ヴァンガード へっぽこカードレビュー in惑星クレイ   作:栗山飛鳥

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フェスティバルコレクション2024

●序

 

カロン「毎年この時期のお楽しみ、フェスティバルコレクションが今年もやってきたよ」

 

ブラダ「ヒュー」

 

カロン「前回も好評だった新規超トリガーと、新規レガリスピースは今弾にも収録。

そして前回はリリカル強化の側面も強かったけど、今回は混合カードやオーダー連動カードなど新たな試みも。

総じてパック全体の汎用性が高まっている印象だね」

 

マーハ「そのようなカード達をさっそく見ていくことにしよう」

 

ファントム「うむ」

 

 

●超トリガー

 

《光天の精霊王 メルゼンブリア》

【追加効果】ユニットのいない相手のRとGの合計2つにつき、1枚まで引く。その後、相手リアガードすべてと相手のガーディアンすべてを退却させる。

 

カロン「まず紹介するのは光属性っぽい超トリガー《光天の精霊王 メルゼンブリア》から」

 

ブラダ「次は風属性と地属性の超トリガーが来そう」

 

マーハ「メルゼンブリアは大量ドローだ。相手の盤面がガーディアンサークルも含めてがら空きだった場合、最大3枚のドローが狙える。

再序盤では展開もガードもあまりされないので、3枚ドローを狙いやすい。序盤にめくれて嬉しいタイプの超トリガーと言えるだろう」

 

カロン「その後、相手リアガードとガーディアンを全退却!! 中盤以降もしっかりと仕事をしてくれる。

ただ、ガーディアンの退却はおまけみたいなものかなー? Vへのアタックは完全ガードされやすいし、数値受けされているのなら1億を振ってやればそのアタックは通る」

 

ブラダ「完全ガードを退却させたとしても、ヒットされない効果は無効にならない点は注意が必要だ。

もちろんブリッツオーダーに対しても無力で、貧弱なVのアタックならそれ1枚で防ぐパワーがあり、億に対する解答にもなる《艱難遮る碧の結界》は天敵と言えるだろう」

 

カロン「数値受けを強制させるロロネロルやブラグドマイヤー等との相性はもちろん良好。まあ、ロロはイドスファロでガード貫通しながら3点与えた方が勝ちに繋がると思うけど。

他、完全ガードで防ぐ方が消費がかさむバフォルメデスなんかにも。手札から3枚切った相手のドヤ顔が凍り付くこと間違いなし!」

 

マーハ「除去が不得手なデッキでも、このカードの登場で全体除去を扱えるようになった。

汎用除去の無いリリカルモナステリオのような国家でも、このカードを採用しておけば、除去が無いと高を括って大量展開してきた相手の裏をかくことができるかも知れないな」

 

カロン「逆に、ユージン等の相手の盤面を更地にするのが得意なデッキで、ドロー目当てに採用するのも面白いかも。

既存の超トリガーよりズバ抜けて強いわけでもなく、さりとて色々と試してみたくなる良トリガー!」

 

 

 

《夜天の精霊王 ニクラスゼリア》

【追加効果】ダメージゾーンから1枚手札に加え、手札から1枚までコールし、パワー+10000。

 

カロン「闇属性っぽいニクラスゼリアの特徴は何と言ってもダメージ回復。

ダメージ1対5みたいな相手にとって既に絶望的な状況であっても、容赦なくその1点を回復してしまう、他の超トリガーとは違う方向性で心をくじく超トリガー!」

 

マーハ「同様に、ダメージ回復しながら手札を1枚増やせるブレスファボールがいい比較対象になるだろう。

あちらは★+1が強力だが、こちらは★の代わりに連続攻撃ができる」

 

ブラダ「だが、連パン部分はちょっと扱いづらい印象があるな。

バロウマグネスのような、Vのアタック時には前列にユニットが2体スタンドしているようなデッキでは生かせない。

Vのアタック前に、前列1体を寝かせておきたいニクラスゼリアと、前列をすべて立たせておきたい前トリガーとの相性は最悪で、共存はまず不可能だ」

 

カロン「幸い、手札からのコールはしなくてもよいので、ダメージ回復だけを目当てに採用はできるし、それだけでも強力ではあるんだけど……。既存の超トリガーとやりあうには、やっぱり連パン部分も生かしたいところ。

相性のよさそうなデッキは……前列が空きやすく連パン下手なバフォルメデスかな?」

 

ファントム「またそやつか!」

 

カロン「実際、バフォルメデスのギミック自体は特殊かつ強力なので、懐が広いんですよね。その広さがG3制限のせいでイマイチ生かせないだけで」

 

ブラダ「ちゃんといい意味で伸びしろしかない」

 

カロン「あとは全デッキに積まれている盾とか言うカードを使われた時点でコンセプト崩壊するのだけはどうにかして欲しいね」

 

マーハ「他に相性のいいカードと言えば、《廃滅の虚竜》が挙げられるだろう。

耐久型のデッキであるため、ダメージ勝ちしている状況からも回復できるニクラスゼリアと噛み合っており、ブレスファボールほど山札を減らすこともない。ダメージゾーンに落ちた《廃滅の虚竜》を回収できる点も、再ライド回数が勝敗に直結する《廃滅の虚竜》としては嬉しい限り。

一方で、圧倒的に足りない攻撃力も連続攻撃で補うことができる。

ただし、前トリガーも採用しておきたいデッキではあるので、そのあたりの兼ね合いだけは注意が必要か」

 

ファントム「作者が今も頭を抱えておるわ」

 

カロン「他には、ハーゼリット、ヴァルガ、マスクスじゃないグリードンなんかは前列を空けやすいので相性がよさそう。

ていうか、ただでさえ7点与えないと倒せないグリードンに5枚目の治積まれるだけでも結構イヤかなぁ……」

 

ブラダ「コールされた時にさらにユニットを展開できるユニットをコールすることができれば、さらにアタック回数を増やすことができる。

ごるどがおんやカルブレと言ったお馴染みの面々はもちろん、ニクラスゼリアも手札からのコールには違いないので、ディアンサ等も『手札からコールされた場合』の条件をすり抜けつつ、バトルフェイズ中のスペリオルコールが可能となる。

特にストイケイアは手札からコールされた場合のスペリオルコール持ちが多いので要注目か」

 

カロン「最近では《メガコロニー戦闘員⁺ “Type.C”》なんかが低コストでスペリオルコールできるね。

戦闘員デッキを組もうとしている作者みたいな変人は要チェック!」

 

 

●レガリスピース+α

 

《燦爛たる光明の宝剣》

①以下を1つ行う。

・2枚引く。

・このカードをソウルに置き、CC1

 

カロン「シンプルなテキストは強い。これはヴァンガードのみならずカードゲームの不文律。

それを体現するレガリスピースが、この《燦爛たる光明の宝剣》だよ」

 

ブラダ「《強欲な壺》」

 

カロン「これまでのレガリスピースは強力なれどクセがあって、どのレガリスピースも採用しづらいデッキが結構あったんだよね。

クリスティアノスを例にすると……

 

《恩寵湛えし聖なる杯》⇒ペルソナライドは安定するので不要

《魂魄封ぜし禁忌の形代》⇒採用したいG3が1枚しかないので不要

《その輝きは遠く空の彼方より》⇒除去に強いので不要

 

だけど、ノーコスト2ドローがいらないデッキなんてこの世には存在しない!

レガリスピースの枠に困ったら、とりあえずこれ。

同じく皆が欲しがるコスト補填という選択肢もあり、汎用性では他の追随を許さない強力レガリスピース!」

 

 

《四精織り成す清浄の盾》

①守護者

②「四精織り成す清浄の盾」はデッキに1枚だけ入れられる。

③相手のクレストゾーンに「エネルギージェネレーター」以外のカードがあるなら、コストを払わずにプレイできる。

クレストゾーンに「エネルギージェネレーター」以外のカードがないなら、【手札から1枚捨てる】ユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。このカードを除外する。

 

ファントム「これはいつもの盾ではないか! イラスト違い再録か!」

 

カロン「いえ。よく見るとテキストが変わっています。

これは《エネルギージェネレーター》以外のクレストを使用する、超越デッキをメタる盾なんです!」

 

ファントム「おお!」

 

ブラダ「ついでにムシも……」

 

カロン「ただ、現環境は既に運命者環境にシフトしているので、ちょっと遅かった感はあるね」

 

ブラダ「ディヴァインスキルをメタる盾が欲しかった……」

 

カロン「そもそもG4を扱う超越デッキは、旧盾でもメタれてはいたんだよね。

どっちかと言うと、ドラジュエルド・イグニスみたいな、手札からライドするタイプのG4デッキで使える盾と言った方が正しいかな」

 

 

●混合カード

 

カロン「超トリガーやレガリスピースを越えるフェスティバルコレクション最大の目玉。混合カードです」

 

ファントム「なんだそれは」

 

カロン「煌求者にいた、2国家で使用できるカードです。

組み合わせも煌求者を踏襲しており、今回もリリカルモナステリオには混合カードが存在しません」

 

ファントム「ではいらぬ」

 

カロン「とは言えおいそれと無視できないのが、今回の混合カード。

これまでの混合カードは煌求者のサポートという側面が強く、一部を除いて煌求者デッキ以外に採用されるケースは少なかったですが、今回の混合カードはすべて誰もが採用したくなるような超強力なド汎用効果持ち!

単純に需要は2倍で、高騰が期待できますね」

 

ファントム「そんな期待せんでいい」

 

マーハ「ただ強いだけではなく、これまで国家単体ではできなかった動きも、このカードを使えば可能となる。

例えばドラゴンエンパイアとダークステイツの組み合わせである《翔陽時在 フォルド&リバルティス》では、これまでドラゴンエンパイアの汎用カードには存在しなかったソウルからのスペリオルコールが可能になっている」

 

ファントム「おお!」

 

ブラダ「他にもストイケイアでデッキトップ操作ができる《碧天白鱗 アスプロニア&サフィラ》や、ブラントゲートでソウルのカードを回収できる《冥縛深盟 シュルガ&ダルグアージュ》は要注目か。

一方で、シュルガ&ダルグアージュはダークステイツにも関わらずセットオーダーを数えるというちぐはぐな効果も与えられてしまっているが」

 

カロン「いずれも『うん強いね』の一言で終わるただ強カードなので個々の解説はしないけど、いずれも構築の可能性を広げてくれる素敵なカードばかり。本当に懸念点はお値段だけだね!」

 

ブラダ「解説がシンプルなカードは強い」

 

 

●オーダーサイクル

 

《砂塵の速弾 バートランド》

①R:登場した時、【SB1】山札から「砂塵舞う灼熱の大地」を1枚、オーダーゾーンに置く。

②R:「砂塵舞う灼熱の大地」で選ばれているなら、パワー+5000。

 

《砂塵舞う灼熱の大地》

①バトルフェイズ開始時、後列リアガードを1枚選び、『ブースト』を与える。

 

マーハ「フェスティバルコレクションには特定のセットオーダーと連動したユニットが、そのオーダー共々RR枠に収録されている。

ドラゴンエンパイア、ダークステイツ、リリカルモナステリオに与えられたのは、後列のリアガード1体に毎ターンブーストを与えるセットオーダーだ」

 

カロン「たかがブーストと侮るなかれ。リアガードにブーストを与えるセットオーダーは、ケテルサンクチュアリとブラントゲートですでに登場しているけど、いずれも大きな大会での優勝デッキに採用された実績もある非常に強力なギミック!

仮に今は使われなかろうとも、状況が噛み合えばまた環境にひょっこり現れかねない、非常に将来性の高いカード達だよ」

 

ブラダ「詳細は公式のカードリストから《リファブリッシュメント・ドック》と《守るべき誇り》で検索を」

 

カロン「そしてそれらをサーチしてくるユニット側のデザインも美しい。

指定されたセットオーダーでブーストを付与することでパワー+5000されるので、そのまま15000でブーストできるユニットとして運用できる」

 

ファントム「これはブラントゲート、ケテルサンクチュアリ、ストイケイアのサイクルも期待できるな!」

 

ブラダ「フラグを立てるな」

 

 

《クランクド・ベンダー》

①R:登場した時、【SB1】山札から「大賑わいの観客席」を1枚、オーダーゾーンに置く。

②R:「大賑わいの観客席」の能力でGに置かれた時、シールド+5000。

 

《大賑わいの観客席》

①アタックされた時、アタックされていないリアガード1枚をGに移動させ、『このユニットがGから退却する際、退却ではなくバインドする』を与える。

 

カロン「はい、そしてこちらが本日のオチ担当となります」

 

ファントム「なんだと!?」

 

カロン「ブラントゲート、ケテルサンクチュアリ、ストイケイアに押し付けられたもとい渡されたのは、インターセプト的な何かを与えるセットオーダー」

 

ファントム「ブーストを与える《砂塵舞う灼熱の大地》らとは対になっているわけだな」

 

カロン「そこまでは綺麗だったんですけどね。まずブーストとインターセプトでは、価値が全然違う。

ブースト付与は貼ったその瞬間に活躍してくれますが、インターセプト付与が活躍するのは相手ターンになってから。

相手が除去デッキだった時点で、このカードはほとんど何もしてくれません」

 

ファントム「むう」

 

カロン「そして特にデザインの汚い点が、これらのセットオーダーを持ってくるカードが何とG2!!」

 

ファントム「!?」

 

カロン「こんなカードを貼らずとも、もとよりインターセプトなんてできるんですよ!」

 

ファントム「絶望」

 

カロン「せめてこれがG1で、セットオーダー貼りつつ後列からインターセプトできるなら、まだデザインは綺麗だったんですけど……。

極めつけに、このインターセプトもどきに参加したユニットは何故かバインドされてしまう! はっきり言ってインターセプト以下!

ドロップからのスペリオルコールを得意とするケテルやストイケイアのカードにとって、これは割と致命的。

え? 何でこんなデメリットつけたんだろう? むしろ蘇生して使い回してナンボの効果だと思うんだけど、何かマズいコンボでもあるのかな?」

 

ブラダ「一応、インターセプトを封じられてもインターセプトのようなものができるという局所的なメリットはあるが……」

 

カロン「オーダー権を使わずにセットオーダーを増やせるカードには違いないので、エレドグレーマでなりふり構わずセットオーダーを増やしたい場合には採用できるかもね。

ケテルで唯一のバインドを増やせる汎用カードでもあるので、レザエルデッキでこれ使ってバインド溜めて、リィエルで完全ガードとか決めたらギャラリーからは拍手喝采!」

 

ファントム「……希望?」

 

カロン「まあ、今後バインドを参照するカードが増えれば注目される日が来るかも知れませんね。

けど、やっぱりケテル、ブラントゲート、ストイケイアにもブーストが欲しかったかな!」

 

 

●終

 

カロン「ただ強のレガリスピースや混合カードがおいといて、今回の注目はやっぱり超トリガー2種かな」

 

ファントム「ほう」

 

カロン「汎用性ではイドスファロにかなわない=イドスファロの方が使われるっていうのが僕(と作者)の予想なんだけど、それぞれニッチな方向を向いている分、ある時、不意に現れた環境デッキと相性が抜群によかったり、あるいは環境デッキに対するメタとして、需要が爆増する可能性は常にある」

 

マーハ「超トリガーの選択肢も各国家6つに増え対処はより困難に。相手の超トリガーに何が採用されているか読み違えると負けに直結しかねない」

 

カロン「ニクラスゼリアなんかは比較的読みやすい部類だよね。前トリガーが見えず、アタック済のユニットを残しながらVが殴ってくるようであれば、ほぼ確実にニクラスゼリア!」

 

ブラダ「総じて、強力なカードが多い分、環境に与える影響も計り知れないパックとなっているな」

 

カロン「これからが楽しみだね。それじゃ今日はこのへんで」

 

ファントム「さらばだ」




前回の記事で、私の一番好きな野菜はブロッコリーと記載しておりましたが、改めて確認したところナスが一番好きな野菜でした。
謝った情報を掲載してしまいお詫び申し上げます。
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