ヴァンガード へっぽこカードレビュー in惑星クレイ 作:栗山飛鳥
●序……に代えて『G2止めとは?』
カロン「今日はカード紹介に移る前に、軽く勉強会を開催するよ」
ブラダ「やだやだ!」
マーハ・マスクス「じたばたするな!」
カロン「勉強会のテーマは、見出しにもあるようにG2止め。
今回のメインテーマであるルアードシラヌイら超越デッキと戦う際には、是非とも覚えておきたいプレイングだ。
前回、エルミニアを紹介した時にもちらっと触れたけど……」
ブラダ「えんどぅりんぐ・びゅーてぃー……」
カロン「ちらっと触れたけど、最近のカードは『コントロールされ易さ』を査定に入れて作られているフシがある。
エルミニアの時とか『メチャ強いけど、対戦相手が3点与えないように気を付ければスキルの発動が遅れるからヨシ!』みたいな会議が行われていたんだろうね。
今回のトンデモ超越を相手に、先攻を取って考え無しに最速G3ライドするのは悪手を通り越してもはや無謀!
相手の超越を遅らせるG2止めは、もはや必須技能と言えるね」
ファントム「名前だけはよく聞くが、G2止めとは具体的に何をするのだ?」
カロン「やり方自体は簡単です」
・自分が先行
・相手が超越系のデッキ(『相手がG3なら本気出す』系のヴァンガード相手にも応用可)
カロン「の条件を満たしている場合
『G3ライド時のライドフェイズでG3にライドしない』
それだけです」
ファントム「ふむ。それでどのような効果が得られるというのだ」
カロン「まず前提として『GB2超越ユニットに超越されたら負け』と考えてください」
ブラダ「前提がひどいな」
カロン「ですので、それらに超越される前に勝ち切ることを考えなければなりません。
ですがG2止めを使わず、順当にターンを進行した場合」
自分G1
↓
相手G1
↓
自分G2★
↓
相手G2
↓
自分G3★
↓
相手超越1回目
↓
自分ペルソナライド★
↓
相手超越2回目
↓
死
カロン「このように、★マークをつけたターン、3ターンしかアタックの機会がありません。
デッキにもよりますが、この3ターンで相手を仕留め切るのはなかなか安定しない。
そこでG2止めをしてみるとどうなるか……」
自分G1
↓
相手G1
↓
自分G2★
↓
相手G2
↓
G2止め★
↓
相手G3
↓
自分G3★
↓
相手超越1回目
↓
自分ペルソナライド★
↓
勝ち
カロン「あら不思議。アタックできるターンが1ターン増えました。
超越デッキは、超越できなければヴァンガードもリアガードも軒並みバニラなので、G3とは言えまったく怖くありません。
実際、ほとんど展開してこないでしょうし、してきたらむしろ相手の手札が減っているのでチャンスと言えます」
ファントム「待て。アタックできるターンが増えたとは言え、自分はG2のままではないか」
カロン「はい。ですのでG2止めは、どんなデッキでも、考え無しに、できるプレイングではありません。
G2の段階で、ある程度の圧力をかけられるデッキであることが求められます。
特に適正が高いのは……」
・序盤からプラントを展開でき、G2の段階から4回アタックが可能なロロワおよびそのライドラインを採用したデッキ。
・バインドゾーンからユニットを展開できる猩々童子およびそのライドラインを採用したデッキ。
・軽量オーダーと獄竜で速攻ができるゾルガ。
カロン「あたりでしょうか。
……とは言え、よっぽど尖った構築を求められるデッキでもない限り、G2時点でガンガン攻める構築はだいたいのデッキ可能です」
マーハ「超越がどこまで流行るかは未知数だが、超越が環境を席捲するようであれば、G2止めができるよう=G2時点で攻められるようにデッキを構築し直すべき、ということだな」
カロン「……話も変わるし、蒸し返すようで悪いんだけどさ。
前回でフェネルを酷評したのも、そういうところなんだよね。
スキルの条件を満たすために構築が著しく制限されるから、こういう時に融通が効かなくて環境に適応できないんだよ」
マーハ・マスクス「話を戻すが、『G2の段階で速攻ができる』以外にもG2止め適正の高いユニットがいる。
それこそが、マスクスユニットだ」
カロン「自分もマスクスだからって……」
マーハ・マスクス「私は好きでなったんじゃない!
……ともかく、マスクスでG2止めをしたらどうなるかを検証してみよう」
自分G1
↓
相手G1
↓
自分G2★
↓
相手G2
↓
G2止め★
↓
相手G3
↓
自分ペルソナライド★
↓
相手超越1回目
↓
自分ペルソナライド★
↓
勝ち
ファントム「ペルソナライドが2回も!!」
マーハ・マスクス「その通り。構築やプレイングがやや縛られるので速攻こそ安定しないものの、2回のペルソナライドはそれを補って余りあるリターンが得られるはずだ。
リアノーンやドラジュエルドであれば、ラストターンはペルソナライドどころか、ヴィヴァーチェやイグニスが現れる可能性すらある」
ブラダ「ひいっ」
カロン「他には『相手がG3なら本気出す』系のユニットもG2止めと相性がいいね。
先に挙げた猩々童子のライドラインを採用できるメガロノズチなんかは、対超越適正が非常に高い。
実際、クロノジェットやメサイアがヤンチャしてた時期に結果を残していたみたいだね」
マーハ・マスクス「超越ユニットが流行するようなら、これらのユニットの動向にも注視しておきたいな」
カロン「とまあ、G2止めについて簡単に解説してみたよ。
ちなみにこれらは誰かに教えてもらったわけでもなく、何かの記事を読んだわけでもなく、完全に作者の独学なので、世間一般で言われてるG2止めとはズレている点があるかも知れないけど、その時はごめんなさい」
ファントム「なんだと?」
カロン「だって、こういうプレイングって、やってる側も、やられてる側も面白いとは思わないんだもん。
基本、ただただお互いにバニラで殴り合うだけになっちゃうからね。
だから作者も積極的に検証しようとは思わなかった。どこぞの小説の言葉を借りるなら、ヴァンガードは競技でなくパーティゲームでいいとすら思ってる。
ただ、先にも述べたように、今のカードデザインは『コントロールされること前提で作られている』ので、G2止めはもはや楽しむためにも必要な知識になってしまった。
そんなわけで、今回はポリシーを曲げて、特別に枠まで取って、G2止めの解説をさせてもらったよ。
知ってる人には退屈な内容だったかも知れないけど、参考になったなら嬉しいね」
●ドラゴンエンパイア
《魔忍竜 シラヌイ“朧”》
①V:ライドフェイズ開始時、相手のドロップから1枚コールし、ターン終了時、そのユニットを退却させる。
②支配-V:超越した時、相手のリアガードをスタンドさせ支配し、パワー+4000し、他のユニットにアタックする。
【クレスト】
①あなたは超越でき、「魔忍竜 シラヌイ」を含まないG3以上にライドできない。
②「魔忍竜 シラヌイ」G3のパワーは13000になる。
③「魔忍竜 シラヌイ」を含むG3以上のヴァンガードがいるなら、表のGゾーン1枚につき、前列のユニットのパワー+5000。
④【永】:支配されているユニットと、あなたのカードの能力で登場した相手のユニットは、永続能力と自動能力すべてを失い、パワー+5000。
カロン「非常に面白い動きをするものの、ルールのややこしさも異次元だった『支配』が帰ってきたよ。
今回は支配したユニットのスキルをすべて失わせることで、スキルが発動するだのしないだのの煩わしさから解放されている。
おまけとして5000パンプもついてくるので、支配したユニットによらず安定したアタックができるように調整されているよ」
マーハ・マスクス「シラヌイの特徴は、そのアタック回数にある。
超越時のスキルと、Gユニットによる2回の支配。それに通常のアタック3回を加えて、5度のアタックはほぼ確定。
さらには《忍竜 セキエイ》《忍竜 フウライ》と、2枚もスタンドする専用リアガードを与えられているので、安定して7度のアタックを行うことができる」
カロン「ドラグヴェーダでヴァンガードがスタンドしようものなら、セキエイフウライも釣られて再スタンド。理論上、10回アタックに」
ブラダ「誰だこいつらに『1ターンに1回』を書き忘れたやつは」
マーハ・マスクス「これらのリアガードはソウルコストでスタンドできる点も頼もしい限りで、点止めで攻撃が止まりにくく、カウンターコストをアドバンテージの獲得等に充てることができる」
カロン「その分、シラヌイデッキにおけるソウルの確保は非常に重要。
通常のデッキのようにペルソナライドをしないので、ソウルは早い段階で枯渇しがち。
専用のソウルチャージ手段として、《忍竜 ザンケイ》が与えられているけど、それじゃ足りないって場合はフォークテイルやカゲチカの採用もありだね。
忍に拘らないのであれば、ソウルチャージ2できる《鞭打竜 ウィッパーザウルス》という隠し玉も」
ブラダ「G4で戦う超越デッキなので、ウィッパーザウルスのようなグレードを参照するカードが使いやすいのだな」
カロン「そういうこと。もちろんG4に超越している間は、グリフォギィラでもお馴染みエスペラルイデアもコール可能。
とは言え、できることがセキエイフウライと丸被りだし、わざわざ採用する意義は薄いかな……」
ファントム「シラヌイが登場すると聞いて、エスペラルイデア4枚揃えちゃった……」
ブラダ「早まったな」
カロン「アタック回数に目がいきがちだけど、コントロール適正も高く、支配したリアガードでリアガードをアタックすることで、みるみるうちに相手リアガードか手札が消えていく。
マグンテンブで支配したユニットはそのまま除去できるし、相手の盤面が埋まっているのであれば、シラヌイのドロップからのスペコすら除去に化ける。
毎ターン2~3体の除去が見込める点は、さすがのドラゴンエンパイアだね」
《邪眼冥皇 シラヌイ“骸”》
①支配-V:【GB2】【SB1】することで、相手のリアガードをスタンドさせ支配し、ヴァンガードにアタックする。バトル終了時、相手ヴァンガードをスタンドさせ支配し、相手のリアガードにアタックする。
マーハ・マスクス「旧作ではヴァンガードを支配し、リアガードすべてにアタックさせることのできたシラヌイ“骸”だが、今回はまさしくリアガードとヴァンガードを斬り合わせる恐ろしいスキルを持つ」
カロン「まずはリアガードを支配して、ヴァンガードにアタック。その後、ヴァンガードも支配してリアガードにアタック!
すべてのリアガードにアタックこそできなくなったものの、“骸”にライドしたからと言って、ヴァンガードへのアタック回数が減らなくなったのはいいね」
マーハ・マスクス「そして、この時に得たドライブチェックのトリガーをセキエイフウライに振ることで、トリガー効果を得たまま2回アタックすることができる。
★2で2度斬りかかってもよし。フウライセキエイが前列に2体並んでいるのであれば、前トリガーの効率も倍になる。超トリガーを引けば億の2回アタックで、それがヴァルナートであれば、億での3回アタックだ。
どのケースであれ、フウライセキエイがあってこその圧力なので、“骸”にライドするまで、これらのユニットは使い切らないようにしておきたい」
カロン「連続攻撃とアド稼ぎと除去を兼ね備えた完璧なスキルだけど、除去の部分は意外と頼りない点には注意。
本当に守りたいリアガードの場合、だいたい10000~15000ガードで防がれちゃう」
ファントム「それだとトリガー1枚引かれたら貫通しないか?」
カロン「ごもっともですが、よく考えてください。
相手ヴァンガードでリアガードにアタックしているのに、そのヴァンガードにトリガーを振ってしまったら……」
ファントム「相手ヴァンガードが23000のままになってしまうではないか!!」
カロン「その通りです。リアガードへのアタックを通すためだけに、シラヌイ側が相手ヴァンガードにトリガーを振るなんてことはまずありません。
シラヌイを相手取る場合は、その点も考慮して、守りたいリアガードは積極的に守っていくといいでしょう」
ファントム「うむ」
カロン「その他、ヴァンガードを支配するという独特の挙動から、色々とオモシロ現象も発生するみたいだね。
まず、G4を支配した場合は、もちろんトリプルドライブが可能!!!
ブラダ「相手がG4の場合は大チャンス」
カロン「6点を受けたグリードンを支配した場合は、支配した時点でグリードンの効果が失われるため、グリードン側が即死!」
ブラダ「ひどい」
カロン「剣を装備したバヴサーガラを支配した場合、剣にまではクレストの無効効果が及ばないので28000でアタックが可能!!」
ブラダ「すごい」
カロン「その後、バヴサーガラ側が剣のスキルを使えば、シラヌイ側が1点のダメージを受ける!」
ブラダ「もうメチャクチャ」
《忍竜 ゲンカイ》
①V:「魔忍竜 シラヌイ」G3にライドされた時、このカードをコールしてよい。コールしたら、ソウルチャージ1し、相手のドロップから1枚まで選びコールする。
②R:支配されているユニットがアタックした時、【CB1】することで、アタックしたユニットのパワー+10000。このユニットは『ブースト』を得る。
カロン「シラヌイのライドラインも紹介しておこうか。
G0、G1はいつもと同じなので省略するとして、このゲンカイはシラヌイの穴を綺麗に埋めてくれるユニットだよ」
ファントム「ほう」
マーハ・マスクス「支配を武器とするシラヌイの弱点として、相手リアガードがいない状況が挙げられる。
シラヌイ自身も相手ドロップからユニットをコールするスキルを備えてはいるが、タイミングがライドフェイズ開始時と遅い。
後攻3ターン目ではリアガードを展開してこないデッキもあるだろうし(相手がシラヌイならなおさら)、グリードンやカイリ、ハーゼリットといった、リアガードを残さずに最低限のアタックができるデッキも存在する」
カロン「けど、ライドラインにゲンカイがいればそんな心配もない。
シラヌイへのライド時にソウルから飛び出し、ついでに相手ドロップからユニットをスペリオルコール!
あとはそのユニットをシラヌイで支配してしまえばいい」
ファントム「強い」
カロン「んだけど、それはあくまで後攻を取った場合のパターン。
先攻の場合、相手リアガードをコールしたとしても、1ターンそいつに殴られるわ、グリードンやカイリを相手にした場合、有効活用されて消えるわと、いいことなし。
シラヌイはタイミングが遅いけど、ゲンカイはタイミングが早すぎるんだよね」
マーハ・マスクス「そして後攻パターンも、最初に説明したG2止めをされがちなので、実質先攻パターンに陥りがちだ」
カロン「そんなわけで、①のスキルの相手のドロップから云々はアテにしない方が無難。
そもそも超越しないと何もできない超越デッキで、ノーコストでユニットを展開できるというだけで非常に偉い。
G2バニラが1体いれば、G2止めしてきた相手に食らいつくことくらいはできるはず。
後列に維持してくださいみたいなカードデザインしてるけど、序盤の捨て駒くらいに考えておいた方がよさそう」
マーハ・マスクス「環境でゲンカイを生かせそうにない場合は、G2のライドラインを変更することも一考に値する。
『忍』名称が多いデッキなので、猩々童子とは非常に相性がよく、ユニットを展開しつつソウルを増やすことができる」
ブラダ「ゲンカイの立場無くないか?」
カロン「まあ、ぶっちゃけそうなんだけどね。
ただ、ゲンカイが見えていないと、グリードンやカイリは先攻からガンガン攻めてくることも予想されるので、その点だけは注意が必要だね」
ブラダ「こうして見るとグリードンは、6点から即死のインパクトこそ強いものの、シラヌイが嫌がる動きもできる印象だな」
カロン「マスクスにもなれるし、シラヌイ相手に取れる選択肢は多いユニットだと思うよ。
即死問題に関しても、“骸”のターンまで5点に抑えて、V支配終了後に6点受けて、返しのターンでフィニッシュできればそれでいい。
“骸”に2回乗られてるようじゃ、グリードンでなくとも基本負けだよ」
《忍竜 シラヌイ》
①R:【GB2】支配されているユニットがアタックしているなら、パワー+10000。
②超越のコストで捨てられた時、1枚引く。
カロン「忍竜シラヌイも登場したかと思いきや、まさかのバリフ互換。
クレストや“骸”もご丁寧に『魔忍竜 シラヌイ』を指定しており、もはや名前のよく似た他人扱い。
忍竜シラヌイも好きなんだけどなぁ……」
《忍竜 ウツロイ》
カロン「ついに忍名称の強化完全ガードが登場!!
イザサオウ等で引っ張ってこれるハヤシカゼを採用するか、単純に強力なツインバックラー等を採用するかは、忍デッキにおいてなかなか悩ましい問題だったけど、これにて解決!」
ブラダ「怪獣完ガも忘れないでね」
《忍獣 カタリギツネ》
カロン「3000年の時を経て、カタリギツネも遂に語られる側に」
ブラダ「カタラレギツネ」
カロン「その諸行無常な時の流れに、カタリギツネの表情もどこかチベットスナギツネのような哀愁を感じさせるね」
ブラダ「チベットスナカタラレギツネ」
●ケテルサンクチュアリ
《覚醒を待つ竜 ルアード》
①V:【儀式3】ライドフェイズ開始時、【ドロップからノーマルユニットを2枚、山札の下に置く】ことで、超越のコストを払わずに超越できる。
②V:超越した時、【CB1,リアガードを1枚退却させる】ことで、山札からG1以下を2枚までコール。
①あなたは超越でき、「ルアード」を含まないG3以上にライドできない。
②「ルアード」を含むG3のパワーは13000になる
③「ルアード」を含むG3以上のヴァンガードがいるなら、表のGゾーン1枚につき、前列ユニットのパワー+5000。
④ターン終了時、コストを払わず超越しているなら、ドロップから★を1枚、山札の下に置く。
カロン「我らがシャドウパラディンの誇るクソガキ、ルアードがついにDスタンにも襲来!
多くの環境を終わらせてきたその実力は、果たして今環境でも発揮されるのか」
マーハ・マスクス「まず第一に、Dスタンという戦場がルアードの戦い方と非常に噛み合っている点は説明しておかねばならないだろう」
ファントム「ふむ?」
マーハ・マスクス「ルアードはデッキに大量のG1を採用し、ドロップのG1を参照する『儀式』を達成していくのが基本スタイルだ。
だが、これまでは手札からライドしていく必要があった都合上、どうしても一定数のG2を採用する必要があった。
しかし、ここは確定ライドのあるDスタンダード……」
ファントム「!?」
マーハ・マスクス「極端な話、メインデッキのノーマルユニットをすべてG1にしてもデッキは回るし、なおかつライドの際に手札を1枚捨てることができるので、そのタイミングすべてでG1を捨てれば、特別なことは何もせずともルアードにライドした時点で儀式3は達成されている」
カロン「そんな構築の自由度を得たルアード。
構築済みデッキそのままでも、展開の《竜刻魔道士 セミアス》に、G1最高打点かつ生贄要員の《ルマナシティ・ウィザード》、10000でインターセプトできる《プリザヴェイション・エンジェル》と、タレントは揃っている。
しかし、ルアードの強みは状況に応じて自由にG1を呼んでこれること。構築済みデッキのようにG1を各4枚ずつ採用するのは、ちょっともったいない。
他勢力からもG1を拝借してきて、取れる戦術の幅を広げたいね」
ファントム「相性のいいG1は、どのようなものがあるのだ?」
カロン「筆頭候補はカウンターチャージのできる《真実の聴き手 ディンドラン》でしょう。
《天空を舞う竜 ルアード》は、《竜刻魔道士 モルフェッサ》とコンボすることで5回アタックができるようになりますが、G3ルアードのスキルも使用することを考慮すると、それをするのにCB3が必要です。
1回目の超越時点で3点も受けているような状況は、あまりよろしくありません。
そこにディンドランのカウンターチャージを絡めることで、ダメージを2点に抑えながらでも、最大効率の攻撃を叩き込むことができます。
もちろん点止めに対する牽制にも効果的です」
マーハ・マスクス「ディンドランと共にソウルチャージ2できる《気勢の運び手 リール》をスペリオルコールすれば、ディンドランは実質ノーコストでスキルを使うことができる。その際にG1をソウルブラストできれば、それだけ儀式7の達成も早まるな。
その応用で、ディンドランと共に《黄宝獣 トールパーズ》をスペリオルコールすれば、ディンドランのコストでライドデッキのカードが2枚ドロップに落ちるので、それらをコストにトールパーズの効果も使うことができる」
カロン「オモシロ枠で言えば《廻風の魔法 パリリス》だね」
ファントム「誰だそやつは」
カロン「5回目以降のアタックであれば、この子をバインドするだけでヒットされなくすることができるカードです」
ブラダ「びゅーん、ひょい」
カロン「除去の格好の的ではありますが、ヴィヴァーチェなど除去が採用されない連パンデッキに対してはこれ以上無い解答となりますね」
マーハ・マスクス「ただし、効果を使うとバインドされてしまうので、儀式の達成には貢献しない点には注意が必要だ」
カロン「作者のイチオシが《天轟の騎士 リーディ》!
この子はフィニッシャーである《覚醒せし竜皇 ルアード》との相性が抜群なので、解説はそちらと一緒にさせてもらうよ」
ファントム「よかろう」
カロン「現状でも粒揃いではあるんだけど、歴代ルアードを支えてきた肝心の『山札から登場したらドローする』系のカードが、Dスタンには未だ存在しなかったりもする。
昔のようにスキルを1回使えば手札がもりもり増えるなんてことは無さそう。テキストは昔と同じなれど、使用感は結構変わってきそうだね」
マーハ・マスクス「代用するとしたら《ペインキラー・エンジェル》あたりか」
ブラダ「半年もすれば、PRカードで『ルアードの効果で山札から登場したらドローする』カードくらい登場しそうだがな」
マーハ・マスクス「ここまでルアードと相性のいいG1を紹介させてもらったが、次に紹介する《覚醒せし竜皇 ルアード》は、スキルの発動条件として儀式能力を持つユニットの数を参照する。
あまり儀式を持つカードを減らしすぎるとそちらの運用に支障が出るので注意が必要だ」
カロン「そして忘れてはならないのが、クレストの最後に書かれた一文……。
なんとDスタンのルアードデッキにおいては、すべての★トリガーがベリアルオウルに!!
もうなんか『何としてでもルアードは強くする』という、開発チームの執念のようなものが感じられるね」
《覚醒せし竜皇 ルアード》
①V:【GB2】【儀式7】アタックした時、儀式能力を持つユニットが5枚以上なら、パワー+10000/★+1し、【リアガードを2枚退却させ、手札から「ルアード」G3を1枚捨てる】ことで、ドライブ+1し、相手は手札からG1以上をにコールできない。
カロン「そんなわけで、ルアードのGB2は《覚醒せし竜皇 ルアード》!
旧版のテキストを過去形にしただけのフレーバーテキストがオシャレだね」
ブラダ「美しい手抜き」
カロン「超越の条件はお馴染みの同名カードを捨てること……なんだけど、ルアードはもちろん儀式3でちょろまかすことが可能!
代わりにアタック時の追加コストとして、ルアードを捨てることが要求されている。
あとは適当にリアガードを2枚退却させるだけで、ドライブ+1、G1以上でガードできない効果が付与されるよ」
ブラダ「大したものはなげうってないな」
カロン「ほんとそれ。手札をすべてなげうてることこそが竜皇ルアードの象徴だったと思うんだけど。
フレーバーテキスト残すなら、こっちも残してほしかったよね。
ともかくそんな雑に軽いコストを支払った竜皇ルアードは、最低でもパワー48000、★2、クアドラプルドライブで、そのアタックはG1以上でガード不可=完全ガードすらさせてくれないバケモノだ。
それだけでも十分強いんだけど、その竜皇ルアードの強さを200%引き出すのが、先に紹介した《天轟の騎士 リーディ》だよ」
ファントム「誰だそやつは」
カロン「SB2で、ドライブチェックのパワー増加に+5000してくれます。
デッキをガンガン圧縮して! クアドラプルドライブで! 完ガで防ぐことのできないアタックができる! 竜皇ルアードとは、まさしくベストパートナー!!
これ1枚で重ね掛けもできるので、特化すれば、パワー増加を+10000、+15000とステップアップすることだって夢ではありません。
+15000モードでトリガーを4枚引いたルアードのパワーは148000!!」
ファントム「おおお! それは最強ではないか!」
カロン「なお弱点は、あらゆるデッキで採用されているブリッツオーダーの《四精織り成す清浄の盾》
どれだけパワー増加をしてもこれ1枚でコンセプトが瓦解します。しかもルアードはG4なのでノーコスト」
ファントム「駄目ではないか!」
《竜刻魔道士 リア・ファル》
①V:「ルアード」を含むグレード3にライドされた時、【SB1】することで、1枚引く。
②ドロップ:【儀式3】「ルアード」を含むG4が登場した時、【手札から1枚捨てる】ことで、このカードをコールする。
マーハ・マスクス「ルアードのライドラインも紹介しておこう。
G2のリア・ファルは、ルアードにライドされた場合にソウルブラスト1することで1ドローできる。
これだけでもシンプルに手札を稼ぐことのできる優秀な効果だが……」
カロン「さらにリア・ファルはG4ルアードが登場した場合、手札を1枚捨てることでドロップからスペリオルコールすることができる。
自身をコストにすぐドロップへと送れるので、こちらが後攻かつ相手が順当にG3にライドしてくれるのなら
G3ルアードライド⇒リア・ファルをソウルコストに1枚ドロー⇒G4ルアードに超越⇒手札1枚をコストにリア・ファルをスペリオルコール⇒G3ルアードの効果でリア・ファルをコストにG1を2枚スペリオルコール
という美しすぎる流れで、ルアードのやりたい動きができる」
ブラダ「ただし、儀式3が必要なので、超越コストをちょろまかす効果と同時に使おうと思ったら、ドロップに3枚のG1を含む、5枚のノーマルユニットが必要な点は注意が必要だ」
カロン「このカードさえドロップにあれば、相手が除去デッキであろうとルアードの超越時スキルを安定して使うことができるし、手札コストも儀式の足しになることを思えば悪くない取引だ。
だけれども、そんなリア・ファルの立場を脅かすピンクの影……」
ファントム「誰だ」
カロン「その名も《悪逆非道?のモスガール メープル》!
G3ルアードへのライド時はもちろん、G4ルアードへの超越時にすらドロップから生えてくる! こっちはもちろんノーコスト!
さらにこのカードが2枚ドロップに落ちていようものなら、
1体目のメープルちゃん復活⇒メープルちゃんをコストにルアードの超越スキル⇒2体目のメープルちゃん復活
の順に処理することで、ゴキブリのごとくしぶとくワラワラ湧いてくる! 蛾だけど!」
ブラダ「モモイロヤママユだ」
カロン「グレードがG1に偏りがちなルアードでは、例えバニラであっても前列で仕事のできるG2は貴重だし、天空ルアードで押しつぶすにも惜しくない。
ライドラインから確実にドロップに送れるリア・ファルと比較するのは間違ってるんだけど、コストとしての使い勝手は圧倒的にこちらが上!
ただし、このカードはG1じゃないので考え無しにライドコストとして捨ててしまうと儀式を達成できなくなることも。
ましてや儀式持ちでもないので、当たり前だけど竜皇ルアードの条件達成には貢献してくれない。
そんな場合は、素直にリア・ファルを頼ろう」
《サラムクラウツ・ドラゴン》
①R:【GB2】【儀式3】パワー+10000。
②超越コストで捨てられた時、1枚引く。
カロン「いや! なんでシラヌイではこの枠に忍竜シラヌイ使って、ルアードではこの枠にイルドーナ使わないんだよ!? ここでイルドーナ出さなきゃいつ出すんだよ!!」
《竜刻守護者 エスラス》
カロン「これはシャドウパラディンの完全ガードです」
ファントム「それがどうした?」
カロン「クランがシャドウパラディンのルアードであれば、《切去の騎士 ディアリン》でドロップから回収することができます」
ファントム「それがどうした?」
カロン「もちろんファントム・ブラスター軸でも同様のことができます」
ファントム「……神カードではないか!!!」
カロン「だからそう言ってんですよ!!!」
●終
カロン「さて。ストライドデッキを出していない国家は、これでストイケイアを残すのみとなったわけだけど……」
ブラダ「アーシャたん!!!」
ファントム「ナイトローゼたん!!!」
カロン「まあ、そのふたりが大本命だろうね。
けど、このふたりはそれぞれ一緒に出して欲しいパートナーがいるんだよね」
ブラダ「アルトマイルぅ……?」
ファントム「ハリぃー……?」
マーハ・マスクス「女子と男子で露骨にテンションを変えるな!」
カロン「今回でルアードとシラヌイが一緒に出たように、アーシャはアルトマイルと。ナイトローゼはハリーと一緒に出して欲しいよね。
もしストイケイアが単体でストライドデッキを出すのなら……これはいよいよグレドーラ女王陛下の出番じゃないかな!?」
ブラダ「女王陛下万歳!!」
ファントム「女王陛下万歳!!」
マーハ・マスクス「他国の王を信奉するな!」
カロン「ま、そうやって期待させておいて、サヴァスとかいうオチなんだろうけど」
ブラダ「なんだ男か……」
カロン「それに女王陛下は、使ってて何一つ面白くないユニットの筆頭なので、作者としては正直登場してもあんまり嬉しくないというか。もちろんひとりのキャラクターとしては大好きなんだけどね」
マーハ・マスクス「作者も大概ワガママだな……」
カロン「まあそれでも本当にワガママなのは、すでにロロワもリアノーンもクロディーヌもゾルガも憤竜も廃滅もフラッグバーグもメイルストロームもいるのに、アーシャだのナイトローゼだのサヴァスだのに期待してる連中だとは思ってるけどね。いい加減、メガコロに枠譲れよ」
マーハ・マスクス「鬱作者に乗っ取られてるぞ」
カロン「そんなわけで、そろそろ作者も限界なので、本当に本当に早くメガコロを出してください。
ここの更新が突然止まったりでもしたら、作者がついにメガコロ不足で倒れたのだとでも思ってくれればいいよ」
もう限界