俺たちと謎と青春と S2   作:ちゃんま2

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前回のあらすじ
D4FES運営委員長の三橋空から直接依頼を受けた廻。
早速情報収集に動き出す廻たち。そこでまた新たな出会いがあって…?

それでは、本編どうぞ!


探偵、再び! その5

翌日 ホテル

 

さて、今日から早速動かないとな。

 

泊「で、灯さんたちはいつこっちに着きそうだって?」 

 

廻「遅くても、今日の夜にはこっちにつくそうだ。」

 

泊「で、どうするんだ?」

 

廻「『どうする?』ってお前もついてくるのかよ?」

 

泊「なんだよ、いけないのか?」

 

廻「いや、別についてくるのはいいんだけど、練習しなくていいのか?無理して俺についてこなくてもいいんだぞ?」

 

実際、俺一人でも動けるからな。

 

泊「ま、元はと言えば誘ったのは俺だからな。俺も付き合うよ。それに、練習なら二人でしないと意味ないだろ?」

 

廻「…そうか。じゃ、これからホテルの人に話しを聞きに行くぞ。」

 

泊「分かった。」

 

そうして、俺たちは話しを聞きに行くことにした。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

数分後 ホテル 応接室

 

西田「お待たせしました。私が、昨日の受け付けをしていた『西田(にしだ)』です。」

 

応接室で待っていると一人の男性が入ってきた。

 

廻「すみません、仕事中に。」

 

西田「いえいえ、あんなことがあったら仕方ないですよ。それで、私に聞きたいことというのは?」

 

廻「その昨日のことについてです。確か、招待されてもいない人が会場にいたってことですけど、何か心当たりはないですか?もしくは、不審な動きをしていた他の職員とか…」

 

俺は、西田さんに早速質問をしていく。

 

西田「残念ながら、何も…。他の職員の動きもここ最近は忙しくてあんまり見れてなかったので…」

 

そりゃそうか…D4FES関連の動きで忙しいだろうからな…

 

泊「あの、受け付けで名前を言ったと思うんですけど、その時点で分からなかったんですか?」

 

そう言えば、受け付けで名前を言って会場に入ったな。それに、招待状も見せたはず…

 

西田「確認はしたんですけど、どうやら参加者の名前を騙っていたみたいです。」

 

廻「つまり、本来参加するはずだった人と入れ替わったってことですか?」

 

西田「そうです。せめて、身元が確認できるものを提示してもらうようにしてたらこんなこと起こらなかったのに…」

 

廻「悔やんでも仕方ないですよ。それに、西田のせいでもないです。」

 

西田「そう言ってもらえると助かります…」

 

たく、犯人はホテルにまで迷惑をかけて何がしたいんだ?…

 

廻「最後に防犯カメラを見せてもらえませんか?」

 

西田「本来は警察の人にしか見せてはいけないけど、協力するように言われてるので、いいですよ。特別ですからね、他言はしないようにおねがいします。」

 

廻「ありがとうございます。」

 

多分、運営の人がホテルの人に話してくれたんだろうな。スムーズにカメラを見ることができた。

 

西田「では、ついてきてください。」

 

 

 

モニタールーム

 

西田「ここで、防犯カメラの映像を見ることができます。で、どの映像を見ますか?」

 

廻「取り敢えず、昨日の映像を最初からおねがいします。」

 

西田「分かりました。」

 

そうして、防犯カメラの映像を見ていく。何か手がかりが映っているといいんだけどな…

 

 

数時間後…

 

廻「……? すみません、そこの映像戻してもらえますか?」

 

西田「分かりました。」

 

俺は一つの映像に注目した。ホテルの入口付近の映像だ。

 

泊「何か見つけたのか?」

 

廻「これ見てみろ。」

 

泊「…あ、こいつら!」

 

そこには、昨日ホテルで暴れた奴らが映っていた。

 

泊「けど、なんでこいつらスーツなんか着てるんだ?会場にいたときと服装違うし…」

 

廻「取り敢えず、見てみよう。…動いたぞ。」

 

そうして、俺たちは、その映像を見ていった。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

昨日 ホテル入り口付近

 

男1「ようそこ、〇〇ホテルへ!」

 

どうやら、参加者を待っていたみたいだ。

 

男1「お客様、申し訳ないないですが、今ホテル混んでるんですよ?」

 

参加者A「だって、どうする?」

 

参加者B「どこかで、時間潰すか。」

 

男1「大丈夫ですよ、裏口から入ることができます。」

 

参加者A「そうなんですか?」

 

男2「えぇ。では、こちらへどうぞ。」

 

そうして、参加者たちは男たちについていってしまった。

 

 

数分後…

 

男たちが戻ってきた。

…ん?手に何か持ってるな…。

 

廻「すみません、ここアップしてもらえますか?」

 

男の手をアップしてもらう。

 

これって…招待状か!

 

そうして、男たちはどこかへ去っていった。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

泊「これって…」

 

廻「あぁ。さっきの参加者から招待状を奪ったんだろうな。」

 

これで、何で会場に入れたかは分かったな。

 

泊「けど、この人たちの安否は?」

 

廻「警察に連絡だな。けど泊、お前は空さんに電話してさっきの参加者と名前が一致するか確認してくれ。」

 

泊「分かった。」

 

また『あの人』の世話にならなきゃな…

 

廻「ありがとうございました。助かりました。」

 

俺たちは西田さんにお礼を言ってモニタールームを去った。

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

数分後 ホテルの外

 

廻「……もしもし、信条さんか?」

 

信条『何だ、何か用か?』

 

今電話しているこの人は、『信条誠(しんじょう まこと)』。警察官をやってる。そして、俺たちの捜査に協力してくれる人の一人だ。

 

廻「用がないと電話しないっての。」

 

信条『相変わらず生意気だな…まあいいや。それで、今度は何を頼みたいんだ?』

 

廻「話しが早くて助かる。頼みってのは…」

 

そこで、今まであったことを信条さんに話した。

 

 

信条『…なるほど、分かった。俺の方から所轄の方に連絡する。』

 

廻「助かる。」

 

信条『ま、何か進展があったら連絡する。じゃあな。』ピッ

 

これで、見つかるといいんだが…

 

泊「終わったか?」 

 

廻「あぁ。そっちは?」

 

泊「バッチリだった。あの映像の参加者と招待者の名前が一致したよ。」

 

廻「そうか…。」

 

泊「何か、浮かない顔だな?何か気になることがあるのか?」

 

廻「まあな…。ま、それはあいつらがついてから話すよ。…って、もうこんな時間か。そろそろ昼ご飯にするか。」

 

泊「そうだな。丁度お腹も空いてきたし。」

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

ホテル 食堂

 

 キャー! サインおねがいします!

 

 ガヤガヤ

 

廻「なんだあれ?」

 

俺たちが、食事を摂るために食堂に行くと、人だかりができていた。それも、女性ばっかり…

 

廻「…てか、邪魔だな。あれじゃ食堂に入れないぞ…」

 

泊「だな……。って、あれは!?」

 

廻「何だよ?」

 

泊「よく見たら、あの人『燐舞曲』の『三宅葵依(みやけ あおい)さんじゃないか!』なるほど、そりゃこの人だかりも納得だな。」

 

廻「納得してる場合か。…仕方ない、こうなったら強行突破だ。」

 

そうでもしないと俺たちが、昼ご飯食べれないからな。

 

廻「ちょっーと失礼!」

 

そうして人混みの中を進んでいく。

そして……

 

葵依「…あぁ、すまない。邪魔になってたね。」

 

そこにはとんでもないイケメンがいた。

 

俺たちに気づいた葵依さんが道を開けてくれた。

そうして、葵依さんもファンの人に挨拶をすると食堂に入っていった。

 

葵依「君たちが来てくれて助かったよ。」

 

廻「いや、別に俺たちは何もしてないですよ。」

 

葵依「いや、あの人だかりから離れる隙が中々なくてね。それで、君たちの流れに乗って私も離れるようにしたんだ。」

 

なるほどね、つまり俺たちを利用したってわけか…

 

泊「ま、取り敢えず行こうぜ。もうお腹すいたぞ…」

 

廻「そうだな。」

 

葵依「よかったら、君たちも一緒にどうかな?」

 

泊「いいんですか!?なあ、いいか、廻?」

 

廻「別にいいけど…」

 

泊「やったぜ!いやー、燐舞曲の人たちとも一回話してみたかったんだよなー!」

 

あんまり、騒がしいのは苦手なんだけどな…。ま、仕方ないか。

 

葵依「じゃ、行こうか。」

 

そうして、俺たちは燐舞曲の人たちと一緒に食事をすることになった。

 

 

?「やっと来た。遅いぞ、葵依!」

 

?「あら、葵依くん。後ろの二人は?」

 

?「…」

 

席に近づくと、3人の女性がいた。

金髪の元気なのと、大人っぽい雰囲気を持つ艶やかな人と、何故か俺たちを見つめてる(ような気がする)黒髪のロングヘアの3人がいた。

 

葵依「紹介するよ、さっき助けてもらった、えーと…」

 

そう言えば名前をまだ言ってなかったな…

 

廻「音咲廻です。」泊「黒崎泊です!」

 

二人で自己紹介をする。

 

緋彩「そうだったのね。私は『矢野緋彩(やの ひいろ)』よ。葵依くんを助けてもらってありがとうね。」

 

渚「アタシは、『月見山渚(きみやま なぎさ)』よろしくな! 」

 

?「…」

 

葵依「…椿、どうかしたのかい?」

 

椿「…いや、なんでもないわ。『青柳椿(あおやなぎ つばき)』です。」

 

…人見知りなのか?

 

緋彩「けど、『助けてもらった』なんて何があったの?」

 

葵依「あぁ、実はね…」

 

そこで葵依さんが、さっきあったことを話した。

 

 

渚「なるほどな〜。なーんか、葵依らしい理由だな(笑)」

 

話しを聞いて渚さんは笑っていた。

 

いや、本人にとって笑い事じゃないんだけどな…

 

「…笑い事じゃないんだけどな…」

 

ほらやっぱりな…。

 

廻「渚さん、もうそこらへんにしておいたほうが…」

 

渚「わーかってるって!笑ってごめんな、葵依」

 

緋彩「君って、昨日のあの騒動を止めた人よね?」

 

廻「えぇ、そうですけど…」

 

渚「あー、どっかで見たことあると思ったら、兄さんたち昨日の…」

 

まあ、あんだけ騒いでたらやっぱり見られるよな…

 

緋彩「あんなことがあってD4FES大丈夫かしら?…」

 

泊「それは大丈夫ですよ!なんたってここにいる廻が解決してくれますから!」

 

廻「お、おい…!」

 

あんまり言いふらすなよ。

 

椿「どうして、廻さんが?」

 

泊「実はこいつ探偵やってるんですよ。」 

 

すると、四人は興味を持ったようで俺の方を見てきた。

 

…こういうのあんまり好きじゃないんだけどな…

 

廻「実は…」

 

そこで、俺が空さんに頼まれて事件の解決をしようとしていることを話した。あんまり詳しいことは話せないけどな…

 

葵依「…そんなことが…」

 

緋彩「それは大役を任されて大変ね…」

 

廻「ええ。まあ、任されたからには絶対に解決しますけどね。」

 

緋彩「じゃ、ちゃんと解決できるか私が運勢を占ってあげましょうか?」

 

泊「いいんですか?じゃあおねがいします!」

 

緋彩「じゃあ早速。…あら、『思わぬところから新たな発見があるかも』だって。ラッキーアイテムは、『ヘッドフォン』よ。」

 

廻「ふーん…」

 

緋彩「あら、納得してないの?」

 

廻「いや、納得してないとかじゃなくて、俺そういうの信じてないんですよ。」

 

あまり非科学的なのは信じられないからな。

 

泊「お、おい!廻! すみません、いきなり…」

 

緋彩「別にいいわよ。そんな人もいるからね。」

 

廻「ま、お前も占いを信じるなとは言わないけど信じるのもほどほどにしとけよ。」

 

泊「なんでだよ、占いだって当たることだってあるじゃないか?」

 

…ここはひとつこいつに教えといてやるか。

 

廻「お前、よく詐欺するやつらが使う手口って知ってるか?」

 

泊「よく知らないけど、何か言葉で言いくるめたりするんじゃないのか?」

 

緋彩「…」

 

廻「そうだ。じゃあ何で騙されるんだろうな?」

 

泊「何だよ、もったいぶらずに教えろよ!」

 

廻「はいはい、分かったよ。答えは、『パーナム効果』っていう心理が働くからだ。」

 

泊「パーナム効果?」

 

緋彩「簡単に言うと、『誰にでも当てはまるような曖昧な内容を、自分だけに当てはまっていると思い込むこと』よ。

 

俺たちが話していると、緋彩さんが補足をしてくれる。

 

廻「そういうこと。例えば、『今、なにかに悩んでますね』とかそういうことを言われて、『どうして分かったんだ?』って思ったらそれはパーナム効果が働いてるってことだな。」

 

緋彩「廻くんは、よく知ってるのね。」

 

廻「えぇ、まあ。…あの、もしかしってですけど、緋彩さんって  心理学学んでたりします?」

 

渚「すげー!よく分かるな!」

 

葵依「緋彩は大学で心理学を専攻しているよ。」

 

廻「やっぱり。パーナム効果なんてそんなの知ってるのは、専門学を学んでないとわからないですからね。」

 

泊「なるほど、それで分かったのか。」

 

廻「そういうこと。…あ、ちょうどご飯が来ましたよ。」

 

そう言えば、話しに夢中で食事を頼んでたことをすっかり忘れてたぜ…

 

泊・渚「「やっとか!」」

 

廻「取り敢えず、ご飯食べましょうか。」

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

数時間後 

 

泊「いやー、美味しかったな!」

 

廻「そうだな。しかし、お前はよく食べるな…」

 

おかわりを3回もしてたからな。本当によく食べるよ…

 

葵依「じゃあ私たちはこれで。」

 

廻「はい。じゃあまた。」

 

そうして俺たちは燐舞曲の四人と分かれた。

 

泊「いやー、ためになる話しが聞けたな。な、廻」

 

廻「そうだな。」

 

本当に緋彩さんの心理学の話しはためになったな。

それに、泊も燐舞曲の皆からDJのことを聞けて嬉しそうだったからな。ま、結果的には一緒にいてよかったな。

 

泊「で、これからはどうする?」

 

廻「取り敢えず、他のホテルの人にも話しを聞いていこうと思う。」

 

泊「よし、それじゃ行くか!」 

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

緋彩「…フフッ」

 

渚「…なーんか、さっきから緋彩笑ってるけど、どうかしたのか?」

 

緋彩「そうね。」

 

葵依「もしかしって、『廻くん』のことかな?」

 

緋彩「そうかもね…」フフッ

 

椿「あんな緋彩、初めて見るわ…」

 

葵依「私もだよ。長く一緒にいるけど、初めてだよ。よっぽど、廻くんが気に入ったのかな?」

 

緋彩「さあ?どうかしらね?」

 

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

夜 とある場所

 

?「やーと、着いたよ。長い旅だった…」

 

?「…何一人で黄昏れてるんだ? それに長い旅って数時間しか経ってないだろ。」

 

?「分かってるっての。ノリが悪いな…」

 

灯「ほら、もう遅いんだから二人とも急ぐよ!」

 

?「はいはい。…たく、廻の野郎、こんなところまで呼びやがって…」

 

?「…あいつがこれたちを巻き込むのなんてもう慣れっこだろ? 

 

?「ま、それもそうだな。じゃ、行きますか!」

 

 

 




事件メモ
・暴れた男たちが会場に入れたのは、本来のD4FESの参加者から招待状を奪い取った。
・その証拠として、奪いとるところが映像に残っている。

以上です。

次回予告
燐舞曲の四人と束の間の休息を取れた廻たち。次は、運営本部に聞き込みをしにいくようだが?
そして、ついに『あいつら』が廻たちと合流する!

それでは、また次回お会いしましょう!
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