俺たちと謎と青春と S2   作:ちゃんま2

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前回までのあらすじ
用事がある廻が家を出たとこで男性に追われている女性と出会う。それはDJユニット「Merm4id」の水島茉莉花だった。
成り行きで茉莉花を助けることになった廻も男たちから追われることに。果たして男たちの目的とは?
それでは本編どうぞ!



廻と茉莉花の長い一日 その2

 

AM 9:00 公園

 

廻「よし、公園に着いたぞ。」

 

あれから男たちに見つからずに公園まで来れた。

 

茉莉花「早く公衆電話を探そう!」

 

廻「そんなに急がなくても目の前にあるだろ?」

 

茉莉花「あっ!ほんとだ〜!」

 

俺たちの目の前にはすぐに公衆電話がある電話ボックスがあった。

 

廻「取り敢えず、俺が電話を掛ける。茉莉花は念の為外を見ててくれ。それと男たちが来たらすぐに逃げれるようにな。」

 

茉莉花「は〜い」

 

相変わらず気が抜ける返事だな…まあ、今はどうでもいいか。

取り敢えず信条さんの番号にかけるか。

 

 チャリン

 

お金を入れて番号を押していく。

 

信条「…もしもし?」

 

お、出てくれたか。

 

廻「信条さん、廻だ。」

 

信条『何だ、廻か。こんな朝早くからどうしたんだ?それに公衆電話からだからビックリしたじゃねえか。』

 

そりゃ今どき公衆電話から掛けるやつなんていないから驚くだろうな。

 

廻「取り敢えず手短に話すぞ。俺たち誰かに追われてるみたいだ。」

 

信条『はぁ!?追われてる?誰に?』

 

廻「それはわからない。けど、追われてるのは確かだ。追ってきてるのは男が数人だ。」

 

信条『そうか。取り敢えず場所はどこだ?迎えに行ってやるよ。』

 

廻「場所は…」

 

茉莉花「ちょっと、廻!来たよ〜!」

 

廻「ッチ、もう来たか。悪いどうやらゆっくり話してる暇はないみたいだ。また後でかけ直す。」ガチャ

 

信条さんが何か言ってたみたいだが、男たちが近づいてきたためすぐに電話ボックスから離れることにした。

 

 

数分後…

 

何とか男たちに気づかれる前に逃げ切ることができた。けど…

 

茉莉花「結局、私たちの場所伝えれなかったね…」

 

廻「悪かった…」

 

茉莉花「別に謝ることはないよ。けど、どうして私たちの場所が分かるんだろ?」

 

廻「(確かにさっきから俺たちの場所がピンポイントで当ててやがる…相手はどうやって俺たちがいる場所を知ってるんだ?)」

 

なにかの手段を使ってるとは思うけど、一体どうやって?

まあ、今は逃げることだけで精一杯だから、そこまで考えられねぇな…

 

廻「取り敢えず、歩いて警察まで行くしかないな。」

 

茉莉花「そうだね。」

 

せめてお金があればタクシーでも使えるんだけどな。俺も茉莉花も今は手持ちのお金がないから歩くしかないみたいだ。

 

そうして俺たちは警察に向かって歩き出した。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

AM 9:30

 

結構歩いたと思ったが、警察まではまだまだだな…

そんなことを考えながら歩いていると……

 

廻「っ!まただ。茉莉花、こっちだ!」

 

目の前にまた男たちがいた。

 

警察からは離れるが、見つかるわけにもいかず進路を変える。

さっきからもうずっとそうだ。目の前に男が現れては進路を変更している。

 

廻「(まるで誘導されてるみたいだな…気のせいか?)」

 

流石に考えすぎか……

 

そんなことを考えていると一つの店が目に入った。

 

廻「携帯ショップか……いや、待てよ、もしかしたら…。茉莉花、入るぞ。」

 

茉莉花「えっ、携帯ショップ?」

 

廻「事情を話して茉莉花のスマホを充電させてもらおう。」

 

茉莉花「携帯ショップで充電できるの?」

 

廻「そこは話して見ないとわからないな。」

 

茉莉花「そうだね〜。取り敢えず話すだけ話してみようか。」

 

そうして店の中に入る。そして……

 

廻「何とか、充電させてもらえるみたいだ。」

 

茉莉花「やったー!」

 

最初に話した店員には怪しまれたが、最終的に店長が出てきて事態を把握してくれて、充電を許可してくれた。

 

廻「取り敢えず、長居するわけにはいかないから、30分充電したら店を出るぞ。」

 

茉莉花「そうだね~。お店にも迷惑をかけれないからね。」

 

それにいつ男たちがまた近づいてくるかわからないからな。

 

そして、30分間充電させてもらった。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

30分後… AM 10:00

 

廻「さて、充電ができたことだし、店を出るか。急なお願いを聞いてくださってありがとうございました!」

 

茉莉花「ありがとうございました!」

 

店員「お役に立てて何よりです、またのお越しをお待ちしております。」

 

店員にお礼を言って店を出る。

 

廻「何%まで充電できたんだ?」

 

茉莉花「45%みたい。」

 

廻「そうか。連絡を取るためなら十分だから、無駄遣いしないようにしないとな。」

 

茉莉花「は〜い。…ってなにこれ!?」

 

廻「どうした?」

 

茉莉花が驚きながらも、スマホの画面を見せてくる。

 

 水島茉莉花 見かけた

 

何だ?SNSでエゴサでもしてたのか?

……ん?

 

廻「何だよ、これ…今日の日付で茉莉花の目撃情報がたくさんあるじゃねぇか…ってことは、待てよ?」

 

もしかして今まで俺たちの位置がバレれたのって…

 

廻「茉莉花の目撃情報で俺たちの位置がバレてたのか…」

 

全く上手くSNSを使ったもんだ……

 

茉莉花「あっそうか、私モデルだから……」

 

廻「しかも、変装してないからな。でも、これで『何で俺たちの位置が分かるか』は分かったんだ。だったら、対策が取れるだろ?」

 

茉莉花「?」

 

廻「変装しに行くぞ。」

 

そうして、俺たちは一旦目的地を警察署からショッピングモールにして中にある服屋を目指すことにした。

 

金は、まあ途中のATMで降ろすしかないか。仕方ない、これも必要経費ってやつだ。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

同時刻 音楽スタジオ「TRY」

 

そして、俺たちがショッピングモールを目指していたとき、灯たちにも動きがあった。

 

灯「…ねぇ、廻遅くない?」

 

今日は皆で集合して遊びに行こうって話てたのに……

 

弘人「そうだなぁ…いくらなんでも遅すぎる。もうとっくに集合時間過ぎてるぞ…」

 

そうなんだよね…今まで廻が約束の時間に遅れたことないのに…それに遅れるなら連絡してくれるから…

 

 ♪♪♪

 

弘人「あれ、信条のおっさんからか。俺にかけてくるなんて珍しいな…」

 

確かにいつもなら廻に電話かけてくるよね。

 

弘人「もしもし?」

 

信条『…お、良かった。弘人は出たな。』

 

弘人「何だよ、『弘人は』って。それより俺にかけてくるなんて珍しいな。」

 

信条『あぁ、実はさっき廻のやつから電話がかかってきてな。』

 

弘人「廻から?なんで?」

 

信条『いや、俺も詳しくは聞けなかったけど、「追われてる」って言ってたぞ。』

 

弘人「はぁ!?追われてる!?」

 

……え?

 

弘人のその言葉に驚き耳を傾ける。

 

信条『あぁ。追われてるのは本当みたいだ。俺と話している時も切羽詰まる様子だったしな。それに追手が来たみたいで途中で電話が切れたからな…』

 

弘人「そっちで廻たちの場所は分からねぇのか?発信元辿っていけないか?」

 

信条『いや、発信元が公衆電話だから追うのは難しいな…』

 

弘人「そうか…」

 

信条『あぁ、それと廻の近くに女性が居たな。』

 

弘人「女性?」 

 

信条『あぁ、誰かは分からないけどな。電話から聞こえてきた。』

 

弘人「分かった。また何かあったら連絡してくれ。」

 

信条『あぁ。』

 

そうして弘人が信条さんとの連絡を終える。

 

玲央「…どうやら遊んでる場合じゃないみたいだな。」

 

弘人「そうみたいだな。さて、どうにかして廻と連絡を取らないとな…」

 

灯「私が廻のスマホに電話をかけてみるね。」

 

そうして今度は私が廻に電話をかける。

 

♪♪♪♪♪

 

 

♪♪♪

 

中々でないな……

 

綾「もしもし?」

 

灯「…あれ、綾ちゃん?」

 

ようやく出たと思ったら綾ちゃんが電話に出てきた。

 

灯「何で綾ちゃんが?」

 

綾「その声、灯お姉ちゃん?」

 

灯「そうだよ。それよりどうして綾ちゃんが?」

 

綾「何でって、おにぃの部屋に電話があったから…」

 

もしかして……

 

灯「ねぇ、綾ちゃん?廻は家にいる?」

 

綾「ん?おにぃなら朝早くに出ていったけど?」

 

灯「分かった。ありがとうね。」ピッ

 

電話を切って弘人たちに言う。

 

灯「…廻、電話を家に忘れてるみたい……」

 

弘人「マジかよ…こんな時に限ってスマホを持ってないのかよ」

 

灯「けど、取り敢えず廻の場所を調べないと……」

 

 チリーン チリーン

 

そんなことを話していると、「TRY」に誰か入ってきた。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

AM 11:00

 

あれから歩いて何とかショッピングモールに着いた。

そうして今はショッピングモール内の某服屋に来ていた。

 

廻「さて、服ぐらいさっさと選んで出るぞ。」

 

いつまたあの男たちが襲ってくるか分からないからな。

のんびりしているわけにはいかない。

 

茉莉花「そうだね。」

 

廻「じゃ、俺はメンズの方を見てくるか…」

 

茉莉花「ちょ、ちょっと!」

 

廻「ん?」

 

茉莉花「『ん?』じゃなくて〜!私たち襲われてるんだよ!」

 

……あっ

 

廻「悪い。一人になるべきじゃなかったよな。」

 

茉莉花「う、うん…」

 

たく、もうちょっと危機管理をしっかりとしないとな。

 

廻「じゃあ茉莉花の方から選ぶか。早く行こうぜ。」

 

そうして女性物の方に進んで行こうとするが……

 

廻「?どうしたんだ?」

 

急に茉莉花が足を止める。

 

茉莉花「ごめんね、廻を巻き込んじゃって…」

 

…はぁ、たく何を言うかと思えば……

 

廻「別に今更だろ。それに巻き込まれるのは慣れてるから気にするな。」

 

茉莉花「ふふっ。」

 

廻「…なんだよ?」

 

茉莉花「いや、廻って優しいんだね。」

 

廻「…それは過大評価し過ぎだ。…ってか早く行くぞ。」

 

茉莉花「うん!」

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

一時間後 AM12:00

 

一時間経ってようやく買い物が終わった。

………女性の買い物長過ぎだろ…まあ、いいけど…

 

廻「っと、これで変装完了だな。」

 

茉莉花「そうだね〜」

 

服装は変わったからこれで少しは奴らを巻けるだろう。

 

廻「さて、行くか…っと…」

 

茉莉花「…やっぱり、ショッピングモールにも入ってきてたんだね…」(小声)

 

廻「みたいだな。よし、今のうちに行くぞ。」

 

そうして男たちにバレないように歩いてショッピングモールを出た。

 

廻「よし、これからまた警察署に向かうぞ。」

 

大分寄り道したけど、これで警察署に行けるな。

 

茉莉花「…ねぇ、廻?……」

 

廻「ん?なんだ?」

 

茉莉花「お腹空いちゃった。」

 

 コテッ

 

おいおい…

 

廻「緊張感ねぇな…」

 

茉莉花「だって、朝から何も食べてないから…」

 

はぁ…仕方ないか…

それに俺も腹減ったからちょうどいいか。

 

廻「…じゃあ、あそこのファ○マでいいか?」

 

たまたま目の前にあった某コンビニを指差す。

 

茉莉花「いいよ!早く行こう〜」

 

…こんなにのんびりしてていいのか?

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

PM 12:15 コンビニ イートインスペース

 

廻「そう言えば、朝からずっと気になってたんだが…」

 

昼食も兼ねて食べながら俺は気になっていたことを茉莉花に聞く。

 

茉莉花「ん〜?何?」

 

廻「モデル業界では前日に急に撮影の予定が変わるってことはよくあるのか?」

 

茉莉花「いや、そんなにないよ。モデル本人だけじゃなくて、カメラマンさんとか撮影には多くの人の協力が必要だからね…それがどうかしたの?」  

 

廻「…おかしいと思わないか?」

 

茉莉花「え?何が?」

 

茉莉花は何も違和感を感じてないようだ。俺はいま時点での自分の考えを茉莉花に話す。

 

廻「茉莉花は撮影場所に着いた途端に襲われそうになったんだよな?」

 

茉莉花「うん、そうだよ。着いたら男の人が数人いて…」

 

廻「それだよ。撮影の日時の変更、スタジオについたら男たちが襲ってくる…随分と都合が良くないか?」

 

まあ仕組まれたっていう証拠は何もないけどな。

 

茉莉花「た、確かに……あっ!」

 

廻「どうした?」

 

茉莉花「今思い出したけど、昨日の連絡はマネージャーからじゃなかった!」

 

廻「誰からだったんだ?」

 

茉莉花「確か、……そうそう、撮影スタジオの人からだったよ。いつもはマネージャーから連絡が来るから変だと思ったんだよね〜…」

 

なるほど。確かに普通、撮影日時の変更なんて重要なことは事務所のマネージャーが連絡するよな。

 

いろいろと情報を得ることはできた。けど、まだ分からないのは…

 

廻「(なんで、茉莉花は追われてるんだ?)」

 

廻「なぁ、茉莉花は追われる理由はないのか?」

 

茉莉花「いや、ないよ…。あ、でも変な会話と写真なら拾ったけど…」

 

廻「『変な会話と写真』?」

 

茉莉花「うん。一週間前のことなんだけどね。」

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

一週間前

 

例のスタジオでのことだよ。

その日の撮影が分かって帰ろうとしたときに通路で通話してる人がいてね。男性だったんだけど…

邪魔するのも悪いから話しが終わるまで近くにいたの…

 

男『……はぁ!来週?そりゃ、いきなりすぎねぇか?』

 

男『…おいおい、マジかよ。あの〇〇ちゃんか!?』

 

茉莉花『(〇〇ちゃん?確か、同じモデルの子だよね?)』

 

男『仕方ねえな…。まあ、〇〇ちゃんが来るならいいか。……あぁ、またな。』

 

そこで通話を終えて去ったから私も通路に出たの。

で、そこに一枚の写真が落ちてたの。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

廻「その写真は何だったんだ?」

 

茉莉花「…それがね、盗撮された写真だったの…」

 

廻「!!おいおい、マジかよ……」

 

茉莉花「どうやらスタジオに盗撮用のカメラが置かれていたみたい…」

 

廻「その写真はどうしたんだ?」

 

茉莉花「取り敢えずマネージャーに渡したよ。私一人で判断できないから…」

 

そりゃ、確かに茉莉花一人で判断できねえな。

 

茉莉花「そう言えば、その写真を見たマネージャーの様子が変だったな…」

 

廻「変って?どんな風に?」

 

茉莉花「何かいつものマネージャーと違って怖かったな…」

 

廻「怖かった、か……」  

 

茉莉花「いつもは優しい人なんだけどね。その日のマネージャーは眉間にしわを寄せてて…あんなマネージャー初めて見たから怖かったな…」

 

どうやら、そのスタジオを調べてみる必要がありそうだな。

 

廻「茉莉花、スマホを貸してもらっていいか?」

 

茉莉花「いいけど、電話するの?」

 

廻「あぁ。俺の仲間にな。」

 

そうして弘人たちに連絡をすることにした。

 

 





事件メモ
・撮影スタジオでのことと、撮影日時の変更は仕組まれているかもしれない。
・茉莉花は盗撮された写真を拾った。
・そして、男が通話しているのを聞いている。
以上です。

次回予告
遂に弘人たちと連絡を取る廻。時を同じくして弘人たちにはある人たちが来ていて?
それではまた次回お会いしましょう!
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