

「はい、メニューはお決まりですか?」

 

「え〜っと、春の旬詰め合わせパスタと翠屋特製ブレンド珈琲を一つ。姉さんは?」

 

「じゃあ私も春の旬詰め合わせパスタと後はシュークリームとアイスコーヒーで」

 

「かしこまりました。ではしばらくお待ち下さい」

 

若い男性の店員に注文を済ませて待ち時間を会話で楽しむことにした

 

「なぁ涼、さっきの店員と席を案内してくれた店員って何歳に見える?」

 

姉さんがいきなりそんな事を聞いてきた。何か裏がありそうだが素直な感想は……

 

「20代後半ぐらいか?」

 

「まぁ妥当だな。だが恐らくは40代後半だと私は思うぞ」

 

「はぁ⁉︎何を根拠に」

 

「女の感……としか言いようがない」

 

「女の感って、でも確かに20代にしては落ち着き過ぎだなってことは美魔女ってやつだな」

 

裏があるとは思っていたが、予想外過ぎる。

だが案外筋は通っていた

 

「すいません、注文の品です」

 

会話をしていたらさっきの店員が苦笑いしながら料理を運んできた。

 

どうやらさっきの会話が聞こえていたらしい

 

「ご注文の品はこれで全てですか?」

 

「はい」

 

「ではごゆっくりどうぞ」

 

というわけで俺達は会話を楽しみつつ食事を楽しんだ。

コーヒーは俺好みでめちゃ良かったです。

姉さんもシュークリームが気に行ったらしくあの後、また2つも追加していた。

 

「ふぅ、食った食った」

 

「実にいい店だったな、また今度来よう」

 

「そうだねまた今度「俺の嫁よ‼︎来てやったぞ‼︎」……何事⁉︎」

 

飯を食い終わり気持ちよく帰ろうとすると入り口から意味不明な事を言っている銀髪がいた。

そして彼が来た瞬間、店員がみんな困り顔になった。

 

「何だあいつは?不愉快だな。よし、うざいから締めるか。というわけで涼、レジで支払いしといてくれ、私はあの汚物を処理するついでに外に出る」

 

「ハイよ、騒ぎだけは起こすなよ」

 

「わかってるさ」

 

どうやら姉さんはあの銀髪が気に入らないらしい。

姉さんは音もたてずに何か騒いでいる銀髪の背後に寄り、気づかれることもなく手刀を首筋に入れて失神させると銀髪を引きずりながら外に出た。恐らく路上放置だな。

 

因みに姉さんが外に出るまでの時間は10秒ほどしか経っておらず店内にいる全員が呆気に取られていた。

俺は別段気にするもなく、レジに行き店員に諭吉さんん渡した。

 

「内の姉さんが粗相をやらかした様なので気持ちだけですが受け取ってください」

 

「い、いや大丈夫です。あのお客さんにはいつも迷惑を受けているので逆にありがとうございます。これは気持ちですがどうぞ後、お金は料理分で結構です」

 

最初は呆気に取られていた店員さんだが途中からは笑顔でシュークリームを渡してくれた

 

「両方とも本当にいいんですか?」

 

「はい、その変わりこれからもウチに来てくださいね」

 

「わかりました今度来ます。では、さようなら」

 

「ありがとうございました」

 

そんな感じで外に出て姉さんと家に帰った。

今日は色々な意味で楽しかったが学校生活に不安を感じてしまった。

あの銀髪のせいで……

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、涼くんの学校生活はどうなることやら




まさかの原作関係者の最初の接触が踏み台です。しかも出番なんてほとんどなしです。たぶん原作関係者に本格的に接触するのはもうちょっと先になります。ではまた次回でお会いしましょう。
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