俺は唯幸せが欲しいだけなのに…   作:石頭

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今回はなんやかんやで難産でした。
そして前回から一カ月しかたってないのにもうテスト。
ダブルの意味で鬱だ。


幸お姉さんの優雅な一日

6:30AM 海鳴臨海公園

 

6月になり、暑さが増してきた今日この頃、私と涼はいつも通りに公園を走っている。

 

最近は悲しいことに早起きの習慣がついてどんなに遅く寝ようが必ず6時には起きてしまう様になってしまい、軽く鬱になっている。

まあ、私の隣を走っている我が弟はそれ以上に酷いことになっているがな。

 

走りながら隣をチラッと見ると、まるで徹夜をしたうちの両親の様に真っ黒な隈になっていていつもの様な覇気が見受けられない涼がいた。

 

涼は私発案の『プロジェクトF』を発動してからこんな感じである。

このプロジェクトの概要は実にシンプルで、ssとかによく出てくる『踏み台転生者』と呼ばれるウザい奴等と同じ様な行動をとり、対象に嫌われて距離をとって貰おう。

と言うもので、現状は成功しているといえるだろう。

しかしこれにはデメリットもある。それは踏み台役の精神が良心と羞恥心に板挟みされてボロボロになることだ。

 

案の定、涼も精神がボロボロになって来ていて最近は胃が痛み出したそうだ。

まぁ、予定ではもうそろそろ引く頃合いだから涼にはあと少し頑張ってもらいたい。

 

そして私達は終始無言でランニングを終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7:50AM 自宅

 

ランニングでかいた汗をシャワーを浴びて洗い流して(今、変な事を想像した奴は慈悲深い笑顔で半殺しにする)からストレスがマッハな涼の為に私が弁当を作ってやった。

その後、学校に向う時には顔が幾分かはマシになっていたのでプロジェクトが続く間は作ってやろうと思う。

 

涼も学校に行ったので、私はいつも通りに10時くらいまで寝ようかな。

といわけでそそくさと上に上がり、寝巻きに着替えて自分のベットにダイブする。

 

ダイブした瞬間に私は朝特有の眠気とランニングによるほど良い疲労感から自然と瞼が重くなり、閉じていく。

 

このウトウトしている瞬間はいつも思うが、最高に幸せだな。

このウトウトを楽しめるだけでも生きていて十分に価値が

あると思うまである、恐らく自殺志願者もこの感覚を味わえば死にたくなくなるんじゃないか?

我ながら完璧過ぎる理論だ。起きたらこの理論をうちの研究部に提出しよう。

そんなバカなことを最後に思い私は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

11:00AM 喫茶店『翠屋』

 

宣言通りに10時に起きてから私はもう一回私服に着替え直し(主の友人がいるという事で変装として赤色の淵の眼鏡とポニテ)、遅めの朝食も摂らずにノートパソコンと仕事の書類を手提げに入れて翠屋に向かった。

因みに私は翠屋の常連だったりする。

 

翠屋に到着した中を覗くとまだ掻き入れ時じゃないからか、結構空いていた。

まぁ10時開店だしな、と思いながら私は中に入る。

 

「あ、幸ちゃんじゃない。いらっしゃい。というかいつも違うわね、イメチェン?」

 

「おはようございます桃子さん、似合ってるでしょ?」

 

「ええ、中々似合ってるわね、それと残念だけどいつも場所はもう空いてないわよ」

 

「そうですか、じゃあカウンターで士郎さんの凛々しい顔でも見ながら仕事しますか」

 

「士郎さんを褒められるのは嬉しいけど寝取ったりしたらダメよ」

 

そんな冗談を言い合いながらカウンターの壁側の端にすわる。

因みにいつもの席とは角席のことで、私は常に入り浸るので邪魔にならない様によくここに座るわけなんだが、どうやら先客がいたらしい。

 

「やぁ幸ちゃん、いらっしゃい。何だかいつも違うね」

 

「おはようございます士郎さん、イメチェンですよ」

 

「そうかい、何だかいつもと違って新鮮だね。ほぼ毎日来てくれてるから凄くそう感じるよ」

 

「ここの方が家でやるより仕事がはかどるんで仕方ないですよ」

 

「ははは、というか社内以外で仕事をするって、会社の方針としてどうなんだい?まぁ、毎日の様に来てくれるんで此方としてはありがたいけどね」

 

「まぁ、気にしたら負けです。それより注目していいですか?紅茶とおすすめパスタ、食後にシュークリームで」

 

「わかったよ、紅茶とパスタとシュークリームだね」

 

そう言って士郎さんは厨房に入っていった。

 

さぁて、話し相手もいなくなったしぱっぱと仕事を終わらせてネトゲーでもしますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15:00PM 喫茶店『翠屋』

 

あれから3時間で仕事もノルマぶんは終わったので、士郎さん達と談笑したりネトゲーをしたりして喫茶店でゆっくりしている。

 

で、現在は掻き入れ時で騒がしい翠屋でssを読みながらおかわりした紅茶とシュークリームに舌鼓をうっていると、いきなり後ろから肩を叩かれた。

 

「幸じゃない、こんにちは」

 

「美由紀さんか、こんにちは」

 

どうやら美由紀さんだったようだ。この美由紀さんとは私が翠屋に通う様になってから知り合って、年も近く名前も同じ『みゆき』って事からすぐに仲良くなった。

流石にお互いに『みゆき』と呼ぶのもあれだし、美由紀さんの方が年上という事で私がさん付けで呼ぶことにしている。

 

「またパソコンばっかりいじって、たまには散歩とかすれば?」

 

「毎朝ランニングしてるんで、一日に必要な運動量は確保出来てますよ。それよりも私より頭が悪いのに帰ってきてもいいんですか?大学の図書館とかで自習しないと単位取れなくなりますよ」

 

「大きなお世話だよ!、とそれよりも今暇だよね?」

 

「まぁ、暇といえば暇ですけど……」

 

「じぁ料理の練習手伝ってくれない?」

 

「またですか?いい加減諦めた方が良いと思うけど……」

 

「ひどッ⁉︎練習に付き合うって言い出したのは幸でしょ!」

 

きっかけは知り合ってちょっとの時に美由紀さんがチョコレートケーキを作ってくれたのが始まりだった。

食べた私はあまりの不味さに失神してしまったのである。

で、私がこれ以上美由紀さんの魔の手にかからない様に美由紀さんに料理を教えているのである。

 

「そうなんですけどね、全然成長していないじゃないですか。劇物からロシアンルーレット料理(高確率)ですよ?私はもう疲れましたよ」

 

「うっ、でもまだ分からないでしょ。ほらさっさと来る‼︎」

 

「結局強制ですか、わかってましたけど」

 

そうして私はズルズルと美由紀さんに高町家のキッチンへ引っ張れて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

18:00PM スーパー『ダ○エー』

 

「ふぅ〜、ひどく疲れた」

 

やはり、美由紀さんに料理を教えるのは骨が折れる。あいも変わらず訳の分からない隠し味を入れようとしたり、卵の殻を割った時に殻が入ったりしたりで大変だった。

完成品は士郎さんに食べてもらいました。今回はどうやら成功したらしく失神はしてなかった。

で、気づいたら6時になりかけていたので翠屋を出て、ストレスが溜まっているであろう涼に豪華な料理を作るべくスーパーにきている。

 

早速中に入って買い物を始めた。流石はダ○エーと言ったところか、中々の品揃えである。

まずは野菜売り場だ、どうやらジャガイモの安売り中らしくジャガイモ売り場の周辺がかなり騒がしいことになっていた。

まぁ、今回はジャガイモを使う訳ではないしスルーしてブロッコリーと人参、ニンニクなどを質の良いやつを厳選してとる。

質の見極めは、母さんの花嫁修業でばっちりなので時間をかけることはなかった。

 

続いて精肉売り場で国産の和牛のロースをとり、お酒コーナーで黒ビールとチューハイ、それと赤ワインもとる。ちなみに18歳だけど、だいぶ大人びているので買っても問題はない。たぶん

ついでにお菓子売り場でポテチをコンソメとうす塩の二つをとってレジに入る。

 

「合計で13560円になります」

 

「あらら足りないな。じゃあキャッシュで」

 

どうやら翠屋で色々食べ過ぎたらしく現金では足りなかった。

そのままレジを済ませてレジ袋を持ってスーパーを出た。

 

さぁて、もう6時半だし涼が帰っているだろうからさっさと帰りますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0:00AM 自室

 

帰ってきてからやはり朝出ていった時よりも更に沈んでいる涼にステーキを作ってビールで乾杯した。

 

食事の後にはアルコールも入って涼も少しはすっきりしたようで「今日はゆっくり寝れそうだ。ありがとう姉さん」

と言って8時頃に寝てしまった。

どうやらかなりしんどかったらしい。

まぁ、私も主に美由紀さんのせいで疲れたのでさっさと風呂に入ってからベットにダイブした(本日2度目)

 

今日はこんな感じで一日が終わった。こちらに来てはや数ヶ月、私はこんな日常がなんやかんやで好きだ。

だからこそ、これからもこの日常を続けていくために頑張ってプロジェクトを続けていこうと思う。

 

主に涼が………




最初に言った通りもう少しでテストなので少し遅れるかもしれません。
後、次回から急展開になると思います。
それではまた次回〜
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