俺は唯幸せが欲しいだけなのに…   作:石頭

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言い訳はするつもりはありません、本当にすいませんでした。


学校生活ってこんな感じだっけ?

どうせまともでつまらん学校生活を過ごしているだろうバカ息子へ

 

前略ごめんください(棒)

 

そちらに行ってから4週間になりますがお元気ですか?もし元気だったら季節外れのインフルにでもかかってその元気を溝にでも捨ててください。

はっきり言って、こっちは仕事で忙しいというのにお前がのうのうと学校生活を送っていると思うと自分で行かせてなんですが非常にイライラします。

後10個ぐらい嫌味を言ってから本題に入ろうと思いましたがめんどいんで本題に入らせてもらうと、さっきから言ってるようにお前が楽していると思うとムカつくんで、この手紙と一緒にお前用の書類が入っているダンボールを送り付けました。

一ヶ月以内にその書類を終わらせてください。もし、ミスがあったり、提出期限を過ぎた時はエアメールを送り歩いてメールを使えないようにするのでよろしく。

 

息子の前では常に強気な父さんより 草々(笑)

 

 

 

朝からウザさ10割の手紙に目を通し、めんどさ10割の書類の入ったダンボールを見て溜息をつく。

あのクソ親父のせいで朝の清々しさが台無しだ、つうか何?この人をこけにするためだけに書かれたような手紙は、ぶっ殺されたいの?

 

日課のランニングをすませて帰宅し、学校の用意を終えて朝食を摂っていると朝っぱらから宅配が来てこれである。

 

「どうしたんだ涼、親の仇の様に手紙を見つめて?」

 

そう言いながらランニングから帰ってきてシャワーを浴びていた姉さんがリビングに入って来た。

 

「そりゃ朝っぱらからこんなもの見せらたらそうなるよ、親の仇といよりどっちかというと親が仇だけどね」

 

姉さんは俺から手紙を受け取り、手紙を読んでから納得した顔で

 

「確かにこれを見たらそうなるな、納得したしたよ」

 

と共感してくれた。

 

「確かに春先の一番大変な時期だから忙しくてイライラするのはわかるけどこれはいかんでしょう。前の事件(番外参照)といい、いい加減にしてほしいよ」

 

「理不尽過ぎるしな……というより時間はいいのか?もう7時50分だぞ」

 

「そいつはヤバイな、コーヒーを飲んでから行くつもりだったのに手紙のせいでパーだよ」

 

長い針が既に50分を指していたので朝食の残りをたいらげて荷物を持って直ぐに出る。

 

「いってきま〜す」

 

「いってらっしゃい」

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、これでショートホームルームは終わりだ。お前達ちゃんと準備してから休憩しろよ?」

 

家を出た後、ここ三週間通学路として使った道を歩いて学校に来た。

いつもなら登校時間10分前に着くところだが、今日は出るのが遅かったせいか、かなりギリギリで担任のグッチー先生こと谷口先生と教室の前でエンカウントして軽く注意をされてしまったが、後は特に何もなくショートホームルームが始まって、現在にいたる。

 

「今日はやけに遅かったな白川」

 

俺が次のの準備をしていると隣の席で転校初日から知り合った武内から声がかかった。

 

「まぁな、朝からちょっと色々あったんだよ」

 

「色々あったって何?」

 

「それ俺も知りたい」

 

「私もー」

 

朝の遅刻のことを話していると俺の席の周りの奴まできた。

武内の反対から紹介すると、木内,島田,中田,川井だ。

ちなみに彼らとは近くの席という以外接点が無かったが、ここ4週間でかなり話しかけてくる。

というよりかはこのクラス全体に言えることで転校して間も無い俺でも会ったら話ぐらいには関係を築いてる。

 

俺としては近年、コミュ力の落ちてきた子供達(※彼も一応子供です)とどう接するか考えてたのに、一声かけただけで打ち解けられるってコミュ力高すぎだろ。

そこらの社会人よりはるかに高いよ、しかもそんな奴らばかりだから一般企業以上に連携取れるよ絶対に。

 

「色々って言っても朝から父さんの手紙が来てそれを読んでたら遅くだけ、というか先生来たから前向け」

 

「そうだな高田Tだし、あの人怒ると怖いからな〜」

 

「ヤべッ!高田Tで思い出したけど今日数学ってワーク提出だよな、まだしてない……」

 

「アホね、前もそんな事言ってなかった?」

 

まぁ、こういうところは実に学生らしいけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数,理,国と授業が進んで行き、現在は社会の時間である。

ここは一応進学校ということもあり、現代社会は一年の時点で終わっており、今は鎌倉あたりの歴史をしている。

 

はっきり言って中学の歴史なんか高校に比べると月とスッポンレベルで暗記量が違うよね、まぁこれはどの科目にも言えることだけど。

 

そんな事を考えながらも俺はまともに……授業を受けようとしたが、余りにも暇すぎて死にそうになったので、お気に入りの歌手の楽譜を持ってきて曲の編曲をしたり、読書をしたりと趣味の時間として授業を有効活用している。

ちなみに今日は読書だ。1〜6時間目まで読むので3冊ほど持ってきている。

そんな感じで本を読んでいると武内が肩を叩いてきて

 

「なぁ白川、ノート借してくんない?」

 

とかいいやがった。

 

「別にいいけど何で?」

 

「だってさ、先生のやつを板書してもいまいちわからんし」

 

「授業をしっかり聞いていればわかると思うのは俺だけ?まぁいいや、ほらよ」

 

「サンキュー」

 

ちなみにこれは武内がノートを忘れて俺が借してから(つうか同じクラスから借りるなよ)ほぼ毎回の様に借りてきやがる。

しかも何故か周りの奴らも俺のノートが見たいらしく、リレーみたく他の数人を回って戻ってくる。

まぁ無くても問題無いからいいや、と俺は読書に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読書に没頭していたらいつの間にか5時間目も終わり、6時間目前の休憩になっていた。

ちなみにこれは週に2回のペースでやらかしている。

最初の方は武内達も声をかけてくれていたが、俺が反応しないためか最近はスルーがデフォになっている。

 

「おい白川こっちに戻って来たか?たく、よくそんなに集中できるな……というかまた昼飯抜きな訳だが大丈夫か?」

 

集中し過ぎで疲れた目を解していると、武内が呆れながらも心配の声をかけてくれた

 

「まぁ昼ぐらい抜いても部活してるわけでもないから大丈夫だよ。それにしてもまたやらかしたか……これだけはどうしても治らないな」

 

俺のこの以上な集中力は周りの環境のせいといってもいい。

例えば読書に集中している時や、たまにやる書類仕事をしている時に姉さんやら父さんがちょっかいを出してきたりするこどかよくある。

 

そうなると、一々構っていたから集中して作業が出来なくなるわけで、大変迷惑するのである。

そういうことがあるからこの集中力が勝手に身に付いてしまってわけだ。

だから作業なんかをしていると、意識していなかったら朝からしていて、気が付けば夜でした。みたいなことが起こる。

 

「まぁ別にいいけどさ、次は英語でグッチーだから気を付けろよ、あの人妙に感が鋭いからな」

 

「わかってるよ、バレない様に読むから」

 

「おい、それフラグな気がするのは気のせい?」

 

そんな感じで話をしていると始まりのチャイムと同時に谷口先生が入ってきて授業が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

「おい!白川、授業中に読書とはいい度胸してるじゃないか」

 

そういいながら、読んでた本を取られて睨まれた。

 

はい、早速フラグ回収のようです。というかマジでフラグだったのか……

授業が始まって約5分、どうやらプリントを解いていたみたいで、先生が巡回していたらしい。

 

ほら、言わんこっちゃないと武内に溜め息をつかれた。

他の奴等はジト目である。

 

「なぁ白川、本の続きが気になるのはわかるが授業中に読むな、もしくはバレない様に読め!」

 

バレなかったらいいんかい!と思ったが、ここでツッコミを入れたらややこしくなるからスルー

 

「というか授業内容、わかってんの?」

 

「わかってますよ」

 

「ならお前が授業してみる?もし、俺が納得いくような授業だったら今回のことは見逃してやるよ」

 

どうやら反論されたのがカチンときたらしく挑発ぽいことをしてきた。

なんというか、その発言先生としてどうよ?とも思ったが授業するのも面白そうだと思い、挑発を受けることにした。

 

「ええ、いいですよ。やってやろうじゃないですか」

 

「よし、ならやってみろ」

 

俺は何も持たずに教壇に立つ、クラスの奴等の大半はジト目で見てくるが、俺のノートを写している組は期待の眼差しである。

ならその期待に答えてやりますかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転校初日から、何かある奴だとはなんとなく思っていたがまさかここまでとは……

 

彼の授業は「ぶっちゃけ、日本の学校で習う英語って外国ではあまり通用しないから意味ないんだよね〜。俺としては短期留学して生の英語をフィーリングで覚えていくことをお勧めしたいけど義務教育だし、やっても損はないと思うからやってこうか」という、不穏な発言から始まったもののかなり素晴らしい授業だと思う。

 

まず、基礎となる文法を図などを使いわかりやすく説明した後、高校受験に必須な熟語などを押さえつつ話を脱線させて笑いをとり、楽しい授業を作っている。

話すペースは聞きやすい様に大きくゆっくり喋り、板書は 生徒を急かさない程度のスピードで書き、後に見ても授業内容がわかるようにまとめてある。

 

はっきり言って、彼の授業はこちらとしてもかなり勉強になった。

授業が終わるこれには、俺は彼に手を挙げて降参の意を示していた。

生徒達は笑っていたがこちらとしては笑い事ではない。

授業内容で生徒に負けるって、色々ショックだ……

だがこれをポジティブに捉えて、少し仕返しと言う名の八つ当たりをすることにことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業をやり終えた後、クラスの奴等から色々と言われたが俺としても中々いい出来だと思う。

これで英語の時間はゆっくり読書が出来ると思っていたが、その日以来自主の時間は俺が授業をすることになった。

しかも、谷口先生だけではなくどこで聞いたか他の先生までもである。

別に授業をしてもいうのだが、先生としてそれでいいのか?と思わずにはいられなかった。

 

 

父さん手紙につまらん学校生活云々と書いてあったけど、どうやらそうはならないようです……




次回からは長編になると思います。
シリアス要素も入ってくると思いますがシリアスがシリアルにならないこと祈りたいと思います。
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