ヴァンガード へっぽこカードレビュー in惑星クレイ 作:栗山飛鳥
●序
カロン「約1年と4か月ぶりにリリカルモナステリオのパックが登場!」
ファントム「ヒャッホー!」
ブラダ「今回のテーマはクリスマス。
雪とイルミネーションを背景に、赤を基調とした愛らしい衣装にドレスアップした歌姫を堪能せよ」
マーハ「発売したのは11月も初めなのだが……」
ブラダ「故にあわてんぼうのクリスマス」
●リリカルモナステリオ
《Cadeau ♡e Amour シャルモート》
ドレスアップ-「LèVre♡SœurS シャルモート」
①V:【CB1】ソウルかドロップから「LèVre♡SœurS」G2以下を、合計枚数が相手のヴァンガードのグレード以下になるようにコールし、パワー+5000。
②V:ブーストされないでアタックした時、「LèVre♡SœurS」別名G2以下のリアガードを3枚、このユニットと同じパワーになるまで増減させる。このユニットがパワー33000以上で、相手のヴァンガードがG3以上なら、【SB2】この能力で選ばれた中央後列のリアガードは後列からでもアタックでき、ドライブチェックを行い、ペルソナライドしているなら、【手札から1枚捨てる】ドライブ+1。
カロン「トップバッターはドレスアップしたシャルモート。
さて、ここで問題です。新シャルモートは、旧シャルモートとどこが変わったでしょうか?」
ファントム「よりかわいくなった」
ブラダ「正解!」
カロン「正解は
①の能力でドロップからもスペリオルコールできるようになった。
②の能力でドライブが1増えた。
でした」
ブラダ「おしい」
カロン「大雑把に言うと、文中に4文字追加され、文末に一文が追加されただけ。
最近のリメイクってだいたいそんな感じなんだけど、もはや間違い探しレベルで能力が変わっていない。
これって後列リアガードのドライブ+1させるユニットを出すのじゃダメだったのかな?
どうせリメイクするなら、Vでしかできないことをして欲しいよね」
マーハ「ドライブ増加の影響力自体は非常に大きく、強くなったことに疑いはないのだが」
カロン「もう今後『うん、前より強くなったね』の一言で終わりそうな雑リメイクは、紹介しないこともあるかもね。
しかもこのカード、イラスト面でもちぐはぐで、シャルモート本人こそ華麗にドレスアップしたものの、他のカードは当然そのままのイラストなので……」
ブラダ「!?」
カロン「妹達がハロウィンコスのまま、姉だけサンタコスという、ひとりだけ着ていく衣装を間違えたかのようなこっぱずかしい状況になってしまっている」
ブラダ「故にあわてんぼうのクリスマス」
カロン「こんなこともあって、最近の季節感丸出しイラストはあんまり好きじゃないんだよねー。
ハロウィンとクリスマスと正月とジューンブライドが一緒くたになったデッキが爆誕する日もそう遠くないんじゃないかな」
《着ぐるみアイドル アルク》
①V:相手VがG3以上で、このユニットと同名のソウルがあるなら、前列のパワー+5000。ダメージゾーンが4枚以上なら、さらにパワー+5000。
②V:アタックしたバトル終了時、バトルフェイズにこのユニットが登場していないなら、【CB1】手札からこのユニットと同名のカードをライドし、ドライブ-1。
③V:アタックした時、バトルフェイズにこのユニットが登場しているなら、リアガードを1枚手札に戻し、手札から1枚コールし、ターン終了時、ソウルからこのユニットと同名カードを1枚手札に加える。
カロン「ヴァンガード史上最大の成り上がり! アルクがついに邂逅!
G0でコモンでサイクルカードという、本来なら誰からも見向きもされなかったであろうカードが、その愛らしさと、イラストレーターさんの熱心な宣伝活動により、人気が爆発!
アルクが収録されたパックで行われた人気投票で堂々の1位を勝ち取り、G3のヴァンガードとしてリメイクされるという経緯で誕生した、まさしくヴァンガード史に燦然と輝く伝説である。
これほど劇的なシンデレラストーリーは今後一生お目にかかれないだろう。
しつこく言うけど、G0で! コモンで! サイクルカードだったんだよ!?」
ブラダ「これほど邂逅に相応しいカードも無いだろうな」
カロン「今回はどんな七変化を見せてくれるのかと思いきや、自身の効果でライドできるのは自身だけ!
何も七変化していないし、着ぐるみ要素ゼロ!
もはやアルクじゃなくリヴィエールになってしまっているんだけど……」
ブラダ「リヴィエールの邂逅はまだか」
《恵与の麗蛇姫 シアナ》
ドレスアップ-「縛眼の麗蛇姫 シアナ」
①「縛眼の麗蛇姫 シアナ」からライドして登場した時、山札を上から5枚見て、1枚まで選び、守護者を持たないノーマルユニットならコールし、ブリッツオーダーなら手札に加える。
②V:相手の、前列RとGのユニットが合計2枚以下なら、★+1/ドライブ+1。
③V:ターン終了時、ソウルから元々のカード名が「縛眼の麗蛇姫 シアナ」のカードを1枚選び、ライドする。
カロン「今日の雑ドレスアップ第2弾!
こっちはもっとひどくて、ペルソナライド時に1アド稼げるようになった、だけ!
何をどうやって話を広げればいいのかわかんないよこんなの!」
ブラダ「ちなみにシアナデッキ自体は、連パンユニットがさらに追加され、RRR級のブリッツオーダーも登場したのでかなり強化されてるぞ、と」
《SweetLinker フラティ》
SweetLink-【永】:このカードと同名のあなたの他のソウルがあるなら、このカードはSweetLink状態になる。
①V:バトルフェイズ開始時、ソウルチャージ1し、ソウルチャージされたカードにより以下を行う。このユニットがSweetLink状態なら、リアガードすべてのパワー+5000。
・トリガーユニット-このユニットの★+1し、前列のパワー+5000。
・トリガーユニット以外-このユニットはトリプルドライブを得て、パワー+10000。
②V:あなたのターン終了時、【CB1,ソウルから「SweetLinker」別名カードを6枚山札に戻す】ダメージゾーンから1枚選び、回復し、山札をシャッフルする。
マーハ「今弾には邂逅以外にも新ユニットが2体収録されており、このフラティはその内の1体となる」
フラティやそのサポートカードはSweetLinkという能力を持ち、ソウルに同名カードがあることで本領を発揮できる」
カロン「つまりソウルにデッキ内のカードが1種類ずつ置かれていなければフルパワーを発揮できないということであり、お膳立てがかなり大変なタイプ。
それもハートルールーのようにお膳立てされていればメチャ強いというわけでもなく、SweetLinkされていてようやく一人前みたいなカードが多い印象だね。
それでいて本体はトリプルドライブと★のうちいずれかをランダムでしか得られず、★とトリプルドライブを両立できるバケモノがウヨウヨいる現環境、あまりにもパワー不足」
ブラダ「そんな懸念を吹き飛ばすのがフラティの本領となる②の能力だ。点差すら参照しない問答無用のダメージ回復であり、治トリガーやニクラスゼリアを引いたターンに重なるとかなり熱い」
カロン「ただしコストはソウルのSweetLinker6種類のデッキ戻しと重いばかりか、これまで揃えてきたSweetLinkをリセットしてしまうという、あまりにも汚いデザイン。
4年目にもなって、こんなあっちを立てればこっちが立たないカードを作ってる場合かなぁ?
ソウルに6種類いればエンド時に回復でよかったと思うけど……」
ブラダ「効果が効果なので、慎重になるのも分かるのだが」
カロン「攻撃力では逆立ちしたって現環境に届かない現状、毎ターンこっちの効果を使っていくしか勝機はなさそう。
SweetLinkはその過程で揃ったらラッキーぐらいに思っておいた方がいいのかも」
ブラダ「すぐに『次にソウルチャージするカードをトリガーユニットでありトリガーユニット以外のカードにする』カードや、『②のコストでSweetLinker6種類を山札に戻す代わりにEB3してよい』カードや、『ソウルの状況に関わらずSweetLinkを適用する』カードなんかが登場するだろう」
カロン「ヤケクソで強くしやすいデザインなのは救いかもね」
《Sa!nt×N!ght×Tr!ck フェネル》
ドレスアップ-「Tr!ple×Tr!ck フェネル」
①V:オーダーを3回プレイでき、「Trick&Treat!」かレガリスピース以外のオーダーをプレイできない。
②V:このユニットがアタックした時、【CB1】ドロップの「Trick&Treat!」1枚につき、前列のパワー+2000。オーダーを3回以上プレイしているなら、リアガードを1枚選び、そのユニットとこのユニットの★+1。ペルソナライドしているなら、リアガードを1枚選び、スタンドさせる。
カロン「こちらはフェネルのドレスアップ。
これもイラストのちぐはぐ感がものすごく、サンタコスでトリックオアトリートと叫び続ける、わけわからん状況に」
ブラダ「故にあわてんぼうのクリスマス」
カロン「そのサブタイトルは免罪符じゃないからね!?」
ブラダ「作り手側としてもさすがに気になったのか、たまにスノーアンドソローと奇声をあげられるようにもなったぞ。
《Snow&Sorrow》は、そもそも《Trick&Treat!》がクソ弱いというフェネル最大の弱点を補う革新的なカードだ。強いぞ」
ファントム「耳が垂れているフェネルがかわいい」
カロン「フェネル本体はペルソナライド時に連パンできるように、これまた地味に超強化。
また、3回トリックオアトリートと叫べなくても、最低限パンプは得られるようにもなっている。
間違い探しには違いないんだけど、強化幅はものすごいよ」
《RaiZ:BlaZ フォリア》
①V:ドラゴロイドのトリガーユニットすべてのシールド+5000し、自ターン中、それらのトリガー効果のパワー増加を+5000する。
②V:【EB3】山札を上から7枚見て、守護者を持たないドラゴロイドかノーマルオーダーを1枚手札に加え、公開されたカードと同じGの相手リアガードを1枚退却させる。
③V:アタックした時、【CB1】前列ドラゴロイドをすべてスタンドさせる。相手のヴァンガードがG3以上なら、後列ドラゴロイドも選べる。
カロン「トリを飾るのはもうひとりの新人、フォリア!
彼女はリリカルモナステリオに多く在籍しているドラゴロイドを従えている。ただし本人(とライドライン)はヒューマン」
ファントム「何故だ!?」
カロン「そんなわけで本領を発揮するにはデッキをドラゴロイドで統一する必要があるわけですが、お察しの通りドラゴロイドはクラリッサ関連のカードが多く、そうでなくても誰かしらのサポートカードがほとんど。
というかリリカルモナステリオってドラゴロイドに限らず、汎用カードが少ないんだよね」
ブラダ「そもそもライドラインの数が頭ひとつ抜けて多いからな。汎用カードにしやすいCやRも何某のサポートカードにしなければ、すべてのライドラインを補強しきれないのだろう」
カロン「めぼしい汎用カードと言えば《今夜だけの魔女 ストレージャ》くらい。
フォリアのサポートカードにもオーダーに関わるカードが多く、いかにもストレージャを混ぜてくださいと言わんばかり。
だけどフォリアに専用オーダーは無いので、今度は汎用オーダーを探してこなくてはならない」
ファントム「何をやらせたいのだこのデッキは!」
ブラダ「ノーマルオーダーを入れるとしたら、シンプルに強力な《High Five!》だろうか。だが書いてあるテキストの半分は生かしきれぬな……」
カロン「ユニットをスタンドさせるデッキなので、パンプ系のオーダーとは相性がよさそうだね。
3体を+5000できる《日常を切り取って》あたりが有力かも?」
マーハ「いずれにせよリリカルモナステリオの汎用オーダーで強力なものはカウンターコストを消費しがちなので、コストの管理には注意が必要だな」
カロン「デッキ構築が歪みやすい代償故か、しっかりドラゴロイド統一デッキを組めた場合の見返りは物凄く、アド稼ぎも除去もでき、全リアガードをスタンドさせる形で連パンし、ドライブチェックのプレッシャーも強く、シールド値も高い、攻防一体のデザインに仕上がっており、本体だけ見れば完成度は非常に高いです」
ブラダ「①を見る限り、トリガーもドラゴロイドで統一する必要があるのか」
カロン「ドラゴロイドのトリガーは4種類(厳密には治トリガーのみ2種類あるけど、治なので意味はない)なので基本バランス型しか構築できないけれど、ドラゴロイドの引トリガーと効果付きトリガーを合わせて採用することで、10000ガードの引トリガー実質8枚体制なんて構築もできちゃうね」
ブラダ「それは楽しそうだな」
カロン「フォリアは盤面を埋めたいデッキだけど、展開力はさほどでもないので引を増やす構築とは噛み合ってる。ただし、★や前とも抜群に相性がいいので悩ましいところだね」
●終
マーハ「発売したのは11月でも、もうすぐ12月になろうとしているのだが……」
ブラダ「故にあわてんぼうのクリスマス」
カロン「要するにあわてて書き上げたってことだね」