ヴァンガード へっぽこカードレビュー in惑星クレイ   作:栗山飛鳥

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フェスティバルコレクション2022

●序

 

ファントム・ブラスター・ドラゴン「我は絶望の化身。人は我をファントム・ブラスター・ドラゴンと呼ぶ。我が推しはカイリたん」

 

ブラスター・ダーク「ブラスター・ダーク。推しはロロネロルたん」

 

カロン「僕はカロン。推しは……まあ、エルミニアとしておこうか」

 

マーハ「マーハだ。今回のテーマは『フェスティバルコレクション2022』だ。このパックは……」

 

カロン「ちょっと、マーハ。マーハも推しを教えなよ」

 

マーハ「知るかっ! なんなんだお前らは! 何故、誇り高き影の騎士団がアイドルにうつつを抜かしている!?」

 

ブラダ「バミューダ△の初代完全ガード《マーメイドアイドル エリー》がライブで攻撃を止めているのは公式設定だからな。惑星クレイの住民は皆、アイドルが好きなのも公式設定と言えよう」

 

マーハ「曲解がひどいな!?」

 

カロン「まあ、エリーのライブに容赦なく剣をブチ込めるのなんてダイカイザーくらいのものだよね」

 

マーハ「それでいいのか、ヒーロー!?」

 

 

●《焔の巫女 アメリア》

①R:「ニルヴァーナ」を含むヴァンガードがいて、相手のヴァンガードがG3以上なら、CB1、このユニットをソウルに置くことで、手札から「ニルヴァーナ」を含むユニットにライドする。

 

ブラダ「ア、アメリアー」

 

カロン「マハーニルヴァーナに最速でライドできる驚きのカードが登場したよ。

性質上、先攻だと使い道が無いように見えるけれど、

ニルヴァーナにペルソナライド⇒アメリアの効果でマハーにスペリオルライド

と、ペルソナライドの恩恵を受けた状態でマハーを運用することが可能だね」

 

マーハ「マハーの起動能力⇒アメリアでスペリオルライド⇒マハーの起動能力

とすることで、いっきに2点のダメージを与えることもできる」

 

ファントム「我もコンボを思いついたぞ!

ニルヴァーナからニルヴァーナにペルソナライドし、さらにアメリアのスキルでニルヴァーナにスペリオルペルソナライド!

名付けてダブルペルソナライドなり!!」

 

カロン「あー、ペルソナライドは同名カードに『ノーマル』ライドしないと適用されないんですよね」

 

ファントム「……絶望!!」

 

カロン「『……ショック!!』みたいな感じでその単語使うのやめてもらっていいですか?」

 

 

●《デザイアデビル ドッフンド》

①R:手札から登場した時、ヴァンガードがグリードンならSC2してよい

②R:このユニットがアタックした時、ソウルのグリードンが2枚以上なら、CB1することで★+1

 

ブラダ「ドドドドッフンドッ!!」

 

カロン「ヒステラに続く、珍しいアタッカーのデザイアデビルだよ」

 

マーハ「ヒステラはグリードンのアタック前に高パワーでアタックできるユニットだったが、こちらはグリードンのアタック後に運用でき、★2でアタックできる。

パワーは一切増加せず、ブベツーを使わなければブーストも望めないので、相手にどれだけのプレッシャーを与えられるかは、グリードンでどれだけトリガーを引けるかにかかっている」

 

カロン「ソウルチャージが任意なのも嬉しいし、面白いアプローチではあるんだけど、コストが重いのもあって、アタッカーが欲しいならまだまだヒステラの方が優先されそうかな?

運用する場合は、2枚目のグリードンをグリードンの効果でソウルインして、最速で条件を満たしたいね」

 

ブラダ「ドッフンド」

 

 

●《枢機の主神 オルフィスト・レギス》

①V:このユニットが登場した時、手札かドロップから世界カード1枚を置く

②V:このユニットがアタックした時、深淵黒夜ならCB1、手札を1枚捨てることで、オーダーゾーンの世界2枚につき、夜影兵・トークンを1枚スペルオルコールし、このユニットのパワー+5000

 

カロン「オルフィストに新たなG3ユニットが登場したよ。

この新規G3は、グレイヴ=ゾルガと並ぶ、フェスコレ2022最大の目玉と言えるだろうね。

ただでさえゴテゴテしているオルフィストをさらにゴテゴテさせて、なおかつそれがスタイリッシュにまとまっているデザインはまさに職人芸」

 

マーハ「①の効果は、コストやグレードが重く大量投入の難しかった《悠久の時を越えて》との相性がいい。

そして《悠久の時を越えて》は、連続アタックを可能とする②の効果と相性がいい。

《悠久の時を越えて》をばら撒き、連続攻撃で一気に勝負を決めにいくのが基本的な戦略となるだろうか」

 

カロン「反面、展開を補助する術はレギスには皆無。オルフィスト関連カードは、これまで展開をオルフィストに依存してきたのもあって、全ライドラインの中でも展開力は最低クラスだ。

連続攻撃は不得手だけど、展開力に長けたオルフィストとは真逆の性質を持つ。当然、デッキ構築も全く違ってくる。

オルフィストが強化されたと言うよりは、世界や夜影兵を利用する新たなライドラインが登場した、ぐらいの認識でいた方がいいかもね」

 

 

●《極光戦姫 ランチャー・シャルリーン》

①R:このユニットがアタックしたバトル中、相手は手札からノーマルユニットでガードできず、ブリッツオーダーをプレイできない

②R:監獄に収容されているカードが5枚以下なら、このユニットはアタックできない

 

ブラダ「ついにでたか! ブリッツオーダー封じ!」

 

カロン「いつかくるとは思っていたけどね。

このゲームは一度やりだしたら、同じことを何度もやりだす傾向があるから、しばらく同系のスキルが続くかもね」

 

マーハ「まさしくその試金石と言えるこのカードは、さすがに条件が厳しく設定されている。

監獄5枚は、セラス・ホワイトではなかなか達成させてもらえない(しかもシャルリーンは収容に関する効果を持たない)条件なので、ピュアライトと組み合わせるフィニッシャーとして1枚採用が妥当か」

 

 

●《極光戦姫 バラージ・ルトラ》

①R:このユニットがアタックしたバトル中、相手のユニットがRかGから退却した時、その退却したユニットを監獄に収容する

 

マーハ「極光戦姫からもう1枚。対戦相手に苦渋の選択を与えるカードだ」

 

カロン「ヴァンガードにアタックすれば、低いガード要求値にも関わらずノーガードを強要させ、リアガードにアタックすれば、1枚以上の監獄入りは確定。

ビートダウンにも、コントロールにも使える、期待の新戦力だね」

 

ブラダ「防ぎたくないという意味では影縫に近い能力と言えるか」

 

マーハ「★トリガーを引いた場合、効果をすべてこのユニットに与えれば、さらなる戦果が期待できる。

2ダメージを受けるか、大量の監獄送りかの2択を要求することができれば、対戦相手のプランを大きく崩すことができるだろう」

 

カロン「完全ガードの消費と監獄送り、もあるから、実質3択と言えるかも。相手にとって嫌な選択であることには違いないけどね」

 

 

●《泰然の天断 ヒースコート》

①R:ドライブチェックでG3が出ているならパワー+5000

②相手のターンにこのユニットが退却した時、SB1することで、ドロップからG3を1枚手札に

 

ブラダ「頼もしいフレーバーとは裏腹に、相手に敗北することで発動するスキルがチャームポイントだ」

 

カロン「アタックしてきたユニットを返り討ち……せめて相打ちには持ち込んでほしかったよね」

 

 

●《屍海の降霊術師 グレイヴ=ゾルガ》

①V:魔合成しているなら、前列ユニットのパワー+5000

②V:SB1、手札から1枚捨てることで、ドロップからノーマルオーダー1枚を手札に加え、そのターン中にオーダーをプレイする際、魔合成できる

 

カロン「オルフィストに続き、ゾルガも新たなる姿に!

《怪雨の降霊術師 ゾルガ》でなくなったため、《悲嘆と絶望、そして拒絶》が使えなくなった代償に、永続のパンプ能力を獲得!

実質、小型の《悲嘆と絶望、そして拒絶》を内蔵していると言えるばかりか、ゾルガデッキの主力たる《彷徨の獄竜》にもパンプを乗せやすくなったよ」

 

ブラダ「《悲嘆と絶望、そして拒絶》と獄竜を組み合わせる場合は、ブーストできるユニットを先にコールしておき、そちらにパンプを振るという手間があったからな」

 

マーハ「もうひとつの能力も興味深い。ドロップゾーンからオーダーを回収できるので、魔合成の安定性は大幅に上がった。

手札コストも、魔合成用のオーダーや、獄竜をドロップゾーンに置きやすくなるので噛み合っている」

 

カロン「問題はソウルコストかな。ただでさえコストがかさむ魔合成をする権利を得るために、さらなるコストを支払わなければならないのは、かなり重い。

ソウルが無くなれば魔合成そのものができなくなるし、そもそもソウルはできる限り《影纏い》に回したいコストだ。ソウルを要求するオーダーはなるべく投入を見送るべきかな」

 

マーハ「総じて《彷徨の獄竜》の運用に特化した、現代の魔合成事情に合致したゾルガと言えるだろう」

 

 

●《渇愛の女中》

①R:アタックした時、手札からオーダーを1枚捨てることで、パワー+10000

 

カロン「《廃滅の虚竜》軸で使える……かも知れないカードだよ」

 

マーハ「ドロップゾーンにオーダーが1枚あればいい《廃滅の虚竜》は、2枚目以降のオーダーを手札で持て余しがちだった」

 

カロン「それらを処理する手段はこれまで《貪りの乱鴉》だったんだけど、山札切れを加速してしまうという欠点があったんだよね。

このカードであれば、オーダーを効果的に処理しつつ、足りないパワーを補うことができる。

とは言え、《黒涙の骸竜》とはパワーが5000しか違わないし、持続力も無い。入れるにしても、投入枚数に悩むカードだね」

 

 

●《大峡谷の探究家 C・K・ザカット》

①中央後列のR:このユニットは後列からでもインターセプトできる

②R:後列からインターセプトした場合、ガード値+10000

 

カロン「ユニットストーリーで絶賛大活躍(?)中のC・K・ザカットさんが、まさかのカード化!

イラストを見る限り、ずいぶんと野生に戻っちゃったね」

 

マーハ「だが、肝心の樹角獣やダマイナルとの相性は今一つと言ったところか。

マグノリア・エルダーとはスキルが重複してしまっている。……一応、左右の後列からインターセプトしても15000ガードにはなるが」

 

カロン「ユニットの使いまわしに長けるゾルガの方が、まだ有効活用できそうだよね。V裏は《影纏い》の定位置ではあれど、こちらでも15000ガードを用意できることに違いは無く、インターセプトなのでガード制限を牽制することもできる」

 

ブラダ「どうしてもザカットを使いたいザカットファンは試してみるといい」

 

マーハ「そこまでザカットが好きなら、無理にでも樹角獣に入れそうなものだが……」

 

カロン「ユニットストーリーに登場した脇役も、ワンチャンカード化の可能性があるということを示してくれたのが、このカード最大の存在意義だよね」

 

ファントム「次は“星々の門を超えてあなたの玄関まで”シュレディンガーキティの配達員を希望する」

 

 

●《混濁の瘴気》

①CB1することでドロップからG3以下をスペリオルコール。魔合成中ならVに「前列ユニットすべてのパワー+5000」を与える

 

マーハ「ゾルガ向けの新規オーダーだ。展開とパンプを同時に行うことができる。このパンプもVに永続能力を与える方式を取っているので、《彷徨の獄竜》の蘇生とタイミングが合わないということがない」

 

カロン「《霊体凝縮》と《悲嘆と絶望、そして拒絶》を足して2で割ったようなスペックにはインフレを感じさせるね。そこにもうひとつオーダーの効果が加わるのだから、対戦相手としてはたまったものじゃない」

 

ブラダ「単体性能が非常に高いオーダーなので《鉄錨の憤竜》でダブル魔合成するのも有効だ」

 

カロン「その場合、CB2で前列+10000、ユニット2体のスペリオルコール!!

……実は、ゾルガの起動能力でユニットを蘇生してから、《悲嘆と絶望、そして拒絶》と《霊体凝縮》を魔合成するのと、あんまり変わらなかったりするんだけど」

 

ブラダ「こうも考えられる。《鉄錨の憤竜》は、ついにゾルガに追いついた、と」

 

カロン「ゾルガには真似できない、《逆流する冥府》の魔合成による4枚除去+4枚スペコという必殺技もあるしね。

もともと高スペックのオーダーが登場すればするほど倍々で強くなるのはわかりきっていたカードだったし、だんだん頭角を現し始めているのは確かだと思うよ」

 

 

●《キュアフレア・ドラコキッド》《生彩の光華 ウアニア》《回帰の鏑矢 オビフォルド》《涙滴賦活の女魔術師》《アルケミック・ヘッジホッグ》

①ガード値10000の治トリガー

②G:アタックしているユニットのトリガー効果以外で★が2以上ならガード値+15000

 

カロン「群雄凱旋収録の治トリガーと対を成す、★増加対策の治トリガーが登場だよ」

 

マーハ「従って、弱点も変わらない。有効でない相手には、10000ガードとなってしまう点だ。

まずはこのカードが群雄凱旋のデッキにどれだけ有効かを見ていこう」

 

有効:エバ(オブっち)、マジェ、ファントム

無効:ジ・エンド、ケイオス、テグリア、タマユラ、ロロワ

 

ブラダ「こちらもほぼ半数と言ったところだが。無意味な相手の方がやや多いか?」

 

カロン「うん。全体で見てもそんな感じかな。

体感でも、★を増やしてアタックしてくるデッキよりは、連続で殴ってくるデッキの方が多い気がするね」

 

ファントム「では、このカードは絶望だな」

 

カロン「ただ、フォローできなくもない点もあるんですよ。

それは『★増加したアタックは防がなければならないアタック(マストガード)である』ということです」

 

ブラダ「なるほど。★の増加したアタックを通すと、テンポ・アドバンテージを取られてしまうからな」

 

カロン「まあ、点止めをされそうな時とか、勇気をもって受けなければならない場面もあるんだけどね。

それでも『スタンドしたユニットの2回目』などという局所的なアタックよりかは、防がなければならない状況の方が多いはずだよ。

そしてそれを防ぐのに25000という高いガード値は噛み合っている。

本気で★対策をしたいのであれば、このカードが最適解と言えるだろうね。★増加するデッキが環境を席巻するならワンチャンあるよ」

 

マーハ「点止めを苦にしない、ユージン、マジェ、廃滅の虚竜など、カウンターコストを消費せずに一定の動きができるデッキとは特に相性がいい。

中でも《マジェスティ・ロードブラスター》は、パワーの高さからガード値の低さも気になりにくい。

今、どうしても採用したい場合は、まずこれらのデッキで試してみるといいだろう」

 

 

●終

 

ファントム「六角宝珠やバロウマグネスの新規G3は、今後登場するのであろうか」

 

カロン「アニメにオルフィスト・レギスや、グレイヴ=ゾルガが登場するのかも気になりますよね」

 

ファントム「今後の展開が実に楽しみになる良パックであった」

 

マーハ「では、今回はこのあたりで」

 

ブラダ「ドッフンド」




第2回です。よろしくお願いします。
Pクランコレクションも準備中ですので、もう少々お待ち頂ければ。
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