俺は唯幸せが欲しいだけなのに…   作:石頭

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今回もほのぼのです。


暇を持て余した白川家の一日

みなさん、おはようございます。朝からごろごろしている白川涼です。昨日は色々すごかったです。リインの退院祝いパーティーは主賓であるリインが疲れて寝た後も続き、そのせいで今日はみんなかなりダラけてます。何たって深夜の1時まで食い飲みしましまたから(結局俺も誘惑に負けて酒を飲み始めてしまった)リインに関してはまだ寝ている。

 

「父さん母さん、こんなダラけてるけれど仕事は?」

 

「もちろん、有休を取って休んだよ。飲み過ぎたし」

 

「真二さんに同じく」

 

それでいいのか?とか思ったが、まぁ総務部はしっかりしてるから大丈夫だろうと思い、テレビを見る。ちなみにテレビはN○Kの連続テレビ小説である。

 

「おはよう」

 

「「「おはよう〜」」」

 

「朝からダラけてるな、私が寝た後何時間やっていたんだ?」

 

「大体2時間ぐらいかな、それよりリインは自分の部屋は気に入ったか?」

 

「ああ、落ち着いたいい部屋だったよ。お陰でぐっすり寝れた」

 

「そいつは良かった」

 

うちは家にエレベーターがあるわけだから、5階ぐらいある。そうなると3人なら使わない部屋も2,3個あるわけで、そのうち1個をリインの退院前に家具を揃えてリイン用の部屋にした。気に入ってくれたようでよかった。

 

「そろそろ朝御飯にする?」

 

「そうだな、もう8時半だしいい加減食おう」

 

「鍋の出汁が残ってたから、雑炊にしようよ」

 

「雑炊がどんなものかは知らないが美咲が作るなら、うまいのだろうな」

 

そんなこんなで朝御飯を食い始めた。昨日の鍋は昆布出汁だったのであっさりしていてとても美味しい、そしてその雑炊に自然薯をかけて食べる。母さんの料理は世界一〜‼︎と叫びたくなる程うまいな、ちなみに自然薯は母さんと父さんが1mの奴を5本ずつ掘ってきたのでまだ余ってたりする。明日ぐらいに今日のお詫びで何本かは総務部で食べるだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

朝御飯を食い終わった後、特にすることもないので今度はリインも含めて4人でコタツに入りうだうだする。リインはこんな環境に慣れていなかったのか、最初は戸惑っていたが今は雰囲気の助けもありまったりしている。

 

「暇だな、美咲さん何か面白いことがないかな?」

 

「私は真二さんと居れればそれだけで楽しいですよ」

 

「美咲さん…」

 

「真二さん…」

 

「はいストップ、いきなりイチャイチャすんなこの万年バカップル共」

 

「病院でも見たが相変わらずだな…だが暇はなのは確かだな、何かないか涼?」

 

「そうだな…大富豪でもするか」

 

「いいなそれ、大富豪するか」

 

「私も賛成」

 

「大富豪?なんだそれは?」

 

「トランプゲームの一つだよ。ルールはそこのバカップルに聞いといて、トランプ取って来るから」

 

「わかった」

 

「ところで涼、追加ルールは何にする?」

 

「革命と八切りだけで」

 

「わかったそれじゃあリイン、説明するぞ」

 

というわけで俺がトランプ持って来てからトランプで始まった大富豪は中々白熱した。母さんの革命3連発や父さんのここからずっと俺のターン宣言や、リインと俺の貧民争奪戦などなど、結構楽しめた。そして1時には大富豪は終わった

 

「いや〜中々楽しかったよ」

 

「そうだな、初めてだったが楽しかった。ところで美咲、昼御飯はどうする?私はお腹が減っていないのだが…」

 

「そうね〜朝昼兼用でいいと思うけど、後の2人はどうする?」

 

「朝御飯食べ過ぎたからいいや」

 

「同感だな」

 

「じゃあ朝昼兼用で…でも、このままだったら晩御飯も要らないかもね」

 

「少し体を動かしたいな…そうだ‼︎涼と美咲さん、あれ(・・)を頼む」

 

「なるほど、確かにあれ(・・)なら少しは動けるわね、よし涼くん早速準備しよう‼︎」

 

「わかった」

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涼と美咲はさっきのわけのわからない会話をした後、エレベーターで5階に上がっていった。

 

「今からあの2人は何をするんだ?」

 

とりあえず、隣にいる真二にわけを聞く

 

「ああ、あの2人は今から歌を歌ってくれるのさ」

 

「歌を歌うのか?」

 

「元々美咲さんは喫茶店で歌を歌っていてな、巷では『奇跡の歌声』と言われていたんだ。そんでたまに歌ってくれるんだよ、こういう暇な日や運動していない日にな」

 

「へぇー、だがなんで涼も歌うんだ?」

 

「そりゃもちろん、あいつも美咲さんと同じく歌が上手いからだよ、まぁ涼は暇とかのためだけに歌うんじゃないだろうけどな」

 

「他に理由が?」

 

「それは多分お前の為さ」

 

「私の⁉︎」

 

「お前さんは最近俺たちと話だしてから前向きになってきたががまだ帰るか帰らないかで迷ってるだろ?多分それだよ」

 

確かに私は理由は変わった(・・・・・・・)がまだ迷っている。どうやら涼はそれに気づいたから元気付けようとしてくれているのだろう。それが嬉しいと思えるのも彼があの時相談に乗ってくれたからだつまり私は…

 

「準備OKだから5階に来て〜」

 

「わかったすぐに行く、いくぞリイン」

 

「…わかった」

 

部屋にあるスピーカーから呼びだされたので5階に行くとしよう。考えるのは歌を聴いた後だ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、早速始めますかがよろしいですか?お客さん」

 

「始めてくれ」

 

5階は真二の話によると美咲と涼の趣味の音楽関係が収納されているらしく今いる部屋はプチコンサート会場みたいなものらしい、そして涼は大袈裟な態度を私達にとった

 

「じゃあ行こうか母さん」

 

「OK」

 

♪〜

 

「しょっぱなからDOESの『バクチダンサー』かだいぶアップテンポだな」

 

「……‼︎」

 

私は今、鳥肌が立った。彼等のギターやドラムの技術にもだが、何よりも涼が歌詞を言うたびに気分が高揚していき楽しくなってくる

 

♪〜

 

「おっ、今度はFLOWの『DAYS』か。にしても相変わらずの歌声だな2人共、鳥肌が収まらないな」

 

今度はデュエットのようだ、真二が美咲は『奇跡の歌声』と言ったのも頷ける

 

「まるで言霊だな」

 

「言霊?」

 

「言霊ってのはな、言葉に力が宿るみたいなものだ。あいつの場合は意思の力だよ」

 

「なるほど‼︎」

 

暇潰しで始まったコンサートもどきは2時から始まり気がつけばもう、5時になっていた。その間に美咲のメインやバラードなど様々な曲が出た。もちろんどれもが素晴らしいものだった。

 

「じゃあ、そろそろ次で最後だな」

 

「そうね、最後は涼がメインで」

 

「ちなみに最後は何にするんだ涼。俺的にはHOME MADE 家族の『少年ハート』がいいな」

 

「父さんはそれ好きだな、でも今回は俺のお気に入りで行くよ」

 

「そうか…おい、リイン」

 

「なんだ?」

 

「覚悟しとけよ。お前は絶対に泣くからな」

 

「どういことだ?」

 

「まぁ、聴けばわかる」

 

「そろそろ始めるよ。聴いてくれ、PENGINで『朝

ANSWER』」

 

♪〜

 

私はその歌詞を聴いた途端、胸が熱くなった。なんという前向きな歌詞だろう。その歌詞一字一句に涼の思いが乗せられていてそれが心の中に入ってくる。私は歌が終わってから自分が泣いていることに気がついた。涼達は私を暖かい目で見ている。私は前向きになってきたが、今だに帰るか帰らないかは決断できていない。しかし、この歌を聴いて一つわかったことがある。それは、これからたとえどのように決断しても、後悔だけはしないと。

ーーーーそしてこの曲は私にとって思い入れのある曲になった

 

 

 

 

 

さてさて、リインはこれからどのような決断をするんだろうか




今日出てきた曲はみんな作者のお気に入りです。興味のある方は聴いてみてください。次回はおそらくシリアスもどきになると思います。リインははやてのところに帰ることになるのだろうか?次回もお楽しみに
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