俺は唯幸せが欲しいだけなのに…   作:石頭

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今回はほのぼの回です?よろしくお願いします


自然薯を掘ろう

みなさん、今日は日曜日です。日曜といえばお父さんと子供の掛け合いですね。「お父さん、今日は休みだから何処か遊びに行こうよ‼︎」「お父さんは仕事で疲れたから頼むから寝かせてくれ〜」どこでも見かける一般家庭の光景、しかし白川家では、立場が逆転してるんです…

 

「涼‼︎今日は父さん、仕事ないから何処か遊びに行くぞ‼︎」

 

「はぁ⁉︎こちとら昨日の授業(苦行)で疲れてんだ。頼むから寝かせてくれ‼︎」

 

リインに幸せを感じさせてやる宣言をしてから3日が経ちました。リインとはよく病室に行き、世間話をするようになった。父さん達も2日前から病室に行き話すようになったみたいで、リインが「涼の両親は色々すごいな」と呆れでいたから、どうせバカップルぶりをリインに見せたんだろう。困った両親だよ本当に……ところで何故俺が父さんとこんな問答をしているかというと今日はリインがリハビリを終えて、我が家で暮らすらしく歓迎会を兼ねて、何処かに遊びに行くそうだ。別にそれはいいのだが…

 

「父さん、今何時だと思ってんの?」

 

「7時」

 

そう、今は7時なのである。そんな朝っぱらからそんなはしゃぐ必要なくね?

 

「リインは午後1時に母さんが連れてくるんだろ?だったらまだいいじゃん、頼むからマジで寝かせてくれ‼︎」

 

「だが断る」

 

「断るなっての、俺を起こす理由は?」

 

「母さんがリインところに行って飯がないのと俺は習慣で起きてしまったのにお前はすやすや寝てるからムカついたから遊びの計画を決めるついでに起こした」

 

「後半の理由がひどいな…はぁ〜」

 

どうせ起きなかったらゲンコが飛んで来るので寝ることを諦めました。そういう訳で1階に下りて飯を作る。今日の朝御飯は自家製のベーコンとパン、スクランブルエッグにブロッコリーだ。ちなみに父さんは料理できない。

 

「父さんは遊びのプランは決めてるの?」

 

「ああ、自然薯でも掘りに行こうかと」

 

「何故に自然薯?」

 

「もちろん自然薯が食いたいからに決まってる」

 

「理由がひどかった…」

 

そんな感じで午前中は掘りに行く準備をした後、うだうだしていた。

 

「ただいま〜」

 

「お邪魔する」

 

「お帰り〜後、リインもようこそ〜」

 

「お帰り〜とようこそ〜」

 

なんとも気の抜けた挨拶をした。その後に母さんとリインに自然薯を掘りに行くことを説明した。母さんは「料理に腕がなるわ〜」と言い、リインは小首を傾げていた。毎回思うが行動にいちいち萌えちゃいます。それは置いといて後で自然薯についてリインに説明しよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「涼、自然薯とはどんなものなんだ?」

 

「自然薯はね、芋の種類でとにかく美味しいよ」

 

「そうか、それは楽しみだ」

 

そう言ってリインは微笑む。その笑みには前みたいな憂いがない、俺はともかく父さん達と話してたら前向きにもなるだろうな、そういう話術は尊敬するよ本当、と内心は安堵する。気持ちが前向きになれば後は宣言通りに幸せを感じさせてやればいい。そうすればリインはどんな道を選択しても後悔しないと思う…たぶん。

まぁ、こんな感じで今は家の近くの山路を歩いている。自然薯がよく採れるポイントは家から徒歩15分ぐらいなので病み上がりのリインにはちょいどいい運動になる

 

「着いたぞ、じゃあ早速掘って行きますか美咲さんと俺は1人で掘るからリインと涼は一緒に掘りなさい涼はちゃんとリインに掘り方の説明しろよ」

 

「はいよ〜」

 

そういう訳でまずは自然薯を探す前にリインに説明しますかね

 

「じゃあ、説明するからしっかり聞いてよ」

 

「わかった」

 

「まずは自然薯の探し方な、木の幹に巻き付く蔦があるんだ。その蔦をたどれば自然薯は見つかる。ここまではわかるか?」

 

「問題ない、続けてくれ」

 

「じゃあ次は掘り方な、掘り方は掘り棒という先端が平たい棒を使って周りを掘るんだ。だけど細心の注意を払わないと直ぐに折れちゃうから気をつけてな」

 

「ちなみに長さはどれくらいなんだ?」

 

「でかいやつなら1mは行くぞ」

 

「中々大きな、私も頑張ろう」

 

「俺はリインが見つけた奴を掘るサポートするからな」

 

そんな感じで始まった自然薯掘りは探す事15分で1本見つけた

 

「涼、これか?」

 

「おめでとう、それだよ。じゃあ早速掘るから準備して」

 

「わかった」

 

そう言って早速掘りだす俺達、俺はリインに指示を飛ばしながら周りの土を掘り、リインは真剣そのもので掘り棒で掘る続けている。初心者ながら中々筋がいいと思うけどあ、そこを掘ったら

 

「ああ‼︎折れてしまった」

 

「まぁまぁ、時間はたっぷりあるから落ち込まないで次頑張ろう」

 

「そ、そうだな次を頑張ろう」

 

そう言いながらそそくさと探しに行くリイン、なんでかこっちに顔を見せてくれなかった。なんでだろ?まぁいいか次を行こう

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから、3時間ほど経ちおそらくこれが最後のチャンス、ちなみにリインは5個ほど見つけたが全部折れてしまった。

でもリインはとても楽しそうなので俺としては十分である

 

「よ、よし頑張るぞ‼︎」

 

「最後だからしっかりな」

 

「もちろんだ」

 

汗をかきながらしっかりと掘っていく、焦らして自然薯を折らないように丁寧に、それで結果は…

 

「掘れたぞ‼︎」

 

「おお‼︎頑張ったなリイン」

 

「失敗したりもしだか中々楽しかったよ。最後は折らずに済んだし」

 

そう言ってリインは折れた自然薯が入っている袋に1m以上ある自然薯を入れる。いや〜よかった。そう思ったとき、事件が起きた

 

「あっ⁉︎」

 

「えっ⁉︎」

 

ドコーーーン

 

何とリインが立ち上がろうとした時に転けてしまい俺に直撃した。幸いにも後ろが木だったから山から転がることはなかったしラッキースケベもなかった。まぁなんとも締まりのない終わり方であった

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、リインの退院祝いパーティーを始めよう、乾杯‼︎」

 

「「乾杯」」

 

「か、乾杯」

 

照れているリインを尻目に始まったパーティーは鍋である。擦りたての自然薯を鍋にぶち込む。これがまた旨いのなんのって感じである。プラス炊きたての白米の上にも掛けて醤油を少しかける、死ぬほど旨い。酒も欲しくなるが肉体年齢的に辞めた。リインも楽しそうで何よりだし今日は楽しかったな〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は色々あった。新しい事に汗を流しながら楽しんだり白川家に歓迎されたりしたな、と考えながら御飯を食べる、とても美味しいな。そんな時にふと思った。今感じているこの胸が高鳴り熱くなる思いを幸せというのではないのか?と、そしてこの感覚を私は知っている。主や騎士達を見ている時や騎士達が感じている思いに似た感覚である。私のこの感覚を知ったことでことでこれからどう私が変わっていくかはわからない。けれど、今はこの時間を楽しもう、と私は思った。

 

 

 

さてさて、リインはこれからどう変わっていくのだろうか




自然薯って美味しいですよね。特に白米の上にかけるのはたまりませんよ。次回もほのぼの回になると思うのでよろしくお願いします
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