第三話エピローグです。遂に第三話完結です。どうぞ!
数日後 音楽スタジオ「TRY」
あれから達郎の娘3人は施設に引き取られることになった。
当然その前に玲子さんにも引き取るように話しがいったけど、玲子さんは断ったらしい。
まあ、玲子さんも娘たちも今更どう接していけばいいかわからないだろうからな…
けど、これから少しずつでもお互い歩み寄っていってほしいな。
実際玲子さんも伝言では言ったなかったけど、「自分も娘たちを見捨ててこうなった責任があるから、時間が経って娘たちがやり直せていたら少しずつ会いに行きたい。」って言ってたからな。
せめて娘たちと玲子さんと仲がうまくいくように願うしかないな。
ちなみにあれから達郎がどうなったのかと言うと……
これが一言で言うとまあ胸糞悪いんだよな…
結果的に今回の有栖川学院での件は何も罪に問われなかった。
達郎が娘たちを唆していた時の録音や映像もないし、計画書だけでは事件性を立証できない、って判断かららしい。
まあ、横領の件は勿論、娘たちも施設に入って達郎からいなくなるし、会社も当然クビだから達郎に残ってるものは何もないからそれが達郎への罰じゃないかってのが俺たちの結論だ。
灯「あの3人、大丈夫かな?…」
廻「大丈夫だろ。」
俺たちからはうまくいくように願うしかできないけど、友里愛さんがしっかりしてるし、大丈夫だろ。それに…
廻「人はやり直せるだろ?だから大丈夫だろ。」
灯「廻…うん!そうだね!」
チリーン チリーン
おっと、誰か来たようだ。
廻「いらっしゃ…ってまた来たよ…」
乙和「ちょっと!出会ってすぐに『また』って失礼じゃない!」
灯「あ!乙和ちゃん、こんにちは!」
乙和「灯、久しぶり!」
…こっちもいつの間にか仲良くなってるよ。
廻「…で、なんのようだよ?」
乙和「用がなきゃ来ちゃいけないの?」
廻「別にそうはいってないだろ…」
乙和「まあ、練習もなくて暇だから遊びに来ただけだよ。…あ、そう言えば!」
廻「?」
乙和「ノアから依頼を受けてたんでしょ!?何で私にも言ってくれなかったの!?」
いや、なんでわざわざ言わなきゃいけないんだよ…
てか、あいつ、結局言ったのかよ…
廻「それぐらい言わなくてもいいだろ…」
乙和「ぶー!廻のケチ!」
チリーン チリーン
また誰か来たな。今日はよく来るな。
廻「いらっしゃ…もう驚かねぇぞ…」
胡桃「?何に驚くの?」
乙和「胡桃ちゃん!春奈ちゃん!」
灯「あー、胡桃ちゃん!あれから大丈夫だった?」
胡桃「うん!なんとかね。春奈ちゃん達の助けもあって何とか事件の真相も広まってるからね。」
春奈「まだまだ完全に収まったとは言えませんが、少しずつ事態は落ち着いてきてます。」
そりゃ良かった。
廻「順調そうで何よりだな。」
胡桃「うん。本当にありがとう!」
元気になってなによりだ。みいこたちに聞いてた通りに元は元気な子だな。
胡桃「あ、そうだ。忘れないうちに…」
そういうと胡桃がポケットに手を入れて何かを取り出していた。
胡桃「手を出して。」
廻「ほらよ。…因みにそれはカエルのおもちゃとかじゃないよな?」
胡桃「…」
……おい
胡桃「…ち、違うよ?」
…わっかりやす……
廻「じゃあ、手に持ってるもの見せてみな。」
そうして胡桃が手を開くと、やっぱり手のひらにはカエルのおもちゃがあった。しかも結構リアルなやつが。
胡桃「何で分かったの?」
廻「ん?あぁ、事前にみいこたちから胡桃がやったイタズラのことは聞いてたからな。大体想像できた。それと、ポケットが妙に膨らんでいたぞ。だから何か入ってるって分かったから何かイタズラするって予想したんだ。」
胡桃「ぶー、つまんない…何でイタズラのこと言っちゃうかな…」
俺が説明すると胡桃は不貞腐れてしまった。
春奈「もう、胡桃さん!不貞腐れないでください!今日来たのは改めてお礼を言うのと、御礼の品を渡すためでしょ?」
そういうと春奈さんが灯に御礼の品を渡した。
春奈「改めて先日は胡桃さんを助けていただきありがとうございました!良かったらこれを皆さんで食べてください。」
そうしてケーキが入った箱を灯に渡す。
灯「え?こ、これって行列ができることで有名なところのケーキだ!本当にいいの!?」
春奈「ええ。皆さんにはお世話になりましたから。」
弘人「これって予約も一ヶ月待ちが当たり前の店のだろ!金持ちって凄えな…」
まあそういう繋がりもあるってことだろうな。
春奈「もう、胡桃さんはいつまで不貞腐れてるんですか…」
胡桃「だって……!」
不貞腐れていた胡桃だったが、急に笑顔になった。
…なんか嫌な予感がするな……
胡桃「廻さん、ちょっとしゃがんでよ。」
廻「いいけど…なんでだよ?」
胡桃「いいから!」
…まあ、しゃがむくらいならいいか…
廻「ほら、これでいいか?」
胡桃「うん、ありがとう!」チュ
………
………………え?
春奈「く、く、く、胡桃さん、あなたい、今!き、きす」
それを見た全員が混乱する。
胡桃「ハハ、慌ててるいいんちょ面白い!」
いや、笑い事じゃねえから!なにわろてんねん!
胡桃「私、廻さんのこと、気に入っちゃった。これからもよろしくね!」
え、えー……
ポンポン
廻「ん?」
灯・乙和「さ、説明してもらおうかな?」
廻「ハ、ハハ…」
廻「…」
廻「サラバ!」ダッ
よし、逃げ…
グッ
乙和「二度も逃げれると思った?」ニコッ
…はぁ、めんどくせ……
弘人「ハハ、またライバルが増えて残念だったね、灯ちゃん?」
廻「?ライバル?一体何のだよ?」
灯「廻は知らなくていいの!弘人も余計なこと言わないでよ!」
乙和「そうだよ!まさか胡桃ちゃんまで…」
胡桃、ってかそうだ!
廻「おい、胡桃!さっきのは一体…って」
胡桃「じゃ、私はこれでまたね!」
廻「いや、『またね』じゃなくて…」
乙和「コラー!話しを逸らすな!」
…仕方ねえな……まあ、なるようになるか。
今はこの小悪魔のイタズラをどうにかしないとな。
To Be Continued…
次話予告
ある日いつも通り大学に向かおうとしていると、スマホを家に忘れて?
そこからとある事件に巻き込まれていく廻!そして出会うパリピなDJグループの一員と出会うことで廻の長い一日が始まる。
それではまた次回お会いしましょう!