ヴァンガード へっぽこカードレビュー in惑星クレイ   作:栗山飛鳥

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幻真覚醒

●序

 

カロン「今弾にインセクトは無し。前回の豊作っぷりが嘘のようだね。

メガコロ使いにとって、もうフルファイターズに登場した『蛛網蟲毒』だけが頼みの綱だよ」

 

ブラダ「まさしく蜘蛛の糸か……」

 

 

●ドラゴンエンパイア

 

《月華忍姫 リシアフェール “幻影”》

①V:アタックした時、【CB1,リアガードを2枚以上、望む枚数ソウルに置く】このコストでソウルに置かれたカード2枚につき、山札から「月華」ユニットを1枚まで同じ縦列にコールし。このコストでソウルに置かれたカード2枚につき、前列ユニットのパワー+5000。

②V:【ファントムスキル】アタックされた時、【手札かソウルかドロップから、赫月カードを1枚バインドする】ソウルから「月華」を含む別名カードをGにコールする。

 

 

カロン「あのリシアフェールが幻影ユニットになったよ!」

 

ブラダ「ヒャッハーーーーーーーーー!!!!」

 

ファントム「イヤッホーーーーーーー!!!!」

 

ルゴス「フォオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

マーハ「馬鹿がひとり紛れ込んでいるぞ!?」

 

カロン「幻影ユニットとなったリシアフェールは忍の姫君。

ソウルをなんかわちゃわちゃして連パンするのもDスタンにおける忍と同じ。

されど、ユニットをソウルに4体置いてようやく縦一列にスペリオルコールと、効率は最悪のディスアド2で、単体では4パンしかできない(サポートカードのエルベリーナがあれば5パンは可能)」

 

ファントム「駄目ではないか!」

 

カロン「それを支えるのがリシアフェールのファントムスキル!

アタックされた時、ソウルから好きなだけ『月華』ユニットをスペリオルコールできます。

ソウルの『月華』は、リシアフェールにとっては実質手札のようなもの!」

 

ファントム「!?」

 

カロン「1ターンに1度しか使えないものの、『月華』ユニットはシールドの高いユニットが多く、相手のアタック1度くらいは手札を使わずにカードできると考えていいでしょう。

できる限り最大値のアタックをこの効果で防ぎたいので、相手のどのラインが一番パワーが高くなるかしっかり計算できる人、玄人向けのスキルだね」

 

 

●ダークステイツ

 

《スチームディーヴァ アルティサリア “幻影”》

①V:【リアガードを1枚レストさせる】手札かソウルかドロップから楽装カードを1枚選び、オーダーゾーンに置く。手札から置いたなら、1枚引く。

②V:バトルフェイズ開始時、相手ヴァンガードがG3以上なら、前列パワー+5000。

③V:このユニットがアタックしたバトル終了時、前列ユニットすべてがレストしているなら、【CB1,手札かソウルかドロップから、赫月カードを1枚バインドする】このターンの元々のバトルフェイズの後に、追加のバトルフェイズを行う。

 

カロン「あのアルティサリアが幻影ユニットになったよ!」

 

ブラダ「ヒャッハーーーーーーーーー!!!!」

 

ファントム「イヤッホーーーーーーー!!!!」

 

ルゴス「フォオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

カロン「このやり取り、毎回するならあと2回残ってるんだけど……」

 

マーハ「スチームディーヴァとなったアルティサリアのファントムスキルはギアクロニクルらしく、追加のバトルフェイズを得ることができる」

 

ファントム「超連パンではないか!!」

 

カロン「ところがどっこい」

 

ファントム「どっこい!?」

 

カロン「このゲームは遊★王とは違います。追加のバトルフェイズを得たところで、ユニットがレストしたままではアタックすることができません」

 

ファントム「……ほんまや」

 

カロン「なのでこのスキルで連パンするには、アルティサリアお馴染み『楽装』カードの力を借りる必要があります」

 

マーハ「楽装カード《TicK-TacK FuzzTiMeR》があればバトルフェイズ開始時にリアガードをスタンドさせることができ、3枚揃えばヴァンガードすらスタンドさせることができる」

 

カロン「追加のバトルフェイズと言えば聞こえはいいけれど、要するに『楽装』カードを参照したいつもの連パン。

『楽装』カードを1ターンに1度しか置けない点も本家譲りなので、ちょっと悠長が過ぎる印象かな。

本家は悠長が許されるデッキではあったんだけど、こちらはそうじゃないよね……」

 

 

●ブラントゲート

 

《究極兵器 特攻丸》

①V:【オーバードライブ】【CB1】「オーバードライブ」を含む格納されているカードを1枚選び、ライドする。ライドしたなら、このカードをバインドする。

②V:【SB1】格納されているあなたのカードを1枚選び、(R)にコールする。相手のヴァンガードがグレード3以上なら、そのターン中、そのコールされたユニットのパワー+5000。

 

カロン「大団円を迎えたスカイライドから、ライバル?の特攻丸が登場!」

 

ルゴス「…………」

 

マーハ「何か言え」

 

カロン「まあ、大団円とは言ったものの、正直、スカイライドの終わり方には不満があるんだよね」

 

ブラダ「?」

 

カロン「最後の方、妙に駆け足じゃなかった?」

 

ブラダ「……たしかに」

 

カロン「スカイライドが完結してすぐフルファイターズが始まったし、人気がなかったわけじゃない。

フルファイターズをはじめるためにスカイライドを早々に打ち切ったようには見えるけど、そんな想像はどうでもよくて……問題は、そのおかげで推し(レイリュウ)のファイトがカットされたことだよ!!!」

 

ブラダ「超個人的」

 

カロン「主人公と合流したレイリュウもよさげなこと言ってたし、ものすごく面白そうだったんだよね。

しかも対戦相手もストイケイアぽかったので、そこでインセクトの何某が登場していた可能性だってある。

少なくともレグルレグナスのサポートカードくらいは登場していただろう。

レイリュウ回がカットされたことで失われたものは非常に大きい。

もうフルファイターズの『蛛網蟲毒』だけが心の拠り所だよ」

 

ブラダ「クモさん」

 

カロン「そんなスカイライドの不満点はさておき、特攻丸を見ていこう。

……とはいえ、特攻丸は雑に言ってしまえば起動能力になった超越もしくはレヴォルドレスであり、このカードは単なる下敷きにすぎない。

重要なのはオーバードライブでライドするユニットであり、見るべきはそちらとなる」

 

 

《特攻丸 オーバードライブ・ストライク》

①V:オーバードライブ能力で登場した時、リアガードを1枚選び『ヴァンガードがアタックした時、このユニットをスタンドさせる。そのターン終了時、このユニットをトイハンガーに格納する』を与え、このユニットは『トリプルドライブ』を得る。相手のヴァンガードがグレード3以上なら、そのターン中、あなたの前列のユニットすべてのパワー+5000。

②V:ターン終了時、バインドゾーンのオーバードライブ能力を持つカードを1枚選び、レストでライドする。

 

カロン「そんなわけで、オーバードライブできる特攻丸その1がこちら。

リアガード1体のスタンド+トリプルドライブという、基本的な組み合わせであり、今は同じこと――どころかそれ以上のことをできるユニットはごまんといる。

こちらにも見るべき点はなく、このまま凡庸なユニットで終わってしまうのかと思いきや――」

 

 

《特攻丸 オーバードライブ・スターク》

①このカードは、コールできず、オーバードライブ能力以外でライドできない。

②このユニットがオーバードライブ能力で登場した時、以下を1つ行う。

・このユニットは『アタックしたバトル終了時、このユニットをスタンドさせ、ドライブ-2』を得る。

・ペルソナライドしているなら、【手札から、このユニットと同名のカードを1枚バインドする】このユニットのドライブを1にし、アタックしてもレストせず、3回までアタックできる。

③ターン終了時、バインドゾーンのオーバードライブ能力を持つカードを1枚選び、レストでライドする。ライドしたなら、このカードをバインドする。

 

ブラダ「だがやつはハジけた」

 

カロン「オーバードライブできる特攻丸その2が、このオーバードライブ・スターク!」

 

ファントム「スタークだとぉ!?」

 

カロン「そう。冠したその名に一切の偽りはなく、できることはかの《星葬のゼロスドラゴン スターク》とまったく同じ!

スカイライドは初代リスペクトの多い作品でしたが、まさにその極地と言えるでしょう。

とは言え、現環境でスタークがメチャ強いかと言われると、答えはノー」

 

ブラダ「Dスタンのインフレは、とっくの昔にゼロスドラゴンなど凌駕していたか」

 

カロン「それも少し違うんだよね。

ゼロスドラゴン環境のスタークのいったい何が強かったかというと、呪縛やデリートと絡めてきたり、スタークと一緒に連パンしてくるリアガードがいたり、スタークをやたらパンプしてくる輩がいたりしたから。

ただでさえ強いクラン独自の動きに、ダメ押しとばかりにスタークが加わるからこそ、スタークは三撃必殺のカードとなり得た」

 

ブラダ「たしかに。連パンが不得手なリンクジョーカーやディメポがサンレンダァしてくるのも、ただでさえ連パンが得意なノヴァに追加でサンレンダァされるのも嫌すぎたな」

 

カロン「しかし、特攻丸はスタークそのものがゴールであり、スターク以外に見るべきところはない。

現環境はさすがにスターク単体で突破できるほど甘くはなく、特攻丸の評価もそれなりに落ち着く。

されど、与えられたものは非常に大きく、戦闘獣機がそれ単体でも戦えるほどにまで成長すれば、かつての栄華を彷彿とさせる活躍だって望めるだろう」

 

ブラダ「超期待!」

 

 

《スタークラスター・ドラゴン》

①R:カウンターブラストした時、【SB1】カウンターブラストで裏にしたダメージゾーン1枚につき、パワー+5000。

 

ファントム「スタークだとぉ!?」

 

カロン「それは偶然名前に含まれてしまっただけの、赤の他人ですね」

 

 

●ケテルサンクチュアリ

 

《創造の啓導 アンラクシェル》

①V:【ソウルから1枚裏でバインドする】7枚見て、1枚まで選び、公開し、「虚像天使」ユニットならコールし、「空虚の揺籃」なら手札に加える。

②V:ターン終了時、「虚像天使」ユニットを2枚まで選び、裏でバインドする。2枚バインドしたなら、1枚引く。

 

カロン「スカイライドからもう1枚、ラスボスのアンラクシェルが参戦!

これでスカイライドオリジナルユニットはすべてカード化されたことになり、この法則でいくとフルファイターズの『蛛網蟲毒』もカード化されそうなんだけど、どうなんだろう」

 

ブラダ「使い手は一発屋のザコキャラなのだが……」

 

カロン「けど『蛛網蟲毒』のデザイン自体、現時点で練られてはいるんだよね。展開、トリプルドライブ、4パンに加えて、ランダムハンデスまで兼ね備えているという。下手にカード化したら、レグルレグナスくらいの立ち位置はありえそう」

 

ブラダ「果たしてランダムハンデスは許されるのか」

 

カロン「そう。カード化する気がないからこそ、ランダムハンデスなんてヤンチャできたとも邪推できる。ま、せいぜい期待しないで待っているよ」

 

ブラダ「がんばれクモさん」

 

カロン「話が逸れたけど、このアンラクシェル。結構期待していたカードだった。

というのもこれを書いている作者が、根絶者を愛用していたから。

再び対戦相手をデリートできるのはもちろんのこと、アンラクシェル自体もこれこそが天使! と言えるグロテスクなビジュアルでテンションがアガる」

 

ブラダ「少数派」

 

カロン「そんなアンラクシェル、ライドデッキに入るG3のレアリティはなんとR!

それ自体は特に問題ではなくて、むしろ大英断だと思ってる。

ユースとか、今回で言えば特攻丸のような下敷き系のヴァンガードは、むしろ今後もRで出してくれた方がいいんじゃないかと思うよ」

 

ブラダ「本体と、スペリオルライド先、両方をRRRにされると、リアガード枠が割を食ってしまうからな……」

 

カロン「問題は、そのアンラクシェルが下敷きとは言え、必ず1ターンはそれで戦わなければならないデザインであり、なおかつ本当にR相当の強さしかないこと!

もはや1ターン休みと形容しても過言ではない、とびきりのハンディキャップ!

力を封じられているフレーバーとして見ればものすごく秀逸なんだけど、現環境でそんな悠長は言ってられない。

G3のうちにボコボコに殴られて負ける展開はもう諦めるとして、せめてその先に控えるG4のアンラクシヱルは、ライドできれば勝ちの、他と一線を画する強さでなければならなかったんだけど――」

 

 

《根絶の啓導 アンラクシヱル》

①V:このカードは、コールできず、「啓導」ユニットからのみライドできる。

②V:裏のバインドゾーン1枚につき、前列の「虚像天使」ユニットすべてのパワー+1000。

③V:【ソウルから1枚裏でバインドする】山札を上から7枚見て、1枚まで選び、「虚像天使」ユニットならコールし、「空虚の揺籃」なら手札に加える。

④V:【CB1,ソウルから「啓導」を含むグレード3以上を1枚裏でバインドする】相手のRを1つ選び、選んだRのユニットカードすべてを裏でバインドし、相手ヴァンガードをデリートする。

⑤V:ターン終了時、「虚像天使」ユニットを4枚まで選び、裏でバインドする。この効果でバインドされたカード2枚につき、1枚引く。

 

カロン「そのアンラクシヱルがこちら。G4らしく常時トリプルドライブに、元々のパワーが18000と、それ自体は現代基準にブラッシュアップされたG4感はあるんだけど。

現環境はG3の時点でパワー18000、トリプルドライブを容易に満たせるユニットが、よりにもよって同国家に2体いるので、まったく独自の強みにはならない」

 

マジェ「誰だ?」

 

ファントム「そやつは?」

 

カロン「あなた達です」

 

マーハ「よって見るべきはデリートとなるのだが、こちらも現環境……というかDスタンダードの環境そのものが逆風となる」

 

カロン「デリートの強みのひとつは、再ライドできなかった時、スキルを失ったパワー0のヴァンガードで戦わなければならなくなること。

しかし、Dスタンダードは環境初期から再ライドが当たり前のペルソナライド環境。

こうなるとデリートは、単なる相手のパワーを0にするスキルでしかない。(ラスカリアや、今弾で言えばリシアフェールなど受けのスキルに対してピンポイントな強みはあるけど)

そしてその程度のスキル(前列に+13000するスキルとして見るなら)現環境にはありふれているんだよね」

 

ブラダ「ちなみにペルソナライドはデリートされていても適用されるぞ、と」

 

カロン「そもそもデリートって一撃必殺のスキルでもなんでもなく、何度もしつこく連発して相手が根負けするのを気長に待つスキルなんだよね。

使うタイミングが遅れて、連発するにはディスアド上等の再ライドが必要なのは、あまりにも噛み合っていない。

ひさしぶりに対戦相手をデリートしたかったけれど、これを使いたいとは思わなかったというのが、根絶者使いとしての正直な本音かな」

 

マーハ「もっともさすがに耐久力は高く設定されており、デッキに16枚入る《虚像天使 ノワドロート》は10000ガードとして扱うことができ、ドロップから容易にスペリオルコールできる。

手札を消費せず展開でき、展開したユニットを手札に変換できるスキルも備え、その手札のほとんどが10000ガードと、その耐久力はまさしくアンラクシェル最大の強みと言えるだろう。

あくまで根絶者として見れば期待と違ったというだけで、デザインはしっかり練られている」

 

カロン「耐久してハイスペックなユニットに繋ぐというデザインは、若干マイルドになったサクリファイス・グラスと言えるのかな」

 

 

《天奏楽団 リアノーン “幻影”》

①V:「天奏楽団」ユニットすべてはブーストを得て、後列からでもインターセプトできる。

②V:アタックした時、リアガードすべてがレストしているなら、【CB1】中央列以外の「天奏楽団」ユニットを1枚スタンドさせ、そのユニットのパワーを、そのユニットと同じ縦列の他の幻影リアガードのパワー分、増やす。次の相手のターン終了時まで、その選ばれたユニットに『このユニットは相手のカードの効果で選べず、後列からでもアタックできる』を与える。相手のヴァンガードがG3以上なら、1枚選ぶかわりに、右列と左列からそれぞれ1枚まで選ぶ。

③V:【ファントムスキル】【手札かソウルかドロップから、赫月カードを1枚バインドする】バインドゾーンの赫月カード1枚につき、山札かドロップから、「天奏楽団」ユニットを1枚までにコールし、パワー+5000。

 

カロン「あのリアノーンが幻影ユニットになったよ!」

 

ブラダ「ヒャッハーーーーーーーーー!!!!」

 

ファントム「イヤッホーーーーーーー!!!!」

 

ルゴス「フォオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

カロン「賑やかなパレードのような元のリアノーンに対し、こちらのリアノーンはオーケストラをイメージした秩序立ったデザインになっている」

 

ブラダ「同じ楽団でもテーマが正反対なのは面白いな」

 

マーハ「『天奏楽団』に属するリアガードは5体おり、そのすべてに立ち位置が定められている。

右後列には、スタンドした時、★+1されるサンセリーテ。

右前列には、スタンドした時、ガード制限のスクセ。

左前列には、スタンドした時、リアノーンに★+1を与えるフェルクテス。

左後列には、スタンドした時、リアノーンのドライブを増やすベルティエナ。

と言った具合に、効果はいずれも強力で、リアノーンは最大2体の「天奏楽団」をスタンドさせることができるので、状況に応じてスタンドさせるユニットを選ぶことになる」

 

ブラダ「よっぽどのことがない限り、ベルティエナは含まれそうだが……」

 

カロン「ブーストしたり、後列からアタックできるのは『天奏楽団』だけだけど、同列にパワーを与えるだけなら、幻影ユニットならなんでもいい。要するに前列なら汎用幻影ユニットに挿げ替えても問題はない。むしろ盤面を『天奏楽団』で統一してしまうと、スキルが手持無沙汰なユニットが常に2体できてしまうので、汎用を混ぜた方が強いすらある」

ちなみに中央後列担当のティリボットはスタンドさせられないので、後列からの15000ガードに落ち着いているよ。

こちらも正直、必須ではないので、使いたい幻影でもない汎用カードがある場合は、ここに置いちゃおう」

 

ファントム「ひどい」

 

マーハ「ファントムスキルは、バインドされた赫月カードの数に応じた『天奏楽団』の展開だ。毎ターン1枚ずつしかバインドできず、大量展開は望めないが、デッキから展開できるので1~2枚でも十分に強力。特定のユニットを並べたいリアノーンとの相性も抜群だ」

 

ブラダ「ランダムスペコとの相性が悪い点も含めて《惑星を覆うは赫き病み》が採用しにくいタイプだ……」

 

 

●ストイケイア

 

《主峰の伝説・エスタシオン “華馳弩樹”》

①V:このユニットが「エスタシオン」G3からライドして登場した時、ソウルかドロップから、「疾駆の伝説・エスタシオン」を1枚選び、このユニットは選ばれたカードの能力すべてを得て、ペルソナライドを発動させる。

②V:【エスタシオンをSB1】ドロップから1枚選び、舞羅主疾ならコールし、舞羅主疾を含むノーマルオーダーならコストを払わずにプレイする。

③V:バトルフェイズ開始時、殴武苑主か帝不壊守のどちらかを宣言し、その宣言により、次の相手ターン終了時まで、以下を1つ得る。

・殴武苑主-『あなたのターン中、前列のユニットすべてのパワー+5000』

・帝不壊守-『相手のターン中、前列のユニットすべてのパワー+5000』

 

カロン「華馳弩樹をあげるエスタシオンはいつもの微強化。エスタシオンがもともと強かったのもあり、強いは強いんだろうけど、わざわざここで解説する必要もない。問題は③の能力、その読み方」

 

ファントム「な、なぐぶえんしゅ?」

 

カロン「わざわざ読みにくい書き方にしてそれを宣言させるという鬼畜の所業。一応フリガナは振ってあるんだけど、我が主のような老眼には厳しいデザインになっている」

 

ファントム「て、ていふかいまも?」

 

マーハ「せめて訓読みと音読みは統一しろ」

 

 

《征標艦隊提督 ヴェルストラ “幻影”》

①V:バトルフェイズ開始時、【相手のヴァンガードのグレードと同じ枚数まで、望む枚数ソウルブラスト】抜錨能力を持つあなたのリアガードを、このコストでSBされたカードと同じ枚数選び、抜錨させる。

②V:アタックした時、【CB1】リアガードが2枚いる縦列を2つまで選び、選ばれた縦列の前列と後列を入れ替える。相手VがG3以上なら、前列のユニットすべてのパワー+5000。

③V:【ファントムスキル】【手札かソウルかドロップから、赫月カードを1枚バインドする】ドロップから、〈ティアードラゴン〉か〈アクアロイド〉を1枚コールする。

 

マーハ「幻影ユニットとなったヴェルストラは盟友であるアルグリーヴラのように、抜錨という形でユニットを指定する能力を持つヴァンガードと、指定されることで進化を発揮するリアガードで構成される。プロダクトを使用するアルグリーヴラ幻影とはまさしく対になる関係と言える」

 

ブラダ「なかよし」

 

カロン「だけど、抜錨はアルグリーヴラのようにパンプしてくれるわけでもない。ただ指定する、それだけ。

よっぽど特殊な状況でない限り最大3枚しか指定できず、アルグリーヴラのように追加で指定する手段も存在しないため、指揮官としての才はアルグリーヴラに大きく劣っていることが判明した」

 

ブラダ「まあヴェルストラは戦いが本職じゃないし……」

 

カロン「抜錨能力持ちも、抜錨してナンボのユニットがほとんど。デッキを抜錨ユニットで固めるより、リアノーン幻影のように汎用ユニットと絡めた方が真価を発揮できるかな」

 

ブラダ「幻影ユニットの汎用は強いしな」

 

カロン「②はアクアフォースらしい前後入れ替えの連パンで、③がお待ちかねのファントムスキル……」

 

ファントム「待ちかねたぞ」

 

カロン「赫月カードをバインドすることで、ドロップからティアードラゴンかアクアロイドを1枚コールすることができます」

 

ファントム「それで?」

 

カロン「以上です」

 

ファントム「以上!?」

 

ブラダ「リアノーンはデッキから2体以上スペリオルコールできるのに……」

 

カロン「なんかもう考えることが面倒になったのか、幻影ユニットの中でも屈指の投げやりファントムスキル! せめてアルグリーヴラを踏襲して、追加で抜錨させてあげることくらいできなかったかなぁ?」

 

 

●リリカルモナステリオ

 

 

《聖星刻姫 アストロア゠ユニカ “幻影”》

①V:【オーダーゾーンから★を望む枚数裏にする】このコストで裏にしたカードの枚数により以下すべてを行う。

・1枚以上-このユニットのパワー+5000/★+1。

・3枚以上-前列ユニットパワー+5000。相手VがG3以上なら、+5000ではなく+10000。

・5枚以上-【CB1】このユニットは『相手の★すべてのシールド-5000』を得る。

②V:【ファントムスキル】【手札かソウルかドロップから、赫月カードを1枚バインドする】裏のオーダーゾーンから3枚まで選び、表にする。3枚表にしたなら、裏のオーダーゾーンから1枚まで選び、山札に戻してシャッフルする。

 

カロン「あのアストロアが幻影ユニットになったよ!」

 

ブラダ「ヒャッハーーーーーーーーー!!!!」

 

ファントム「イヤッホーーーーーーー!!!!」

 

ルゴス「フォオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

マーハ「幻影ユニットとなったアストロアは、オーダーゾーンに★トリガーを置き、それをコストにスキルを発動する。

注目すべきは5枚以上の効果で、相手の★トリガーのシールド値を下げることができる」

 

ファントム「すごそう」

 

カロン「いつぞやのゴッドハンドのような、前トリガーで統一したいというデッキというものはまだ無く、★トリガーはほとんどのデッキに投入されている。

この能力そのものが腐ることは少ないだろうけど、その投入枚数はまちまちで、8枚フル投入しているデッキも少ないんじゃないかなという印象。

そして後述する新規引トリガーのおかげで、★トリガーの採用率はこれから下がっていくことが予想される」

 

ファントム「何故このカードと同じタイミングで新しい引トリガーを出した!?」

 

カロン「そこなんですよねー」

 

マーハ「対戦相手側からしたら対処しやすいスキルでもある。アストロアに★トリガーの価値を落とされる前、G1~G2の間に★トリガーを消費してしまうことで、ある程度のケアも可能。

シールド10000もけして低くはない値ではあるので、テキストの派手さに反して、与える影響は微々たるものだ」

 

ファントム「相手のプレイング次第で被害を軽減させられる系のスキルは厳しいな……」

 

カロン「これは個人的な趣味なんだけど、相手のが上手ければ上手いほど弱くなるスキルって好きじゃないんだよね。

イロモノならイロモノで、ガン回りすればプレイング差なんて覆してしまえる爆発力が欲しいところなんだけど」

 

 

 

●引トリガー

《ドラグリッター ミスバーフ》《スニアリング・パペティアー》《彗光の白星弓 ブルムスタ》《索引の賢者 イディロン》《リード・ラビット》《Cerise-Chu♡LiP カレット》

①G:【SB1かEB2】シールド+10000。ヴァンガードのグレードが相手のヴァンガードのグレードより低いか、相手のヴァンガードがG3以上なら、+10000ではなく+15000。

 

カロン「そしてこちらが噂の新規引トリガーとなります。

普通にプレイしていたら余るような軽いコストを支払うことで、最大20000ガードの引トリガー!!」

 

ファントム「20000ガードの引トリガーだとぉ!?!?」

 

カロン「一般的なトリガーよりシールド値の高い引トリガーなんて前代未聞! 15年目にして、ヴァンガードは誰も体験したことのない新たな領域に突入した!」

 

ブラダ「革命」

 

カロン「ただし、軽いコストとは言ったもののソウルやエネルギーが常にギリギリのデッキも存在する。作者の手持ちで言うとラスカリアがモロにそれ。

とはいえ、そんなデッキでも1~2枚は入れて、旧効果付きトリガーと使い分けするくらいはできるはず。

特に後攻の場合、後攻ボーナスで増えたエネルギーを持て余しがちになるデッキは多い」

 

ブラダ「ラスカリアは後攻の場合、エネルギーは増えるにも関わらず、エネルギーを消費する《夢刃泡影》を強く使えるタイミングが遅れるしな……」

 

カロン「そういう意味では先攻後攻の有利不利の是正を兼ねたカードなのかも知れないね。コストの支払い方といい、立ち位置は《ディヴァインシスター びすこってぃ》らのサイクルに近そう」

 

ブラダ「たしかにそれらとの兼ね合いが難しくなるデッキは出てきそうだな」

 

カロン「そして、このカードを特に強く使えるデッキも存在する。

その筆頭がバロウマグネスやアモンなどの、ソウルをやたら貯めこむ系のデッキ!(ヴィルベイルにおけるエネルギーも同じかな)

相手ターンに、ソウルを1枚消費するなんて屁でもない!

得てしてこれらのデッキはアド稼ぎを不得手とするものが多く、引8枚体制も視野に入る」

 

ブラダ「!? ……ああ、なるほど」

 

ファントム「?」

 

カロン「これまでのDスタン、いや、ヴァンガードでは引を多く積んだデッキは使いにくい傾向にありました。

というのも引トリガーのシールド値が低かったので、引トリガーを増やしすぎると、引トリガーで引トリガーをドローてしまうという事態が多発し、むしろデッキ全体の防御力が落ちてしまうリスクがあったわけですね。(同様の理由で、ドローでアドを稼ぐデッキも引トリガーを採用しにくかった)

ですが今はノーマルユニットよりシールド値の高い引トリガーが8枚。引トリガーで引トリガーをドローしてもなんら問題はなく、状況によってはむしろラッキー。

デッキ全体の守備力を落とさずに引8枚採用できる。これは古くからヴァンガードをプレイしているファイターにとって、とんでもないパラダイムシフトなんですよ!」

 

ファントム「理解した」

 

カロン「効果引8枚体制。コストが確保できるなら、どんなデッキでもまずは試してみたい構築ではあるんだけど、コスト以前にその恩恵に預かれないデッキも存在する。

それが先述したアストロア!」

 

ファントム「!?」

 

カロン「★8枚が半ば強制され、治トリガーとも相性がよく、超も当然抜くわけにはいかないため、引トリガーを入れられる枠はわずか3枚です」

 

ファントム「何故このカードと同じタイミングで新しい引トリガーを出した!?」

 

カロン「そこなんですよねー」

 

マーハ「完全無欠に見える新規引トリガーだが、弱点も存在する。それはソウルインする前トリガーと同様にパワー0である点だ」

 

カロン「とは言え、4000とそんなに変わらないとは思ってるけどね。実際、ソウルイン前トリガーのパワー0で困った、ましてそれが原因で負けたケースは、僕は今のところ無いよ。

とはいえ、採用者も採用枚数もソウルイン前トリガーとは比較にならないだろうから、今後はそういったケースに遭遇する人も増えてくるのかも知れないけど。

やっぱり一番の問題は、ウサギさんや、リップを塗っているだけの女の子はともかく、大砲構えた兄ちゃんまでパワー0なことなんだけど……」

 

マーハ「どうでもいい!」

 

カロン「もうひとつの懸念点は……やっぱりお値段かな」

 

マーハ「それもカードパワーとは関係ないだろう」

 

カロン「もう怖くて怖くていまだにシングル価格を確認してないんだけど、いったい何円なんだろう」

 

ブラダ「俺もだ」

 

ファントム「我もなり」

 

マーハ「ノミの心臓すぎるぞ貴様ら」

 

カロン「最後に小ネタをひとつ。《門外不出!アクアフォース秘伝の絶品カレー!》の価値は、新規引トリガーの登場で爆上がりしてるよ!」

 

ブラダ「カレーの運用に特化した、引8枚体制のラスカリアすら組んでみたさがあるな」

 

ルゴス「名付けて『ラスカリー』!」

 

ファントム「うまい!」

 

 

●レガリスピース

 

《遍く示し映す星球》

①このカードはカードの能力であなたのオーダーゾーンに置けない。

②オーダーゾーンに置かれた時、1枚引き、このカードはレガリスピースを失う。

③【このカードをレストさせる】山札を上から1枚公開し、山札の上に置くか、捨てる。山札の上に置いたなら、そのカードは山札の上にある間、表になる。

④【CB1,このカードを除外する】1枚引く。

 

カロン「新たなレガリスピースはセットオーダー。誰もがオラクルシンクタンクのようにデッキトップを操作できる魔法の宝珠!」

 

ファントム「誰もが《食べ過ぎ注意! アイリーン》のようにデッキトップを操作できるのか……」

 

カロン「まあDスタンで代表的なデッキトップ操作と言えばそれですよねー」

 

ルゴス「かわいい」

 

カロン「レガリスピースの奇跡は肉まん食べてる女の子と同レベルということが判明したわけだけど――」

 

ブラダ「大砲構えた兄ちゃんとリップ塗ってるだけの女の子が同じパワーを持つ世界だしな」

 

カロン「だからそれは兄ちゃんがおかしいんだって! ……それはともかく、このレガリスピースはなかなかのやり手」

 

ブラダ「アイリーンで十分強かったしな」

 

カロン「アイリーンと違い、起動効果なので、めくれたカードを見てプランを修正しやすいし、このカードを壊すことでドロー効果までついてくる!

デッキトップを見て、どうしても欲しいカードであれば手札に加えることも可能ってことだね。地味にアド得だし、とにかく強い!

使えば使うほど相手との差が開いていく効果なので、早期に置けるG1なのも偉い」

 

ブラダ「初手にこれを置かれでもしたら、もうゲームを投げたくなるな」

 

 

●終

 

 

カロン「総評としては、手放しに褒められるヴァンガードが少なかったかなぁという印象だね」

 

ブラダ「引トリガーとか、レガリスピースとか、汎用はやたらと強いのだが……」

 

カロン「どのヴァンガードも何らかのツッコミどころはあった感じ。もう分かりやすい弱点のあるデッキで太刀打ちできるような環境じゃないんだけど……。

そんなわけで今日はこのへんで」

 

ルゴス「さらばだ」

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