錬金術師様、骸骨騎士と共に異世界へお出掛け中   作:ジェイ・デスサイズ

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こんにちは、ジェイです
1話投稿から約2ヶ月、アニメは無事終了しましたね。個人的にオープニングは中毒性があり、エンディングはセリフの様な歌詞がありとても好きです。是非二期してほしいものです。
前置きはこのくらいで、本編をどうぞ。


第2話 錬金術師、街へ

「・・・ところで、賊の死体から物を取るの?」

 

「どうせこ奴らの荷物も正規に得た物ではないだろうしな、我が盗ってもバチは当たるまいて」

 

 はは、と笑いながら賊の死体から金目な物を回収していくアーク。騎士がそういう行動をすると・・・何ともシュールだ。

 

「さて、回収も終えたし。後はこの死体をっと。【火炎(ファイ-)

 

 と騎士が炎魔法で焼こうとした時、アリアンが腕を上げ行動をやめるように伝え、代わりに彼女が地面に手をつき詠唱を唱える。

 

『呑み込め 大地よ』

 

 唱え終えると死体がみるみるうちに地面に呑まれていった。

 

「これが精霊魔法・・・と言うものか?」

 

「貴女の帽子の上に居る子も使う魔法は精霊魔法よ。少し違いはあるけれど」

 

 きゅいっ

 

 そう鳴くと私の頭の上で風魔法を使い宙にくるくると回る。すると上から鳥の羽が降って来た。何かと思い上を向くと黄色とオレンジの鮮やかな鳥がアリアンの元へ飛んで来ていた。アリアンの腕に止まると---

 

『アリアンよ』

 

「「し、しゃべった!?」」

 

 鳥から男性の低音ボイスが放たれたのだ。

 

『ディエントの街にて、奴らの拠点を特定した。至急ディエントへ来てくれ。救出作戦を実行する』

 

「了解。こちらは4人の子供達の救出に成功、至急ディエントへ向かいます」

 

 言い終えるとその鳥は再び空へ向かって羽ばたいて行った。

 

「アリアン、その鳥は会話が出来るのか?」

 

「ふふ、違うわ。この子は囁き鳥、言葉を覚えさせて相手に届けることが出来る精霊獣よ」

 

「伝書鳩とボイスレコーダーを合わせた様なものか」

 

 アークは兜の顎付近に手を添え独り言のように呟いた・・・今何て言った?

 

「ぼ、ぼい・・・?何?」

 

「い、いや。こちらの話・・・で?」

 

「そう・・・?精霊獣を手懐けるのは人族には難しい・・・だから、囁き鳥は私達エルフ族だけの通信手段なの」

 

 アリアンの説明が終わるとアークは身を震わせたり顎に手を添え呟いたりと忙しかった。

 

「そうか!実に興味深い、いや実にファンタジー・・・!」

 

 ・・・さっきのボイスレコーダーといい、ファンタジーといい。アークはもしかして私と同じ世界の人間?

 

「・・・伝説級の魔法と言われる転移まで使えるアーク。そして浮遊魔法に私の知らない武具を扱うキャロル、本当に貴方達何者なの・・・?」

 

「何者でもない。我が名アーク、流浪の傭兵だ」

 

「オレはオレだ。他の誰でもないし、それ以上でもそれ以下でもないさ」

 

「キャロルはともかく。アーク、貴方傭兵なのよね。なら・・・貴方を今此処で雇う事は可能かしら?」

 

 -まぁ、私は傭兵ではないしね。適当なこと言ってバレたらその方が面倒だし-

 

「雇う、我をか・・・ふむ。だが、我を雇うことで仲間に何か言われたりせぬか?」

 

「確かに、良い顔をしない者も居ると思う。私も、ただの人族なら信用しない。でも貴方はエルフ族になんの偏見も持たず子供達を助けてくれた、精霊獣にも認められているわ。だから・・・私は貴方を信用する。同胞を救う為、貴方の力を私に貸してほしい」

 

 アリアンはそっとアークへ手を差し伸べる。わぁ、中々良いシーン!

 

「・・・分かった。傭兵として、アリアン殿に雇われよう」

 

 そしてアークは返答と同時にその手を握る。

 

「ふっ・・・ありがとう、アーク」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁオレは傭兵でもないし戦闘には参加していないからな、アリアンに声を掛けられなくても無理はない」

 

 と、良いシーンだが何となく拗ねた私はそんなことを呟いてみる。

 

「キ、キャロルに何も思ってない訳じゃないのよ!?」

 

 握手していた手を離し、あわあわと動揺するアリアン。うん、こういうクールキャラの慌てる姿は可愛い。

 

「ふふ、冗談だ。だが、傭兵じゃないのは事実だからな。オレに振られても受け入れられないからな」

 

「ディエントで傭兵登録をすれば良いではないか?」

 

「アーク・・・聞くぞ。お前が傭兵組合所の人間だったら、オレを見て受けさせるか?」

 

 そう問いかけると2人はオレの全身を改めて見直す。

 

「私なら断るわね」

 

「・・・すまぬ」

 

「気にするな、馴れている。という訳だ、折角出会ったばかりだが、オレは此処でお別れだ」

 

 私はくるっと背を向け歩く。するとアリアンに止められ、手に何か入った袋を渡された。

 

「これは?」

 

「貴女にも助けてもらったのは事実、これはそのお礼よ。ありがとう、キャロル。またどこかで逢いましょう」

 

「なら、遠慮なく頂こう・・・またな。アリアン、アーク」

 

「うむ、またどこかで」

 

 私は飛行(フライ)を使いこの場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『良かったんですか、マスタ~。あの2人と一緒に行かなくて』

 

 私が被っている帽子の4つのつばに付いている装飾品、アーティファクトの1つが声をかけてくる。

 

「それはそうだが、さっき話した通り。”今”のオレの姿では傭兵証を発行すらできん。だからと言って、わざわざあの姿になるのは逆に目立ち過ぎる・・・暫くはアリアンから貰った金で様子見だな」

 

 すると、大きな街を見つけたので近くの森で降りてから街へ入る・・・え、マジ?

 

「此処・・・ディエントなのか」

 

『あんな別れ方したのに、1日経たずに再会しそうですね~』

 

「そんな気がしてならないな・・・取り合えず、今夜泊まる宿を探すか」

 

 私は軽く食べ物を購入し、今夜泊まる宿を探しにぶらついていると兵士らしき2人が実に興味深い話をしていた。

 

「あぁ~あ、公爵様は今夜もエルフでお楽しみなのかねぇ」

 

「だろうよ。俺も楽しみて~」

 

「俺らみたいなただの兵士じゃエルフなんて買えるわけないだろ」

 

「それはそうなんだけどさ~」

 

 休み中なのか、警戒心ゼロの会話に拍子抜けしながらも盗み聞ぎをした。

 

「・・・此処にも、囚われている奴がいるのか」

 

『どうしますか、マスター。私達はマスターに従いますよ?」

 

「・・・公爵、というのなら。デカい所に住んでいるだろうな、そしてそいつの部屋は高い所だ」

 

『マスターは何でこうしゃく?とか言う奴の部屋の場所が分かるんだゾ?』

 

 先程話をしていた蒼のアーティファクトではなく、反対側の赤のアーティファクトが訊ねてきた。それに答えたのは私ではなく蒼のアーティファクトが答える。

 

『そりゃバカと煙は高い所へいくからよ。いわゆるお約束ってやつね』

 

『なるほどだゾ!』

 

「お前ら勝手に喋るな、喋るなら部屋や人気の無い所にしてくれ・・・だが、此処にもアイツらがいるならオレまでそっちに行かなくても良いな」

 

『では、マスターはどちらへ?』

 

 3つ目の緑のアーティファクトが私に目的の場所について尋ねてくる。

 

「屋敷の裏から侵入し、地下を探す。そういう所に何かを隠し持っているのも、お約束ってやつだ」

 

『ではマスター、今夜に派手に行くのですか?』

 

 残る1つの黄色のアーティファクトが私に尋ねてくる。

 

「あぁ。今夜あの屋敷に仕掛けるぞ」

 

 私が指さしたのは、この街で1番大きな屋敷―――エルフ売りという下らない事をする奴の住処だ。




いかがでしょうか。
多少原作沿いにしながらオリジナルのキャラや話も可能なら組み込んでいこうと思います。
では、次のお話でお会いしましょう。
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