ヴァンガード へっぽこカードレビュー in惑星クレイ 作:栗山飛鳥
カロン「半年に1回Vスタンを強化するという盟約も今はいずこ。
Vスタン民が悶々とするそんな中、ひさしぶりに登場したDスタン以外のパックこそ、このヒストリーコレクションだよ」
マーハ「ヒストリーコレクションはPスタンの強化を謳ったパックとなっている」
暗黒竜 ファントム・ブラスター“Diablo”「Vではないではないか!」
カロン「後述しますけど、ほんの少しVも強化されましたよ」
マーハ「今弾の注目はアップデート再録だろう。《ハーモニクス・メサイア》を含む一部のクレイエレメンタルや、最初期のGユニットがテキストも一新され再録されている。
これらのカードは、旧テキストが記載されたカードも、新テキストとしてファイトで扱うことが可能だ」
ブラスター・ダーク“Diablo”「それは期待できる」
カロン「もうツッコむのも面倒なんですけど、Pスタンテーマだから“Diablo”化してるんですね」
ファントム“Diablo”「うむ」
マーハ「なお、作者はPスタンに関しては完全に門外漢だ。
いつも以上に、話半分で聞いておくのが無難だろう」
●《ハーモニクス・メサイア》
①Gユニットの「ハーモニクス・メサイア」はGデッキに1枚だけ入れられる。
②V:登場した時、呪縛カードを望む枚数解呪。手札から、解呪されたカードと同じ枚数捨てる。
③V/Gゾーン:登場した時か、ターン開始時、このカードが表で、ダメージゾーンが2枚以下で、直前の相手のターンにダメージゾーンに新たなカードが置かれていないなら、【山札を上から1枚ダメージゾーンに置く】ことで、1枚引く。
④Gゾーン:G1のユニットがG0からライドして登場した時、後攻なら、【このカードを公開する】ことで、ガーディアンシールド・チケットを手札に加える。
ファントム“Diablo”「こ、この能力は……!?」
カロン「そうです。アップデートされた《ハーモニクス・メサイア》の能力は、一部の人にはとても馴染み深いものになっています」
ブラダ“Diablo”「今は亡きヴァンガードZEROにおける《ハーモニクス・メサイア》のスキルをアレンジしたものだな」
マーハ「一応、まだ生きてるぞ!?」
カロン「原作ではバニラだったのをいいことに、インフレを抑制するメタ能力をツギハギ魔改造されてきた《ハーモニクス・メサイア》が、Pスタンダードの魔境にも調和を齎さんと再臨!!
②は解呪能力。呪縛による一方的なゲームを抑止することができる。リンクジョーカーからすればたまったものじゃない。
ただ、このカード自体の戦闘力は皆無で、手札消費も荒いので、これにライドさせられている側も結構キツかったりするんだよね。
このカードはデッキに1枚しか入れられないので、次ターン以降の呪縛に対してはどうしようもない。
ZEROでは使いどころを見極める必要があったカードだけど、Pスタンならこのカード以外にも呪縛対策も豊富なので、基本的には最終手段になるかな」
マーハ「③は点止めの抑制だ。Pは異常な攻撃が飛び交う魔境というイメージが多いが、カードプールが広い分、点止めの手段も豊富にある。これもまた必要な能力と言えるだろう」
カロン「④は先攻有利の是正だね。
Pスタンは超越があるから後攻有利なのかなと思ったんだけど、どうやらPでも先攻が強いみたいだね」
ブラダ“Diablo”「ZEROは後攻優位のゲームだったので、15000ガードをもらえるのは先攻側だったな」
●《乱伐怪神 ジャギーデビル》
①Gゾーン:ヴァンガードがG3の《威圧怪人 ダークフェイス》で、イマジナリーギフトを得ていないなら、【手札からグレードの合計が3以上になるように1枚以上選び、捨てる】ことで超越する。さらに【Gゾーンからこのユニットと同名を1枚表にする】ことで、イマジナリーギフト・プロテクトを2つ得る。
②V:このユニットの『ヒットした時』の効果を、ヒットしていなくても発動する。
③V:アタックがヴァンガードにヒットした時、前列と後列のリアガードをパラライズ
カロン「《ハーモニクス・メサイア》以外にも、ヒット時能力持ちのGユニット達がまとめてアップデートされたよ。
選択肢の少ない初期に登場したこともあり、愛着のあるファイターも多いんじゃないかな?
アップデート内容は全クランでほとんど同じなので、ここはジャギーデビルを例にとって解説していくよ」
マーハ「せめてシャドウパラディンを例にしないか!?」
カロン「まず①は、ヴァンガードが最初期の、俗に言う『ストライダー』だった場合、先攻で超越しながらクランに紐づいたギフトをふたつ得ることのできる能力。
ジャギーデビルが得るギフトは、当然プロテクト!」
ブラダ“Diablo”「……ちょっと待て」
カロン「なんだい?」
ブラダ“Diablo”「クランに紐づいたということは、例えばシャドウパラディンならフォースをふたつ、むらくもならアクセルをふたつ得ることができるというわけか?」
カロン「そうだよ?」
ブラダ“Diablo”「いや、割に合ってないだろう。
アクセルがギフトをふたつ得ているというのに、プロテクトが2枚増えたところでどうもなるまい」
カロン「まあ、そうなんだけどね。
そのあたりは、同じヒスコレでアップデートされたホノリーに頑張ってもらうとして」
ブラダ“Diablo”「丸投げだな」
カロン「②の能力は、ヒット時能力がヒットしなくても発動するようになる。
ジャギーデビルの場合は、お馴染みの前後列パラライズ!」
ブラダ“Diablo”「……ちょっと待て」
カロン「なんだい?」
ブラダ“Diablo”「その流れだと、スパイクブラザーズの《神速 フラッシュ・ブルース》は好きなユニットを何でも山札からコールし、むらくもの《忍妖 ウシミツトレイン》は一気に追加で2体コールしてくるのだが」
カロン「そうだよ?」
ブラダ“Diablo”「いや、ジャギーデビル弱すぎないか?」
カロン「まあ、そうなんだけどね。
そもそも、ジャギーデビルに限らず、相手がユニットを展開していないことも多々ある先攻3ターン目に超越できるという都合上、除去系のスキルが割を食ってるんだよね。
③のスキルをざっくり評価すると、
・先3から畳みかけることのできる《朧の聖騎士 ガブレード》のような展開系が上。
・相手ターンに備えることのできる《愛の嵐 キスキル・リラ》のようなドロー系が中。
・腐ることの多い《神龍騎士 マフムード》のような除去系が下。
くらいに考えておけば、まあ大きな乖離はないんじゃないかな」
ブラダ“Diablo”「つまりプロテクトで除去系なジャギーデビルは悲惨だと」
カロン「それ以上言うと作者が泣いちゃうからやめたげてね。
まあ、先攻ならともかく、後攻なら素直に女王陛下に超越する方が堅いと思うよ」
マーハ「除去系は、ストライダーの超越時のスキルと効果が被りがちなのも問題だな」
カロン「うん。ジャギーデビルはダークフェイスと合わせて一気に4体のユニットをパラライズできるんだけど、先3でそれが生きる状況って、ほんとどんな状況なんだよ? って話だよね。
まあ、Pスタンが作者の想像以上に魔境と化していて、後攻2ターン目の時点で大量展開されて終わるゲームになっているのかも知れないけど」
ブラダ“Diablo”「その点、ドローなら超越スキルとGユニットのスキルが被ったとしても腐ることはないな。
オラクルであれば、スサノオと麒麟とギフトで手札が4枚も増える」
カロン「展開系も、超越時に展開するのと、バトルフェイズに展開するのとじゃ意味合いがまったく違うので、どちらも腐ることはまずないしね」
●《幼虫怪人 ギラファ》
V:ライドされた時、1枚引く。さらに、相手のヴァンガードがG1以上なら、クイックシールド・チケットを手札に加える。
カロン「ヒストリーコレクションはPスタン向けのパックではあるけれど、Vスタン出身のカードも再録されているので、それらのカードはVスタンでも使えるよ。PはGもVもDも内包しているルールだから、当たり前っちゃ当たり前だけどね」
マーハ「だが、中にはVに向けた新規カードもある。それが名称付きのファーストヴァンガード達だ」
カロン「ファーストヴァンガードに名称がついたところで意味の無いカードも多いけど、中には光るものもある。
《お化けのぴーたー》は、ソウルのこのユニットをべあとりすのコストとしてドロップに落とすことで、安定してドロップにG0のお化けを用意することができるようになったね。
《メチャバトラー ランボール》が属する『メチャバトラー』は、総数が少ないくせに不確定サーチが多いので、サーチを安定化させるためにこのカードを積むという選択肢もあるにはある」
ブラダ“Diablo”「中でも影響力が強いのは、この《幼虫怪人 ギラファ》だ。
メガコロニーだが、これに関しては作者の私情は関係ない」
カロン「知っての通り、ギラファはソウルにある『ギラファ』の種類だけ力を増していく。
幼虫ギラファをファーストヴァンガードにすれば、最低でも+5000は担保され、理論上の最大値も+5000の37000になったよ」
ファントム“Diablo”「これが超攻撃的メガコロニーか」
マーハ「最低限適用させておきたい★+1の条件も満たしやすくなり、安定性も爆発力も格段に上がったと言える」
カロン「たった1枚、ファーストヴァンガードが増えただけなのに、面白いよね。これは試してみたい」
●終
ブラダ“Diablo”「ひさしぶりにD以外でも遊びたくなってきたな」
カロン「いいね。それじゃ、次こそVクランコレクションの新弾が発表されることを願って」
ファントム“Diablo”「さらばだ」