錬金術師様、骸骨騎士と共に異世界へお出掛け中 作:ジェイ・デスサイズ
今年も残り僅かになりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
自分は報告にも上げた通りふり幅が凄く、あまり進めることができない状態でした・・・この頃は若干落ち着いてきたので少しでも書いていこうと思います。
それでは本編をお楽しみ下さい。
シルヴィを娘に迎えてから4日、キャロル達は特に問題無く王都オーラヴに到着した。当時シルヴィの説得を考慮して到着が遅れると思っていたが、素直に受け入れてくれたお陰で予定通りに進んだ。
そして1つ良い発見があった、それはシルヴィの水の適性が非常に高いという事だ。ガリィが護衛をしている時、水玉をシルヴィの前に出し「あの敵に撃てるかしら?」と冗談半分で言うと、両手を前に出し「むむむ〜」と念じる姿が微笑ましかったが、次の瞬間水玉が何かに弾き出されたかのように射出された。
それからキャロル達に水魔法について聞くようになった。チヨメに関しては「もしかしたらボクより水適性高いかも知れませんね」と苦笑いしていた。
街に到着したキャロル達は入口付近でチヨメと別れ宿を取り、先に休んでいた。シルヴィに限ってはベッドにダイブした途端寝てしまった。
「寝てしまったか・・・まぁ、子供には長旅だったし仕方ないか」
「マスターだって子供じゃないですか〜」
「誰が子供だ、誰が」
ガリィが弄り、キャロルが制裁する。いつもの流れである。
「痛た・・・それはそうと、シルヴィの水の適正には驚きでしたね〜?」
「それはそうね。何せガリィの
「そして、水の生成にも派手に成功している」
買い出しに行かせたファラとレイアが戻って来た。
「確かにその通りだ、あの子の実力は底知れないな」
「将来が楽しみ、ってヤツなんだゾ!」
「じゃあ、あたしがシルヴィの師匠ってことね?ガリィ嬉しい〜」
「悪影響出ないか心配だゾ」
「んだとテメェ!」
「ガリィ、ミカ。喧嘩も程々にしておけ、シルヴィが起きるだろ」
キャロルの指摘に、揃って口に手を当てる2人。視線をシルヴィに向けると・・・可愛らしい寝息をするシルヴィがいた。
「「ほっ」」
「シルヴィはまだ幼い、急いで開花させる必要も無いだろう。じっくり育てていけばいい」
キャロルはシルヴィの頭を優しく撫でながら答える。その光景をオートスコアラー達は微笑ましく眺める。
荷物等を整理していると部屋に夕日が入り込み、チヨメも同時刻に宿に到着した。夕食を済ませた後今後の事について話し合う。
「今日中に同士が集合し終わりますので、作戦実行明日の晩になります」
「明日の夜か、分かった。でだ、この作戦の動きを教えてくれ」
「分かりました。先日話した通り、ここで1番大きな商会”エツアト商会”に襲撃を行ないます・・・が、この商会は中央との繋がりが強い為、襲撃を受ければすぐに衛兵も集まって来るはずです」
「しかし、それでは派手に”王軍”も出てくるのではないか?」
シルヴィを膝に乗せ、頭を撫でながら疑問を投げかけるレイア。シルヴィは気持ち良さそうに撫でられる。
「その通り、その間に他の4箇所の奴隷商にも襲撃を仕掛けます」
「それだと襲撃者や折角救出した仲間が逃げるのが難しくならないかしら?」
「なるほど、エツアトは【囮】ということですわね」
ファラの推理に眉を顰めるも頷き肯定するチヨメ。
「・・・はい。同胞を囮に使い、他の者を逃がします。全員を救う事はできません・・・百を救うのに十の犠牲を払わなければならないのならっ、ボク達はそれをするだけですっ」
苦虫を嚙み潰したような表情に、膝の上で握った拳が更にギュッとしていたのをキャロルは見逃さなかった。
「素晴らしい自己犠牲の精神だが、シルヴィの教育に悪いから却下だ」
「なっ!?き、教育に悪いって・・・ボク達は同胞の命がーーー」
「ママなら、みんな助けられるってこと?」
シルヴィは期待の眼差しをキャロルへ向け、当然といった顔で答える。
「当然だ。チヨメ、オレは『転移魔法』が使える。こいつ等も同様にだ」
キャロルはくいっと親指をオートスコアラー達へ向ける。そして驚きを隠せないチヨメ。
「『転移魔法』?・・・はっ!まさか初代様と同じ『時空忍術』を!?」
「ニンジュツ?というものはデータに無いからどういう物か知らないけれど、私達が扱う魔法は一定時間行きたい場所と行き来することができるの。まぁ、記憶している場所限定になるし、マスターよりは範囲は縮まるのだけれど」
「私達の転移を使用すれば、リスクを派手に減らせるだろう」
「『時空忍術』と同様のキャロル殿達がいてくれれば・・・作戦を大幅に変えられる!キャロル殿!ボクはこのことを仲間に伝えて来ます!」
言い終えると同時に外へ駆け出すチヨメ。
「さて、作戦開始は明日の夜だ。準備を終えてのんびりするとするか」
―翌日の夜、宿にて―
「ではファラ、シルヴィを頼むぞ」
「畏まりましたわ、マスター」
宿を出る前に一言声をかけるキャロルに、いつも通り従うファラ・・・そしてファラに抱き抱えられながらも不安そうな表情をするシルヴィ。
「ママ達、帰って来る・・・?」
「・・・。ふふ、当然だシルヴィ。ファラの言う事を聞いて良い子で待ってるんだぞ」
キャロルは優しく微笑みながら頭を撫でる。シルヴィを心地よさそうに撫でられ
「ん、分かった・・・いってらっしゃい、ママ」
笑顔でキャロル達を送り出した。
漫画を読みながらこういう風にキャロル使いたいな~、シルヴィを活躍させたいな~など思考を巡らしております。
皆様の想像・意見・感想お待ちしております。