俺たちと謎と青春と S2   作:ちゃんま2

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前回のあらすじ
久しぶりに泊から電話がかかってきた廻。
その内容はなんと「D4FES」のオープニングに出場するので一緒に出てほしいといったことだった!

それと、この小説では、D4DJのオリジナル展開・設定を含みます。

それでは、本編どうぞ!


探偵、再び! その2

数日後 空港 

 

俺たちは、今空港に来ている。その目的は今日から泊がこっちにくるからその迎えってことだな。

 

灯「しかし、ビックリしたよね…まさか泊さんに頼まれて出場する大会がまさか『D4FES』なんてね。」

 

まだ時間があるから灯と話していたら話題は例の大会の話しに変わっていった。

 

廻「本当だよ、全く…」

 

まさか、俺もそんな大きすぎる大会とは思ってなかったからな。

 

灯「というより、流石に廻でも、『D4FES』のことは知ってたんだね…」

 

廻「そりゃ、一応DJやってたし、界隈では凄い盛り上がってたからな。それに、D4FESって言ったら、日本にDJ文化を開花させた凄い大会だからな。」

 

俺も噂では、8年ぶりに開催されるってことは聞いてたけど、まさかその大会に出ることになるとはな……

 

泊「よ!待たせたな!」

 

そんなことを灯と話していると後ろから声をかけられる。

…やっときたか。

 

廻「『よ!』じゃねえんだよ。いきなり連絡してきたと思ったらまさかD4FESにでることになるなんて…」

 

泊「それに関しては悪かったよ。」

 

廻「…まあ、やると決めた以上はできることは全てやるけどよ、いくら前座とはいえ、下手な真似はできないぞ?分かってるのか?」

 

確認も込めて俺は、泊に改めて聞く。

 

泊「それに関しては、廻を信じてるから大丈夫だ。」

 

廻「そうかよ。」

 

表情から見てどうやら泊は覚悟を決めているようだった。

こうなったら俺も覚悟を決めないとな…。俺だけいつまでもうじうじしている場合じゃないからな。

 

廻「で、どこで練習するんだ?」

 

泊「ん?」

 

廻「いや、『ん?』って…。練習する場所も当然確保してきてるんだろ?」

 

泊「いや、裕次郎さんのスタジオを使わせてもらおうと思ってたんだが…」

 

…なんともまあ、タイミングが悪いことで……

 

廻「泊…」

 

泊「な、なんだよ?」

 

廻「残念ながら、マスターの所の音楽スタジオは今休業中だ。」

 

泊「…ゑ」

 

数秒間沈黙が続く。

 

泊「…マジで?」

 

廻「マジだ。」

 

泊「……」

 

泊「終わったな…」

 

そう言うと、泊はどこぞのボクサーみたいに真っ白に燃え尽きてしまった。

 

灯「どうする?言ってくれれば裕次郎さん、スタジオ開けてくれそうだけど…」

 

廻「けど、あんなクソ暑いなかで練習したら熱中症になってぶっ倒れるぞ?」

 

一応扇風機もあるけど、それだけじゃ、暑さは紛れないだろうな…

 

灯「でも、どうにかなるかもしれないじゃん?取り敢えず連絡だけでもしてみる。」

 

そう言って灯は裕次郎さんに電話をかけに行った。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

数分後 

 

灯「お待たせ。」

 

数分後に裕次郎さんとの連絡を終えた灯が戻ってきた。

 

廻「で、どうだった?」

 

灯「裕次郎さんに連絡してみたら、なんと!」

 

……お、これは、ひょっとすると…

 

灯「裕次郎さんの知り合いが使っていたスタジオを借りれることになったって!」

 

泊「灯さん、本当ですか!?」

 

復活した、泊が灯に話しかける。

 

灯「うん、本当だよ。なんでも今は使ってないから無料で貸してくれるらしいよ。」

 

おいおい、マジかよ。貸してもらえるどころか、まさか料金も無料なんて…

 

廻「本当に無料でいいのか?」

 

灯「まだ使えるけど、何年も使ってないから古くなって誰も使ってないらしいよ。だから、無料でいいんだって。」

 

これは、後で裕次郎さんにお礼を言っとかないとな。

 

灯「住所も聞いたから、早速行ってみよう!」

 

廻「そうだな。」

 

泊「本当にありがとう、灯さん!」

 

灯「お礼なら私じゃなくて、後で裕次郎さんに言ってね。」 

 

泊「そうします。」

 

一時はどうなるかと思ったけど、取り敢えず練習する場所は確保できたな。

 

廻「って、行くのはいいけど、灯もくるのか?」

 

灯「うん。どうせ、私もやることないから一緒に行こうかなって。ダメだった?」

 

廻「いや、ダメってことはないが…」

 

灯「じゃあ、いいじゃん!早く行こうよ!」スタスタ

 

廻「…はいはい。じゃ、行きますか。」

 

泊「あぁ。」

 

そうして俺たちは、裕次郎さんの知り合いのスタジオを目指して移動していった。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

電車での移動中

 

俺たちは今スタジオに行くために電車に乗っていた。

因みに泊は朝が早かったのか爆睡している。

 

灯「…ねえ、廻…」

 

すると、いきなり不安そうな声で灯が俺に話しかけてきた。

 

廻「なんだ?」

 

灯「…さっき裕次郎さんに電話したときに気になることを言っててね…」

 

廻「気になること?」

 

灯「うん、実は…」

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

数時間前

 

灯『というわけで、裕次郎さん、どうにかできないですか?』

 

裕次郎『ん〜…、いきなりいわれてもなぁ…』

 

灯『無茶を言ってるのは分ってます。けど、このままだと、泊さんが……』

 

裕次郎『…』

 

灯『おねがいします、練習できればどこでもいいので…』

 

ただ、他の人に迷惑をかけない場所に限るけどね…

 

裕次郎『…一つ』

 

灯『え?』

 

裕次郎『一つ当がないわけでもないよ…』

 

灯『ほ、本当ですか!?もうその場所でおねがいします!』

 

裕次郎『そこまで言うなら、連絡してみる。ちょっと待ってて』

 

灯『分かりました。』

 

数分後

 

裕次郎『お待たせ。無事に使わせてもらえるようになったよ。』

 

灯『本当にありがとうございます!』

 

裕次郎『ただ、そのスタジオもう古いし、長く使ってないから今も使い物になるかは分からないって言われたけどね。』

 

灯『だとしても、練習する場所がないよりはいいですよ。助かりました。』

 

裕次郎『…けど、変だな……』

 

灯『何が変なんですか?』

 

裕次郎『あてがあったから電話したけど、そいつと仲良くないんだよな。』

 

灯『そうなんですか?』

 

裕次郎『学生の時のクラスメイトでね。そんなに話すこともなかったよ。お互いスタジオを開いたときには、それなりに話していたけど、それも一ヶ月も立たないうちに連絡しないようになったらね…』

 

灯『そうなんですね。…けど、それでよく貸してくれましたね…』

 

裕次郎『そうなんだよね…。しかも、最初は渋ってたのにD4FESの名前を出したら、すぐに了承してくれたんだよ。』

 

灯『え?…』

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾

廻「そりゃ、確かに変だな。けど、そんなに気にすることか?」

 

全く気にならない、といえば嘘になるけど、貸してもらえるだけ感謝しないとな。

 

泊「そうだよ。それに、練習する場所を貸してもらえたんだから、ついたらお礼を言わないとな。」

 

廻「そうだな。」

 

灯「…本当になにもないといいんだけど……」

 

 

数時間後 古いスタジオ

 

灯「やっと、着いたね…」

 

廻「…ほんとだな。」

 

たく、場所を提供してもらえたのはいいけど、こんなところにあるなんてな…

 

廻「ここ、立地悪すぎるだろ。オーナーのところより人が来てなかったんじゃないか?」

 

多分それで潰れたんだろうな。

 

?「待たせたね。君たちが、裕次郎が言っていた人たちだね?」

 

そんなことを考えてると、後ろから声をかけられる。

振り向くと、一人の男性が立っていた。

 

廻「そうです。」

 

「待たせて悪かったね。私の名前は、『逆田(さかた)です。』」

 

廻「音咲廻です。」泊「黒崎泊です。」灯「月本灯です。」

 

続けて俺たちも自己紹介する。

 

廻「今回は、僕たちのために練習の場所を提供してくれてありがとうございます。」

 

泊「ありがとうございます。おかけで助かりました。」

 

逆田「いえ。気にしないでください。それよりも聞きましたよ、あのD4FESに参加するんですよね?」

 

泊「はい。…と言っても、出るのは、オープニングだけの前座ですけどね」ハハ

 

逆田「それでも、凄いですよ!オープニングでも中々出れる人はいないんですから。」

 

廻「ありがとうございます。せっかく、練習場所を提供していただけたので、僕たちも最高のパフォーマンスをしたいと思います。」

 

オープニングだけとはいえ、あのD4DFESに出れるんだから、自分たちの実力を出しきらないとな。

 

逆田「えぇ、頑張ってください。…すみません、話しがそれましたね。これがスタジオの鍵です、どうぞ。」

 

廻「僕たちが持ってていいんですか?」

 

逆田「いいよ。私も、いちいち出てきて鍵を渡すのも大変だから。大会が終わったら返してもらえればいいですよ。それと、スタジオの中もしばらく使ってないから掃除が必要ですよ。」

 

泊「分かりました。掃除は僕たちの方でします。」

 

逆田「スタジオは、汚さなければ好きに使っていいですよ。…じゃ、もう帰るからあとはよろしく。」

 

そう言って逆田さんが、帰ろうとしたときだった。

 

灯「…あの!」

 

逆田「?」

 

灯が逆田さんを呼び止めた。

 

灯「裕次郎さんから聞いたんですけど、最初はスタジオ貸すの渋ってたんですよね?なんで急に貸すことにしたんですか?」

 

廻「おい、いきなり何聞いてんだよ!…すみませんね…」

 

逆田「ハハ、別にいいですよ。理由は、『D4FESに出るから』応援したくなったんですよ。立とうと思って立てる舞台じゃないですから。」

 

…何か、今の言い方気になるな……

 

灯「そうだったんですね。いきなり、変な質問してすみませんでした。」

 

逆田「いえ、いいですよ。じゃ、後はゆっくりどうぞ。」スタスタ

 

そう言うと、逆田さんは去っていった。

 

廻「…さて、それじゃ掃除するか。」 

 

泊「そうだな。早く練習したいから、早く終わらせよう。」

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

数時間後

 

廻「使ってなかっただけあって汚れが酷いな。」

 

泊「そうだな。ま、もうそろそろ俺の担当は終わるけどな。二人はどうだ?」

 

廻「俺ももう少しで終わるよ。」

 

灯「私はもう終わってるよ。」

 

廻「早いな。…あぁそっか、一人暮らしだから家事やってるからか。」

 

灯「それもだけど、元々掃除とか得意だったからね。って、喋ってないで手を動かす!」

 

廻「分かってるよ。」

 

 ♪♪♪♪♪

 

廻「悪い、電話だ。……あれ?マスターからだ。もしもし?」

 

裕次郎『お、出たな。今時間大丈夫か?』

 

廻「時間は大丈夫だけど、どうかしたのか?」

 

裕次郎『無事にスタジオにつけたか?』

 

廻「ああ、逆田さんに会って鍵ももらったよ。好きに使っていいんだとさ。わざわざそれを確認するために連絡したのか?」

 

裕次郎『いや、それもあるんだが……』

 

廻「…何かあったのか?」

 

裕次郎『…少し思い出したことがあってな。』

 

いつもの裕次郎さんのように、明るい声ではないな…

 

廻「思い出したって?何を?」

 

裕次郎『D4FESの単語が出た瞬間に話しに喰い付いてきてな。』

 

廻「それなら、灯から聞いたぞ?」

 

裕次郎『そうか。あと、そこから話している時の声が明らかに変だった。』

 

廻「変って、どんなふうに?」

 

裕次郎『その何て、言うか、…喜んでるのか怒ってるのか分からないような声だったんだよ…』

 

廻「それは確かに変だな…」

 

怒りと喜びって全く違う感情じゃねえか。それが一緒にくるってどういうことだよ…

 

裕次郎『ま、なにもないと思うけど、一応伝えておこうと思ってな。じゃ、大会頑張れよ!』ピッ

 

灯「何の話しだったの?」

 

廻「何でもねえよ。…よし、早く掃除終わらせるぞ。」

 

泊「そうだな。」 

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

数時間後

 

廻「よし、これで終わりっと。」

 

泊「あー、疲れた…」 

 

灯「お疲れ、飲みのも買ってきたよ。」

 

泊「お、ありがとう!」

 

廻「ありがとうな」

 

灯「どういたしまして」

 

俺たちは灯が買ってきてくれた飲み物を飲みながなら今後のことについて話していく。 

 

廻「取り敢えず、今日はもう遅いから練習は明日からだな。」

 

泊「そうだな。とうやら、電気も通してくれてるみたいだから電気関係も困らないな。これなら思いっきり練習できるぞ。」

 

廻「それは助かるな。灯はどうするんだ?」  

 

灯「ん~~、そうだね、私も用事がない日は見に来ようかな。」 

 

廻「分かった。…さて、あんまり遅くなるといけないからそろそろ帰るか。」

 

泊「そうだな。」

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

数分後 帰り道

 

廻「そう言えば、お前どこに泊まるんだ?」

 

泊「宿泊に関しては問題無しだ。しっかりと予約してるから。」

 

廻「そうか、ならいいけど…」

 

泊「…あ、じゃあ俺こっちだから。」

 

廻「じゃあ、また明日な。」

 

灯「……あ!私コンビニに用があるから寄っていい?」

 

廻「別にいいぞ。」  

 

そうして、コンビニに向けて歩き出した時だった。

 

?「ちょっと、どいてよ!」  

 

「ちょっとぐらいいいじゃん?君見たところ学生だよね、どこの学校?」

 

声をした方を見ると、小柄の小さい女性が男に絡まれていた。

 

ん?なんで、あの子うさみみなんてつけてるんだ?随分と目立つ姿をしてるな…

…って、それよりも……

 

廻「そこまでにしといたほうがいいよ。その子が困ってるだろ。」

 

「あー?誰だお前」  

 

廻「ただの通行人だよ。」

 

「ふざけやがって、馬鹿にしてるのか!」 

 

廻「別に馬鹿にはしてないよ。」

 

「だいたい、かんけーない奴は引っ込んでろ!…さ、どこか遊びに行こう!」

 

?「いた!」

 

 ガシ

 

廻「その手、離せよ。」

 

俺も男の腕を掴み、女性から手を離す。

 

「いててて、この野郎!」

 

殴ってきた拳を避ける。そして…

 

廻「よっと!」

 

そのまま背負投げを決める。

 

「っ!」

 

廻「どうする、まだやる?」

 

「くそ!覚えてろよ!」

 

灯「大丈夫?怪我はない?」

 

?「えぇ、ありがとう…」

 

廻「ま、怪我がないなら良かったよ。……やべ!」

 

灯「どうしたの?」

 

廻「今気づいたけど、綾が随分と怒ってるみたいだ…。悪い、これ以上怒らせると、まずいから俺はもう帰るぞ。じゃあな!」ダッ!

 

灯「ち、ちょっと!じゃ、気をつけてね!」

 

?「あ…。行っちゃった…」

 

 お〜い!

 

?「皆!どうしたのよ?」

 

?「どうしたもなにも、むにの帰りが遅かったから見に来たんだよ。何してたんだよ。」

 

むに「別に。ちょーっと、男の人に絡まれちゃったのよ。」

 

?「えー!?だ、大丈夫だったの、むにちゃん!」

 

むに「ちょっと!声が大きいわよ、りんく!他の人もいるんだから。それに大丈夫よ、助けてもらったの。」

 

りんく「助けてもらったって誰に?」

 

むに「さあ?」

 

?「『さあ?』って…名前聞いてないのかよ…」

 

むに「仕方ないじゃない!名前聞く前に帰っちゃたんだから」

 

りんく「でも、とにかくむにちゃんが無事で良かったよ〜!ね、まほちゃん!」

 

真秀「うん。さ、早く帰ろう、麗が待ってるから。」

 

むに「そうね。」

 

むに「(…あの男性、どこかで見たことあるような?…ん~~どこでだったかしら?)」

 

りんく「おーい、むにちゃん!置いていくよ!」 

 

むに「こらー!わたしを置いていくな〜!!」

 

 





事件メモ
・逆田 裕次郎の学生時代の同級生。交流はそんなになかったが、今回スタジオを借りることになった。
・逆田は当初はスタジオを貸すつもりはなかったが、「D4FES」の単語が出てきた途端に何故か貸すことにした。

以上です。

いやー、やっとD4DJのキャラを出せました!ただ、口調が合ってるか分からないので不安です…
なので、少しでも「なんか違う」と思ったら感想などで気軽に言ってください!

次回予告
取り敢えず連絡する場所を確保できた廻たち。これからD4FESにむけての練習が始まる!
そして、最後に出てきた女性たちは一体誰なのか?

それでは、また次回お会いしましょう!
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