ヴァンガード へっぽこカードレビュー in惑星クレイ   作:栗山飛鳥

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ぶっちぎりスタートデッキ「聖域の光剣士」「帝国の暴竜」

●序

 

カロン「ヴァンガード15周年を記念して、初代トライアルデッキを再現したぶっちぎりスタートデッキが登場!

……15周年を記念するなら、初期の2クランと言わず、全クランの代表的ユニットを新生させて欲しかったところなんだけど」

 

ブラダ「またぶっちぎるのか」

 

カロン「うん。ぶっちぎりスタートデッキという名前も、スカイライドのコロコロ的ノリには合っていたんだけど、クール?な初期ヴァンガードと合っているかと聞かれると微妙なところ」

 

ファントム「コロコロは小学生向けだが、ヴァンガードは中高生向けの作品よな」

 

マーハ「商品の仕様としては、収録ユニットからして初代トライアルデッキがなるたけ再現されている。

《ブラスター・ブレード》や《ドラゴニック・オーバーロード》と言った代表的なユニットはもちろん、トリガーユニットまで当時のユニットが新デザインで収録されており、ファンにはたまらないだろう」

 

ブラダ「エレイン! エレインがいるぞ!」

 

マーハ「その性質上、既に邂逅ユニットとなっているユニットも多いが、それらにはすべて新たな能力が設定されている。

また、キャラアイコンが新たに追加されており、今弾収録のカードはそれを参照するものが多いのも特徴だ。

ロイヤルパラディンおよびかげろうにも属しているので、《孤高の騎士 ガンスロッド》などの邂逅サポートもしっかりと受けることができる」

 

ファントム「何故アイチアイコンは名前呼びで、櫂アイコンは苗字呼びなのだ」

 

カロン「原作のアニメからしてそうなんですけどねー。

登場人物はだいたい名前で呼ばれがちなのに、櫂だけは皆、頑なに櫂呼ばわり。

まあ、ここでトシキアイコンと呼ばれても違和感しかなかったので、深く考えない方がいいでしょう」

 

 

 

●聖域の光剣士

 

《騎士王 アルフレッド》

①アイチアイコンを持つ別名G3からノーマルライドしてもペルソナライドになる。

②V:このユニットはブーストされず、リアガード1枚につき、パワー+2000。リアガードが3枚以上なら、ドライブ+1し、4枚以上で、ペルソナライドしているなら、★+1。

③V:アタックした時、【CB1】山札からアイチアイコンを持つカードを2枚までコール。相手VがG3以上なら、コールされたユニットすべてのパワー+5000。

 

カロン「聖域の光剣士に収録されているメインVはアルフレッド!」

 

ファントム「つい最近、邂逅ユニットになったばかりなのにか!」

 

カロン「まず注目すべきは①の能力。同名ユニットはもちろん、後述するソウルセイバーにライドする際にもペルソナライドが適用され、当時は当たり前だった状況に応じてG3を切り替えるプレイングがディスアドなしに再現できます」

 

ブラダ「激アツ」

 

カロン「それ以外の能力は、よく言えばシンプル、悪く言えば平々凡々。

いつものブーストできないデメリットに、リアガードを参照したパワーアップ。アタック回数の少ないユニット御用達と★とドライブのセットに、アタック時のスペリオルコール」

 

ブラダ「初心者や出戻りファイターのために、あえてシンプルにしているのだろうが」

 

カロン「盤面を埋めなければ本領発揮できないにも関わらず、アルフレッドのクセして展開能力を一切持たないのは悩みの種。

連パンにこだわりすぎず、③の能力は展開に使って手札を温存するのも作戦かな」

 

 

《ソウルセイバー・ドラゴン》

①アイチアイコンを持つ別名G3からノーマルライドしてもペルソナライドになる。

②V:【CB1,アイチアイコンを持つG3をSB1】このユニットは『アタックした時、縦列を1つ選び、その縦列のリアガードすべてをスタンドさせ、パワー+5000。ペルソナライドしているなら、1つではなく、2つ選ぶ』を得て、前列のパワー+5000。

③G:Vがアイチアイコンを持つなら、シールド+10000。

 

マーハ「古くからロイヤルパラディンのフィニッシャーを担った《ソウルセイバー・ドラゴン》も新生されている。

アタック回数がアルフレッドより多いため、できることならこちらにペルソナライドしていきたい」

 

カロン「ブーストできるユニットごとスタンドできるのでパワーも高いけれど、アルフレッド同様に展開能力を持たず、なんならアイチアイコン関連カードは(後述するごく一部を除き)ロイヤルパラディンを冠しているくせして展開力は最低クラスだったりする。

そう考えると、アルフレッドにペルソナライドしたい場面も多くなるかも」

 

ブラダ「アルフレッドはユニットを展開することで連パンするが、ソウルセイバーはユニットをスタンドさせる連パンなので足並みも揃いにくい。

具体的に言うと、アルフレッドと相性がいいのはガンスロッドやせるがおんと言った盤面から離れる系だが、それらのユニットは得てしてソウルセイバーとの相性がよくない。

ぶっちぎりスタートデッキそのままでファイトするならまだしも、構築し直すのであれば、アルフレッドかソウルセイバーどちらかにペルソナライドするのかあらかじめ決めておき、リアガードはどちらかに寄せた方がよいのかもな」

 

 

《ばーくがる》

①ライドされた時、後攻なら、1枚引く。

 

《ういんがる》

①V:登場した時、【ライドデッキからアイチアイコンを持つグレード3を1枚公開する】ソウルからアイチアイコンを持つ「ばーくがる」をコールし、このファイト中、『【このユニットをレストさせる】山札から「ふろうがる」を1枚コールし、山札をシャッフルする』を与える。

②R:《ブラスター・ブレード》をブーストした時、パワー+5000。

 

《小さな賢者 マロン》

①V:手札からライドしたなら、このコストで払うソウルブラストは1減る。登場した時、【SB1,ライドデッキからアイチアイコンを持つG3を1枚公開する】次のターンのライドフェイズ中、ライドデッキからライドする際、手札から1枚捨てずにライドできる。

②R:登場した時、ヴァンガードがアイチアイコンを持つなら、【ドロップから《ロイヤルパラディン》のみに属する守護者を持たないノーマルユニットを1枚山札の下に置く】パワー+5000。

 

《ブラスター・ブレード》

①V/R:登場した時、ライドデッキからアイチアイコンを持つG3を1枚選び、公開してよい。公開したか、Vがアイチアイコンを持つG3以上なら、【CB1かEB3】相手リアガードを1枚退却させ、Vに登場したなら、1枚引く。

②R:このユニットがG3以上にアタックした時、Vがアイチアイコンを持つなら、パワー+10000。

 

カロン「非常に面白いことが書かれてあるライドラインにも目を向けていこう」

 

ブラダ「《ブラスター・ブレード》のアホは、いつもの除去&ドローだからいいとして」

 

カロン「注目すべきは、G1のういんがる!

ライドすることによってソウルからばーくがるをコールし、そのばーくがるに『あの』能力を与える」

 

ファントム「!?」

 

カロン「そう、レストするだけでユニットをコールできる、かつて制限カードにまでなった能力を!」

 

ファントム「!?!?」

 

カロン「とはいえ、それが強かったのは環境黎明期だったから。

15年目の現環境で、トリガー率を下げてたかだか5000ブーストを展開するのが強いのかと聞かれると、答えはノー」

 

マーハ「アイチアイコンは5000ブーストで十分なラインを形成できるほどのパワーはなく、ソウルセイバーを運用するならブーストの質も重要視される。

アイチアイコンの展開力不足を補ってくれるカードではあれど、除去デッキを相手にした場合はばーくがるを焼かれて終わりなので、やはり頼れない」

 

カロン「唯一、速攻能力だけはロロワなどのプラント系ライドラインに比肩する。

ふろうがるを縦に並べて疑似10000アタッカーにするなど、使い捨て感覚で速攻運用するのが強そうかな」

 

ブラダ「当時を知る人にとっては物足りないだけで、けして弱くはない、か」

 

カロン「そして、ばーくがるが生かせそうにない状況の場合、もうひとつの選択肢も存在する。

それが《小さな賢者 マロン》のアホ!」

 

マーハ「ライバル?をいちいち貶しながら解説するのはやめないか!?」

 

カロン「現スタンダード環境ではお馴染みのライドコストを軽減する能力を持ち、手札からライドすることで、そのソウルコストすら軽減することができる!

これまた当時としては当たり前だった手札からのライドを現代風に正当化してアレンジ!」

 

ブラダ「超激アツ」

 

カロン「ばーくがるが有効活用できそうにない状況であれば、手札からマロンにライドするという選択肢ができるし、ハナからばーくがるの運用を諦めて、ライドデッキにマロンを採用するという構築もできる。

当時の雰囲気を再現しつつ、構築の自由度も高いナイスデザイン!」

 

 

 

●帝国の暴竜

 

《ドラゴニック・オーバーロード》

①このカードは櫂アイコンを持つ別名G3からノーマルライドしてもペルソナライドになる。

②V:アタックしたバトル終了時、【CB1】このユニットをスタンドさせ、ドライブ-1。ペルソナライドしているなら、さらに【手札から1枚ソウルに置く】ドライブ+1し、前列ユニットすべてのパワー+5000。

③R:リアガードにアタックしたバトル終了時、Vが櫂アイコンを持つなら、【EB3】このユニットをスタンドさせる。

 

ブラダ「イラストがメチャかっこいい」

 

カロン「こういう漫画の決めゴマみたいなワンシーンを描かせたら、伊藤先生の右に出る者はないよね。高橋先生譲りというか」

 

マーハ「効果も最大値はツインドライブを維持したVスタンドであり、シンプルに強力だが、ペルソナライドを参照するため、初動の遅さが難点か」

 

カロン「ドラゴンエンパイアのVスタンドなので競合先も多く……というかジ・エンドとできることがほとんど同じで、古いサポートカードもほぼ共通して使用できる!

後述するライドラインすら、できることはほとんど同じ!

ジ・エンドは引きによっては最速でツインドライブを維持したVスタンドができるけど、こっちのオバロはリアガードのパンプができるのが差別化点かな?」

一応、こちらは櫂アイコンを参照するサポートも受けられるので、サポートカードの数だけならこっちに軍配が上がるんだけど、そこまで劇的な差をつけられるほどのカードが、櫂アイコン関連のカードには無いんだよね」

 

 

《ボーテックス・ドラゴン》

①このカードは櫂アイコンを持つ別名G3からノーマルライドしてもペルソナライドになる。

②V:【CB1,櫂アイコンを持つG3をSB1】相手前列リアガードすべてを退却させ、このユニットは『アタックした時、縦列を1つ選び、その縦列のリアガードすべてをスタンドさせ、パワー+5000。ペルソナライドしているなら、1つではなく2つ選ぶ』を得る。

③V/R:Vが櫂アイコンを持ち、相手VがG3以上で、このターンに、Vが2回以上アタックしているか、相手リアガードが退却しているなら、パワー+10000。

④G:Vが櫂アイコンを持つなら、シールド+10000。

 

カロン「『聖域の光剣士』で言うソウルセイバー枠には、ボーテックス・ドラゴンがちゃっかり収録。

能力もソウルセイバーとコンパチで、後列含めたリアガードのスタンドはそのまま、パンプが前列除去になっている」

 

マーハ「アタック回数こそ増やせるものの、オーバーロードはオーバーロードで強力なため、わざわざ乗り換える必要があるかは悩ましいところ。

櫂アイコンはアイチアイコン以上に展開力で劣り、後列をスタンドできる点もどれほど生かせるか……」

 

ファントム「やはりオーバーロードのアホは、オーバーロードのアホ単騎でも勝負を決めてしまえるところが魅力よな」

 

マーハ「褒めるか貶すかはっきりしないか!?」

 

ブラダ「ボーテックス本人もVとして運用されるのは半ば諦めているのか、ソウルセイバーと違いリアガード用の能力も持ち合わせている。

簡単な条件で23000アタッカーになり、シールド値も10000あるので、リアガード運用でも普通に強そうだ」

 

 

《リザードソルジャー コンロー》

①ライドされた時、後攻なら、1枚引く。

 

《鎧の化身 バー》

①V:登場した時、【ライドデッキから櫂アイコンを持つG3を1枚公開する】ソウルから櫂アイコンを持つ「リザードソルジャー コンロー」をコールし、このファイト中、『【このユニットを退却させる】山札からG1を1枚まで手札に加える』を与える。

②中央後列のR:櫂アイコンを持つVがカードの能力でスタンドした時、このユニットをスタンドさせてよい。そうしたなら、ターン終了時、このユニットをソウルに置く。

 

《ドラゴンナイト ネハーレン》

①V:登場した時、山札を上から7枚見て、櫂アイコンを持つ守護者を持たないユニットを1枚まで選び、公開して手札に加える。手札から登場したなら、パワー+5000。

②ドロップ:櫂アイコンを持つG3以上のヴァンガードが登場した時、以下を1つ行う。

・このカードと同名リアガードがいないなら、このカードをコールしてよい。コールしたなら、ヴァンガードとこのユニットのパワー+5000。

・【このカードをバインドする】ヴァンガードの自動能力を1つ選び、次にそのコストで払うカウンターブラストは1減る。

 

《バーサーク・ドラゴン》

①V/R:手札からライドしたなら、このコストはなくなる。登場した時、Vが櫂アイコンを持つなら、【CB1かSB2】以下ひとつを行う。あなたのVがG3以上なら、パワー+5000。

・1枚引く。

・相手リアガードを1枚、退却させる。

②R:Vが櫂アイコンを持つG3以上なら、パワー+5000。相手VがG3以上なら+10000。

 

カロン「『聖域の光剣士』ではばーくがるのアレを再現したように、『帝国の暴竜』はコンローのアレが再現されている。

しかし、それはすでに邂逅のオバロライドラインでも再現されていたため、こちらに目新しさは無い」

 

マーハ「とは言え、安定して完全ガードを確保できる性能は現在でも、むしろインフレが進んだ現在だからこそ非常に有用だ。新旧含めたオーバーロードの強みと言えるだろう」

 

カロン「完全ガードを確保するのが安牌ではあるけれど、今は強力なG1も増えているので、それらを確保するのも当然アリ。

特にボーテックス・ドラゴンはブースト要員もスタンドするので、高いパワーのG1を確保できれば、その脅威度も跳ね上がる。

《砂塵の凛弾 マロリー》なんか、ボーテックスなら容易に満たせる条件で18000ブーストになるので面白いんじゃないかなー?」

 

ブラダ「『聖域の光剣士』のカロンで見られた、手札からライドするとお得システムもネハーレンとバーサーク・ドラゴンに採用されている。

ネハーレンのライドライン能力が便利なので、基本はネハーレンにライドすることになるだろうが、櫂アイコンを多く採用したデッキでなければ真価を発揮できない。

櫂アイコンの採用を少数に留めるのであれば、バーサーク・ドラゴンに手札からライドしたり、ライドデッキをバーサーク・ドラゴンにする選択肢も出てくるだろう」

 

 

 

●終

 

カロン「当時の雰囲気をDスタンに落とし込んだ、15周年の名に恥じない、全体的に気合の入ったカードデザインだったね。

 

ブラダ「効果はシンプルで分かりやすく、特に出戻り勢は感覚的にプレイできるだろう」

 

カロン「古参プレイヤーなら、ぶっちぎりスタートデッキだけで遊んでも楽しそう。まあ、除去の強い『帝国の暴竜』側が有利な気がしなくもないけれど」

 

ブラダ「では今回はこのあたりで」

 

ファントム「さらばだ」

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