ヴァンガード へっぽこカードレビュー in惑星クレイ   作:栗山飛鳥

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Stride Deckset Harri & Nightrose

●序

 

カロン「今回もマンネリ防止のためにゲストを呼んでいるよ」

 

ブラダ「いきなりだな」

 

カロン「誰もが知る聖域の英雄……ブラスター・ブレードさん、どうぞ!!」

 

ブラダ「!?」

 

ファントム「!?」

 

ブラスター・ブレード「それは勇気と言う名の光の剣。輝け、ブラスター・ブレード!!」

 

ファントム「おい。こやつはいけ好かぬロイヤルパラディンの小童ではないか」

 

ブラブレ「今の我々にはロイヤルパラディンもシャドウパラディンもない。共に聖域を守る同志だ!」

 

カロン「こいつのこういう綺麗事ばっかり言うところ、いかにもロイヤルパラディンらしくて反吐がでるよね」

 

マーハ「呼んでおいて悪態をつくな!」

 

ブラブレ「ヴァンガードを通して分かり合っていこうではないか!」

 

カロン「はいはい」

 

ブラブレ「今回のテーマはストライドデッキだ! G期からあの人気ユニットが2体参戦しているぞ!」

 

ブラダ「ナイトローゼ!」

 

ファントム「ナイトローゼ!」

 

マーハ「片方はハリーと言え!」

 

カロン「ストライドデッキは発売するたび、環境に多大な影響を与えてきた。今回もディヴァインスキル環境(+童子)に一石を投じることになるのかどうか見ていくとしようか」

 

ブラブレ「いざ!」

 

 

●ペイルムーン

 

《仮面の奇術師 ハリー》

①V:【GB2】ヴァンガードにアタックした時、ソウルから1枚コールし、そのユニットとこのユニットのパワー+3000。

②V:奇術-超越した時、【CB1】ソウルチャージ1し、ソウルから1枚コールし、パワー+5000。ターン終了時、そのユニットをソウルに置く。

 

クレスト《仮面の奇術師 ハリー》

①超越でき、「ハリー」を含まないG3以上にライドできない。

②「ハリー」G3のパワーは13000になる。

③ヴァンガードが「ハリー」G3以上なら、表のGゾーン1枚につき、前列のパワー+5000。

④【GB2】ターン終了時、エンドフェイズにカードがソウルに2枚以上置かれているなら、1枚引いてよい。

 

ブラブレ「ハリーは超越されるたび、ソウルチャージしつつソウルから好きなユニットをスペリオルコールできるぞ!

オマケのパンプ値も大きく、非常に強力なスキルだ」

 

ブラダ「ライドラインのG2《運命の配り手 ジャクリーン》はソウルから登場した時、+5000される能力を持つので、ソウルにロクなユニットがいない下振れ時も安心だ」

 

カロン「まあ、そんなことまずないだろうけどね」

 

ブラブレ「クレストはいつもの3つに加え、固有効果としてエンドフェイズにカードが2枚ソウルインしているなら1枚引くことができる!」

 

カロン「やや形は違えど、エンド時に盤面のカードをソウルに入れてドローというムーブは、環境デッキがたびたび使ってきた、約束された強ギミック! これは期待できそうだね」

 

 

《道化魔竜 ルナテック・ドラゴン》

①V:奇術-【Gゾーンから1枚表にする】山札を上から5枚見て、1枚ソウルに置き、ソウルから1枚コール。ターン終了時、そのユニットをソウルに置く。

 

カロン「そして超越先のひとつがルナテック・ドラゴン! かつてはペイルムーンのフィニッシャーとして鳴らした彼だけど、今回は前座として登場だね。

スキルもシンプルで、ソウルを増やしてのスペリオルコールと、ハリーの超越スキルとおおむね一緒!」

 

ブラダ「このままでは連パンできないので、呼ぶユニットに《フライング・マンティコア》は含めたいところだな」

 

マーハ「呼ばれたユニットはターン終了時にソウルへと戻っていくので、ハリーの超越スキルと合わせて2枚のカードがソウルインし、カードを1枚ドローできる。

《フライング・マンティコア》を絡めた場合、マンティコア自体はバトルフェイズにソウルインしてしまうが、マンティコアの呼んできたユニットが代わりにソウルインするので問題ない」

 

ブラブレ「隙がない……!!」

 

カロン「手札から1枚もコールすることなく4パンでき、最終的には何故か手札が1枚増えているという、実にペイルムーンらしい気持ち悪い動きだね」

 

ファントム「これは本当に前座なのか……?」

 

カロン「前座です」

 

 

《仮面の神竜使い ハリー》

①V:奇術-【GB2】アタックした時、【CB1,リアガードを2枚ソウルに置く】ソウルから、別名のカードを2枚まで選び、コールし、相手のリアガードを2枚までソウルに置く。ターン終了時、コールされたユニットをソウルに置く。

 

カロン「とまあそんな漫才は挟んだものの、ハリーは超越デッキ。ルナテック・ドラゴンは後攻3ターン目からでないと使えないし、後攻3ターン目と言えば半数以上のディヴァインスキルがフルパワーを発揮できる時間帯。

それらと比較してしまうと、ルナテック・ドラゴンもけっして強すぎるというわけではない」

 

ブラダ「どいつもこいつも生き急ぎすぎだ」

 

カロン「なのでやっぱり超越デッキが環境で生き残るにはGB2を持つフィニッシャーが重要になってくる。

そんな重要な立ち位置の《仮面の神竜使い ハリー》は、アタック時にソウルから2枚をスペリオルコール! 《フライング・マンティコア》を絡めることでお手軽6パン! もちろんクレストの1ドローも発動する! はい強い! 説明不要!」

 

マーハ「匙を投げるな!」

 

ブラブレ「では話題を変えよう。ストライドデッキを強化するにはどんなカードを入れればいいかな?」

 

カロン「それも難しい質問だね。ストライドデッキはいつもそうなんだけど、割と単体で完成されてるんだよね」

 

ブラダ「5000円オーバーは伊達ではないな」

 

カロン「ライドラインをいじくるのも、どこぞの忍のせいで禁止されたし……」

 

マーハ「それをここで嬉々として紹介していたのはお前だろう」

 

カロン「ハリーもペイルムーンなので、ペイルムーンを指定するルキエのサポートカードを共有可能……ではあるんだけど、できることが被ってるし、それならストライドデッキに収録されてる側の方がやっぱりハリーと相性がいい。わざわざ挿げ替える必要性は皆無。

まだ面白そうなのは《シャワードアプローズ・ドラゴン》かな?

というのも《フライング・マンティコア》はキーカードなので、おいそれと超越コストとして捨てられない。そのため、ハリーは他と比較してちょっぴり超越コストが窮屈なんだよね。

けど、このカードがあれば、超越コストとして捨てた《フライング・マンティコア》をドロップからソウルインすることができる。

あとはルナテック・ドラゴンでマンティコアを呼んであげればいい。

ドロップからソウルインするカードはストライドデッキに収録されていないので、まさしくストライドデッキの穴を埋められるカードと言える。単体23000という高いパワーも魅力だね」

 

ファントム「よいではないか」

 

カロン「ただし! その使い方をするなら強力なライバルが他にいるんですよね。

その名も《魂葬竜 ノクタルジオ》!」

 

ブラダ「出た! G4サポートサイクル!」

 

カロン「こちらならドロップから2枚ソウルに置ける上に1ドローまでついてくる!

超越コストにもなれるし、ガード値にもなる。

これを差し置いて《シャワードアプローズ・ドラゴン》を使うかって言うと……」

 

ブラダ「完敗」

 

カロン「唯一のネックは、ストライドデッキにカウンターチャージ手段が収録されていないのでコストがカツカツな点。

だけどそれも《紫宝獣 アルメジス》を入れればだいたい解決。超越デッキである以上、1ゲーム1回しか使えないけれど、それを差し引いてもお手軽カウンターチャージは魅力。

挿げ替えるとしたら、このあたりになるのかな?」

 

ブラブレ「エネルギーを有効活用するカードにも乏しいので、そういったカードを入れてもいいかも知れないな!」

 

カロン「あと強い弱いは別にして、特定のカードを揃えるのが得意なデッキなので、『迅骸魔境』の受け入れ先としては最適。

左右後列にタイニィデビルを2体並べることができれば、神竜ハリーを絡めることで、闘戦鬼が★2で2回アタックすることすら可能!

どうしても出力の落ちる先攻3ターン目や、G2止めされた後攻3ターン目に機能するカードという点も相性がよく、コンボが決まりさえすれば相手の想定を崩すことができるよ」

 

ブラダ「意外と噛み合っている」

 

カロン「もちろんこんなカードを入れればソウルの質は悲惨なことになりがちなんだけど、《運命の配り手 ジャクリーン》がいるので最低限の布陣は組めるしね」

 

ブラダ「後ろ向きに前向きな《運命の配り手 ジャクリーン》の生かし方……!!」

 

 

 

●グランブルー

 

《夜霧の吸血姫 ナイトローゼ》

①V:【GB2】リアガードが退却した時、【山札の上から3枚捨てる】退却したカードをコール。

②V:超越した時、【CB1】ドロップから1枚コールし、パワー+2000。

 

クレスト《夜霧の吸血姫 ナイトローゼ》

①超越でき、「ナイトローゼ」を含まないG3以上にライドできない。

②「ナイトローゼ」を含むG3の元々のパワーは13000になる。

③ヴァンガードが「ナイトローゼ」G3以上なら、表のGゾーン1枚につき、前列のパワー+5000。

④ヴァンガードの能力で3枚以上同時に山札から捨てられた時、捨てられた中から1枚選び、山札の下に置いてよい。

 

カロン「ナイトローゼの能力はハリーとよく似てて(得てして当時の超越勢はどれも似たような感じなんだけど)超越時、ソウルの代わりにドロップから1枚スペリオルコールできる。

ただし、ソウルとドロップの使い勝手を考慮されてなのか、ハリーと違い+2000しかパンプが乗らない。

Dスタンで+2000が与える影響は非常に小さく、G3を+2000して、8000でブーストするくらいしかない。

《一鬼当千 ナイトストーム》を亡霊状態で蘇生して、亡霊状態の《お化けのきゃむ》でブーストするのはストライドデッキ内では最高打点なので、狙うとしたらそれかなぁ?」

 

ブラブレ「ナイトストームを超越コストで捨てて1ドローしつつ、ナイトローゼで蘇らせる動きは美しいな!」

 

カロン「ナイトローゼは、アド取りできるユニットが多く、②とも相性がいいG2を蘇生したい場面も多いんだけどね……」

 

マーハ「クレストでは山札から3枚捨てられた時、1枚を山札に戻すことができる。ナイトローゼの②に連動した効果として見ていいだろう」

 

カロン「これにより単なる墓地肥やしだったはずのナイトローゼのGB2がデッキ圧縮に変わる!

後述するおばだいあもデッキ圧縮を兼ねた墓地肥やしが得意だし、ナイトローゼはこの方向性を伸ばしてあげたいね。

圧縮が得意なデッキのトリプルドライブはシンプルに脅威。

《傲然の貴公子 フィランダ》は是非とも採用しておきたい。普通にきゃむより強いし、なんならきゃむと同時採用でまったく問題なし!」

 

 

《お化け大王 おばだいあ》

①V:【Gゾーンから1枚表にする】山札を上から5枚見て、1枚捨て、ドロップから1枚コールする。亡霊能力を持つユニットをコールしたなら、パワー+5000。

 

カロン「そしてこちらがおばだいあ。フィランダ効果からのスペリオルコール。

残念ながらナイトローゼには連パン要員のリアガードがいないので、ナイトローゼの初超越は3パンが限界となる。

その分、打点を高めたいので、ナイトローゼでナイトストームを蘇生して、きゃむやフィランダでブースト。

おばだいあではG2の亡霊を蘇生させて、エンド時にこちらをナイトローゼで再蘇生して相手ターンに備える……みたいな動きが基本になるのかな」

 

 

《霧幻の海賊王 ナイトローゼ》

①【GB2】ヴァンガードにアタックした時、【CB1,リアガードを2枚退却させる】ドロップから、それぞれ別名のG2以上を2枚選び、コールする。ドロップが10枚以上なら、このユニットの★+1し、15枚以上なら、コールされたユニットのパワー+10000。

 

カロン「そしてフィニッシャーの霧幻ナイトローゼは、アタック時の2体スペリオルコール!

ナイトローゼにしては珍しく前後列と指定されていないので、これだけで5パンできるのはもちろん、★も増えたり、+10000パンプしたりとやりたい放題のオチャメ・ガール!」

 

ブラブレ「世紀末はしゃげ」

 

カロン「普通に強すぎてもはや解説不要なので、ここからはハリーとナイトローゼ強さの秘密を簡単に解説しよう」

 

ファントム「?」

 

カロン「この2体、最大の強みは抜群の安定性!!

自分ターンにおいては、ソウルおよびドロップすべてが手札のようなものなので、下振れしにくく、理想盤面を構築しやすい。

例えリアガードが全滅、手札が1枚だったとしても、超越さえできれば前列……もしくは盤面を埋め直すなんてことも容易!

どちらもデッキ圧縮に秀でているので、トリガーの下振れすらまず起こらない。

これの何がマズいかっていうと、格下や相性上有利な相手にはとにかく強い!!

勝てないデッキなら、100回やって99回勝てないなんてことがありえてしまう。

ランダム要素というカードゲームの面白さ、その根幹を揺るがしかねない初心者キラー!」

 

ブラダ「作者のようなイロモノ好きにとっての天敵というわけか」

 

カロン「作者に言わせりゃ、手札に特定のユニットを引き込まないと出力が落ちて、絶体絶命の状態から立て直しにくいシラヌイなんて、まだかわいい方だね」

 

マーハ「総合的な強さはズバ抜けてはおらず、環境上位と遜色ない程度だとは思うが、事故しにくく、地雷デッキに対処しやすいという長所は他より抜きんでている。大会では特に安定・安心して使えるデッキと言えるだろう」

 

カロン「最大値がちょっと物足りなくはあるので、環境がインフレしていくと追いつきにくくなるタイプのデッキではある。ただ、これが追いつけなくなる環境になってくると……いよいよDスタンも終わるんじゃないかな?」

 

マーハ「不吉なことを言うな!」

 

 

●終

 

ブラブレ「ブラスター・ダーク、あれを使うわ」

 

ブラダ「ええ、よくってよ」

 

ファントム「?」

 

ブラブレ&ブラダ「混沌合体!!」

 

ファントム「!?」

 

マジェスティ・ロードブラスター「光は輝く影。影は静かなる光。我らは……1つ! マジェスティ・ロードブラスター!!」

 

ファントム「ひいっ!?」

 

カロン「ああっ! 我が主のかつてボコボコにされたトラウマが!」

 

マジェ「案ずるな。我々はもう仲間だ!」

 

カロン「……気になったんだけどさ。マジェになった君達ってどちらの人格が表に出ているの?」

 

マジェ「どちらでもない。ブラスター・ブレードと、ブラスター・ダーク、ふたつの意思が溶け合い、マジェスティ・ロードブラスターという新たな人格を形成している。そう、我々はひとつになったのだ!」

 

カロン「ふーん……ところで、リリカルモナステリオで好きなアイドルは?」

 

マジェ「ロージアたん」

マジェ「ロロネロルたん」

 

マーハ「まったくひとつになってない!」

 

マジェ「ロージアたんのシャウトに潜む微かな恥じらいにお前は萌えを感じないのか」

マジェ「貴様こそロロネロルたんの王道たる愛らしさが理解できていないようだ」

 

カロン「……それじゃ、今日はこのへんで」

 

ファントム「さらばだ」

 

マーハ「あれをそのままにしていくな!」




ブラスター・ダーク!
お前とブラスター・ブレードは小さな火だが、ふたつ合わされば炎となる!
炎となったマジェスティ・ロードブラスターは無敵だ!!
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